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個人的なウェブログ

祖母の死

 90歳だった。
 
 数年前から認知症で介護施設に入院。晩年は寝たきりの状態でした。お見舞いに行っても、9人孫の唯一の男である私を認識してくれたかどうかは分からない。
 
 安らかな死に顔でした。
 
 数年前に先に逝ったおじいちゃんに、これでやっと会えると思うとそれが救いです。
 
 おばあちゃんは大正、昭和、平成と駆け抜けた。年表を作るとしたら、それは長いものだ。その子供たちは60年ほどの年表を作成中で、孫は30年ほどの長さ。ひ孫はまだ平成の短い年表だ。
 
 それぞれの長さは違うが、1つだけ幸運なことがある。長い年表の一時期を一緒に過ごせたという幸運である。
 
 
☆ 亡くなった人を悼しむのは愚かだしまちがったことである。それよりもそのような人が生きていたことを神に感謝すべきだ。(George A. Patton)
 
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社員に求める能力は「実行力」

 
 こういう話を聞いたことがある。雪山に臨むパーティーがある。突然の吹雪で視界不良になる。夜になり、動くことが困難な状況に陥る。こういう時に登山隊長はどうすべきか。
 
 経産省のアンケートで、企業の人事担当が社員に求める能力として、「実行力」「主体性」「課題発見力」「創造力」などということが明らかになった。自分で責任を持って仕事を見つけて実際に動く人材が必要なのだ。言われただけのことしかやらない人は必要ないということだ。
 
 世の中には二通りの人がいる。人を引っ張っていく人と、引っ張られていく人。どちらも社会には大切である。引っ張っていく人だけだと口論やケンカが絶えなくなる。引っ張られていく人だけだと物事が全く動かない。
 
 どちらのタイプでも、主体性を持って実行したらどうなるかを創造する必要はあるだろう。そしてどんなときも、自分がどちらのタイプに属するか知っておく必要がある。
 
 くだんの登山パーティーの話だが、視界不良になって東西南北が分からなくても登山隊長は「こっちだ!」と引っ張っていくことが必要だという。間違っていても構わない、隊列を不安にすることはしてはならない。それが責任者であり、それに従うのはしっかりと引っ張られていく人なのだ。
 
 
☆ 無知な人ほど人を軽蔑する。知恵のある人は包容力をもつものだ。(フィリックス・レクエア)
 
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★ 社員に求める能力「主体性」「発見力」…経産省アンケ(読売新聞・07/3/12)
 

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ニュース

冷静だった操縦室 全日空機の胴体着陸

 
 本日は、地に足の着いた話。
 「前輪が出ない」「タッチアンドゴーを実施したい」「胴体着陸を試みる」。
高知行きの全日空機が、前輪を出すことができずに胴体着陸を試み、成功した。
 
 前輪が出ないことが分かった機長は、「タッチアンドゴー」と呼ばれる、機体を瞬間的に接地させて衝撃で前輪を出すことを試した。しかし前輪は出なかった。残された手段である胴体着陸を決意。火災の被害を最小限に防ぐために空中を2時間ほど旋回し、燃料を使い切ったところで着陸に臨んだ。
 
 静かに降りる機体。ゆっくり前に傾く機体前部。火花を散らしながらも、火災になることはなく無事着陸は成功した。摩擦熱による出火を防ぐために消防が放水をする。10分後に乗客乗員60人は無事に機体から降りてきた。
 
 「日頃から訓練しているので大丈夫です」。
 機長は機内で胴体着陸をするアナウンスをすると、その5分前、2分前、1分前と、その都度乗客に知らせ、安心させた。優れた技術で着陸を成功させ、乗客をも安心させた機長はプロ中のプロだった。
 
 いざという時の冷静な判断に人々は救われる。機長のみならず、パニックになることなく冷静だった乗客の皆さんも機長を支えたのである。
 
 
☆ どんな困難な状況にあっても、解決策は必ずある。救いのない運命というものはない。 災難に合わせて、どこか一方の扉を開けて、救いの道を残している。(セルバンテス)
 
