あなたは台車を押したことがあるか 台車は急に止まれない
台車を押したことがあるだろうか。よく見るタイプとして、配達関係の人が両手で押している台車だが、前輪が固定で動かないが後輪2つは家具についているキャスターのように自在に動く。つまり、操作している人に近い車輪で左右に動かす仕組みになっている。狭い空間で動かすには慣れが必要だ。
取り扱いが面倒なのが「かご台車」と呼ばれる上記の台車だ。こちらも通常の台車同様に後方の車輪がくるくる回るようにできている。かご台車に背を向けて歩くことは基本的に厳禁で、前進も後進もかご台車を見ながら行う。以前、これを扱う仕事をしていたが、狭い空間で人や物にぶつからないように押していくのが一苦労だった。大きく、ある程度重い荷物も入るため、下手に速度を付けると止めることが困難になる。
台車と少々趣が変わるが、「ハンドリフト」と呼ばれるリフトがある。さらに使用法にコツがいる。重い荷物がパレットと呼ばれる下敷きに置かれる。そのパレットにある穴にこれを差し込み、ハンドルを手前に何度か押すことでパレット全体が少し浮く。ハンドルを倒した状態にし、自分の腰の位置にもって荷物に背を向けた状態で運ぶ。リヤカーのイメージ。必ず通路の真ん中を歩き、右左折時には振り向いて周りにぶつけないように注意する。かご台車よりも重い物が運搬可能で、3つ挙げた中で操作の難易度が一番高い。
大阪市生野区で書籍を運んでいた台車が男性に接触し、男性が太ももを骨折する重傷を負う事故が起きた。書籍が約400冊、段ボール12箱分あったといい、本が小さかったとしても「かご台車」を使ったのではなかろうか。
上記台車のうち、後の2つは重い物を扱う関係上安全靴を履いて仕事をする。スピードがついてしまって止める場合は、荷物のほうを見ながら押すか引いて止めるしかない。
台車は荷物が多いと前が見えづらくなる。台車を操作する人も注意が必要だが、台車を扱う人を見かけたら、できるだけ離れるようにすると親切である。
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★ 書籍400冊の台車が接触、男性重傷 大阪・生野図書館(産経WEST・14/11/2)