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拡大教科書が不足

 新学期が始まると学校で受け取る新しい教科書は楽しみなものだ。最近の教科書はイラストや図表がふんだんに使われているようで羨ましい限りだ。ところで、視力の弱い弱視の児童・生徒のための「拡大教科書」が不足しているという。
 
 拡大教科書というのは、通常の文字などを拡大して製本されているものであるが、その大半はボランティアが手作業で行われているのが実情だ。通常の教科書を参考にして、パソコンやコピー機を使い、イラストなどは切り貼りしてレイアウトを適宜変更しながら作り、1冊(1教科)を作るのに約2ヶ月を要する。そのため、国内全ての学校に配布されている教科書を対象にするのは事実上困難である。
 
 大手教科書出版社も拡大教科書の製作を責務と感じており、一部の教科書は対応しているが全てではない。それはコスト面で難しい部分があり、さらには著作物を改編するとなると、著作権者への了承等を得る必要も生じるからだ。
 
 特別支援学校の高校生が「ここに拡大教科書がなかったら、どこにあるんだという感じですね」と笑っていたが、高校の教科書は特に深刻で、小中学校よりも内容が複雑になり情報量も増える。通常であれば文字も小さくなる。手作業ゆえに1字でも間違えてしまえば大変なことになる。
 
 こうした状況に対して文部科学省は「障害のある児童および生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律」(教科書バリアフリー法)を制定、今年度から適用されることになっているが、完全な制度とはなっていない。現場の声を拾い上げて、ボランティアや出版社に対して積極的な支援をすることが望まれる。
 
  
☆ 目の見える人間は、見えるという幸福を知らずにいる(ジッド)
 
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★ 小学校・中学校・高等学校(拡大教科書等) (文部科学省ホームページ)
★ 拡大教科書の概要(全国拡大教材製作協議会)
★ 拡大教科書について(筑波大学付属視覚特別支援学校)
★ 坂戸拡大写本の会 
 
 

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元Wink 鈴木早智子さん救急搬送 大量服薬? ストレスから解放されるには(09/3/31)

 Winkのメンバーでタレントの鈴木早智子さん(40)が29日、東京都江東区のマンションで体調を崩し、病院に緊急搬送された。所属事務所によると、鈴木さんはすでに仕事に復帰しているといい、「貧血で具合が悪くなったと聞いている。睡眠薬の服用については聞いておらず、確認している」とコメントした。
 
 警視庁東京湾岸署によると、29日午後0時10分頃、鈴木さんの友人女性から「江東区のマンションで、鈴木さんが薬を大量に服用したようだ」と119番通報があった。その際、鈴木さんに意識はあったという。鈴木さんは友人に電話で「最近眠れずに薬を飲んでいる」と話していた。その後、電話口で鈴木さんからの応答がなくなり、友人が通報した。
 
 Winkは90年代に主に洋楽をカバーしてヒットを飛ばした。80年代から90年代にかけて洋楽ブームが起きたことから、その潮流に上手くのったともいえる。無表情な感じで歌って踊る姿が印象的なデュオであり、個人的に大好きな2人である。その後は活動を「停止」し、鈴木さんと相田翔子さんはタレントとして別々に活動している。
 睡眠薬などを服用する人が増えている。ストレスの原因は社会が複雑になっているからともいわれる。「自分の時間を持つ」として、習い事やダブルスクールなどをこなせるバイタリティがあればいいが、結局日時に拘束されることになり、自分を解放することを困難にしている可能性がある。
 
 ストレスから解放されるにはどうしたらよいか。それは例えば自分の時間を持つことである。自分の時間というのは、仕事や学校が終わったあとに、自宅で気の向くままに過ごすことだ。ボーッとテレビを見て、夕飯を食べ、お風呂に入り、眠くなったら寝る、そんな単純なことである。携帯電話もメールや電話でプライバシーに割り込んでくるようになった。思い切って電源を切ってしまうのも1つの自己防衛になりうる。
 
