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携帯電話のリサイクルが進まず レアメタルは資源

 電気通信事業者協会は携帯電話とPHSのリサイクル状況を公表した。08年の回収台数は617万4000台で、前年比4.2%減った。端末価格の引き上げが要因とされており、コレクションとして手元に残す利用者が増えているためだ。
 
 過去1年間で端末を処分した人のうち、店での引き取りが66.4%だったが、ゴミとして廃棄した人も12.4%いた。手元に残した人のうち、「全く使っていない」人が6割で、その理由は「何となく」(32%)、「個人の情報漏洩が心配」(25.6%)、「処分方法が分からない」(13.4%)だった。
 
 携帯電話等の内部で使われている部位のうち、金や銀、銅にニッケルなどを業者が回収して取り出すが、これらは有効な資源となっている。もともと世界で採れる量の少ない希少金属(レアメタル)は、携帯電話のみならず家電やAV製品にも使われている。世界のレアメタル消費量25%という日本は、輸入される量が少なくなってきていることもあり、こうした製品のリサイクルが欠かせない。
 
 端末に入っているデータはmicroSDカードなどに移してから、ショップにリサイクルを頼んでレアメタルの確保に協力したい。携帯電話のショップでは、自社以外のブランドでも引き取ってくれる。DoCoMoショップにSoftBankの携帯を持って行っても引き取ってくれる。端末本体のみならず、充電器やバッテリなども引き取ってくれる。DoCoMoショップの場合だが、端末本体は目の前で万力に釘が付いているような器機を使って、目の前で破壊してくれるので個人情報の漏洩も心配はない。
 
 以前はロシアや中国を頼っていたレアメタルも、ロシアは値上げ、中国は自国内で消費するようになった。これら希少金属が少なくなれば、携帯端末などの販売価格は跳ね上がるかもしれない。近くの不要な携帯電話ショップに持って行って、是非リサイクルに貢献しよう。
 
 
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★ 携帯電話:リサイクルが減少 端末の出荷台数減などが影響(毎日新聞・09/7/21)
★ 希少な資源”レアメタル”が不足すると日本はどうなる?(R25・07/7/12)
★ 沖縄近海に宝の山?=海底で特殊地形発見 海保(時事通信・09/6/22)
★ エネルギー・資源を取り巻く情勢 鉱物資源(資源エネルギー庁)
★ 日本の金属資源事情(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)
★ 新たな海底熱水鉱床発見の可能性 -海底鉱物資源開発に期待-(海上保安庁・09/6/22・PDFファイル)
★ レアメタル大辞典.com 
 
 

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ツイッターはミクシィを越えるか 新しいコミュニケーションツール

 twitter(ツイッター)は140字以内の短いコメントを発信すると、誰かがフォロー(コメント)してくれるかもしれないというもので、ブログやmixi日記と違って、何かテーマを考えて文章を書く必要がない。例えば、「いま東京は雲行きが怪しい」などと発信すれば、誰かが「雨降るのかな」「洗濯物取り込まなきゃ」「うちのほうは降り出した」などコメントが来る(かもしれない)のである。mixiのように日記は書いたがコメントがつかない、あしあともないなどと嘆く必要がないのである。もともとどうでもいい”つぶやき”だからだ。
 
 友人がmixi日記に、「乗っている電車が事故でダイヤが乱れている」と簡単な日記を携帯から投稿したところ、「本当ですか!?」「知って良かった、ありがとう」などと800以上のコメントがついていた。mixiもいいが、こうした「実況中継」に強いのはtwitterに他ならない。
 
 このtwitterの速報性を利用しているメディアが増えているそうである。毎日新聞はつぶやきのとなりのURLをクリックすると関連する記事に飛ぶ仕組みになっている。朝日新聞も同様で、事件・事故のハイライトを伝える仕組みを構築している。アメリカではメディアのみならず、大統領選の時もツイッターやYouTubeで積極的に国民へアプローチした。
 
 ツイッターはPCのみならず、携帯端末からもアクセスできる。気軽につぶやき、実況中継することで新たなコミュニケーションの手段が確立されるかもしれない。人との繋がりを保とうというのは、手段は何であれ、その人の人格を如実に表す1つの指針である。思えば我々は生まれたときに親から話しかけられて始まり、そして名前を呼ばれてこの世を去ることになるのだろうから。
 
 
☆ 伝えることをあきらめちゃいけない。聞く気持ちがある人には、必ず伝わるから。(「1リットルの涙」)
 
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★ 米国発ミニブログ「ツイッター」 速報性と気安さと 「つぶやき」活用広がる(産経新聞・09/7/19)
 
 

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iPhoneに雑誌を有料配信 サイトの有料化加速?

