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採用試験:介助犬同伴拒否した兵庫県、女性に謝罪(2009.1.7)

 
 介助犬を同伴させて職員採用試験を受験しようとした車椅子の女性(26)の申し出を兵庫県が拒否した問題で、県は女性に謝罪をした。今後は同伴を受け入れるという。
 
 02年、身体障害者補助犬法で、公的機関・民間機関の不特定多数が使用する場所での補助犬受け入れが義務、または努力義務となった。かつてここで書いたエントリで、「ペット可マンションなのに盲導犬との入居を拒否」、「会社に介助犬を連れて行ったら『公私混同だ』と言われる」など、理解のない対応をされた例がある。
 
 こうした事案は民間レベルであるから、補助犬についての理解が浸透するのに時間がかかることは否めない。しかし兵庫県の場合は行政レベルでの出来事だ。本来ならば当然、補助犬同伴での受験を認めるべきであり、その音頭を取るのが行政だ。どんな試験会場でも、体の不自由な人に対する特別な受験方法を実施しているところが多い。
 
 兵庫県は当初、「犬嫌いの人やアレルギーの人に配慮した」と釈明した。体の不自由な人に対する対応で、まさか行政がこんな差別的行動に出るとは。今後は介助犬に関する新たなマニュアルを作成し、職員への周知徹底を図る方針だという。こんなこと、マニュアルがないとできないのか。 
 
 
☆ いいアイディアなら、さっさとやってしまうことだ。許可を得るよりも、謝るほうがずっと簡単なのだから(Grace Murray Hooper)
 
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★ 介助犬:採用試験同伴を拒否した兵庫県が女性に謝罪(毎日新聞・09/1/7)
★ 兵庫県:採用試験「介助犬NO」 「犬嫌いな人もいる」–厚労省「不適切な措置」(毎日新聞・08/12/12)
★ 職場などで「補助犬お断り」(本ブログ・06/11/18)
★ 犬猿の仲を利用したサル退治(本ブログ・07/2/17)
 
 
 
 

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