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天王寺動物園の強盗は狂言 店員の女を逮捕 大阪府警

 大阪市天王寺区茶臼山町にある市立天王寺動物園は1915年1月1日に開園。日本国内では3番目になるという。園内にいる人気者のうちの1つで変わっている動物というと、ニュージーランド原産のキーウィだ。ニュージーランドでは国民に愛されている鳥として認識されており、国鳥にもなっている。羽が退化したキーウィは飛ぶことができないが、人なつこくて人間に着いてくることもあるそうだ。同園には他にシシオザル、ホッキョクグマ、コアラ、カワセミなどが人気なのだという。
 
 そんな天王寺動物園で8日、強盗事件が起きた。正午前、園内売店に男2人組が押し入り、女性店員をナイフで脅して店の金5万円を強奪した。
 
 しかしこの一報を聞いたとき少し変だと思った。強盗2人組がわざわざ「強盗やろうぜ」と動物園に入り、売上金もそうあるとは思えない売店に行く、そんな手間のかかることをするだろうか。
 
 事件の発生直後、大阪府警天王寺署と動物園では男らが潜伏している可能性があるとして、一時的に園内を封鎖し、400人ほどの入園客を園外に誘導したのちに捜索。しかし男らを発見できず、午後2時に営業を再開した。
 
 しかしその後の調べで店員の女(24)=大阪市=が強盗は狂言であったことを認めたため、同署は店の金を盗んだ窃盗容疑でこの女を逮捕した。女は「こんな大事になると思わずびっくりした。金は車のローン返済に充てるつもりだった」と供述している。女の説明につじつまが合わないことから同署で事情を聴いたところ店の金を盗んだことを認めた。
 
 これからこの容疑者は警察施設のオリに入ることになる。残念ながらキーウィのような人気者にはなれそうもない。
 
 
☆ 金のない人間は翼のない鳥のようなものだ。もし空高く飛び出せば、地に落ちて死ぬ。(ルーマニアの諺)
 
★ 天王寺動物園で「強盗」とうそ 店員を窃盗容疑で逮捕(朝日新聞・09/9/8)
★ 天王寺動物園ホームページ
 
 

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鳩山新政権の即効力に期待 通信鳩のように活躍できるか

 
 ハトレースというのがある。一定の距離までハトを運んで空に放し、ハトの帰巣本能で鳩舎に戻る時間を競う。かつて7〜8割だった帰還率も今では半分程度もしくはそれ以下に落ち込んでいる。英国の「王立ハトレース協会」のピーター・ブライアント会長がその理由の1つとして「携帯電話」を挙げている。ハトの帰還率が低下した時期と携帯電話が普及した時期が重なるのだという。
 
 日本のハトレースも同様である。春と秋に行われるレースで、帰還しなかったために次のレースに出せない鳩舎もある。はっきりとした原因は分かっていないが、イギリス同様に携帯電話の電磁波説が根強く言われている。ハトは嗅覚や視覚、磁気を感知して帰巣する。ゆえにレースの最中に地震が発生すると地球の磁場が乱れ、帰還率が落ちることも知られているという。(※)
 
 かつて新聞社の通信手段にこの「通信鳩」が重要な役割を担っていた。古くは電報や電話しか使えなかった昭和初期、最高時速100キロで飛んでいってくれるハトは重要であり、写真のネガや原稿などをセルロイド製の筒に入れて現場から本社に飛ばした。しかし途中で迷子になったり、タカやワシなどの猛禽類に襲われるなどして帰還できないハトもいる。そのために一羽ではなく数羽を飛ばすことが慣例だった。新聞社の屋上には鳩舎があって、ハト係まで存在したというから、携帯電話を片手に世界に向けて画像を発信できる今では考えられない話である。
 
 その後、通信・物流手段の発達で1969年をピークに「通信鳩」などに登録されていたハトは減少した。通信手段は電話、ファックス、インターネットに携帯電話へと変わっていった。
 
 「伝書鳩—-もうひとつのIT」(文春新書)の著者である黒岩比佐子さんによれば、新聞社にはハトの「成績表」なるものが存在し、記者もスクープを狙って優秀なハトを連れて行ったのだという。ハトの寿命は10年、長生きするものは20年であるが、新聞社の「通信鳩」は平均5、6年。黒岩さんが取材したハト係の人は「よく働いてくれたハトほど短命で、鳴かず飛ばずのハトは長生きした」とのことである。
 
 衆議院選で圧勝した民主党、鳩山政権が始動することとなる。マニフェストを読むと、夢のような日本が描かれているが、すぐには手をつけられるものではない。これまであった体制を変えていくのは困難が多い。そして決断力や実行力というのは速さが大切である。それと同時に確実に国民に政策が届かなければ意味がない。有益な政策が迷うことなく放たれて、家に戻ってくるのを国民は待っている。それは短命で終わるか、長生きするかよりも重要な部分である。
 