 以前、産経新聞の「産経Web-S」というサービスを利用していた。これは産経新聞”紙面”をブラウザでまるごと読むことができるサービスであり、新聞社としては初の試みであった。利点は自宅に読み終えた新聞がかさばることがないということ、関連記事へのリンク・検索が容易であることであった。
 
 しかし欠点がある。新聞各社は「ネットだけではなく、新聞を購読して」と暗に訴えているが、同サービスはその新聞紙面の長所の1つである「一覧性」に問題があった。手にして読む新聞は確かに一覧性があるが、紙面をブラウザで読むとこの「一覧性」が意味を成さなくなるのだ。”紙面”をスクロールしたり拡大したりする作業は面倒に感じたのであった。
 
 電通は電子化した雑誌コンテンツを携帯電話などに配信する「MAZASTORE」を今夏に開始すると発表した。第1弾としてiPhoneアプリとしてスタートし、順次他社一般ケータイやPC、ゲーム機などに拡大する計画だ。約20社から約30誌の参加が決まっており、年内には拡大する見込み。専用アプリをダウンロード(115円)だが無料版も配布する。雑誌コンテンツは雑誌により115〜600円程度という。バックナンバーも購入でき、保存することもできる。
 
 この記事からは分からないが、これらの”電子雑誌”は冒頭の産経新聞サービスのように、紙面を丸ごとブラウザで読む仕組みなのか、それともブラウザ用にコンテンツがレイアウトされているのかが気になる。”紙面丸ごと”であると個人的には興味をそそられない。せっかく有料であるのであるから、他の無料で見ることのできるサイトと違ったレイアウトコンテンツを期待したい。すなわち、有料であることというのは「金を払ったから持っている」という他との差別化、そして少しばかりの優越感に浸れる。
 
 前にも書いたが、サイトの一部・全部有料化には賛成である。現在はこのブログを書くときも各新聞社の記事を利用させてもらっているが、言うまでもなく、記者の方たちは慈善事業で働いているわけではない。購読料や広告収入があるから取材ができるわけだ。すべてが無料のままだと、良質な記事を維持することが困難である。
 
 一部の新聞社では、無料の会員サイトを作ってオリジナルコンテンツを配信している。その規約を読むと「購読確認のために新聞販売所に個人情報の提供をすることがある」などとある。苦戦を強いられている紙面媒体の苦肉の策かもしれない。
 
 先日久しぶりにコンビニで新聞を買った。日曜版であり、分厚い情報が懐かしかった。雑誌コンテンツも魅力ある情報が買った人だけに与えられなければ意味がない。そしてブラウザに適したテキストや画像の配置は新サービスの将来を左右することになるだろう。中途半端な情報提供にならないように期待したい。
 
 もしも、既存の無料サイトが有料になったら、いったいどのサイトが生き残るのであろう。
 
 
☆ 書き手が涙を流して書いたようなものでなければ、読み手が涙を流すことはない(R.フロスト)
 
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★ 電通:携帯電話向け雑誌販売 30誌、1冊115〜600円 夏にiPhoneで(毎日新聞・09/7/9)
★ iPhoneに雑誌を有料配信 電通などスタート、年内に30社50誌(ITmedia・09/7/8)
★ ドコモ、スマートフォン向けのソフト配信サイトを新設(ITmedia・09/7/9)
★ 産経Web-S 産経eテキスト 
★ 紙一重の紙メディア(本ブログ・09/4/3)
★ 活字媒体は生き残るか(本ブログ・08/10/8)
★ 新聞を読まなくなった私たち(本ブログ・07/3/14)
★ 本とカレーで大好評(本ブログ・06/7/8)
★ 恋愛少年少女(本ブログ・06/3/30)
 
 

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あ〜、ドコモのAndroid”グーグル”ケータイが欲しい 7月10日発売

 NTTドコモは7月10日(金)に、Googleサービスが簡単に利用できる”Androidケータイ”(HT-03A)を発売する。ドコモがケータイを4種類に分けて販売しているうち、”PROシリーズ”に属するスマートフォンだ。
 
