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ネコの思い出

 mixiをやっていると、トップの写真にイヌやネコを掲げている人が多い。イヌ派とネコ派は半分くらいだ。平成に入ってからのペットブームで、イヌやネコを飼う人が圧倒的に増えている。それに呼応すべく、賃貸アパートでもペット可物件が増えている。
 
 小学校のころネコを飼ったことがあるがすべて逃走した。全て和ネコであり、最初のネコがまず逃亡。家にあるのはわずか2枚の写真だけだ。次に飼ったネコ2匹は「ミーちゃん」「ケーちゃん」と名付けた。時代を感じるがピンクレディーから取った物だ。
 
 子猫だったから可愛かった。子猫にありがちだが、家の前にある木に登ったはいいが降りられなくなってしまい必死に「ミャーミャー」鳴いていた。手を伸ばすと爪を立てて必死にしがみついてきた。
 
 思えばネコを飼うのにはいい環境のところだった。都区内西部の東大泉というところ。閑静な住宅地で、買い物に出るには少々歩かなくてはならないという点で不便なところだったかもしれないが、緑が豊かで近くにはなんと牛を飼っている人がいた。最近航空地図で見てみると、緑は減ったがそれでも都区内にしては多い方だ。
 
 「ミーちゃん」と「ケーちゃん」も突然いなくなった。近所を探してみると、大きな家の庭でえづけされているのを発見して諦めた。それからネコは飼わなくなり、ずっとイヌだけである。
 
 あのネコたちは今ごろ何に生まれ変わっているのだろう。もしまたネコであったら、東大泉のようなところで暮らせばいいと思う。動物だけでなく人も静かに暮らせるいい町であった。
 
 もしあのネコたちが人間に生まれ変わっているならば、無謀にも高いところに登るような、無鉄砲な人になっているかもしれない。そんな人が近くにいたら、前世はネコだったに違いない。甘えて近寄ってくるそんな人がそうである。最初は目をそらすが、振り向くとこっちを見ているような人もそうである。そんな今日2月22日はネコの日。
 
 
☆ 世間の人がみな馬に乗るその中で、自分は一人虎に乗ってみたい。 (夏目漱石)
 
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★ 今日は猫の日・・・・・。(本ブログ・05/2/22)
 
 

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ニュース

警官が土佐犬に発砲、射殺 愛知・稲沢(2009.1.11)

 10日午後8時50分ごろ、愛知県稲沢市内で「飼い犬が大型犬にかみ殺された」と通報があった。県警稲沢署員2人が増田東町の現場に行くと大型犬を発見。大型犬は近くで飼い犬を連れていた男性や、ミニパトに乗っていた警察官を襲った。このため、同署巡査(25)が拳銃を至近距離から2発発砲して射殺した。3人にけがはなかった。拳銃使用について、同署副署長は「目の前で人が襲われ危険な状態で、拳銃の使用は適正と考えている」とコメントした。
 
 その後の調べで、この大型犬の飼い主は県内の男性(58)で、犬種は土佐犬と判明。同署の調べに対して「自宅の囲いから逃げた」と説明。11日にいなくなっていることに気付き、近くの交番に届けたという。鉄筋やワイヤーで作った囲いの低い部分から逃げたと見られており、同署は愛知県動物愛護条例(係留義務)違反の疑いもあるとみて、男性から事情を聞いている。
 
 かつて闘犬として高知県では土佐犬、秋田県では秋田犬が競技として使われていた。高知県では現在でも行われているが、東京、神奈川、富山、石川の4都県ではこうした犬を闘わせる行為が禁じられている。賭け事の対象として、アメリカでは闘犬を死ぬまで戦わせた歴史がある。現在では動物虐待の観点から違法行為となっている。
 
 ペットショップで働いていた知人曰く、一番危険な犬は「アメリカン・ピット・ブル・テリア」だという。その子犬を預かっていた時期があったが、子犬であるにもかかわらず人が近づくと、「ウーッ」とうなって威嚇してきたという。日本では土佐犬が有名であるが、土佐犬が人を襲うニュースがたびたび報じられている。かなり大きく、その性質から力も強い。飼育して管理するには十分に注意を払う必要がある。管理を怠れば、場合によって前述の動物愛護法により検挙されることもあり得る。
 
