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大杉君枝アナの死 線維筋痛症に苦しんで

 原因不明の難病である「線維筋痛症」に悩んでいたと思われる。
 
 高齢での初産は喜びであったことだろう。しかし、直後からこの病気にかかってしまった。
 
 線維筋痛症は全身に疼痛(ズキズキする痛み)が襲い、倦怠感や睡眠障害、抑うつ症状などが現れる。ひどい場合は服がこすれただけでその部分に疼痛が走り、もっとひどいときは風が吹いただけでも激痛が走る。他覚的症状がないために、仕事を休めば周りからは「サボっている」と思われるのが辛いことだったに違いない。
 
 全身に疼痛があった大杉さん、想像を絶する痛みだったに違いない。話によると、大杉さんの激痛に耐える姿は壮絶だったようで、抗うつ薬なども満足に効かない状態だった。
 
 この手の病気の人は苦しみに耐えながら、かつ職場や友人の前では笑顔を演じなくてはならない。本当は苦しくて苦しくてたまらないのに、である。
 
 本ブログでは以前に脳脊髄液減少症にも触れた。一見病気と分からない人が相当数苦しんでいる実態を健康な人たちがしっかり把握しておかなくてはならない。医師や医療だけの問題ではなく、社会の問題だ。
 
 社会を形成していた1人の魂が1つ消えた。
 
 
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★ 日テレ衝撃 病気に耐えきれず…大杉君枝アナ自殺背景(ZAKZAK・07/2/3)
★ 線維筋痛症友の会
★ 脳脊髄液減少症(本ブログ・06/10/23)
★ 脳脊髄液減少症・2(本ブログ・06/11/19)
★ EXILEのメンバーがベーチェット病を告白(本ブログ・07/1/8)
  
 

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声楽でひきこもり回復

 発声の基本といったら「腹から声を出す」というのを聞いたことがあるだろう。普段我々は会話をするときに、胸式で呼吸をする。これを歌っているときには腹式に換えるというものだ。慣れてしまうと腹式呼吸で唱った方がのどが疲れることはなく、声を使う職業の人でも応用が利くことだろう。
 
 脳を刺激することにより、ひきこもりを回復させる「声楽療法」を開発した人がいる。指揮者でバリトン歌手の佐藤宏之さんだ。ひきこもりのみならず、自閉症やPTSDなどから復帰した改善例を多く抱える。
 
 音楽療法というのは注目されていたが、これまでは「聴いて癒す」という方法論だった。それに対して佐藤さんの場合は実践的に声を出して、それも本格的な声楽法を採用して若者の多くを社会復帰させた。
 
 ひきこもりと一言で言っても、うつ病や対人恐怖症などさまざまな病気がある。いずれも脳神経系統などの異状によるもので、特効薬は西洋医学がメインだ。苦しんでいるときに即効性のあるのが薬であるからだ。
 
 時間をかけて治せるものなら、薬ではなくこうした療法が一番良い。人生は話すことが基本形だとすると、応用編は歌うことである。薬に頼らないジェネリックな良薬がひとつ発明されたのである。
 
 
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★ 声楽でひきこもり回復 「うまく歌う」が脳を刺激 (産経新聞・07/1/19)
 
 

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EXILEのメンバーがベーチェット病を告白

 友人が質問してきた。「認知症の患者さんは幸せだと思う?」
それに対して「幸せだと思う」と答えた。
 
 認知症の患者さんは支離滅裂であっても、会話をしようと試みる。食事を出されれば食べる意志を見せる。それを不幸せとくくってしまうのは、患者でない者の身勝手な考えであろう。
 
 国が難病指定している病気は121ある。その中で「ベーチェット病」というのは、体の至る所に潰瘍ができるなどというものだ。これが眼球にできた場合には失明する。原因がはっきりと分からず、進行を遅らせたりする対処療法でしかないのがもどかしい。
 
 EXILEのメンバーMATSUがこの病に侵されていることを告白した。
 
「こういった難病を背負い、闘って生きていくとは思っていなかったのですが、今は全てを受け入れて、これからの人生を全力で生きていく」「公表したのは病気と闘っている人に勇気や希望を持って頑張って欲しいという願いからです」。
 
 運命は人間をこの世に誕生させることまでは平等にしてくれる。しかしその後は、健康で人生を全うできる者、会えて苦難を背負わせる者、と分類したがる。われわれは与えられた運命をまっとうするしかない。
 