 私はMacユーザーなので、本当はiPhoneが自動的に欲しいところであるが、11年以上使っているドコモとサヨナラするのが辛くて我慢している部分がある。友人がブログでことあるたびに”あっちのケータイ電話会社”を批判していることも一因となっている。iPhoneがドコモから出れば自動的に買うのに。
 
 ところでAndroidケータイである。最近MacでGoogleサービスを利用することが多い。特にGmailは要らないジャンクメールを振り分けてくれて非常に助かっている。メインで使っているアドレスをGmailで受信させて、メールソフトにGmailアドレスと共に一括受信させている。
 
 そのおかげで寂しいくらいに迷惑メールが無くなった。Gmailにログインすると笑っちゃうくらいに迷惑メールが数千通格納されている。ただし、こちらもたまにチェックしないと、迷惑じゃないメールが混ざっていることがあるので注意が必要だが、精度に対して不満はない。
 
 そうしたGmailをメインアドレスとして受信できるAndroidは魅力的だ。通常の携帯メールのように自動受信することもできる。このGmailだが、通常はPCがないとアカウントを作成することができないが、AndroidはPCがなくてもGmailを利用することができる。Androidでは基本的にこのGmailを利用することになる。
 
 iモードメールは直接送受信できず、ドコモの専用サイトから「iモード.net」サービス(月額210円)を利用することになる。どうしてもiモードメールを利用したい人はこのサービスを利用することになる。しかし、Androidやその他スマートフォンからできることには制限があるので、事前にチェックを。最初の設定時にiモード携帯が必要になるので、これまでのケータイで「ワンタイムパスワード」を発行して、3分以内にPCからログインして手続きを完了させる必要がある。
 
 ブラウジングはiPhoneと違い、画面内のポインタをトラックボールで移動させてクリックする。個人的にこの「トラックボール」も魅力的だ。かつてエプソンの「PC-CLUB」というPCを持っていたときにトラックボールを使っていた。
 
 トラックボールの利点はマウスのように一定の場所を必要としないことだ。扱いづらいのではないかと思われる方もいるかもしれないが、慣れると何ていうことはないので大丈夫。このポインタを操作することで細かいリンクをクリックできるのも、タッピングがメインのiPhoneと違うところだ。しかし拡大縮小は一度画面をタップして、虫眼鏡マークを表示させることになる。
 
 仕事であちこち行くことが多いとなると、便利なのがグーグルマップ、ストリートビューだ。現在地から目的地までのルート検索などのお馴染み機能が利用できる。GPSで現在地を取得し、自分の向きに合わせて画面も変わってくれるのはAndroidだけの機能だ。
 
 気になっていたのが音楽機能。残念ながらiTunesとの同期ができないようで、microSDカードに入っているデータを自動で認識するとのこと。YouTubeは当然ネイティブ対応になっており、専用アプリで高画質な再生に対応している。外側のみに付いているカメラ(320万画素)で撮影した画像や動画を、PicasaやYouTubeにアップロードできるのも当然だ。
 
 iPhoneのアプリが「App Store」からダウンロードするのと同様、AndroidもAndroidマーケットから本体にダウンロードして行うが、利用はiPhoneのアプリ同様に自己責任となる。iPhone同様に便利なアプリがたくさん出てくれると楽しいことになるだろう。
 
 iPhoneと同様に、ワンセグやおサイフケータイなどは使うことができない。すなわち普通のケータイとは訳が違うのがこうしたスマートフォンだ。
 
 しかし、我思う。
 
 今のケータイが使い切れない機能が付いているせいで端末の価格が高くなっているのだとすれば、通話、メール、ブラウジングに特化したこうしたスマートフォンのほうがシンプルであり、実は多機能ではないか。誰か、Androidを私に買ってください〜。そしたら、私のSO905iCSを差し上げますんで。
 
 
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★ 写真と動画で解説する「HT-03A」(ソフトウエア編)(ITmedia・09/6/3)
★ DoCoMo PRO series HT-03A(NTTドコモ・ウエブサイト)
 
 

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99年「東芝クレーマー事件」の男、窃盗容疑で逮捕 福岡

 1999年、インターネット上で東芝製のビデオレコーダー修理に関連して、その対応が「悪い」として同社に電話をかけて抗議、その内容を録音してインターネットで公開していた「東芝クレーマー事件」の男が窃盗容疑で逮捕された。
 