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★ 高知空港で全日空機が胴体着陸、乗客ら60人無事(読売新聞・07/3/13)
★ 機長「日ごろ訓練、大丈夫」 着陸直後、機内に拍手(朝日新聞・07/3/13)
★ 御巣鷹山の日本航空123便(本ブログ・06/8/12)
★ 日航機墜落ともうひとつ、(本ブログ・05/8/16)
★ 「これはもう、だめかもしれんね」(本ブログ・05/8/15)
★ 20年経った日航機墜落事故(本ブログ・05/8/11)
 
 
 

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その他

貧乏ゆすり

 
 貧乏ゆすりを近所でやられると気になって仕方ないのだが、これは人が生まれながらに持つ運動であるらしい。ストレス発散にも効果があるのだとか。
 
 とはいえ、あまり格好のいい光景ではない。それにその名が示すように金持ちの貧乏ゆすりを見たことがない。心理的に不安だから行う貧乏ゆすりは、気持ちに余裕のある金持ちには不要な動作のようだ。
 
 貧乏ゆすりと並んで耳障りなのが、日本人に多い「シーッ」と息を吸うときに出すあの音。あれはどうもオジサン臭くて嫌なのだが、テレビでもやっているキャスターが多いのには驚く。
 
 これも貧乏ゆすり同様、心理的不安を払拭させる1つの手段なのかもしれない。そしてこうした行為は女性にはほとんど見られない。男性の皆さん、無駄に老けていくのはやめましょう。いつかオジサンになることは仕方のないことですが、オジサンくさいのはやめることができるはず。
 
 
☆ 叱ってくれる人がいなくなったら、探してでも見つけなさい 。(永六輔)
 
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★ もしかして今もやってる?“貧乏ゆすり”ってなんなの?(R25・07/3/1)
 
 

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墓の墓場

 
 日本は国土が狭い。その上で墓地を確保するのはいつか考えなくてはならないことだ。海への一部散骨や合同葬などもあるが、先祖代々の墓を維持するひとも多い。
 
 墓石の墓場という記事を見つけた。単に捨てられるだけではなく、リサイクルしてコンクリート代わりに河川の護岸、または魚礁に利用するアイディアがあるという。
 
 魂が一度宿ったものを粉砕するのには躊躇がある。だから、供養の意味もあって自然に帰すというリサイクルがあるようだ。
 
 祖父が亡くなったときに、立派な墓を建てた。これから定期的に墓参りをすることになるが、これもいつまで続くか分からないという不安はある。
 
 墓参りとは、墓石を見に行くためではなく、先祖を敬い尊う行為である。それも我々が生きているからできることであって、いつか足を運ぶことが辛くなることが起きたときは、立派な墓石への訪問者も少なくなるかもしれない。
 
 生きることにはいつの日か限界が訪れる。しかし、死は永遠だ。魂は墓に宿るのかどうかは分からないが、生きている者の気持ちの持ちようで、ご先祖様の供養も永遠になることであろう。
 
 
☆ なんでも思い切ってやってみることですよ。どっちに転んだって人間、路傍の石と同様、骨となって一生を終えるのだから。(坂本竜馬)
 
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★ 墓の墓場(読売新聞・06/5/17)
 
 

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夕張の成人式

 7日に北海道夕張市で成人祭が行われた。4月に再建団体になる同市には新成人91人が集まった。
 
 昨年は市側から60万円の予算が組まれていたが、経費節減のために今年はたったの1万円。「なんとかしよう」と立ち上がったのは夕張の新成人だった。
 
 19歳の女性専門学校生は実行委員になる旨を市側に伝え、手作りの成人祭を完成させた。一任された当初、市側からはなんの連絡もなく、「どうして協力してくれないんですか?」と涙ながらに訴えた。
 
