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外国人留学生採用が活発に 企業は海外進出を本格化 日本人学生の就活事情厳しく

 当然の流れともいえるのだろうか。企業の間で外国人留学生を採用する動きが増えている。内需拡大が見込めない中で海外に活路を見出す企業が多い。そうなると、グローバルな人材として注目されているのが外国人留学生だ。
 
 日本は震災以降の電力不足に円高、そして少子化にともなう内需拡大の減少が懸念されており、企業では海外戦略が欠かせない。衣料品店やスーパーにコンビニなどの多くの企業が海外に進出している。そうなると必要な人材が海外にも対応できる留学生である。日本にわざわざ来るだけあって、彼らは日本語の他に英語もできる人たちが多い。そうすれば、海外での交渉や現地での統括要員としてその語学力が発揮できる。
 
 さらには、国内で小売業をするのにも、外国人観光客を相手とする人員が必要になる。英語、中国語、韓国語にロシア語など多くの言葉を話せる人材も必要になる。その一方で外国人留学生向けフリーペーパーを発行する浅田光博編集長は「キャリアを5年単位で描く外国人が日本で長く働くとは考えづらい」と話す。日本を一つのステップとして好待遇の別企業に転職する可能性もあり、人材を引き留めておくことも必要となる。
 
 つまり、企業にとっては優秀な人材を集めるために、その企業で働くことでどんなメリットがあるかを国内外の学生にアピールできなければ今後生き残っていくことは難しい。日本人学生も、機会があれば海外に出て国際色豊かな発想を身につけてきたほうがよい。もう、いい会社に入れば一生安心できる会社など無い。いつリストラされても会社が倒産しても、自分の体一つで世渡りできるキャリアや資格を身につけておく必要がある。若者だけではなく中高年も同じである。
 
 企業が海外進出を図るのも方法論の一つではあるが、日本国内の良さも当然存在する。メイド・イン・ジャパンを求めて海外から日本に修行に来るシェフのタマゴもいるほどである。日本と日本人という文化の継承を忘れない企業こそが、国内外で評価される企業として伸びていくことであろう。
 
 
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★ 就活いっそう厳しく 企業の外国人留学生採用が活発化(産経新聞・12/3/24)
 
 

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過重労働、疲弊する従業員、疲弊させる法人

というつぶやきをツイッター上で展開しているのは、@May_Romaさんである。米国留学、イタリア在住、国連職員などを経て、現在はロンドン在住である。Mayさんはイギリスからみた日本の現状を憂うべくツイートを繰り返している。
 
 例えば、英語か何か武器がなければ、突然病気になったり、クビになったり、会社が潰れたらどうする、とし、誰も助けてはくれないから自分の身は自分で守るしかない、他人と違うことをやらなくてはダメだ、という具合である。
 
 最近は日本の「過労死」についてのツイート(つぶやき)がツイッターまとめサイト「Togetter」にまとめられた。詳細は下記リンク先を参照されたい。
 
 Mayさんのツイートに呼応したツイートは以下のようなものがある。

 たとえ残業代がたくさん出るとしても残業はしないほうが幸せ。お金なんかより時間のほうがずっと重要だから。お金は取り戻せるけど時間は絶対戻ってこない。(Shota Tさん)
 
 海外経験成功の判断基準の1つは、対日比較ができるフェアな目を養えたかどうか。たとえある来るに数年滞在してもちょくちょく帰国しその度に”やっぱ日本は最高!ここはヒドい”と現地批判してるよくいる連中は、海外体験の価値を半減させてしまっている。(すずや たいちさん)
 
 競争社会でうつ病になり死にかけましたがその後大好きな山での仕事をして金はないですが友人に恵まれた生活をしてとても幸せです。しかしコテコテ日本人にうつ病のことを話すと失笑されたり繊細なのねとか平気で言われます。僕は病が自分が無理していたと感謝しているくらいなのですが。(Akira Ogasawaraさん)
 
