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千葉・柏の”通り魔”、女子大生の虚偽と判明 軽犯法違反で送検 千葉県警

 千葉県柏市で7日、女子大学生(20)が「男に切られた」と交番に届けた事件は、この大学生の虚偽申告だと分かった。千葉県警柏署はこの大学生を軽犯罪法違反(虚偽申告)で千葉地検に書類送検する。
  
 大学生は7日午前、柏署新柏交番に「自宅近くで男に切られた」と届けた。左脇腹に4カ所の切り傷があったが、大学生が着ていた洋服などが破れていないことなど不審点があったため同署で調べていた。
  
 まずはこれで柏の”通り魔”事件が解決したことになるが、女子大学生は肝に銘じなくてはならないことがある。この虚偽申告によって、必要のない警察力を動かしたこと、そして何よりも地域住民を不安にさせたことである。
 
 隣接する埼玉県三郷市の通り魔事件では、男子高校生が殺人未遂容疑などで逮捕されたが、まだ他に通り魔がいるのではないかと保護者や子供を恐怖に陥れたことは断罪されなくてはならない。茨城県下妻市で起きた”通り魔”も”被害者”である女子中学生の虚偽だった。虚偽申告の模倣の連鎖だ。
 
 今回は軽犯罪法違反で検挙となったが、警察や学校に警戒を余儀なくさせたということになれば、威力業務妨害で逮捕されることもあり得る。「みんなの気がひきたかった」と話しているそうだが、大学とはそんなに寂しいところなのだろうか。
 
 友達の有無や人数を問題にしているのではない。寂しい大学生活というのは、独りで黙々と勉強したり何か打ち込むことができない状態のことである。自分の寂しさを紛らわすために取った今回の行動は、大学生にしてはあまりにもつたなすぎると反省しなくてはならない。
 
 
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★ 千葉の女子大生「切りつけ」はうそ 「気ひきたかった」(朝日新聞・11/12/17)
★ 柏で女子大生切られる 茨城では中1女子生徒が 模倣犯か(本ブログ・11/12/7)
 
 

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震災翌日に暴走 道交法違反で52人を逮捕 千葉県警

 かつて暴走族を取り締まるべく道路交通法が改正された。道交法の「共同危険行為等の禁止」に関する規定がそれで、2年以下の懲役または50万円以下の罰金となる。行政処分としては点数25点となり即免許取り消しとなる。2台以上の自動車や原動機付き自転車で並進するなどして交通の危険を生じさせる行為である。この道交法改正によって1度は無くなった暴走行為もその後は増加に転じることになった。
 
 千葉県警交通捜査課は14日、暴走族「千葉関宿怒羅慧門」総長で塗装工の少年(19)ら未成年を含む16〜31歳の男女52人を道交法違反(共同危険行為)の容疑で逮捕し送検した。少年は「この日に暴走すると決めていたので震災があってもやめるわけにはいかなかった」と容疑を認めている。
 
 少年らは3月12日深夜、野田市内に集まって、13日午前1時から約25分間に渡って国道16号などで蛇行運転や信号無視などの暴走行為をした。逮捕された52人以外にも男女29人が補導されるなどした。逮捕直後は「震災は自分たちと関係ない」などと話す少年が多かったが、捜査員に諭されると「震災で犠牲者が沢山出る中、暴走したことを後悔している」と話す少年もいたという。
 
 これからのシーズンは祝日も絡んでのクリスマス、そして年末年始の「初日の出暴走」が行われる可能性がある。全国の警察本部は暴走族のい集について動向把握に努めていることだろう。東京では新宿、渋谷、池袋、台場地区などで散発的な暴走行為があるだろう。そして首都圏では例年、富士山を目指して高速道路が暴走族に占拠される「初日の出暴走」がある。あれに巻き込まれるといい気分ではない。警察の徹底した取り締まりを期待したい。
 