 どうしようもないときには薬に頼ることになるが、自己防衛ができることを忘れないようにしたい。鈴木早智子さんも仕事に復帰しているということで何よりである。
 
 
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★ 元Winkの鈴木早智子さんが救急搬送 薬を大量に服用?(産経新聞・09/3/31)
★ 金融搬送されたWink鈴木早智子、原因は「貧血」と報道に困惑(オリコンスタイル・09/3/31)
★ 鈴木早智子オフィシャルブログ「one track memories」
 
 

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うつ病装った手当金詐欺、会社の代表と妻を逮捕(2009.3.7)

 健康保険の傷病手当金を社会保険事務所などからだまし取ったとして、北海道警、秋田県警など5道県警共同捜査班は、貴金属製造販売会社「アクア」代表の男(41)とその妻(34)の両容疑者を詐欺の疑いで新たに逮捕した。この事件では架空の社員10名ほどが逮捕されている。
 
 逮捕容疑は、男が妻の女を実体のない仙台支店長に仕立てた上で、08年3月ごろ、仙台北社会保険事務所に「妻が抑うつ状態で働けない」と記載した虚偽の書類を提出、傷病手当金約30万円をだまし取った。警察によると、女が受け取った手当金は総額700万円にも上るという。逮捕された男たちは、診断書を手に入れるための「マニュアル」を利用し、犯行に及んでいた。
 
 そういえばそんな「マニュアルを手に入れる方法」をネットで見たことがあるような気がする。要は医師をだます”テクニック”が記されているものだ。うつ病等の精神疾患は客観的に判断が難しく、患者の申告による部分が大きいゆえに難しい部分もあるかもしれない。しかしながらプロの医師であれば、患者が診察室に入ってくるときから診断がなされており、問診時の患者の言動を考慮して判断することになる。最近では血液の流れをみて、うつ状態の程度を調べる技術も確立されており、客観的に病気を判断する道筋ができつつある。
 
 もっとも本当に精神疾患で苦しんでいる人のために用意されている公金を、だまし取るなどということは断じて許すことができない。こうした患者さんが苦しんでいるのは、経済的負担のみならず、失われてしまった時間や、周りに対する罪悪感などだ。医師をだまし、社会保険事務所をだまし、そしてうつ病で苦しんでいる人を侮辱するような犯罪に、警察のメスが入った。
 
 
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★ 詐欺:うつ病装い傷病手当金詐取容疑、代表の妻も逮捕(毎日新聞・09/3/6)
★ リーダー格、午後再逮捕 うつ病装った手当金詐欺 秋田県警など(時事通信・09/2/13)
 
 

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警官、難病の生徒に暴言「おまえはタリバンか」

 飲食店で働いていたころ、常連さんがいた。そのかたは両手首が何らかの事故で欠損しており、手首あたりでうまくお金を出したり、飲食物ののったトレイを持ったりしていた。別のお客さんは声帯に障害があり、ノドのあたりに特殊な機械を当てることでロボットのような声になるかただった。お二人とも最初に接客したときは驚いたが、そこは冷静に対処した。
 
 米子市内で昨年の10月、紫外線を浴びることで皮膚が腫れ上がるなどの障害が起きる難病の「ポルフィリン症」かかっている男子生徒が黒いずきんをかぶっていたところ、鳥取県警米子署員に「おまえはタリバンか」と言われていたことが明らかになった。県議会の代表質問で自民会派の安田優子議員が明らかにし、佐藤幸一郎・鳥取県警本部長が「不適切だった」と謝罪した。
 
 詳細は昨年10月28日の夕方、同市内で自転車の2人乗りをしていた境港市の生徒を米子署員2人が見つけた。その際に「その変な格好したやつ、止まれ。おまえはタリバンか」とずきんを取るように求めた。生徒と母親が米子署に抗議、署長らが謝罪した。県警では病気の理解を深めるため、生徒が出演して病気を紹介するDVDを全署に配布すると述べた。
 