 人間として生まれてきたことは宿命だが、運命は変えることができる。医療の進歩は日進月歩。こうした病気に苦しんでいる人にとって、1秒でも早く朗報が来るよう神のご加護を。
 
  
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★ ベーチェット病(難病情報センター)<
★ EXILEのMATSUが自身の病気告白(日刊スポーツ・07/1/7)
 
 

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日本人 働き過ぎか否か

 元日は多くの店が閉まっているが、ファミレス、コンビニ、そしてファーストフードなどは開いているところもある。正月そうそう大変である。個人の成果主義が定着しつつある今、それに見合う給料もある所、心身の困ぱいに反比例する手取額の所もある。
 
 ホワイトカラーエグゼンプションの導入が検討されている。これは労働時間ではなく、成果時間に対して賃金を支払うという考え方である。賛否があるが、長期労働時間を強いられる可能性もあり、これを盾に実質的なサービス残業が増えることも予想される。
 
 ただでさえ過労で休職する人が多い中、全ての人に当てはめる制度ではないかもしれない。この制度を導入するかどうかを選択制にすべきである。
 
 日本が倒れそうになると政府は本腰を入れるが、日本人が倒れそうになっても支えてくれないのが福祉後進国の現状だ。経済の発展はお金ではなく、それを作り出す人のちからであることをこの国は見て見ぬふりをする。
 
 
※あけましておめでとうございます。本年も本ブログをよろしくお願いいたします。
 
 
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個人的なウェブログ

疼痛性障害(身体表現性障害の一つ)

 全くもって困っているのが、昨年1月に診断された疼痛性(とうつうせい)障害という病気だ。内科的、外科的に何ら異常がないのに体の一部がズキズキ痛む(疼痛)のがその症状。
 
 胸部に激しい痛みが襲い、歩くことも億劫になる。痛くて夜も眠れない。処方された薬も効くときと効かないときがある。効くと和らぐが、副作用の眠気が待っている。これは歩くこともできないほどの強いものだ。日常の一部の崩壊を余儀なくされている。
 
 それに加え、近くで犬が突然吠えたり、誰かがものを落としたりすると、音が不快に感じる。響くわけでもなく痛いわけでもないのだが、これを言葉で表現するのは難しい。
 
 疼痛性障害は、身体表現性障害という病気の中の一つ。他には心気症、身体醜形障害(恐怖)、転換性障害、身体化障害がある。疼痛性障害に限って言うと、原因はストレスということになっているが、主治医曰く「原因は不明です。原因が定かでないものはストレスが原因とされてしまうのです」。
 
 この病気で困ることは、激しい痛みだけではない。他人から見ては分からないため、「元気じゃないか」と思われることだ。誰に説明しても、生半可に元気なために分かってもらえないことが痛みに追い打ちをかけている。
 
 
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★ 疼痛性障害(Hint de Dento)
★ 身体表現性障害
 
 

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脳脊髄液減少症・2(2015.11.23更新)

 ブログの更新をしていないのに、大変アクセスの多いエントリがあります。以前書いた「脳脊髄液減少症(のうせきずいえきげんしょうしょう)」です。
 
 診察してくれる医療機関を探してみましたが、病気として認知されていないだけあって、ネット上ではあまり出てきませんでした。
 
 基本的には「脳(神経)外科」扱いの病気のようです。ガイドラインが策定されていない状況ですので、診察に当たる医師にも戸惑いがみられるようです。
 
 ネットで出てきた病院は1件だけですが、お近くの方は事前にお問い合わせの上、診ていただいたらいかがでしょうか。紹介状が必要になると思われますので、まずはお近くの脳(神経)外科で受診されることをお勧めします。
 
 このリンク先の病院以外でも、病気に心当たりがあるかたはお近くの病院で診ていただけたらと思います。
 
 患者さんの早期回復をお祈りしています。
 
 
※追記
同病気を患っていらっしゃる、ゆめさんから情報を頂きました。下記の病院が脳脊髄液減少症を扱っております。
 
★ 脳脊髄液減少症患者・家族支援協会ホームページ
★ 静岡県 国際医療福祉大学付属熱海病院(紹介状が必要・電話受付はしない)
★ 上記病院の「脳脊髄液減少症」のページ
★ 脳脊髄液減少症(本ブログ・06/10/23)
★ 脳脊髄液減少症:不登校だと決め付ける前に、理解を 文科省、教師に周知図る(毎日新聞・06/11/18)
 