 
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★ 道交法違反容疑:震災翌日でも暴走52人を逮捕・送検(毎日新聞・11/12/15)
★ 交通違反の基礎知識(取り消し対象者)
★ 暴走族がボランティアに転身 東日本大震災をきっかけに解散 茨城・大洗町(本ブログ・11/4/19)
 
 

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相次ぐ通り魔、防ぐ手立ては

 埼玉県三郷市の通信制高校2年の少年(16)が殺人未遂などの容疑で逮捕されたが、全国で刃物などで未成年を襲う事件が相次いでいる。
 
 8日午前7時15分ごろ、茨城県下妻市長塚の公園内で市立中学1年の女子生徒(12)に、自転車に乗った男がナイフをちらつかせる事件が起きた。男は20歳代で黒色のフード付きジャンパー、黒色のズボン、マウンテンバイクのような自転車に乗っていた。県警下妻署では銃刀法違反事件として捜査。
 8日午前8時半ごろ、東京都青梅市大柳町の路上で、中学1年の男子生徒が男に刃物のような物で切りつけられる事件が発生。男子生徒は服の一部を切られただけで無傷。男は黒いジャンパー姿。警視庁青梅署で暴行容疑で捜査。
 
 8日午後5時45分ごろ、広島市安芸区船越南2丁目の市道で、市立中学2年の男子生徒(14)が男に傘で目の下を突かれた。出血はしているが軽傷で失明などはしていない。男は40歳くらい、身長160センチくらい、黒色のジャンパーとズボンを着用、肩掛けカバンを持っていた。広島県警は傷害事件として捜査。
 
 一方、7日午前に茨城県下妻市で女子生徒(13)がナイフを持った男に追い回されたというのは女子生徒の虚偽だと分かった。女子生徒は「うそをついてすみません」などと話しているという。
 
 冒頭の三郷市で逮捕された少年は、三郷市内で発生した不審火についても犯行をほのめかす話をしていたことが判明した。不審火は10月6日夜ごろから12日夜ごろにかけて、少年の自宅周辺で5件の不審火が発生した事件。埼玉県警は関連について調べる。
 
 登下校の時間帯を狙った犯行が多いが、こうした時間帯は地域全体が忙しい時間であることから犯行に及んだ容疑者が時間の波に紛れて消えやすい。可能であれば集団での登下校、そして街角に保護者や教員が立って見守らなくてはならないかもしれない。こうした取り組みが阻止力となると共に、警察官が街頭に立って「見せる警備」をすることも大切だ。そしていう間でもなく、容疑者の身柄の拘束に期待したい。弱い物ばかり狙う卑劣な犯人の自由を許してなるものか。
 
 
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★ 下妻でまた刃物 自転車男、中1にちらつかせる(読売新聞・11/12/8)
★ 東京・青梅で刃物男 中1男子上着切られる(産経新聞・11/12/8)
★ 傘で顔を突かれ中二男子がけが 広島(朝日新聞・11/12/8)
★ 下妻の中1女子通報「うそをついてすみません」(読売新聞・11/12/8)
★ 三郷の現場周辺で不審火相次ぐ 男子生徒、関与ほのめかす(産経新聞・11/12/8)
 

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埼玉・三郷の女子中生切りつけ通り魔、埼玉の男子高校生を逮捕 千葉の事件関与供述  埼玉県警(2011.12.5)

 埼玉県警捜査1課と吉川署は、通信制高校2年の少年(16)=三郷市=を殺人未遂などの疑いで逮捕した。この少年は三郷市の路上で帰宅途中だった市立中学3年の女子生徒(14)のあごを刃物で切りつけた。女子生徒はあごに5センチほどの切り傷を負い入院していた。少年は調べに対して「歩いている人を殺そうと思った」「松戸もやった」などと容疑を認めている。
 
 隣接する千葉県松戸市でも女子中学生と女児が切りつけられ、1人は傷が肺にまで達する大けがをしており、埼玉・千葉両県警は事件の関連を調べる。3事件で共通していたのは、不審な黒っぽい服装をした男が目撃されていたことだった。
 