 福岡県警早良署に逮捕されたのは会社員の男(48)。同容疑者は4月11日、母親が入院している大学病院の医療相談の部屋で職員のノートパソコン1台を盗んだ疑い。パソコンには患者の名前や相談内容など約9000人分の情報が入っていたという。今のところ情報流出はない。
 
 当時、同容疑者はホームページを開設して「AKKY(アッキー)」をハンドルネームとして名乗っていた。東芝製のビデオテープレコーダーを購入したあとノイズが発生するとして修理を依頼、勝手に改造され、担当窓口も次々と変更され、最後には担当者から「お話しはもうしました」「要求は何なんですか?」「お宅さんみたいのは、お客さんじゃないんですよ。クレーマーっちゅうの」と言われたとして、ホームページで抗議していた。アクセスは1000万を超える。
 
 その後は東芝の不買運動にまで発展した。東芝はその後、対応の不手際を謝罪したが、製品の初期不良については仕様通りとした。その後、AKKYに同調していたネットユーザーも、彼の主張や執拗な”抗議”に疑問を抱き、「AKKYはクレーマーだ」との論調に変わった。
 
 ”大企業と一個人の戦い”はネット上で大きな話題となった。その後も別の男性が、某牛丼チェーン店で弁当を持ち帰ったところ、中にカエルの死骸が入っていたとして、チェーン店とのやりとりをホームページに掲載する”事件”もあった。こちらはチェーン店側が5万円分の無料飲食券を男性に渡したが、納得のいかなかった男性がさらに食い下がったところ、チェーン店は弁護士を立てて応戦する構えとなり、萎縮した男性は”終結宣言”した。
 
 クレーマーには共通点がある。要領を得ないので何が言いたいのか分からないうえ、揚げ足を取ってそこを攻撃する。通常の人間関係を築くことができていないがゆえの悲劇にも思えた。ブログと違い、開設に少々手間のかかるホームページ。まだブロードバンドではなく、多くの人が23時から8時までの夜間に「テレホーダイ」を利用してネットをすることが多かった、そんな時代の”事件”であった。
 
・他にもあったこんな”事件”
 某量販店のとウエブマスターとの交渉の模様。深夜まで営業していた量販店に対する騒音や、交通渋滞についての抗議の内容を公開したもので、量販店の横柄な態度には閉口した。
 
 某医大における医療ミス。点滴の代わりにミルクを乳児の体内に入れてしまい、その医療ミスを隠蔽。のちに内部告発があり、当事者の実名も挙がった。
 
 某自動車メーカーが修理依頼されていないところまで修理、ウエブマスターは工場内外でぶつけられたのではないかという疑念を持った。ウエブマスターもまた同業者であった。
 
 
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★ あのクレーマー事件で一躍有名になった男が窃盗で逮捕(ZAKZAK・09/7/3)
★ 東芝クレーマー事件(wikipedia)
 
 

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児童ポルノはなくなるか 被害者とは知らない子どもたち 単純所持規制の可否

 
 未成年に対するわいせつ事件が後を絶たないが、そうした事案を増やしている一因がネット上に氾濫する児童ポルノの画像や動画の類だ。言葉巧みに子供を誘って”援交もの”を撮影して稼いでいる業者もある。警察は摘発の手をゆるめていないが、いたちごっこが続いている。ネット上に氾濫するものは、有料のものからタダのものまであり、言うまでもなく、一度コピーされたらどんどん量産されていく。
 
 昨年11月、警視庁は児童ポルノを販売目的で所持していたとして、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(提供目的所持)容疑で、北海道の会社員(49)と茨城県の県立高臨時講師(33)を逮捕した。接点のない2人が持っていた映像は同じもので”古典”もので、マニアに人気のある昭和時代の少女ものだった。
 
 しかし撮影の意図を理解せずにモデルになってしまう子供もいれば、自分の子供をそうしたモデルにして金を稼ぐ親すら出てきている。子どもが知らずに、または強制的に取られた自分の裸体がネット上で出回っているのを知るころにはもう回収不可能なのである。そのように大人になってショックを受けて通院している被害者もいる。
 