 N.Y.のレストランですら接客レベル低い、日本最高!と思えたのは働く前まで。バイトで接客系いくつかやってほんとによいのはどっちなのか、意見が変わった。(alt_soさん)
 
 自分の力量不足はしょうがないにしてもサービス残業を部下にさせたくなかったのも辞職理由の一つ。自分に力がなかったといえばそれまでやけど解決できんかった。(しゅーさん)

 
 労災認定もその因果関係を認めずに却下される場合が多い。しかし、その決定が裁判所で覆るケースも起きている。なかなか労働基準監督署が労災認定しないのには理由があることが産経新聞に書かれている。申請のあった順に職員の新人・ベテランを問わずに機械的に割り振られる。過労死問題に詳しいかどうかは関係ないというのである。であるならば、人が病気になったり死亡したりしないように適正に企業に是正勧告するはずの労基署が機能していない。
 
 居酒屋チェーン「ワタミフードサービス」の新入社員であった女性(当時26)が08年6月に入社わずか2ヵ月で自殺した。連日の過重労働で精神障害を負ったことが原因だったとして2月、神奈川労働者災害補償保険審査官は労災認定をした。
 
 女性は同社経営の横須賀市内の居酒屋に勤務。深夜の残業が連日続いた上、休日も研修やリポート作成を余儀なくさせられており、極度の睡眠不足の状態だった。1ヵ月で時間外労働が140時間を超えたと認定された。女性の父親(63)は「自殺が会社に責任のあったことが認められたことは、娘の一番の供養になる。これを機に会社の労働状況が改善されることを願う」とコメントした。
 
 85年にヒットした、ポール・ハードキャッスルの「19(Nineteen)」という曲がある。ベトナム戦争に派遣された兵士の平均年齢が19歳だったことが曲名の由来。しかし、帰国後に精神疾患にかかり、「何が起こったか分からなかったんだ」という兵士の声がサンプリングとして入っている。
 
 並べて考えるのは極論ではない。日本の過労死の現状も戦場のようなものである。会社に銃口を突きつけられ、死と隣り合わせで働いている状況は極限の精神状態を作るのに難しくない。
 
 同じ仕事の仲間を病気にしたり、死に追いやる経営手法、人事管理に何ら根拠の乏しい精神論を叩き込み、経営側はおかしいと思わないのだろうか。経営者に聞いてみたい。あなたの会社で「パワハラ」の具体例はどんなものを想定しているのか、と。
 
 そして厚労大臣や首相に聞いてみたい。英語の辞典では「karoshi」が掲載されているが、これを外国要人に説明する時にどのように説明するのであろうか。
 
 日本経済の繁栄が、こうした犠牲のもとに成り立っているのだとしたら、日本で働くことのメリットは一体何なのか甚だ疑問である。働く人たちがその仕事によって病気になったり死亡することはあってはならないのに、それを改善するような動きはなく、未来ある若者が社会に絶望し次々この世を離れていく。貴重な人材は貴重な日本の未来である。働き手を踏み台にして会社を動かす。この社会はあと何人死に追いやれば目が覚めるのだろうか。
  
 厚生労働省の09年の発表によると、自殺やうつ病が原因の失職による経済損失は2.7兆円であるという。人的資源の損失は非常に大きいことを考えるべきである。
 
 
★ 本当は「貧困」な日本社会 @May_Romaさんと素敵な仲間達。(Togetter)
★ @May_Romaさん(Twitter)
 
★ ”正社員”餌に残業100時間「マジで無理・・」首つり(産経新聞・12/3/18)
★ 美談で住まされぬ「フクシマの英雄たち」(産経新聞・12/1/7)
★ 労基署さえサービス残業 根絶へ防止法を(産経新聞・12/3/20)
★ 「過労自殺」入社2ヵ月ワタミ新入社員、労災審査官認定/神奈川(神奈川新聞社・12/2/21)
★ 職場のいじめで不安障害、抑うつ状態を発症 富士通の元女性社員に労災認定 大阪地裁(本ブログ・10/6/23)
★ 郵便局で職場内いじめ 腹蹴られ、退職強要される 公務災害認定で解雇取消し 静岡(本ブログ・10/7/4)
★ karoshi(Oxford Dictionaries)

