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痛みを知らない 少年たち

 昔、付き合っていた彼女の家の近くで殺人事件があった。当時、警察は犯人の目星はつけていた。その理由は「殺人でのマエ(前科)」があったからだ。物証に乏しかったが、犯人宅にあった被害者のDNAが決めてとなり逮捕された。
 
 警察はいう。「一度人を殺すと二度目には躊躇が無くなる事も多い」と。
 修復不可能な命を奪うというのは許し難い行為である。
 
 だから困っている人には手を差し伸べるべきだし、消えようとしている命にはその火が消えぬように守ってあげるのが文明人たる責務である。
 
 絶滅の危機に瀕している動物は我々地球人が守ってやらなければいけない。何故ならこの星は人間が支配しているから。野生動物たちはしらないうちに人間の支配下に置かれてしまっているのだから。彼らはその不満を口にすることはないのだから。
 
 愛玩動物は愛情を持って最後までその愛情を注いであげようではありませんか。私たちより先にいってしまうその小さな命である。
 
 小学校でウサギを飼っていた。このウサギ、うちで飼っていたものだったが諸事情で引き取ってもらったものであり、学校で毎日ウサギたちに逢うことが出来たのは嬉しかった。当番が決まっていて、みんな交代で小さな命をはぐくんだ。
 
 もう天寿を全うしていることとは思うが、そうした命をお座なりにすれば、自然は地を揺るがし、空は吹き荒れ、山のいただきからはその怒りが吹き出ることであろう。
 
 「かわいそうだからやめてくれ」といった少年はさぞかし辛かったに違いない。そして、ウサギを飼っていた子供達はこれをどう理解すればいいのだろうか考えると心が痛む。
 
 
☆ 私は悪人です、というのは私は善人ですと言うことよりずるい。(坂口安吾)
 


小学校で飼育されていたウサギを、サッカーボールに見立ててけり殺すなどしたとして、警視庁は15日、同区の無職少年(18)を動物愛護法違反や建造物侵入などの疑いで逮捕、別の事件で逮捕されていた無職少年2人(いずれも18歳)を同容疑で追送検した。
3人は公園内で、すり鉢状になったローラースケート場にウサギを放し、駆け上がってきたところを、けっては突き落とす行為を繰り返したという。3人は、「サッカーボールのようにけっているうちに死んだので、見つからないように捨てた」と容疑を認めているという。
別のバイク窃盗容疑で逮捕された仲間の無職少年(17)もその場にいたが、同小でウサギの飼育係だったため、涙ながらに仲間の行為を止めようとしたことから、動物愛護法違反での立件は見送られた。

(読売新聞・06/2/15)
 
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