 
 
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(※参考=読売新聞・98/10/13・東京朝刊) 
★ 暑いので伝書鳩の話(11)新聞社ではたらく通信鳩の悲哀(古書の森日記by Hisako・05/8/18) 
 
 

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障害抱えたトラ「タイガ」死ぬ 見捨てずに育てた釧路市動物園

 釧路市動物園で、後ろ脚などに障害を持っていながらも、元気に育っていたアムールトラ2頭のうち、雄の「タイガ」(1歳)が25日死んだ。食事中に肉片をのどに詰まらせたことによる窒息死とみられている。同園は「障害に負けずに生きる姿を多くの人に見せたい」と決断、飼育していた。
 
 同園によると、閉園後の25日午後4時50分ごろ、タイガの寝室から「ドーン」という音が聞こえたため、飼育員が窓からのぞくとタイガがもがき苦しんでいた。飼育員や獣医師が心臓マッサージなどの救急処置をしたが、5時28分に死んだことが確認された。
 
 産経新聞のアンケートによると、全国の公立動物園の約3分の1で、生まれながらに障害を持った動物を飼育した経験があることが分かっている。調査は平成20年12月に公立動物園65園を対象に実施し、49園(75.4%)から回答を得た。
 
 「生まれつきの障害を持った動物がいるか」の問いに対して、17園(34.7%)が「いる」「いた」と回答。釧路市動物園の四肢に障害のあるタイガとココアをはじめ、てんかんのような発作のあるホッキョクグマ(愛媛県立とべ動物園)、足や翼が変形したキジ、カモ50羽(大阪・天王寺動物園)、後ろ足が不自由なコアラ(神戸市立王子動物園)といった例が挙がった。費用もかかる。ココアとタイガの場合は5500万円。
 
 「終生飼育」を基本方針に、動物の高齢化に備えた取り組みも進んでいる。ゾウなどの大型獣を飼っている動物園では、体をつり上げる設備や足を痛めないようにするための床の改良を検討している。
 
 こうした国内の取り組みに対し、欧米では人工飼育が必要だったり、病気で回復が見込めない動物は安楽死させ、経費と労力を他の動物に向ける考え方が広まっているという。日本では「可能な限り治療を施し、飼育する」(千葉市動物公園)、「展示できなくても天寿を全うするまで飼育」(鹿児島市平川動物公園)という回答があったという。
 
 日本大学生物資源科学部の村田浩一教授(野生動物医学)は「欧米の動物園に比べ、日本の動物園は命を大切にするという考え方がよく分かる」と指摘している。
 
 タイガとココアについては、地元の釧路市民ボランティアが中心となり、募金活動や写真展の開催、関連グッズの販売などの収益の一部を募金に回した。こうした募金をもとにして、施設内の段差を無くすなどの”バリアフリー化”が実現した。遠くはハワイや台湾からの寄付、牛肉1トンのプレゼントなどもあったという。
 
 このほかにも、サメに両前足をかじられたアカウミガメ「悠」に義足を付けて海に帰そうという試みが神戸で行われている。大阪府大東市の大手義肢メーカー「川村義肢」が技術提供をして「悠」を大海原に戻すべく奮闘が続いている。
 
 クジラやマグロ、そしてイルカを漁とする日本に対して国際的な風当たりは強い。しかし日本は海洋国である。そうした動物や魚たちを大事にし、食としていること、そしてこうしたタイガやココア、悠のような動物に対しても見捨てるような姿勢ではないことを海外にもっと知ってもらいたい。木を見て森を見ずの理論で捕鯨反対などの声が上がっているのが悲しい。
 
 
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★ 英国の学校で飼われていた羊、生徒が投票で殺処分(ロイター・09/9/15)
★ 打ち上げられたイルカとクジラ(本ブログ・06/3/7)
 
★ 釧路市動物園:「タイガ」死ぬ 障害抱えたアムールトラ(毎日新聞・09/8/25)
★ 【動物園アンケート】「日本の動物園は命を守る」 欧米では安楽死も(産経新聞・09/1/3)
★ 前足の欠けたウミガメに義肢を NPO法人が奮闘(産経新聞・09/1/22)
 
 