 
 
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越市長がいじめ体験を告白 いじめ自殺した生徒の卒業式で 大津

 大津市内の中学校で卒業式が行われ、越直美市長(36)がいじめを受けていた体験を語った。「36年の人生で、2回死にたいと思った。小学3年と高校1年の時にいじめにあった」とした。その後に「米国留学をして考え方が変わった」とした。この中学校で昨年男子生徒(当時13)がいじめが原因で自殺をしたことに触れ、「1年前に戻ってこの話をしたかった。大津市にとって大きな損失だ」と涙を流して語った。自殺した男子生徒の両親は、市と加害生徒らに対して損害賠償を求めて提訴している。
 
 子供は他人の容姿などについて平気でものを言う残酷な人種だ。いじめることはいけないと知っていても、加減を知らないので結果として加害者であり続ける。それを断ち切るには周りの大人がいけないことはいけないと声に出すことである。
 
 被害者は精神的にも幼く、大人のように苦しみに耐えたり逃避したりする術を知らないので被害者であり続ける。それを断ち切るためには、知見を広く持つことだ。狭い学校ではなかなか難しいかも知れないが、本を読んだり音楽を聴き、また越市長のような人から体験談を聞いて思いとどまって欲しい。
 
 学校側が「いじめと認識していなかった」と判で押したようなコメントを出すが、昭和の時代から悲劇は絶えない。毎日生徒と接していながら知らないふりをするのであれば、子供達の心はどこを拠り所にすればいいのか。被害者の傷ついた心は。加害者の汚れた心は。
 
 アインシュタインの言葉で、「経験したことだけが知識であり、それ以外はただの情報に過ぎない」というのがあるが、1つ加えたい。「しかし経験しても活用できなければ、それは依然として情報のままである」と。
 
 いじめた側も、いじめられた側も、見て見ぬふりをした臆病者も、経験したことを忘れるな。
 
  
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★ 最年少女性市長「死にたいと・・」イジメ体験語る(読売新聞・12/3/13)
★ いじめ自殺:大津市長が卒業式で自身の体験語る 滋賀(毎日新聞・12/3/14)
★ 大津・中2転落死:「いじめ自殺」賠償提訴 両親、市と加害生徒らに(毎日新聞・12/2/24)
★ 郵便局で職場内いじめ 腹蹴られ、退職強要される 公務災害認定で解雇取消 静岡(本ブログ・10/7/4)
★ 職場のいじめで不安障害、抑うつ状態を発症 富士通の元女性社員に労災認定 大阪地裁(本ブログ・10/6/23)
 
 

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生徒にわいせつ行為をした元校長 市に賠償命令 鹿児島・鹿屋市(2012.3.2)

 鹿児島県鹿屋(かのや)市内の中学校に通っていた女性(19)が当時の校長にわいせつ行為を受け、心的外傷後ストレス障害(Post Traumatic Stress Disorder=PTSD)になったとして、市と元校長に約1700万円の損害賠償を求めた訴訟で、鹿児島地裁は2月15日、わいせつ行為があったことを認定し、市に67万円の支払いを命じた。女性の告訴について地裁の牧賢二裁判長は「元生徒の供述の信用性は高い」とした。
 
 刑事裁判としては、鹿児島地検が嫌疑不十分として不起訴にしていたが、民事としての”有罪”を認めた形となった。刑事裁判として”無罪”が確定しても、民事で”有罪”となったケースである。
 