 国会では衆議院法務委員会で、児童買春・ポルノ禁止法改正案が審議入りした。焦点となっているのは児童ポルノの「単純所持の規制」である。日本ユニセフ協会によると、単純所持を禁止していないのは、主要8カ国で日本とロシアだけだ。与党は「性的好奇心を満たす目的」の所持には罰則を科す改正案を提出したが、民主党は「一方的に送られた画像で犯罪になる恐れがある」と批判した。
 
 性表現に詳しい甲南大学法科大学院の園田寿教授(刑法)は、現行の児童ポルノ禁止法の定義の1つである「衣服の全部または一部を着けない児童の姿態で性欲を興奮させるものの撮影」が問題であるという。「どの程度の表現で性的に興奮するかは人さまざま。一番大事なそのあたりの議論を深めないといけないが、話題は『単純所持』に終始している」と解説する。
 
 石川県議会は「県いしかわ子ども総合条例」を可決した。小中学生に防災や防犯以外目的で携帯電話を持たせないようにする保護者の努力規定を盛り込んだもので、条例による所持規制は全国初となる。さらに携帯電話のフィルタリング(閲覧規制)を販売事業者が解除する際、保護者に理由記載書類を提出してもらうことを義務づけた。
 
 急速に普及したネットや携帯文化の悪い側面の1つが児童ポルノだ。この背景には人々が孤独になっている部分がある。テレビも家族で見る時代は終わった。人の目を気にしてなかなか見られなかったものも、今は女性の裸を見ようと思えばネットでそれが叶う。それが小遣い稼ぎになるのであれば、携帯だけでも”商売”は成り立つ。平面のモニタという二次元の世界でのやりとりが主流になり、三次元の人との立体的な関わりが薄くなった。
 
 もちろん便利な部分も多く、インフラとして生活の一部になっているIT生活。しかし、「やめなさい」とストップをかけてくれる人の存在もが二次元の中にしか存在しなくなってきた。想像する力があれば自浄作用が働くだろう。しかしそれが貧困な者は犯罪に手を染めることになる。
 
 二次元の世界では犯罪が開き直っている。そうした開き直りに毅然とする姿勢が重要であり、それよりも大切なのは、未成熟な子どもが犯罪に巻き込まれている事実と危険性を常に考える”人”でいることだ。それができなければ、人間は知能指数が高い高等動物だと自認しているだけの、ただのロボットに過ぎない。
 
 
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★ 子どもの携帯所持を規制 全国初、石川で条例成立(読売新聞・09/6/30)
★ 気持ち悪い(本ブログ・07/12/19)
★ わいせつ教師に実刑3年4ヶ月判決 東京家裁(本ブログ・09/3/9)
★ 心の殺人犯を追う、警視庁の女性刑事(本ブログ・08/10/10)
★ 広島女児殺害事件 被告に無期判決(本ブログ・06/7/5)
★ 恥を忘れた日本人(本ブログ・05/3/10)
★ 情報流通の男性に何の嫌疑が?(本ブログ・07/9/27)
★ 判決15年(本ブログ・06/1/13)
★ ロボットと人間(本ブログ・07/12/11)
 
 

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中学生が13歳を買春 きっかけの出会い系サイト運営者を逮捕 神奈川県警(2009.6.24)

 出会い系サイトを無届けで運営したとして、神奈川県警少年捜査課と麻生署は、埼玉県川口市の自称家業手伝いの男(32)を出会い系サイト規制法(届け出義務)違反容疑で逮捕した。県警によると、このサイトは低年齢層に人気があり、書き込みをした疑いで事情聴取している男子中学生は「13歳と16歳の少女を4~6万円で買春した」と供述しているという。
 逮捕された男は、1月18日から3月6日、埼玉県公安委員会に届け出ずに出会い系サイト「援交掲示板」を運営した疑い。「若い人が使う隠語に興味があった。インパクトのある名前にしたかった」「(届け出義務を)知らなかった。他にも3つサイトを運営している」と供述している。
 
 県警によると、中学生ら10代による買春の摘発は異例。児童買春を誘う書き込みをしたなどとして同法違反(誘引行為)容疑で少年少女4人も調べた。このうち、当時中学2年生だった神奈川県内の中学3年の男子生徒(14)が2件の児童買春を供述した。このほか当時高校3年生だった東京都板橋区の大学1年男子学生(18)と新宿区の無職少女(16)を書類送検、当時12歳で小学6年だった都内の中学1年女子生徒(13)を児童相談所に通告した。
 