 ポルフィリン症は紫外線が当たることにより、皮膚がただれたり腫れ上がったりする。このため光を遮る処置を執るべく、患者は全身に紫外線が当たらないように防護服のような遮光服を着ることもある。
 
 暴言を吐かれた生徒の学校では理解が徹底されていたことだろう。しかし警察官に病気であることを反政府武装勢力のようにからかわれたのではたまらない。患者は外見を奇異な目で見られることは慣れているかもしれないが、辛いことである。少数派の病気を知ることはなかなか難しい。しかしそうした難病が存在するかもしれないことを一つ一つ知っておかなくてはならない。そのような人に会った場合に努めて自然に接する術を知っておかなくては意図せず人を傷つけることになる。
 
 無知と無関心と想像力の欠如によって、人はあまりにも過ちを犯すことが多い。
 
 
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★ 病気の高校生に警官「おまえはタリバンか」(産経新聞・09/3/7)
★ ポルフィリン症 まず、専門医へ相談!!(島根県済生会江津総合病院)–米子市内の鳥取大学医学部付属病院へのリンクも
 
 

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変わるうつ病の診療

 うつ病にかかることが珍しくなくなった現在は、100万人がうつ病にかかっているといい、そのうちの25%の人が再発する。症状が改善されないと薬を増やすという方法が採られている。しかしそれがうつ病を悪化させる場合がある。
 
 日本うつ病学会の発表によれば、37%が誤診であるという結果もある。しかしうつ病の判断は難しい。患者の申告に頼るしかなく、患者がその状態を正確に伝えられることができなければ、薬の処方が難しく総合的になかなか治癒しづらい部分がある。病気のために意識がもうろう、記憶も無くなることもある。悲観的な状態で思考力が落ち、正確な症状を伝えることが困難な場合もある。内科や外科のように客観的に判断ができないために、医師のほうで正確な判断ができずに誤診する可能性もある。
 
 杏林大学でうつ病を診る田島治教授は、必要以上に薬が処方されているとみており、いったん薬の処方をやめて改めて症状を調べて、適切な処方量にやり直す方法を採っている。その結果、数年間うつ病で改善が診られなかった患者が急激に回復した。
 
 セロトニンという物質がその働きを弱めることによって起こるうつ病。しかしセロトニンが多すぎると、ドーパミンという物質が減る。その結果、やる気や意欲がなくなることから「うつ病が悪化」したと勘違いした医師はさらに薬の処方を増やすという悪循環になる。
 
 医師の選び方は以下に注意する必要があるという。
・薬の処方や副作用について説明をしない。
・いきなり3種類以上の薬を出す。
・薬がどんどん増える。
・薬について質問すると不機嫌になる。
・薬以外の対応法を知らない。
 
 誤診で苦しむ人も多い。ある中年男性は10年以上うつ病と闘ったが、実は双極性障害(躁うつ病)ということが分かった。うつ病と診断されてそれにあった薬だけ処方されると危険なのだという。 
 技術や経験不足の精神科医が安易に開業している部分も多い。内科や外科と違い、基本的には机と椅子があれば開業できる。設備投資に金がかからない分だけ安易に開業する医師も多いのだ。実際にうちの最寄り駅周辺を調べてみると、新しい精神科クリニックが多いことが分かった。ホームページなどでは、「ホテルのような落ち着いた雰囲気」をうたったところもあり患者を安心させているようだ。しかし、薬の副作用や病気についての専門家ならではと言った説明が患者側にはなく、薬の大量処方で終わってしまう悪質なところも多い。
 
 自治体では苦情を受け付けており、「公衆衛生上、重大な危害を生ずる恐れがある場合、行政指導・立ち入り検査ができる」としているが実態は難しく、医師が「私の処方・診断に間違いはない」と主張すれば行政のそれ以上の介入は困難であるという。
 