 犬は猫と違い、交配させることが容易なために品種改良がたびたび行われてきた。闘犬とされている大型犬も、ペットとして飼われている小型犬もそうである。狩猟犬として使われてきている歴史もあり、人と常に歩んできている犬という動物。そんな中で警察官が犬を射殺するという事案は聞いたことがない。今回の件では2頭の犬が死に至った。自然にいるクマやイノシシが人的被害を及ぼしたのちに猟友会員に射殺されるニュースはある。今回の件では、管理が適切に行われていれば、死なずに済んだ命であった。
 
 
☆ 重要な事は、必ずしも闘う犬の大きさではなく、犬の闘争心の大きさである。(Dwight D.Eisenhower)
 
 
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★ 愛犬が飼い主救う 米国(本ブログ・08/10/1)
★ 秋田県、大きく減少 存続危機(本ブログ・08/6/24)
★ 米兵 子犬を崖から投げる動画(本ブログ・08/3/7)
★ 「犬のお巡りさん」(本ブログ・07/11/23)
★ 人工呼吸で愛犬救う 米国(本ブログ・07/3/30)
★ 虐待される命(本ブログ・05/6/19)
 
 

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採用試験:介助犬同伴拒否した兵庫県、女性に謝罪(2009.1.7)

 
 介助犬を同伴させて職員採用試験を受験しようとした車椅子の女性(26)の申し出を兵庫県が拒否した問題で、県は女性に謝罪をした。今後は同伴を受け入れるという。
 
 02年、身体障害者補助犬法で、公的機関・民間機関の不特定多数が使用する場所での補助犬受け入れが義務、または努力義務となった。かつてここで書いたエントリで、「ペット可マンションなのに盲導犬との入居を拒否」、「会社に介助犬を連れて行ったら『公私混同だ』と言われる」など、理解のない対応をされた例がある。
 
 こうした事案は民間レベルであるから、補助犬についての理解が浸透するのに時間がかかることは否めない。しかし兵庫県の場合は行政レベルでの出来事だ。本来ならば当然、補助犬同伴での受験を認めるべきであり、その音頭を取るのが行政だ。どんな試験会場でも、体の不自由な人に対する特別な受験方法を実施しているところが多い。
 
 兵庫県は当初、「犬嫌いの人やアレルギーの人に配慮した」と釈明した。体の不自由な人に対する対応で、まさか行政がこんな差別的行動に出るとは。今後は介助犬に関する新たなマニュアルを作成し、職員への周知徹底を図る方針だという。こんなこと、マニュアルがないとできないのか。 
 
 
☆ いいアイディアなら、さっさとやってしまうことだ。許可を得るよりも、謝るほうがずっと簡単なのだから(Grace Murray Hooper)
 
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★ 介助犬:採用試験同伴を拒否した兵庫県が女性に謝罪(毎日新聞・09/1/7)
★ 兵庫県:採用試験「介助犬NO」 「犬嫌いな人もいる」–厚労省「不適切な措置」(毎日新聞・08/12/12)
★ 職場などで「補助犬お断り」(本ブログ・06/11/18)
★ 犬猿の仲を利用したサル退治(本ブログ・07/2/17)
 
 
 
 

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犬を失った友人

 
 以前テレビのドキュメンタリーで見たことのある小さなサル。このサルには生まれつき手足が欠損していた。両ひじ両ひざから先が無かったが、四つん這いでハイハイしながら飼い主の主婦の所に素早く動いていた。犬や猫よりも人間の言葉には敏感であろうから、ペットというよりはるかに人間に近い存在であったろう。喜んだり機嫌が悪いと、キーキーと言って鳴いてみせる。そんなサルがある日死んだ。タオルにくるまれた小ザル。死に顔は人間の子供のように穏やかで、飼い主の主婦は「ありがとう。いい子だったね」と涙した。
 
