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いじめを苦に自殺 福岡県筑前町(2006.10.16)

 昭和61年の2月、東京都中野区立富士見中学校2年生、当時13歳だった男子生徒が自殺した。「このままじゃ生きジゴクになっちゃうよ」と遺書を残して命を絶った。
 
 クラスメートがいじめるだけではなく、担任もそれに加担した。男子生徒の机の上には供え物や花、色紙に「安らかに」と担任を含めた他の教師の添え書きもある「葬式ごっこ」が行われていたのである。
 
 この時代はそれまで、器物損壊や教師に対する暴力が横行する「校内暴力」が問題になっていたが、それが「いじめ問題」へと移行していった時期であった。
 校内暴力は警察に頼れば一時的には解決するし、暴れていた生徒もそれを認識するようになり、対象が教師からいじめやすい生徒に移っていったものと思われる。しかし、いじめも暴力事件に他ならない。ましてや教師までもが加担したとなると、子供を預けている地域の親御さんはどうすればよいのだろうか。
 
 福岡県筑前町立三輪中学2年生男子生徒がいじめを苦に自殺した。同級生のみならず、担任教師もいじめをしていたことが明らかになった。校長は謝罪したが、「教師の言動が自殺の誘因になったとは思うが、主因となったかどうかは分からない」とした。
 
 しかし主因は誘因がきっかけになる。いじめの事件はこれまで数多く報道されているのに、教師のするいじめの誘因が許されるはずがない。
 
 読売新聞の「Do!コンポ」というコーナーに、女子中学生(14)が「友人に冗談で『死ね』と言ったことを後悔しています。今も相手が気にしていないか気がかりです」と投稿していた。
 
 平成生まれの子供が後悔しているのに、昭和生まれのプロの教師は何を考えていたのかを知りたい。
 
 
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★ いじめか、中2自殺 遺書に「耐え切れない」 福岡(朝日新聞・06/10/14)
★ いじめ、教師の言動影響「自殺の誘因」 福岡の中2自殺(朝日新聞・06/10/16)
★ 盗撮した先生(本ブログ・06/9/23)
★ 921「痛」のメール(本ブログ・06/3/28)
★ 顧問の女子生徒を30回殴った教師(本ブログ・05/10/6)
★ 恩師は近くにいる(本ブログ・05/2/17)
★ 命はそんなに軽いものなのか(本ブログ・05/2/15)
 
 

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青いハンカチ

 
 好きな言葉は多いのですが、その中の一つに、
 
The mediocre teacher tells.(平凡な教師は言って聞かせる)
 
The good teacher explains.(良い教師は説明する)
 
The superior teacher demonstrates.(優れた教師は立証してみせる
 
The great teacher inspires.(偉大な教師は触発する)
 
という言葉があります。
 
 教師に限らず、人を触発できる人というのは素晴らしい存在。人に影響を及ぼすような人間でいたいと思いつつも、そんな簡単になれるものでもなく、もっぱらinspireではなくてperspireするばかりの私。
 
 何が注目を浴びるか予想がつかない事も多いが、甲子園で活躍した斉藤投手の青いハンカチが人気だ。大阪のメーカーの商品だということが分かったが、現在は製造しておらず、販売再開するとしても時間がかかるのだという。贈答品としての位置づけなので、流通数も少ないそうだ。
 
 甲子園で優勝までこぎ着けたナインたちは、ここに上り詰めるまでに人知れぬperspireをしてきたことだろう。その姿に多くの人がinspireされたわけである。人々の注目を浴びたのは青いハンカチではなく、そうした少年たちのひたむきな姿であった。
 
※inspire(インスパイア=触発する)
※perspire(パースパイア=汗をかく)
 
 
☆ 天才は1%のひらめき(inspiration)と99%の努力(汗=perspiration)である。(トーマス・エジソン)
 
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★ ハンカチ王子 斉藤君の青いハンカチ、欲しい!(産経新聞・06/8/26)
 
 

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暴走族、減少

 
 警察庁によると、暴走族の集団暴走が5年連続で減少し、全国の警察が確認したのが2034回で前年比15%減であるという。
 
 いわゆる平成バブルの頃、都内でも主要幹線道路で集団暴走を見て取ることができた。特効服を身にまとい、集団で一般通行車を威圧した。その心理は「目立ちたい」というところから来ていた。
 
 以前まで暴走族を摘発するためには、ビデオ撮影や暴走行為で迷惑を受けた一般のドライバーの証言など、その暴走行為の証拠を収集する必要があったが、一昨年の道路交通法の改正により警察官の目撃だけあれば足りるようになった。
 