 近年では、客観的にうつ病かどうかを調べることができるようになっている。問診に頼っていたうつ病診断を血液の流れ等で客観的に判断できる装置も開発されており、誤診を防ぐ取り組みも始まっている。
 
 うつ病などの疾患の場合、認知行動療法が効果的であると言われている。イギリスで認知行動療法を取り入れた場合のうつ病の再発率は、抗うつ剤のみの処方で44%、抗うつ剤と認知行動療法で27%となっている。カウンセラーが患者の言いたいことを聞く「傾聴」だけではなく、患者の苦しみはどこにあるかを予め察知し、そこに気付かせるべく誘導するのだという。
 日本では認知療法でなかなか普及しない部分としては、精神科医、心療内科医が一日に診られる患者数にも限界があり、通常の診察以外に時間が割けないことが現実だ。このため、医師によっては近くにカウンセラーをおいて通常の診察行為で聞けない患者の声に耳を傾ける工夫をしている。臨床心理士が民間の認定資格であるために、保険対象外であることもネックになっている。
 
 患者さんが悲観的になるのは病気だからであって、患者さんの人生が否定されたわけではない。1日24時間は誰にでも平等に与えられた時間だ。忙しく過ごすのも、休養するのも、どちらも人によって有益であるわけで、他人と比べたりする必要は全くない。
 
 うつ病は「心の風邪」と言われている。それは必ず治るという意味と、誰でもなりうるという意味があるが、単なる気分の落ち込みとは訳が違う。周囲が気を配って話を聞いてあげることが1つの救いになるであろう。今年は春の訪れが少々早いようである。うつ病の患者さんにとっても、ちょっとだけ一歩踏み出してみようかなと後押ししてくれそうである。
 
 
☆ 靴が一足もなくて惨めな気持ちだった。しかしそれも、足を失った男を見るまでだった。(ハロルド・アボット)
 
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★ NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる
★ 抗うつ剤、効果に3割の差 日英伊研究、薬を順位付け(朝日新聞・09/1/31)
 
 

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’08「言葉のリサイクル」に集まった記事

 今年の6月、前のseesaaブログからこのwordpressブログに引っ越しました。こちらに来てから、一番閲覧の多かったエントリトップ10を発表します。カッコ内は閲覧数。
1位 ★ 南田洋子の認知症「介護は恩返し」長門裕之(10/4)(650)
 かつて何事もなくテレビに出ていた女優南田洋子さん。その南田さんが”壊れて”しまったことに多くの方が驚き、また介護の大変さをテレビを通してごらんになった方が多いのではないでしょうか。こちらのエントリは、今も上位にランクされています。
 
2位 ★ 難病指定、7つ追加 魚鱗癬など(6/23)(539)
 難病は国からの指定がなければ医療費もかかり、研究も後回しにされます。しかし、難病で苦しんでいる方は少なからずいるわけで、そんな方たちが早期回復されますよう。
 
3位 ★ 発音するとかっこいい英単語(07/11/25)(396)
4位 ★ 発音するとかっこいい英単語・2(9/27)(388)
 何故だか分からないのですが、根強い人気のエントリー2つです。いい加減に書いた物がアクセストップに来ていて驚きです。第三弾を作った方がいいのでしょうか。かっこいい英単語なんてありませんよ。どんな言葉にせよ、発するタイミングを知っているいればかっこよくなるものです。
 
5位 ★ 女が男を「落とす」術(9/23)(322)
 こちらは「Escala cafe」に書いてあった項目を引用し、私が突っ込みを入れているだけなんですが、今でもアクセスが多い。もしかすると、女性が男性を「落とす」っていうのは予想以上に広まっていることなのでしょうか。
 
6位 ★ 亀山巡査部長「相棒」卒業(9/8)(289)
 人気ドラマ「相棒」で寺脇康文演じる「亀山薫」が番組を卒業するというエントリ。視聴者は「なぜ?」という声が大半でした。後任は誰が就くのかが気になります。
7位 ★ 冤罪の構図 高知県警白バイ追突事故(8/25)(282)
 不可解な高知地裁、高松高裁の決定。どうしても男性を犯人にしなければいけないというような印象でした。「証言台に立っていい」という女子生徒すら裁判官は却下したのです。男性は残念ながら収監されてしまいました。冤罪の恐ろしさ。検察、判事のやりかた。四国には推定無罪という法曹用語は存在しないようです。
 