 我が家も長いこと犬を飼っている。現在は2匹だが、その前にはのべ3匹の犬がいた。サルほどではないにしろ、犬も人の言葉をある程度理解している。つたないコミュニケーションがより一層愛情を深いものにする。
 
 女性の友人からメールが来た。「実は犬が死んでしまって落ち込んでいます。そういえばNonoちゃんも、むかし長く飼っていたワンちゃんが死んでショックを受けていた事を思い出してメールしました」。聞けば、室内犬のそのワンちゃんは8歳ほどで死んでしまった。少し早すぎる死に対して「それが心残りで」と友人は言っていた。考えてみるとそのワンちゃんは、彼女が結婚してからずーっと家にいたことになり、新しい結婚生活をする上での大事な家族であった。
 
 「ペットロスにならないように気をつけようと思う」と言っていた彼女にアドバイスをしようと思う。ワンちゃんと一緒にいたリビングのテーブルに、今までに飾ったことのないちょっとばかり綺麗な花を飾ってみてはどうだろうか。家に帰るとワンちゃんが癒してくれていたように、綺麗な花が悲しみをも癒してくれるに違いない。
  
 
☆ 父はドキュメンタリーを見るのが好きだったんです。 うれしそうに内容について話す父が好きでした。 その横にただ座っているようなありふれた日常を、 もっと共有したかった(大平光代)
 
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警視庁に出頭の男を銃刀法違反容疑で逮捕

 日曜日の早朝に「あなたと日テレ」という番組がやっている。視聴者からの意見や苦情を取り上げ、その番組担当者のコメントを紹介するというものだ。「巨人戦では解説者が巨人よりの解説をしている」と視聴者からクレームがあれば、番組担当者から「スポーツは公平さが大事。解説者によってはそういう部分も確かにあり、今後の反省材料にしたい」などというコメントが紹介された。
 
 23日早朝に放送された意見の最後は、報道番組「ZERO」で放送された年間数十万匹のペットが処分されるという内容だった。「ペットを平気で捨てる飼い主の呆れた言い訳が許せない。こういう番組を何度も放送して、警鐘を鳴らして欲しい」という視聴者からの意見だった。
 
 かつて本ブログでも、ペットが年間数十万匹処分されていることを書いた。テレビカメラが「動物愛護センター」に入り、泣き叫ぶペットを接写する。犬たちは悲痛な叫びで見ていて辛くなったことを覚えている。巡回して”不要”になった犬猫を引き取る業者。そこに持ち込まれるペットの飼い主は「かわいそうだけど、引っ越すからね」と平然としていた。
 
 そして22日午後、警視庁前で警備中の警察官に「元次官を殺したのは俺だ」と出頭した男が現れた。乗っていた車の中からサバイバルナイフなど数本が出てきたことから、銃刀法違反の容疑で逮捕された。男はさいたま市北区の無職の男(46)で、逮捕された際に「過去にペットを保健所に殺されたことに腹が立った」と言っていた。
 
 さらに出頭前、TBSのホームページに本人と見られる書き込みがあり、「今回の決起は年金テロではない!今回の決起は34年前、保健所に家族を殺された仇討ちである!」「元厚生次官宅襲撃事件」と題した書き込みは、「やつらは今も毎年、何の罪のない50万頭ものペットを殺し続けている。無駄な殺生はするな」などとかかれていた。男の父親は、「息子に相談せずに保健所に処分してもらったことを根に持っていたかもしれない」と語っているという。
 
 この男は本当に元次官殺害に関与しているのだろうか。34年も前にペットが保健所に処分されたことと、元政務次官の家族が殺されなければならないことは全く関係がない。この男が事件の容疑者だとすれば、全く犯行の意図するところが分からない犯罪である。
 
 男の乗り付けた車の中からは、血のようなものがついたナイフが数本みつかり、段ボールのようなものや、事件のときに現場に残っていた足跡と同じメーカーのスニーカーも血のついた状態で見つかっている。今後はこれらのものが被害者とのDNAと一致するかが焦点となる。また、埼玉県警本部や捜査本部のある浦和署、警視庁野方署ではなく、警視庁に出頭したのは何故だろうか。2つの事件現場付近で目撃された黒い車というのはどうなったのか。
 
