ドライブスルーを走り抜ける若者
マクドナルドなどのファーストフードは、客から注文を受けてレジに登録した時点で製造者に分かる仕組みになっている。当然のことながら、1秒でも早く客に提供する仕組みである。このファーストフードなどを狙った犯罪も地味ながら頻発している。
例えばチェーン本部の人間を名乗り、「現金を回収しに来た」などと言い、事情に明るくないアルバイトを騙して現金を取り去る事件がある。さらに、テイクアウトしたという人間が「注文した商品が入っていなかった。取りに行く時間がないから代金を銀行に振り込め」という些細な金額の振り込め詐欺もある。
コンビニでもファーストフードでも、注文した内容はレシートに書かれているものと同じ状態でデータとして保存されている。買った日時ですぐ調べることができるので、この手の犯罪は足がつきやすいことを覚悟しておいた方がいい。アルバイトのかたは、対応に自信がなければすぐに社員にいうことだ。
YouTubeではマクドナルドのドライブスルーを悪用し、注文するだけして金額を聞いたらそのまま走り去る動画が投稿されている。注文した商品を受け取って逃げれば詐欺罪になるが、この場合商品は受け取っていないので偽計業務妨害罪になるだろう。出前にニセの注文をするようなもので悪質だ。動画では映っている男が笑っており、全く悪びれてはいない。
この男達は遊び半分でやったのだろうが、対応した店員さんはさぞかし嫌な1日になってしまったことだろう。中ですぐに製造していた従業員も頭に来たことだろうし、お気の毒だ。こうなると店側も防犯カメラを備えた方が良いような気もするが、幸い投稿者本人が動画にはしっかり映っている。
刑法で、偽計業務妨害罪は3年以下の懲役または50万円以下の罰金であり、決して冗談では済まない結末が待っているが、ネットに投稿するこうした犯罪者は罪の意識がまるでない。だから、犯罪に対してそれは間違いであると声を上げ続けることが必要である。
☆ 愚かな人に嫌われることを喜びなさい。彼らに好かれることは侮辱でさえあるから(フィリックス・レクエア)
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