8位 ★ ABOUT(251)
 すみません。これはいわゆる「プロフィール」に当たるものですが、なぜか8位にランクイン。気になっていただき、ありがとうございます。
 
9位 ★ 遠位型ミオパチー(8/18)(219)
 難病に苦しみながらも前向きにがんばる中岡亜希さんをとりあげたエントリ。特効薬が開発されることを切に望みます。
 
10位 ★ 「マイスリー」に異常行動の副作用はあった(07/3/18)(210)
 かつてマイスリーを処方されていたときの体験談。服を脱いだとかその程度の”奇行”で大事に至らなくてよかったです。
 
といったところで、以下11位から20位まで。
11位「相棒」の亀山巡査部長、来週卒業? 12位・Japan Blog Award 2008グランプリにカータンさん 13位・消えていく記憶 認知症の南田洋子 14位・難病で移植手術の宗太郎君死亡 15位・飯島愛さん、死亡 16位・’06紅白で半井さんが「天気予報」 17位・車に乗らない若者 18位・B型の男 19位・「デートの時に彼氏に乗ってほしい車」 20位・EXILEのメンバーがベーチェット病を告白
 こうみてみると、テレビの影響・反響というのは健在だということが分かります。やはり取材に基づいた映像付きのニュースというのは実に説得力があるのです。そして本ブログに限って言うと、病気関連のエントリにアクセスが集まるようです。
 
 今後も拙いながらも書いてゆく「言葉のリサイクル」をよろしくお願いします。
 
 
☆ 私は実験において失敗など一度たりともしていない。これでは電球は光らないという発見をいままでに、2万回してきたのだ。(エジソン)
  
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ダンスパフォーマーTAKAHIRO、日本で凱旋ライブ

 マイケルジャクソンやスティービーワンダーらが出演したことのある、歴史あるアメリカのコンテスト番組「ショータイム・アット・ザ・アポロ」に出演し、マイケルも成し得なかった9大会連続優勝で殿堂入りしたTAKAHIRO(27)が日本で凱旋ライブを開くこととなった。
 
 彼は当初日本での活動も考えていたが、直接ダンスに携われるような仕事はなく雑用ばかり。それに嫌気がさして単身渡米した。あえて黒人の多く移住する地区に住んだ。英語ができるわけでもなかったので、電子辞書を持って歩く毎日。突然黒人数人に囲まれて殴られ蹴られ、貴重品を奪われたこともあった。
 
 アメリカで認められただけあって、彼のダンスは素晴らしい。無駄な動きは一切なく観客を魅了する。優勝したときに司会者の女性にコメントを求められたTAKAHIRO。”3 minutes change my life”(3分間が私の人生を変えた)というと、観客は拍手喝采でスタンディングオベーションとなった。司会者が「賞金があるけど」と聞くと、”Oh, really?”(本当?)と言って会場を沸かせた。
 
 何か1つ人より秀でているものを持っていると他人は認めてくれるものだ。彼のダンスでTシャツの両肩の部分を引っ張って、首を左右に動かすというパフォーマンスがあるが、観客も楽しそうにそれを真似していた。TAKAHIROが笑顔にさせたのは観客だけではない。初めてニューヨークに呼んだ母親も客席で「あれは私の息子なの」と、隣にいたニューヨーカーに言って喜んでいたという。人を笑顔にさせることのできる才能というのは実に素晴らしい。
 
 
☆ 人は繰り返し行うことの集大成である。だから優秀であるというのは、行為ではなく習慣なのだ(Aristotle) 
 
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★ TAKAHIRO米殿堂入りダンサー凱旋(日刊スポーツ・08/11/23)
 