 埼玉県警刑事部長は「粛々と証拠を積み上げて捜査を続行する」と述べており、また警視庁も、厚生労働省幹部等の警備は続けるという。いずれにせよ、犯行動機がはっきりしない2つの事件は気味の悪い状態が続く。
 
 
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★ 「ペット処分されて腹立った」小泉容疑者、出頭時に語る(朝日新聞・08/11/23)
★ 【元厚生次官ら連続殺傷】「犬死んで落ち込んだ」「反抗期なかった」・・父親一問一答(産経新聞・08/11/23)
★ 人間の罪、ここにひとつ(本ブログ・07/7/4)
★ 米兵 子犬を崖から投げる動画(本ブログ・08/3/7)
 
 

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夕方のカラス

 詩人の中村雨紅は「夕焼け小焼け」の作詞をし、その中で「カラスもいっしょにかえりましょう」と記した。この詩が示すように、かつてカラスといえば夕方に見かける鳥であった。
 
 都内で幼少時代を過ごした私は、カラスの鳴き声が帰宅の合図でもあった。そして私が住んでいたところは帰宅時間になると防災無線から「夕焼け小焼け」が流れて、同じ時間帯には豆腐屋さんがあのラッパを吹きながら自転車をこいでいた。カラスが舞う空の色といい、カラスの鳴き声やラッパの音といい、きれいな昭和の思い出だった。
 
 今年の夏に近所で豆腐屋さんのラッパを久しぶりに聞いた。といっても、昔の自転車に箱を積んだものではなく、自転車でリアカーを引っ張っているのだ。その荷台には青いプラスティック製の箱が何個か積まれていた。ラッパと同時にセールストークもついている。それによれば、豆腐単体のみならず、豆腐ハンバーグや練り物なども売っているようである。
 
 ラッパは久しぶりに聞けたが、カラスの鳴き声を夕方に聞くことはほとんどなくなった。それどころか近年は、早朝にゴミを荒らす悪いイメージが定着してしまった。初夏の繁殖期になると人に向かって飛んできて「威嚇」するのも脅威である。
 
 私はゴミ集積所でカラスと”仁義なき戦い”を経験しただけにカラスは憎たらしい。何が憎たらしいかというと、頭がいいからである。壊れた黒色の折りたたみ傘をぶら下げておく。その日は”仲間がやられた”と警戒して近寄らないが、次の日にはそれがニセモノだとばれる。電線に無数に列をなしているカラスに届かないのがもどかしかった。
 
 東京都は数年前にカラスの駆除を徹底的に行ったようだが、恐らくその効果が出ているのではないかと思う。少し前の夏に比べると、カラスは減っているように思える。
 
 カラスはスズメなどと同様に野鳥であるため、一般的には飼育することができないが、堺市内の男性宅に住み着いたカラスが近所で人気者になっているという。万代嘉美さん(65)の自宅にいるカラスは「ポッポ」と近所の子供たちに名付けられた。ポッポは人なつっこく、自ら人間に近づいてくるのだという。
 
 ポッポは5月に堺市内の神社で見つかった。巣から落ちていたようで、右足を引きずっていたようだが、万代さんの看病ですっかり回復し、ドッグフードに魚や肉に加え、カレーライスまで食べるらしい。「憎たらしい鳥だと思っていましたが、飼ってみると、とってもかわいい」と万代さんは話す。
 
 そして間もなくポッポを野性に戻すのだという。万代さんを親のようにしたっていたポッポは頭の良さを通り越しているに違いない。人と接することを楽しみとし、万代さんもポッポを可愛がってきた。動物がいとおしいのは、言葉が直接通じないのに気持ちが通じることがあるからだ。
 野生に返すとき、ポッポがピョンピョンピョンと戻ってきたら、万代さん、お辛いでしょうね。
 