 元校長は07年6月、当時中学3年生だった女性をドライブに連れ出して、車内で覆い被さるなどの行為をした。元校長側は「精神的に不安定な元生徒を励ます目的で誘った。ドライブ中は相談を受けていただけ」と主張。しかし判決は「元校長が停車した場所は周囲に施設などがなく、性的行為が目的だったと思われる」と指摘した。
 
 元生徒の父親は、判決後「主張は認められたが、被害者が勇気を持って裁判をしなければ事実さえ受け入れない教師がいるのは残念。被告は猛省をし、市教委は子供を守るための対応策を整備して欲しい」と語った。鹿屋市は「判決内容を詳細に検討して対処したい」とコメントを出した。
 
 公立学校でのわいせつ事案が無くなることのない背景の一つとして、公務員が犯した犯罪については、裁かれるのが公務員一個人ではなく、”公務”そのものが問題に問われることにある。公務員が犯罪の加害者になっても被害者になっても、”公務”という見えない概念が裁判で問われる”対象”となる。
 
 別の言い方をする。公務中の公務員に暴行・脅迫をすれば、公務執行妨害罪として加害行為をしたものは裁かれる。その場合、守られるのは襲われた公務員ではなくあくまでも”公務”という概念である。公務員が公務を遂行できなくなれば、国や自治体の業務作用に影響を及ぼすためである。
 
 わいせつ事案を本気で無くすつもりであるならば、不祥事を起こした公務員に対して自治体が加害行為をした公務員に対して損害賠償請求をすべきである。本判決で被害者に弁済することになったが、これは税金によってまかなわれるということを知っておくべきである。
 
 判決で被害者は一つの区切りを迎えることになった。中学三年という女の子に対して、校長という身分で信頼関係を崩壊させ、被害者に恐怖心を植え付け、青春の一時期を黒く塗りつぶした加害行為に対して67万円というのはあまりに安すぎる。加害者に財産刑が科されることもなく名前も公表されない。加害行為をした一個人が痛みを伴わないからわいせつ事案など無くならないのだ。
 
 
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★ 元中学校長:生徒にわいせつ行為 市に賠償命令(毎日新聞・12/2/16)
★ 中学校長が女子生徒にわいせつ 鹿児島(本ブログ・07/11/5)
 

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クラス全員年間無欠席 東海大学付属第四高等学校3年5組 目標達成まであと… 札幌

 スキージャンプの原田雅彦さんやモーグルの里谷多英さんら著名人を輩出した学校のようだ。東海大学付属第四高等学校(札幌市南区=白川裕久校長)の3年5組の生徒が1年間無欠席で卒業を控えている。同校の記録達成は1964年以降1度あるだけであり、目標達成まで残りの2日は、29日の卒業式予行練習と3月1日の卒業式のみとなっている。
 
 同校の学校通信「東海の風46号」を読むと、同クラスは昨年4月6日から25日までは無欠席が続いていた。5月26日には男子生徒側から病院遅刻か欠席という連絡があったが4時間目に登校。5月6日にはインフルエンザで出席停止となった生徒がいた。6月、女子生徒の親から「体調が悪く休みます」「大会前なので無理です」と連絡がある。
 
 担任の河上清孝先生はホームルームで「終わりました」というと、生徒は「は〜」と「怒りマーク100%」だったという。しかし、1時間目を終えたあたりでその女子生徒は登校。彼女は「なにさこれ〜!100%なんて、うちには関係ないし!こんなんで無理して学校来て身体壊したら誰が責任取るのさ!明日から大会だよ〜!」と話した。彼女に対してクラスの何人もが「休むなよ!」とメールやら電話をしていた。この日をきっかけに3年5組は一つになった。
 
 その後、40度近く熱があっても点滴を受けての登校や、インフルエンザか否かで高熱の中、病院と学校を行ったり来たりした生徒もいた。その生徒は結果的にはただの風邪だった。
 
 河上先生は「無理矢理に学校に来させるつもりは毛頭無かった。記録よりも目標への意欲、何か一つでもクラス全体で頑張りきった証(想い出)が欲しかっただけなのである」と語る。
 