 

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消えていく記憶 認知症の南田洋子さん

 
 「アルバイト?学生さん?うちの息子の時代はね、安保安保、革命だーって、ずいぶん心配させられましたよ。ありがとう。元気でね」。
 
 南田洋子が最後に演じた役の最後のセリフである。奇しくも認知症の女性の役であった。
 2004年に夫婦で出演した旅番組で、未放映になった部分がある。南田と長門の会話がかみ合わず、突然南田が怒り出したのだ。この頃から病気が進行していたと考えられる。
 
南田  「あなたはどう思う?」
長門 「何かの活字で洋子が俺にやり返したと書いてあったと?」
 
「そうなの?」とスタッフに確認する長門。スタッフは「活字はそこは見てなかったです」
長門 (スタッフに)「そうでしょ?」
南田が長門の記憶にないことを言い出したのだ。
南田 「もういいわ。私をそういうウソつきにするんだったら、これから一切口きかない」
呆然とする長門。
 
 3年前に北海道のロケで「セリフが言えないから、カメラの死角に台本を置いていい?」という南田洋子に対して「だめだ。そんなのは役者じゃない!」と長門裕之は叱った。記憶力の衰えでセリフを覚えることが出来なくなっていた。そしてその後突然、「セリフを覚えられないから、役者をやめたい」と南田は言った。
 その後に芸能界から姿を消した南田洋子。認知症が発覚してから長門裕之の献身的な介護が始まった。症状は確実に進んでいる。「アカイヨ、ヨウコ、アッチニイクノ」がトイレに行きたいという合図だ。トイレでなくとも、不安になると、「アカイヨ」ということがあるという。
 
 トイレに連れて行く。「うるさいなぁ」「うるさいのはよく分かってる。お前機嫌がいいのか悪いのか分からないな」。毎日血圧を測る長門も自身の健康が気になるが、「今は絶対に死ねない。洋子のことは俺にしか分からないから」。南田を寝かせるときには「愛してるよ」という。「洋子もだよ」と南田も返す。
 
 仕事に行く長門を玄関まで送る南田。長門が立って片足を上げて靴を履いていると、うしろから体を支える南田。「行ってくるよ」というと「行ってらっしゃい」といって笑顔で見送っていた。開いた玄関ドアから入ってきた空気に「今日はちょっと涼しいわ」と外の空気を感じていた。ここだけ見ると、夫婦のごく普通の日常を見ている気がする。何かの拍子に、女優・南田洋子に戻れるような、そんな気もする。
 
 それまで南田が外出を拒否していたこともあり、専門医に診せていなかったが、VTRに収録した南田を都内の病院で医師に見せた。結果は「アルツハイマー性認知症の疑いがある」ということであった。その中で、「奥様ができることは、本人にやらせてください。なんでもやってしまうと、病態が悪くなる」とのアドバイスもあった。 
 
 人は支え合って生きていると言うことがある。南田に支えられてきた長門が今度は支える役なのかもしれない。人生という舞台で二人の共演はこれからも続いていくことだろう。そこには決められたセリフではなく、アドリブで体当たりする難しい役どころが待っている。俳優としても人間としても大御所のお二人なら、難役でもこなせるに違いない。
 
 小さいころからテレビでごく当たり前のように見ていたかたが、老いてしまい、記憶障害になる。生きていくと言うことは、そうした現実を受け止めなくてはならない辛いこともある。
 
 長門さん、ご自身もご自愛下さい。南田さんと楽しい人生が続きますようお祈りいたします。
 
 
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☆ 大切なのはどれだけ相手を愛するかではなく、相手にとって自分は何かを知ることだ 。(ローレンス・カスダン )
 
★ 南田洋子の認知症「介護は恩返し」長門裕之(本ブログ・08/10/4)
★ ドキュメント 消えゆく妻の記憶…長門・南田の日常 「今の洋子を残したい」(産経新聞・08/10/30)
 
 

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