あだ名が消える

 
 確かに昔は本名とはほど遠いあだ名が存在した。小太りだった私は「タヌキ」と呼ばれたこともあったし、高野君は歴史上の人物、高野長英から「ちょうえい」と呼ばれていた。土屋君は「どや」と呼ばれた。ペコちゃんと呼ばれた女の子もいた。
 
 あだ名を研究している椙山女学園大学教授・加藤主税さんは「ジーパンやマカロニといった、『太陽にほえろ!』式のあだ名が減っている。かっこよくないイメージが浸透しているようだ」と言っている。
 
 あえて名前から離れたあだ名を付ける、つけられることで友人間のコミュニケーションは親密になる。親しい間柄だけのコードネームのようなものであるからだ。最近はそうした古風なあだ名は衰退し、「ちゃん」「ちん」「っち」を名前のあとにつけるのが主流だ。
 
 昔のような特殊なあだ名はハンドルネームとなって、ネット上の世界に存在している。コミュニケーションが取られているようであっても、ネット世界から離れて実際に会うときは、ハンドルネームは使われない。ネットという、親密な関係を築ける副次的な場所ができても、それを実際に使わないのは人間関係を構築する上でもったいないような気がする。そしてちょっと奇妙だ。
 
 さらに奇妙なのは、ハンドルネームやあだ名が分かっていても、友人の本名を知らない、書けない、そうした若者が多くなっていることである。
 
 
☆ 多くの友を有する者は、一人の友をも得ず。(アリストテレス)
 
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★ 現代「あだ名」事情 「太陽にほえろ!」式は衰退(産経新聞・07/5/18)
 
 

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