 埼玉県警は防犯カメラから少年を割り出した模様。容疑者が捕まらない状態が続いていたことで事件のあった小学校などでは、保護者らが見守る中、児童は集団で登下校をする事態になっていた。
 
 逮捕のきっかけは警察に寄せられた「少年がナイフを持っている」という情報であった。これをもとに外出していた少年を職務質問したところバタフライナイフ(刃渡り17センチ)を所持していたため、銃砲刀剣類所持等違反の現行犯で逮捕した。
 
 千葉県柏市では、カッターナイフを持った男が目撃されているが、その事件については少年は「知らない」と容疑を否認している。捜査当局では、松戸の事件や動機についても詳しく調べる方針。
 
 
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★ 連続きりつけ「なたで殺そうと思った」高2男子 さらなる犯行準備か(産経新聞・11/12/6)
★ 中3刺傷容疑で高2男子逮捕 女児事件も認める〔読売新聞・11/12/5)
 
★ 事件の発生状況県下全体(千葉県警察本部)
★ 市町村別の犯罪率(埼玉県警察本部)
 
 

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25年前に行方不明の上智大の男子学生か 鍾乳洞の地底湖で発見 東京・奥多摩

 1986年に起こった主な出来事を調べた。
・ 東京・中野区で中学2年の男子生徒がいじめを苦に自殺。「このままじゃ生き地獄になっちゃうよ」と遺書を残した。クラスでは同級生と担任が「葬式ごっこ」といういじめをした。
・ トヨタ自動車が「スープラ」発売。
・ 泉重千代さんが120歳で死去。当時は男性で最高齢を記録しギネス認定。
・ サントリーが「モルツ」を発売。
・ 青函トンネルが本州と北海道を結ぶ。
・ 男女雇用機会均等法施行
・ アイドルの岡田有希子が飛び降り自殺。後追い自殺も続き社会問題に。
・ チェルノブイリ原発事故発生
・ エニックスがファミコンソフト「ドラゴンクエスト」発売。
・ 富士フイルムが使い切りカメラ「写ルンです」発売。
・ 第三次中曽根内閣が発足。
・ 伊豆・大島の三原山が噴火、全島民が避難。
・ たけし軍団による「フライデー」襲撃事件。(ビートたけし以下12人が逮捕)
 
などとなっている。四半世紀が過ぎるのはあっという間である。上記の出来事も記憶に残っているものだ。とはいえ、調べていて「この出来事はこの頃だったか」と改めて思い出しているのが本音である。しかし、どんなに長い年月が過ぎても決して忘れない人たちがいる。最愛の家族が行方不明になったら・・。
 
 25年前の1986年(昭和61年)、東京都奥多摩町氷川の鍾乳洞で、探検中に行方不明になった上智大学4年、朴俊鉄さん(当時22)とみられる遺体が鍾乳洞内の地底湖で見つかった。発見場所や着衣などから朴さん本人の可能性が高い。現場は岩などがありすぐに引き揚げられない状態であり、警視庁では週内にも引き揚げを開始する。
 
 警視庁青梅署によると、朴さんは当時上智大学のダイビングクラブ海洋生体研究会のメンバーで、同年10月26日の午後、研究会のメンバーと共に第2地底湖(水深約15メートル)に潜ったが、命綱が外れてから姿が見えなくなった。当時、警視庁や東京消防庁のレスキュー隊が捜索したが発見できなかった。
 
 25年ものあいだ冷たい水の中で、発見されることを望んでいたはずの朴さん本人。そして早く帰ってきて欲しいと願っていた友人や家族。これでようやく区切りをつけられるかもしれません。朴さん、この25年にはいろいろなことがありました。ご家族のもとに帰られたら、25年前の話から始めて下さいね。そして朴さんの家族の時計が少しずつ今に近づくことをお祈りいたします。
 
 
遺体引き揚げられ、朴さんの可能性高まる(11/11/14追記)
 