 
 しかし3年5組のみなさん、常に上には上がいますよ。
 
 アフリカ大陸のキリマンジャロ(標高5895メートル)の登頂に成功した米国人男性がいるのです。彼の名前はカイル・メイナードさん(25)。彼は先天性四肢切断という障害を抱えています。「五体不満足」というベストセラーを出した日本人の乙武洋匡さんをご存じかと思いますが、カイルさんも生まれつき手足がない身体なのです。
 
 正確に言うと、カイルさんは両肘と両膝から先がない状態で、普通の人でも大変な山の頂を目指したのです。地上60センチの高さを這ってのぼるというのは想像を超えます。そしてついに登頂に成功したそうです。
 
 3年5組も、体調が悪かったり、点滴をしながら登校するなんて無茶だなと思いましたが、カイルさんも相当無茶。そんなカイルさんがアメリカで出版した本は「No Excuses(言い訳しない)」だそうです。目標達成を控えた3年5組のみなさんは、この1年間振り返って、何か言い訳することがありませんよね。
 
 卒業まであと登校2回。無欠席達成まであと2日。予行演習の29日は4年に一度の貴重な日ですね。卒業へのカウントダウンとして体調を整えておいてください。みんなと達成できる大切な日を忘れないで。そして翌1日には、いつか振り返ることのできるような、卒業の瞬間を。
 


 
★ 達成なるか、クラス全員年間無欠席 東海大四高3年5組(朝日新聞・12/2/26)
★ 東海大学付属第四高等学校 
★ 両手両足のないカイル・メイナードさんがキリマンジャロの登頂に成功! 前人未踏の挑戦にこめられた思い(ロケットニュース・12/2/26)
★ 2月29日(本ブログ・08/2/29)
 

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福知山動物園 サル山へ花火投てきで少年5人を書類送検 京都府警

 今年1月、京都府福知山市の福知山市動物園で、サル山に大量の花火が投げ込まれた事件で、京都府警少年課と福知山署は少年5人を書類送検する。
 
 動物愛護法、軽犯罪法違反と器物損壊容疑で書類送検されるのは、市内に住む高校3年生男子生徒3人と美容師、同府綾部市に住む解体作業員の少年5人でいずれも18歳。「面白半分でやったが反響の大きさに驚いた」と話し動物園を訪れて謝罪したという。5人は遊び仲間で事件後に福知山署にそれぞれ出頭したという。
 
 少年たちは1月3日早朝、動物園のサル山がある施設に侵入し、持参したロケット花火などを雄のニホンザル1匹に向けて発射、負傷させた疑い。子ザルや他のサルも負傷するなどした。動物園の防犯カメラには5人が見学通路から約15分間、少年らの様子が映っていた。
 
 少年たちは2月15日に同園を訪れて謝罪。二本松俊邦園長が「私よりサルに謝って欲しい」と求めると、少年たちはサル山施設などを清掃し、サルにも直接謝罪したという。動物への虐待がエスカレートして人間に向かうことがあるが、今回はそういったことはなさそうである。
 
 
 思い出した。私もかつて少年時代に深夜、友人と東京都内の公園に入って花火をしようとした。そこにたまたまカエルがいた。カエルが嫌いなこともあってロケット花火を噴射した。かわいそうに、カエルは出血をしながらぴょんぴょん跳ねて逃げていった。
 
 しかしその行為はすぐにやめなくてはならないことになった。おそらく近所の人が騒音の苦情を通報したのであろう、自転車に乗った警察官2人がやってきて、やっていたことと住所や氏名を告げることとなった。警察官に注意を受けて、自分の名前や親の職業を言うという経験は初めてだったのでショックだった。
 