 
☆ 蝶はモグラではない。でも、そのことを残念がる蝶はいないだろう(アインシュタイン)
 
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★ 人なつこいカラスが人気 大阪の男性が親代わり「飼ってみると、とてもかわいい」(産経新聞・08/9/10)
 
 

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愛犬が飼い主救う 米国

 
 ジャーマンシェパードのバディ君が主人を救いました。18ヶ月のオスのバディはアリゾナ州のジョー・ストルネーカーさんに子犬のころ引き取られました。ジョーさんはバディに、彼が発作を起こしたときに電話を持ってくるように訓練をしました。
 そしてジョーさんに発作が起こったときに、バディは電話を持ってきて、予めプログラムしてあったボタンを歯を使って押して、911(アメリカの緊急番号)に通報したのです。オペレーターが出ると、クウンクウンと鳴いて異状を知らせ、2分後には救急隊が到着したのです。
 バディの通報はこれで4回目になるそうで、ジョーさんはその甲斐あって回復に向かっているそうです。「バディは私の全てであり、紛れもなくベストフレンドです。いままでもバディがそばにいてくれたように、私は彼のそばにいたいと思います」。
 
 犬は飼い主に忠誠を誓う動物とされています。忠犬というとハチ公を思い出します。来る日も来る日も渋谷駅で主人を待っていた話は有名です。「近くの人がやっていたエサ目当てに来ていた」という話もありますが、私はそう思いません。
 以前、雑種犬を飼っていました。その犬は最期を迎える2、3日前にやせ細ってしまったのですが、それでも母がちょっと買い物で出て行くと、ヨタヨタと玄関まで行き、母の帰りを待っていました。あの姿を思い出すと、ハチ公も純粋に主人を待っていたと考えられるわけです。
 
 
☆ 友情とは二つの肉体に宿れる一つの魂である 。(アリストテレス)
 
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★ Joe Stalnaker’s dog Buddy dials 911 to save him(NEWS.com・08/9/15)
★ 「動物」を含む本ブログのエントリ一覧 
 
 

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犬の殺処分数が全国一 沖縄県

 子供のころは残酷だったと思う。アリを2匹捕まえて、シャープペンの芯ケースに入れる。そうすると戦い始めるが、ケースのふたを閉めた状態であったため、酸欠で死んでしまうのだ。アリの巣を見つけては、その入り口に水を入れて水没させたこともある。
 
 いじめていただけではない。埼玉県の河川で遊んでいると、向こう岸の林の中からヘビが出てきていた。口にはカエルが片脚をくわえられた状態でぶら下がっていた。カエルは好きでなかったのだが助けたいという一心で、精一杯の正義感を持ってヘビに向かって投石をした。石が命中するとヘビはカエルを口から放した。
 
 都内で幼少期を過ごした割には緑の多い場所で育ち、それは貴重で幸運な体験であった。昆虫や植物、そして小動物と接する機会が多く、人間より無愛想な彼らと見つめ合い、時間を空費していた。
 
 沖縄県で県動物愛護センターに捕獲され、処分される犬の数が全国一である事が分かった。06年の統計では、その数6399匹である。同センターの1階には、収容されている犬・ネコの種類、保護・捕獲された日時、そして処分日が貼られている。処分日にはガスで処分される。
 
 動植物と静かに同じ時間を過ごした経験があると、おおよそその価値のない時間が恋しくなってくる。だからふと植物に水をあげたくなるし、鑑賞してしたくなる。犬や猫を呼び寄せて頭をなでてやったりしたくなる。そうした動植物たちと同じ時間を過ごせたことは幸運ですらある。
 
 自分の最期を感じ取った動物たちは、オリの中で何を考えて過ごしているのだろう。目をつぶって見えるものは何であろう。動物たちに最期を押しつけた、人間たちは今どこで何をしているのだろう。
  
 
☆ 「こんな田舎町でも何か起こるのかい」「ああ」「何が?」「バラが咲く」(映画・『乱暴者』)
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★ 犬の殺処分数全国一 問われるモラル、多い飼い主持ち込み(琉球新報・08/7/9)
 
 

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