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うつ病は必ず治ります

 
 心の病気を患う人が増えている。いわゆる平成バブルの頃、個人の仕事量は無理がない。ところが、近年では一人が抱える仕事量が体力の許容を超えている現実がある。
 
 原因は仕事のみならず、失恋、離婚、死別などの喪失体験が引き起こすこともある。転職、リストラ、栄転、出産、引っ越しという環境の変化が原因になることもある。誰にでも起こりえる病気となっている。
 
 うつ病にはさまざまは症状が現れる。抑鬱感、興味・関心の欠如、記憶力・思考能力の低下、倦怠感、食欲低下、便秘、めまい、不眠、焦り、口喝感などである。
 
 最初に襲ってきた症状が集中力の低下。しかし、それくらいのことは通常よくあり得ることだ。気にはしない。そのうち激しい物忘れ、体が重くなる、そして食欲の低下だ。
 
 うつ病との生活が始まる。朝は天気がよくても心が晴れない。むしろ、雨の日のほうが落ち着ける。気分の落ち込みが激しいので、必然的に外出は控えるようになる。
 
 買い物や犬の散歩は気の向いたときにだけするようにする。気分が優れないときは迷うことなく横になる。興味関心が無くなっていた時期は、テレビも新聞もインターネットも面白く感じることができずに、生き地獄のような1日。
 
 治ることを信じ、処方された薬は食後と就寝前に服用。快適な睡眠は望めない。2時間程度で目が覚める。今まで見たこともない気味悪い夢ばかり見る。1日に飲んでいた薬の量は多いときで29錠。
 
 転機はアテネ五輪。何もせずに一日中テレビを見てゴロゴロ過ごすことを決意。
そんなある日、いつものように寝る前の睡眠薬を飲もうとすると、眠気が襲う。あくびも出る。眠剤なしで眠ると、実に7時間ぐっすりと眠ることになる。
 
1. まとまった静養を取ること。
2. 薬は必ず飲むこと。
3. 風邪をひいたことで自分を責める人がいないように、うつ病という病気になっているのですから、自分を責める必要は全くありません。
 
 心の病気で苦しんでいる患者さんと、そうした患者さんの近くにいるかたたちへ。
  
  
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★ 職場で広がるうつ病(読売新聞九州版)
★ 新潟中越地震:発生2年 2次的精神疾患が増加 長岡、小千谷で40~50人 /新潟(毎日新聞・06/10/24)
★ 仕事ストレスと心の病の仕組みを知る(インテリジェンスの業界レポート)
★ リラックスビズ(本ブログ・05/7/9)
 
 
 

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脳脊髄液減少症 周囲は病気に理解を

 交通事故や過度のスポーツなどで脳を包んでいる脳脊髄液が漏れる病気がある。脳脊髄液減少症(のうせきずいえきげんしょうしょう)と呼ばれる病気だ。
 
 症状としては、激しいめまいや吐き気、記憶障害、倦怠感などが伴い、通常の日常を送ることに支障が出る。寝たきり同然の生活を送っている方もいる。現在全国に30万人の患者さんがいる。
 
 病気として認知されていないため、診察や治療も保険適用外だ。仕事を失い不自由な毎日を送っている患者さんも多い。厚生労働省は「学会のガイドラインがまとまらなければ前進できない」とした。日本脳神経科学会は同病気に対する見解が医師によりことなり、指針が整理されていないのだという。
 
 治療法としては「ブラッドパッチ」と呼ばれるものがある。患者自身の血液を、髄液が漏れている箇所に注入し、血液の凝固作用を利用して漏れを防ぐというものだ。これで7割の患者が治っている。しかし、約30万円の治療は100%の自己負担だ。
 
 こうした病気で苦しんでいる人は、外見が健康な人と変わらないので、病気に対する理解は進まない事が多い。友人が言っていた。「世の中は健康な人だけで物事が決められている」。病気になって初めて、健康のありがたさを知ることになるし、病気や障害を持たないと、その本当の苦しみを理解できない。現在、難病指定されているのは121の病気である。
 
 こうした事態にすぐ対応してくれない行政は、大きな病気の未経験者であるようで何とも羨ましい限りだ。
 
 
☆ 冷たい茶と冷たい飯は、まだ我慢できるが、冷たい言葉と冷たい話は、耐えることが出来ない。(中国の諺)
 
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★ 難病情報センター 難病(特定疾患)とは?
★ 頭痛やめまいの原因、「脳脊髄液減少症」に診療指針(朝日新聞・06/10/21)
★ 「脳脊髄液減少症」の理解と治療法求め(常陽リビング・06/2/20)
 
 

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