 自分よりも短命であることが分かっている動物に対して、あえて攻撃をするという自分も卑劣であった。そしてそうした経験や、人に対する少し過ぎた言動というのは天罰となって必ず後から自分に返ってくる。調子が悪いとき、嫌な出来事が起きたとき、それはきっとそうした愚行の償いの時なのだと感じる。
 
 あの時、警察官には謝ったけどカエルには謝らなかったな。ごめんなさい。
 
 
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★ 高校生ら5人書類送検へ サル山に花火投げ込み(京都新聞・12/2/23)
★ 猿やけど:花火投げ込んだ少年5人書類送検 京都の猿山(毎日新聞・12/2/23)
★ 男5人組?サル山に花火を噴射、2匹けが 福知山市動物園で 京都府警が捜査(本ブログ・12/1/10)
 
 

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ローザンヌ国際バレエで優勝 17歳のマドンナ・菅井円加さんは努力家だった

 
 「自分の名前が呼ばれたときは自分だと信じられなくなって頭が真っ白になった」。
 
 第40回ローザンヌバレエコンクールで優勝した菅井円加さん(17)=私立和光高校2年・神奈川県厚木市在住=が厚木市内で記者会見に臨んだ。以下は抜粋。
 
–将来的にどんなダンサーになりたいか
 
 「将来はお客様に感動を与えられるようなダンサーになりたいと思っています。吉田都さんは昔から目標としていた人」
 
–指導をしていた佐々木先生に。どんな生徒さんでしたか
 「とてもさっぱりとした性格で、小さいときから運動能力が高い。男の子の踊りが好きでよく真似をしていた。もっと女の子の踊りをしてもらいたいと思っていた。とても才能のある子でした」
 
-(菅井さんに)ダンスをやっていて苦労した点
「辛かったことは数え切れないほどあります(笑)体の自己管理と強い精神力」 
 
– 天然キャラだとスクールの友人が言っていたが
「私の周りも天然の人が多いと思います。自覚はないですが、忘れ物なんかは多いです。でもあまり自覚がないです」
– 具体的にはどのような体作りをしていたか。両親の教えで大切にしていること。
「太りやすい体質なので食べ物に気をつけたりお風呂でマッサージをしている。両親からは周りのサポートがあるから今の自分があるから周りに感謝しなさい」
 
– バレエ以外の得意競技は いつから世界を意識したか
「世界を意識をしたのはコンクールに出始めて、ローザンヌを見て私もこんなに楽しんで踊ることができるのかなと思った」「体を動かすことが好きなので、スポーツは何でも見るのもするのも好きです。サッカーは見るのが好きです。球技もするのは好きです。走るのも好きです。ジャンプ系が得意です」
 
– 優勝したときの演技、菅井さんがここがよくできたと思うところは
「まだまだ未熟なのでもっと練習して行かなくてはいけない。学ぶことが多かったのはコンテンポラリーのほうで、イメージをふくらませて踊ることができた」
 
–自分の一番のウリは
「一番のウリは曲を聴きながら、創造していくのが好きで、自己流にイメージをふくらませながら踊ります」
 
–お客さんを感動させるダンサー、今後の課題は
「まだまだ芸術性、表現力、テクニックも勉強して努力しなくてはいけない。課題は尽きません」
 
–バレエ以外では何をしてますか
「映画をたくさん家で見たり学校の課題をやったり愛犬とじゃれたりすることを家でやっています。犬の名前はモモでアメリカンコッカスパニエルという犬種です」
 
–辞めたいなと思ったことは
「たくさんあります(笑)壁にぶち当たった時、課題を乗り越えられないとき、自分の殻を破ることができないとどんどんネガティブ思考になる。今はバレエは人生の一部になっているので必要不可欠です」
 
–遊びたいなとか、同年代の子のようにないですか
「たくさんあります。でも今遊んでいる間に、今遊んでいていいのかなと思う。でも他のことも経験することが大切なので、遊ぶことも大事、バレエも大事だと思う」
 