 その後、市の担当者も前向きに開催会場などに協力してくれるようになった。女性のバイト先のコンビニに募金箱を設置、また、全国からも200万円を超えるカンパが集まった。
 
 成人祭には現在夕張に住んでいない若者も戻ってきた。91人の若者は20歳の節目を自ら立ち上げた。こうした若い力が明日を動かし、今年を動かして、将来を形成していく。夕張にはこういう体力が残っていた。成人の節目を与えられることなく自ら作ったのである。
 
 おぼつかない足取りの振り袖もご愛嬌。でも、大人の第一歩はみんながそうだった。
 
 困難も多いと思いますが、頑張ってください。そして全国の新成人のかた達、おめでとうございます。人生のキリ番を踏みましたね。
 
 
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★ 夕張市:成人祭に新成人91人出席 全国から励まし(毎日新聞・07/1/7)
★ 北海道夕張市(本ブログ・06/12/30)
★ TDLに行ったことのない「辛口」コラム(本ブログ・06/1/14)
★ 新・成人(本ブログ・06/1/8)
 
 

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即席めんの創始者死去

 
 日清食品の創始者である安藤百福さんは紆余曲折を経て、カップヌードルを世界に誇るメイドインジャパンの1つにまでした。力説していたことは「商品はあくまでオリジナルでなければ成功しない。他人がやっているからでは決して成功しない」ということだった。
 
 人と違ったことをする人が成功するには、人の10歩先まで読む先見性が求められる。真似から始めたとしても、それをたたき台にして着眼点を変えれば、そして難題に直面してもすぐに成果は出なくても、続けることが一番大事なのだろう。
 
 とかく早くに結果を求めがちなせっかちな世の中であるが、ワンパターンも続けていればポリシーになる。変化の激しい現世を生きて行くには、自分というワンパターンを大切にするところから始まるのかもしれない。
 
 スペースシャトルに持ち込まれた機内食となり、災害の現場では重宝された即席めん。お湯をかけてすぐに食べられるというアイディアは、じっくり時間をかけて煮込まれ、ワンパターンという言葉が失礼なくらいに、大きな発明を後世に残したのである。
 
 
☆ 空腹は世界中で最上の調味料(セルバンテス)
 
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★ <訃報>安藤百福さん 飢えからの解放決意…破産乗り越え(毎日新聞・07/1/6)
★ 世界に広がった特許ラーメン(本ブログ・05/5/26)
 
 

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夢は真実だったか

 夢には2種類ある。1つには実現可能な夢。例えば○○の資格を取る、の類。努力している人は必ず実現させることができている。もう1つは実現が困難な夢。これは運も作用しているので、実力だけではどうにもならない部分もある。有名人になりたい、という類のものだ。
 
 東京・渋谷で新春に惨劇が起きた。「妹と3年間会話していなかった」という、逮捕された21歳の兄は歯科医を目指していた。しかし3年連続失敗。それをなじられ、激高した上での凶行だった。
 
 例えば法律上、遺産の相続は配偶者が第一で、次が子供、その次が孫、次が祖父母、最後に兄弟姉妹が来ることになる。法の上では兄弟姉妹というのは赤の他人に近い扱いなのだ。会話がなかった兄妹はほとんど他人に近かったのかもしれない。そうでなければ、殺害後に遺体を損壊する行為などに及ぶはずもない。
 
 知人の姉妹は同居していたにもかかわらず、喧嘩が原因で1年間口をきかなかったという。その姉はその後体調を崩してしまった。家族の不和が個人の空気を乱すことは間違いなさそうだ。家庭が円満であれば、近所も平和であり、周辺社会もその恩恵を空気で感じることになるだろう。その空気が読めない社会が何とももどかしい。
 
 
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★ 「3年前から会話せず」 背景に不仲 短大生遺体切断(産経新聞・07/1/5)
 
 

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