 警視庁機動隊の水難救助隊が鍾乳洞の洞窟(通称:聖穴)の地底湖から、朴さんとみられる遺体を13日に引き揚げた。着衣や発見場所から朴さんとみられるが確認をすすめる。事件性はないもよう。
 
★ 地底湖で発見の遺体引き揚げ 25年前不明の上智大生か(朝日新聞・11/11/14)
★ 奥多摩地底湖から遺体:86年に不明の上智大生か(毎日新聞・11/11/14)
 
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被災が理由で転校した小中高生が2万5751人 文部科学省発表

 文部科学省が13日に発表したところによると、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)を理由に、転校した国公私立の小中高生が、9月1日までの時点で2万5751人に上ることが分かった。そのほとんどが岩手、宮城、福島の児童生徒。とりわけ福島県では2万4092人で、全体の94%を占めた。
 
 幼いうちの転校というのは辛い。私事だが小学校を2回転校したことがあるので、若ければ若いほどそれは辛いことをよく知っている。物心がついて仲良くなった幼なじみとの別れ。子供ではどうにもならないことである。
 
 幼少期にこうした不可抗力が原因での辛い思いをすると、人として成長するものであると信じている。新しい環境に挨拶をし、新しい空気で深呼吸をする。過去と仲良くしていたのと同じように、新しい時間に手を差し伸べることである。
 
 そして、そんな寂しい思いをしている新しい過去を見つけた人は、新しい未来を一緒に作るために手を差し伸べることがいい。子供は大人にかなうことは少ないかも知れないが、大人がどうしても真似できないのは、若くて純粋な友情だからである。
 
 声をかけることをためらわなければ、一生枯れない友情の花が咲くはずである。
 
 
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★ 被災理由で転校の小中高生、2万5751人に(読売新聞・11/10/13)
 
 

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母親に覚せい剤漬けにされ売春をさせられた女の子 札幌 (2011.9.22)

 「あまりにもひどい家庭環境」と道警捜査員が語った。8月中旬、札幌市内の無職の少女(16)が覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで北海道警札幌西署に逮捕された。好奇心で手を出したというような話ではない。実母に勧められて覚せい剤を使用した。
 
 少女は札幌市内で先月任意同行を求められて、尿検査で覚せい剤成分が検出された。実母からの勧めを断ることができなかった。そればかりか、小学6年生のころから実母に命じられて売春をした。出会い系サイトに自らアクセスして相手を探す。もらった金は実母に渡した。覚せい剤欲しさに実母は少女に売春を命じた。
 
 実母が覚せい剤取締法違反(使用)で逮捕された数年前に、少女は児童相談所に保護される。しかし実母が出所すると再び同居し、中学にもほとんど通わずに実母や暴力団関係者とのつながりの中で生活が続いた。
 
 20日には少女にわいせつ行為をした暴力団関係者の男(36)が北海道青少年健全育成条例違反容疑で逮捕される。この男は覚せい剤の売人とみられている。また少女の養父(35)も覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕された。
 
 読売新聞の記事にもあるように、虐待ともいえる劣悪な家庭環境だ。少女にはきょうだいが何人かいるようであるが、父親が誰なのか説明できないほど複雑であるという。道警によると、少女は「家賃は大丈夫かな」と、住んでいるアパートの家賃の支払いを心配することがあるという。
 
 22日、少女は中等少年院送致の保護処分が決定した。

札幌市の無職少女(16)が母親の勧めで覚せい剤を使用したとされる事件で、覚せい剤取締法違反(使用)の非行内容で送致された少女の少年審判が22日、札幌家裁であった。池田好英裁判官は、少女を中等少年院送致とする保護処分を決定した。
 池田裁判官は「非行の性質や成育歴、家庭環境などを総合的に考慮すると中等少年院送致が相当」と述べた。中等少年院は、矯正教育を目的とする少年院のうち、主に16-19歳を収容する施設。<北海道新聞9月22日夕刊掲載>