–(佐々木先生に)彼女が優勝したことのバレエ界の意味について。
「今の若いかたが日本でダンサーとしてやっていくのは難しい。海外に若い子が出ていくのは惜しい気もするが、そういう環境が(日本に)ない。育てて送り出してあげることに専念せざるを得ない。また帰ってきてくれれば嬉しい」
 
– (菅井さんに)ローザンヌでのエピソードがあれば
「海外のクラスで先生以外の先生から教わり、何もかもが新鮮でした。クラスは初めて会う人たちとのレッスン、全てが自分の力となって、楽しんでできたのが嬉しい」
 
–吉田都さんのどういう点が憧れか
「表現力がずば抜けて凄いし完璧だと思います」
–コンテンポラリーではどういうイメージで踊ったか
「リベラレ=自由という意味があって、何かに縛られている自分を開放していくイメージを楽しんで踊った」。
– (先生に)菅井さんの運動能力について
「女の子には珍しく筋力や運動能力が強い。回転はちょっとまだまだと思いますが(笑)、男性しかやらないステップとか遊びですができてしまう。少しでも長くて細い筋肉になって欲しいので、そういうのはやめてくれと(笑)」
– 運動能力の高さはコンテンポラリーにつながるか
「彼女が選んだコンテンポラリーは男女兼用するバリエーションだった。例年ですと男性が選びますが、今年は彼女と若干名の女性でした」。「ダンスの世界はクラッシックとコンテンポラリーの垣根がなくなっている。両方融合させた作品も出ますし、昔はモダン、クラッシックとかなり分かれていたが、今は良いダンサーであれば全部をこなせなくてはならないので今の若い子たちは訓練が必要」
–バーミンガム留学を候補と挙げた理由は
「吉田都さんが出身の所でありますし、カンパニーでもプロとして活動していくことを考えているので。色々なカンパニーを見てから考えていきたい」
 
–(先生に)最初教室に来た菅井さんの印象は
「最初から才能の見える子でしたので大事に育てていくことを考えた。日本でも小さい年齢からやっていかなくてはいけないと思っていた」
 
–  例えば100メートル何秒くらいとか分かりやすい記録があれば
「50メートル走は6秒と7秒の境目くらい。ハードル走は上に飛んじゃうのでタイムは早くないです。バスケットボールは本当に大好きです」
 会見の後、小林常良・神奈川県厚木市長から表彰状と記念トロフィが贈られた。
 
 
 
 菅井さんの師匠の佐々木先生が会見の中で言っていた「若い方が日本でダンサーとしてやっていくのは難しい」という部分はバレエやダンスという舞台芸術が一般的な文化として日常に浸透していないこともある。日本は国土が狭いこともあり、バレエの練習をするにはコストがかかることもある。これはスポーツにおいても同じである。将来の可能性があるかも知れない人たちが、経済的理由でその才能の芽を自ら閉じてしまうとしたら残念なことである。
 
 こうした分野の教育施設整備が進み、世界へ羽ばたく日本人だけではなく、日本に留学する外国人が世界から集まるような分野になればいい。日本人そのものが世界で評価されるというのは、資源のないこの国で一番の国益だ。
 
 バレエ・ダンスの世界では高身長や手足の長いことに越したことはない。体のつくりでいえば外国人のほうが有利であるが、フィギュアスケートと同様に跳躍や繊細な表現は小柄な日本人のほうが有利なのかも知れない。小柄ながらもいかに大きく見せるかがテクニックだ。
 
 菅井さんは幼いころからバレエを始めた。調子が悪いときにもレッスンに参加し、先生から「今日はやめた方が良いんじゃないの?」と言われたほどの根性の持ち主である。「バレエは跳んで回ってなんぼ」という事を聞いたことがあるが、ステージの上でのジャンプはとても気持ちのよかったことであろう。そしてその世界のステージで名前を呼ばれる経験は何ともいえない感慨であろう。
 