 利用した少女の供述を元に、昨年10月から同サイトを捜査、児童買春・児童ポルノ法違反容疑で男6人を逮捕。さらにサイト届け出を義務づけた昨年12月の改正法施行に伴い、今年になって県警が運営者に警告メールを送ったところ、返信がなかったことなどから悪質なサイトと判断した。
 
 出会い系サイト規制法では第7条および第8条にて、△サイトの広告や宣伝に児童が利用してはならない旨を記載する△サイト利用者が児童でないことを確認する、という義務が課せられる。
 ところで買春した中学生は「4万円~」という値段を供述しているが、ずいぶんと小遣いを多くもらっているようである。あるサイトでの調査では、中学生の小遣いは「2,000円程度」であることが一般的のようだ。私が中学生の時もその程度だった。
 
 性に対して好奇心のある年頃ゆえに、今回摘発されたサイトのような存在は危険である。ゆえに保護者も自宅のパソコンにフィルタリングをかけるなど、閲覧できるサイトを制限するように設定した方がよい。子供がPCにログインするときには、専用のパスワードを設定しブラウザの閲覧に一定の制限をかけるのである。専用ソフトを導入する方法も有効だ。他にも方法はあるようなので検索して情報を得ることも必要である。
 
 ネットは便利であり不便でもある。有益な情報を検索しようとすると、無関係な情報まで検索されることがあるからだ。検索結果の一覧性は無駄な情報まで羅列する。サイトの善悪を識別する目を持っていればいいが、「援交掲示板」などというキーワード検索すると怪しげなサイトがずらりと並ぶ。こんなに簡単に有害なサイトを見つけることができる。そういうことに対して便利か、不便か、どう思うかがインターネットによって試されている。
 
※出会い系サイト規制法違反:正式名称「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」(2003年9月13日施行):違反者には6ヶ月以下の懲役か100万円以下の罰金が科せられる。
 
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★ 子供を有害サイトから守る会
★ 出会い系:中学生が13歳買春 サイト無届け容疑の男逮捕(毎日新聞・09/6/24)
★ 中3男子が「13歳の少女買春」 無届け出会い系サイト運営容疑の男逮捕(産経新聞・09/6/24
★ 中学1年生のお小遣い額は?(07/6/28・All About マネー)
★ インターネットが犯罪ほう助(本ブログ・07/8/28)
★ 携帯のフィルタリング(本ブログ・08/2/16)
★ 淫行警官、1人は逮捕、1人は停職処分 北海道警(本ブログ・09/3/8)
 
 

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税抜き表示に我慢ができない

 個人ブログを見ていたときにこんな例を見つけた。ある主婦が喫茶店に入ってコーヒーを注文した。メニューには500円と書いてあったので、会計時に500円のみ払おうとしたら店側から消費税25円を要求された。主婦は「税込み表示が法律で決まっている。絶対に500円しか払わない」と店側と”戦った”。すったもんだの末、最終的に主婦に軍配が挙がった、という内容だった。
 
 先日、楽天についてのエントリを書いたときにある商品について検索した。いろいろな店が出てきたが、気になることが1つあった。店によって「税別」「税込み」と2つに分かれていることだ。ファミレスやファーストフードに行ったときにも大きく書かれているのは「税抜き価格」であり、その横に「税込み○○円」と書いてある。少しばかりフォントの大きさが小さい。
  
 消費税の表示については、平成16年4月1日から「税込み価格表示」が原則となっている。上記の例のように「390円(税込み価格409円)」という表示が珍しくない。こういった表示について財務省は直ちに違法ではないとはいえ、混乱を招きかねず景品表示法に抵触する恐れがあるとしている。
 
 「980円」という、俗に言う「キュウハチ商法」自体、分かってはいるけど安く感じてしまう不思議な数字だ。しかし消費税を後から徴収されて「あららららららら?」と思うことが時々ある。消費税導入当初は税抜き価格と税込み価格が混在して、消費者が混乱することがあった。それを改善するために内税表示が原則となった。不要なトラブルが生じないように事業者は気をつけた方が良いであろう。
 
 
☆ 多くを持ちすぎると言うこともあるものだ。時計を1つ持つ者は何時かが分かるが、2つ持つ者にははっきりと分からない(出典不明)
 
★ 【追記】令和3年4月1日以降の価格表示について(財務省)

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