 集団暴走は減ってはいるが、小規模の暴走は存在する。昔のようなトップダウンの組織を嫌う若者気質がその理由の1つとなっているようだ。携帯で連絡を取り合い、普段着を身にまとって軽い気持ちで暴走し、解散する。
 
 しかし、「俺たちはワルだ」という示威行為が減った分、そのはけ口が他の犯罪に転換している向きもある。万引き、傷害、恐喝、強盗などの事案は集団のデータベース化ができにくくなると摘発に時間がかかる。
 
 暴力団対策法が施行されてから、彼らの行動が表立った組織暴力から、振り込め詐欺や不動産取引にからむ犯罪など、犯罪体系が見えにくくなった。そして暴走族は昭和53年、道交法改正で集団暴走が禁止になったとき、彼らはディスコに入り浸るようになった。暴走行為が減ったこと自体は結構だが、分散した小さな暴走行為の動向を追い続ける必要がある。
 
 
☆ 日本の子供には、もっと孤独を教えないと、思想は生まれませんね (川端康成)
 
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防犯文化ストリート

 東京・原宿の歩行者天国が無くなって久しい。かつてここはストリートミュージシャンやパフォーマーによって活気に満ちていた。「竹の子族」やミュージシャンを輩出した場所であった。
 しかし、ストリートパフォーマーや見物人による周辺への騒音やゴミ問題、周辺交通の渋滞などから、原宿のホコテンは消滅した。同様の理由で原宿・表参道のクリスマスイルミネーションもなくなってしまった。
 NHKで「ご近所の底力・落書き被害をなくせ」という番組が放送されていた。街に氾濫する落書きと戦っている商店街の方々が出演していた。「書かれたらすぐ消すこと」が「書く気を失わせる有効手段」なのだという。そして、東京・下北沢の商店街ではシャッターにボランティアで集まったイラストレーターなどがイラストを施した。その結果、落書きはゼロになった。
 話は戻って原宿。表参道ヒルズで賑わう表通りも、裏に回ると落書きが残っている。地域一帯となって取り組まなくてはならないのが難しいことだが、ホコテンが無くなったのも、イルミネーションがなくなったのも、地元の人が商売より守りたい環境があったことだとなのだろう。
 もし、ゴミや騒音問題が解決したら、ホコテンやイルミネーションが復活するのか。文化の発信はお金がかかる。シモキタの商店街はシャッターからそれを始めて、防犯にも寄与したのだ。若者が独自に防犯意識を持って、社会に貢献できると街は力強くなるのは間違えないだろう。そして地域が一体となったとき、街全体が防犯体制を敷いていた昭和の時代がよみがえるかもしれない。
 
 
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★ 環境を変えて防犯(本ブログ・06/1/16)
  
 
 

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爆笑問題×東大

 深夜、テレビをザッピングしていたら爆笑問題が出ていた。場所は東京大学駒場キャンパスだ。東大の先生がたと「教養とは何か」といった内容でのシンポジウムだ。
 
 爆笑問題の太田光が言っていたのは、
 
1.「大学の先生は社会との接点がないので、守られている」
2.「東大で学んでいれば安心という姿勢は間違い。東大を疑った方がいい」
3.「東大の研究著書など読んでも分かりにくい。表現力がない。立花隆さんの方が分かりやすく面白い」
 
といったことだ。
 
 学問というのは道楽だと思っていたので「1」の太田発言は昔なら賛成していたが今は違う。その社会との接点を削ってまでする道楽のおかげで、新薬が開発されたり、文化の深層部分が解明されたり、そして「3」の分かりにくい研究著書を分かりやすくしてくれる。
 
 「2」には賛成。教養は受動的な姿勢でなく、常に攻撃的であるべきだからだ。受け身の姿勢で学ぶのは高校までだ。
 
 「3」だが、一般的な語彙を用いて文を書くのは平易で理解されやすいが、端的に専門的なことについて語るとき、専門用語を用いた方が早い場合がある。このバランスが難しいのだが、専門的であればあるほどマニアっぽい文体になってしまうのは仕方のないことであろう。
 
 太田光がほとんどしゃべっていて、先生方に対して失礼な発言もあったが、よくいろいろ考えているものだと感心した。学生の質問にも真摯に答えていた。
 
 チンパンジーの研究をしている教授がいた。「チンパンジーはすぐ切れる。しかし、人間はお節介なほど他人に優しい部分がある」。
 
 イモリの研究をしている教授は、「人間の遺伝子はイモリの40分の1しかない。イモリは人間にはない進化した部分を持っている」。手足を切っても再生するイモリ。その遺伝子研究を人の医学に応用すべく研究しているという。
 