 菅井さんはまだ17歳であり、バレリーナとしてダンサーとしてこれから磨きがかかっていくことであろう。菅井さんといい、なでしこジャパンといい、フィギュアスケートといい、これで世の親御さん達は娘に何を習わせた方がいいか悩むに違いない。そしてどんな分野でも一番になる人というのは決まっている。それは、「やるかやらないか」という極めて単純な事において、前者を選択した人たちということである。
  
  
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★ ローザンヌ国際バレエ、日本の17歳優勝 菅井円加さん(朝日新聞・2012/2/5)
★ バレエ「日本人にあった芸術」(産経新聞・12/2/6)
★ Prix de Lusanne 2012
★ 佐々木三夏バレエアカデミー 
 

 

 
 

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マクドナルド、制服生徒の入店拒否 店の対応は 広島(2011.12.18)

 広島県内のマクドナルドの少なくとも3店舗で、学校の制服姿での来店や店内飲食を終日、または夕方以降断っていることが14日分かった。広島県教委は県立高校生の迷惑行為が一因とみて、校外巡回指導などを強める。
 
 そのうちの1店舗では県立高の生徒が店内で騒いだり、トレーを投げたりしたという。同店では11月23日に「学生服姿及び、保護者同伴でない未成年の午後5時以降の店内飲食」を断る文書を入り口に掲示した。同店を利用する客は「制服姿で店内を走り回ったり、注文せずに机を占拠したりして他の来店者が入りにくかった」と話す。
 
 一方で、ある女子高校生は「私服なら店で食べられるのに」と困惑し、別の女子高校生は「一律ではなく、マナーの悪い子供に個別対応して欲しい」と語る。
 
 日本マクドナルド(東京)の広報では「来店制限は把握していない。会社として学生服姿の来店を制限する基準や方針は設けていない。当該店に事情を聴く」としている。
 
 県教委では「生徒の問題で店に迷惑をかけた。校外での指導を強め、規範意識の育成に取り組む」と話している。
 
 最近、都内のマクドナルドでこれと同じような光景を目にしたところだった。2階席に座ると、フロアの半分が制服姿の高校生に占拠されていたが、食べ終わったのか最中なのか分からないトレーが乱雑に置いてあり、人数の大半はそこにはおらず、残った生徒は携帯をいじっていたり、椅子を並べて寝ている生徒もいた。
 
 かつて都内のマクドナルドで、こうした状況を注意している光景に2度出会った。1度目は大学のサークルのような団体が20人ほど飲食をしながら騒いでいた。男性の店長らしき人が現れ、「他のお客様の迷惑になりますのでお帰り下さい」と言って退散させた。
 
 2度目は別の店舗で朝方に4人の若者が寝ていた。それを男性の店長らしき人が注意をしに行った。4人のうちの1人は店長をにらんでいたが、店長は彼らがそこを立ち去るまで動かなかった。結局4人は店を後にした。
 
 別のファミリーレストランでは、夜中に寝ていた男性客に対して、社員と思われる男性が「ここは寝る所じゃありませんよ。それを飲んだらお帰り下さい」と注意していた。
 
 かつてのマクドナルドというと、こちらが恐縮してしまうほど接客が素晴らしいと感じていたが、最近はそういう感じがなくなった。早く注文しないといけないような雰囲気で落ち着かない。店内は汚れているところも多く見受けられた。
 
 制服に限らず、若者が騒いでいたりする光景は時々目にすることがある。そういった客に対して、張り紙一枚で一律に規制をするのは不思議。商売をしている以上、個々のケースに対処する必要がある。
 
 問題のある客というのは早めに注意をしないと増殖する。1つ1つのケースに対して時間をかけて解決することで店内の不穏な空気は払拭できる。騒いでいる客の方が間違いなく悪いが、それに対して毅然とした対応を取ると良いお客さんが必然的に増えるのである。
 
 
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★ マック、制服生徒の入店制限(中国新聞・11/12/15)
 
 
 
 

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