改ざんをねつ造
NEWSという単語は、新しい物事という意味もあれば、それが東西南北(North,East,West,South)から来ているという意味もありそうだ。日々飛び込んでくるニュースに一喜一憂する。限られた時間の中で新しい情報を取捨選択するのは大変な作業だ。
その情報をねつ造する事態が起きたことは「あるある大事典」が記憶に新しい。あれもこれも全てウソだったということは視聴者の信頼を裏切った。その後も他の局や番組で同様の”事件”が起きた。放送局は反省することがないのか、と落胆したものだった。
そしてまたねつ造が発覚した。テレビ朝日の報道番組でマクドナルドのサラダ調理日時を改ざんしていた問題、元店長代理の女性が出てきて証言していたVTRはテレビ関係者が出演した演出だったことが明らかになった。やめた人間が制服を所有していることがおかしいことだが、わざわざ音声まで変えて登場している。
この番組は視聴者の側に立ったようなコメントをよく耳にするが、その視聴者を騙したことになる。番組のキャスターは「視聴者に混乱と誤解を与えるもの。間違ったやり方だった。申し訳ない」と謝罪、広報部は「視聴者に誤解を与えたが、証言そのものは改ざんを裏付ける真実だととらえている」と半ば開き直ったコメントを出した。
ねつ造はもう無くなることだろうと期待したが、また不祥事が明らかになった。これで放送法や電波法に則った免許をよく交付されているものだと呆れる。報道番組という名のニュースバラエティショーはまだまだ続く。
☆ 過去から学ばない者は、過去を繰り返す(『マッド・シティ』)
★ マック改竄 テレ朝が証言者偽装(産経新聞・07/12/8)