 
 成長過程にある少女を覚せい剤漬けにした実母の罪は大きい。そして実母の私利私欲のために売春までさせられた少女の心理状態が心配である。少女は未成年であるし、今後実母と一緒に生活をすることは難しくなるであろう。
 
 ほとんど学校に通っていなかった少女を助けることができなかったのか非常に残念である。闇のような生活の中で少女の苦しみを見つけてあげられなかった地域社会の冷酷さを垣間見る気がした。虐待防止が叫ばれているが、家の中を他人が入ることの難しさを改めて痛感する。
 
 少女は取り調べの中で「専門学校に行って仕事をしたい」と話しているそうだ。少女のこれからの人生で味方になってくれる新しい環境が芽吹くことを期待したい。少女にとっての教育は、忘却であり、少女らしく新しいことに挑戦する初々しさだ。若さというのはそれが可能であることをいつか本人が自覚するときが来ることに期待したい。
 
 
★ 母にすすめられ覚せい剤、命じられ売春の16歳(読売新聞・11/9/20)
★ 16歳少女、母が強要し覚せい剤 使用容疑で道警逮捕 小6から売春も(北海道新聞・11/9/21)
★ 覚せい剤使用の少女、少年院送致に 札幌家裁決定(北海道新聞・11/9/22)
 
 

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看護学生の6割が患者からの暴力経験 病院は対策を 筑波大学調査

(イメージ画像はうぽぽさん作製。フォトライブラリーより)
 
 看護学生が実習中に患者から受けた暴力の実態を筑波大学の江守陽子教授(看護科学)らの研究チームが調査した。それによると、学生の6割が暴力を受け、うち性的暴力が精神的暴力と並んで4割を超えていた
 
 調査は関東地方の看護専門学校、短大、大学計15校の看護学生712人を対象に2007年に調査。593人(83.3%)が有効回答をした。暴力を受けたと答えた学生は352人(59.4%)で、種類別では精神的暴力44.7%、性的暴力43.1%、身体的暴力12.2%にのぼる。
 
 三木明子准教授は「暴力は弱い立場のものにむく。患者との距離感の取り方など暴力防止の実技講習を行い、まず予防が大切。防犯ブザーを持たせるなど暴力を受けない環境作りも必要だ」と話す。
 
 病院のエレベータの中で女性看護学生が年配の男性患者と話していたのを見たことがある。通常の会話をしている時に、男性が看護学生の肩に手を載せた。すると学生は「手を触れない!」と注意。患者はおとなしく従っていた。
 
 補助的役割の多い看護学生の人たちだが、患者としてみればとてもありがたい存在なのは間違いなく、正規看護職員のかたたちと何ら変わりがない。経験の浅い彼らに有形無形の暴力をふるうなんて本当に患者なのだろうか。
 
 入院していた時、内科病棟が満室で整形外科病棟の8人部屋で過ごすこととなった。基本的に元気な人が7人もいると、夜のいびきが凄かった。そのため睡眠不足が続き、女性看護師さんに手紙でそのことを訴えた。すると次の日、朝6時起床の検温の時間。6時になると容赦なく開けられたカーテンが、8人中一番最後に開いた。担当の看護師さんが私を少しでも長く眠りにつかせてくれたのだ。
 
 そして看護学生の人たちには他愛のない話しの相手になってもらった。「心理学に興味があるんです」「母が看護師だった姿を見て」と看護師を目指す動機をいろいろ聞くことができた。患者の体に触れて、心にも触れることのある看護という仕事。そんな彼らに必要以上の負担を与えないようにしなくてはならない。病院も相応の対策をとる必要があるだろう。
 
 そして暴力をふるう患者さん、モンスターペイシャントなんて呼びません。あなたがたは、ただの犯罪者ですよ。
 
 
 
★ 看護学生:6割が患者からの暴力経験 職員の2倍、「性的」4割超 筑波大調査(毎日新聞・11/8/22)
★ 青い看護服の”学生さん” Kさんに逢いたい(本ブログ・10/5/10)
 
 

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