 果たして我々人間は自分たちで思っているほど高等な動物なのだろうか。他の動物は平和に暮らしているが、時に人間は歴史に汚点を残すほど暴走する。そんな人間を他の動物はどんな教養を持って見ていることだろう。
 
 教養とは、知的好奇心を尊い、慕って、一生追い求める恋の対象のようなものである。
 
 
☆ 学校で教えることも必要だけれども、教えているのは過去のことなんだ。ほんとに問題なのは、未来なんだな。(本田宗一郎)
 
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デートより残業を選ぶ新入社員 8割

 デートより残業を選ぶ新入社員が増えているという調査結果が出た。その数は8割。以前の何かの調査では、「仕事よりプライベート優先」だったが、「モーレツ社員」が増えてきたのだろう。
 
 会社に忠誠を誓う時代は終わったと思われたが、景気の回復と共に仕事に奮起しようとする社員の意識が多くなってきている。一度、こうして仕事に熱くなって取りかかる時期があるべきだろう。業務のイロハを習得するのには3年は必要だ。そうしているうちに、時間の取捨選択をする余裕も出てくるはずである。
 
 景気の波があっても、働く環境のある日本というのは幸せな国である。でも、個人的に羨ましいのは「残業よりデート」を選んだ残りの2割の人たち。相方さんがいらっしゃるのが羨ましい。
 
 
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★ 「デートより残業」8割り=リストラ不安は後退ー新入社員調査(時事通信)
★ 女が男を「落とす」術(本ブログ・12/4/21)
 

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平成生まれの少年犯罪

 うちには2匹の犬がいる。1匹は活発で、顔を近づければペロペロとキスをしてくれる。もう1匹は幼犬時代に育った環境が良くなかったため、このペロペロをすることを知らない。
 
 子犬は生まれると親に体中をなめられ、その愛情を肌で覚える。覚えた愛情は自分の子どもや飼い主にも示すことになる。
 
 ところで、平成に入ってから少年犯罪が止む気配がない。岐阜県では中学生を殺害したとして、高校一年生が逮捕された。
 
 想像力というのは大切なものであり、良いことも悪いことも画像としてとらえることができる。通常は、悪いことを考えたとしても、想像力のおかげでそれが実行されないのが常である。
 
 しかし、想像力だけでは足りない部分がある。それは面と向かって体当たりをする人間関係。メールやネットの普及は便利ではあるが、友人のフルネームすら知らない人も増えてきた。PCのモニタ上ではあたかも仲がよいように見えても、実際に相手をどれだけ知っているか分からない部分も垣間見える。
 
 想像力と体験の欠如は世の中を複雑なものにしている。穏やかな日常を望む我々であるにもかかわらず、すさんだ犯罪が増えている。
平成という元号は「たいらになる」という意味で作られたはずであるのに。
 
 
 
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★ 岐阜・中津川の中2少女殺害、高1少年を送検(読売新聞・06/4/23)
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80万円詐欺の女子生徒

 楽して稼げる話なんてこの世に存在しない。13歳の女子生徒がネットを使ったチケット詐欺で補導された。
 
 ネットや携帯の普及で昔だったら起きなくてすんだ犯罪がはびこっているように思える。
 
若い子が中年男性と不毛な情を交わし
ばれないと信じ込んでネットで詐欺をし
おおよそいらない情報に踊らされ
すべてをPCのモニタで信じてしまう。
 
モニタの画面の情報だけで知った気でいてはいけない。
 
人というのは面と向かって話して、ケンカして、納得して、時には妥協して、もっと熱い人間関係が構築されているんです。
 
ネットはただの生活の断片に過ぎません。
それを人生の全てにしたら道を外します。
 
人の目を見て、耳を使って、手を握ってちゃんと人と接しないと人間として生きている意味がないんです。考えることも意味がない、感じることです。
 
つまらないこと、さみしいことがあったら身近なひとに相談するといいです。
 
必ずヒントになり得る答えが返ってきますから。
 
世の中そんなに捨てたものではないのです。
 
大きすぎず小さすぎず
重すぎず軽すぎず
長すぎず短かすぎず
 
熱すぎず冷めすぎず
 
冷静に生きていれば絶対に道は外しません。
 
迷っているあなたへ。
 
 
★ 13歳少女がアイドルチケット詐欺、80万円小遣いに(読売新聞・06/4/11)
★ アナログデジタリスト(本ブログ・06/2/27)
★ 火を放った男の子(本ブログ・06/2/2)
 
 

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