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「大文字」まつりを「犬文字」に 秋田・大館市

 「大文字祭り」というと、全国でも随所で行われている夏の風物詩の1つである。秋田県大館市も昭和43年から夏の締めくくりとして「大文字まつり」が開催されている。
 
 ところが今年、まつりの実行委員会が「大文字」に「てん」を付けて「犬文字」にしたらどうか、という提案がなされた。というのも、大館市は秋田犬の原産地であり、ハチ公の生まれ故郷である。8月8日に上映されるハリウッド版ハチ公物語「HACHI」も当然意識したことであろう。
 
 しかしこれに対して市民の反応は賛否が分かれた。賛成派は「町おこしに役に立つ」、反対派は「先祖の供養が目的なのでよろしくない」ということだ。そして実行委員会は決断した。8時8分から8分間だけ、特殊な装置を使って「てん」を付けて「犬」にするということになった。
 
 幼いころに大館の大文字を見て以降はご無沙汰である。今年は行けそうにないので、映像だけでもどなたかYouTubeにでもアップしてくれないだろうか。
 
 ところで、こうした祭りにつきものである花火について、最近の都市部では規制する自治体が増えてしまい花火をする場所が減ってしまったがために、花火の売り上げが落ちているという。なぜ規制されるところが増えたかといえば、花火の後始末をしない者がいたり、深夜まで打ち上げ花火で騒音の苦情があるためだ。人が集まればトラブルも起きやすい。せっかくの夏の風物詩を壊すようなことだけはしないように気をつけなくてはならない。
 
 さて、「犬文字まつり」の大館市も、祭り期間中だけ「犬館市」にしたらどうだろうか。それは無理でしょうね・・・。1888発の花火が打ち上げられるという空の広い大館が、とても羨ましく、そして懐かしい。
 
 
★ ハチ公、逆輸入(本ブログ・05/4/9)
★ 秋田犬、大きく減少 存続危機(本ブログ・08/6/24)
★ IP電話見積もり2億円→820万円で構築 秋田県大館市(本ブログ・09/2/12)
★ 「犬」文字よく見える? 大館大文字まつり、本番に向けリハ(秋田魁新報社・09/8/1)
★ 大館大文字まつり(大館市HP・8月16日開催。同ページ内PDFファイルに「特別点灯イベント」の記載あり)
★ 大館大文字まつり (花火大会特集2009-MAPPLE観光ガイド)
 

 
 
 

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花を育てて防犯効果 東京・杉並区(2009.6.10)

 昨年1年間の空き巣被害が2002年に比べて4分の1に減った。これは東京・杉並区が人通りの少ない路地裏で花を育てるなどして、街の美化を進めた結果である。花の世話や鑑賞のために路地を行き来する人が多くなることで、窃盗犯などを寄せ付けない防犯効果である。かつては井戸端会議が行われることのあった東京では、そうした人の目があることで空き巣や変質者を寄せ付けない空気があった。それを花の力でもう一度、そういうことであろう。
 
 「窓ガラス理論」が、一枚の窓ガラスが割れていると、そこからゴミが捨てられたり自動車が壊されたりして街の治安が乱れるというものであれば、それの逆を行く防犯効果であろう。全国の自治体からは視察や問い合わせが相次いでいる。
 
 東京・武蔵野市にある藤村女子中学・高等学校の北側に「大正通り」という通りがある。かつてこの通り沿いの同校の塀には落書きがされ、多数の放置自転車があった。そこで美術部の卒業生が描いた作品を壁に飾ったところ、落書きも放置自転車もゼロになった。このアイディアは近くのホテルにも採用され、プランターを置くなどしたところ、放置自転車が消えた。
 
 杉並区は住宅密集地が多く存在し、空き巣多発地帯として知られていた。00年に1353件、01年に1485件、02年には1711件の空き巣被害があった。こうした状況に対して区では防犯パトロール隊や防犯カメラを導入し、03〜05年の被害は1000件前後に抑えた。ところが、06年には1206件と増加に転じた。なぜ増加したのかを被害宅100世帯に調査したところ、玄関先や庭先に花を飾っている家の被害は2件しかないことが分かったという。
 昨年の杉並区内の空き巣被害は387件だったという。防犯カメラもさることながら、植物がその役割を担ってくれるのは頼もしい。花の観賞のために善意の人々の往来があればあるほど、犯罪者にとってその街は息苦しいことになるであろう。
 
      
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★ 路地裏の花で防犯効果、空き巣被害4分の1に 東京・杉並(読売新聞・09/6/6)
★ 口コミでひったくり防止(本ブログ・06/12/25)
★ 環境を変えて防犯(本ブログ・06/1/16)
 
 

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刑務所で育てられる盲導犬

 自宅最寄り駅近くの繁華街に行列の出来る精肉店がある。客の目当てはコロッケで、連日夕方ともなれば長蛇の列になっている。某日そこを通る時、前に盲導犬のゴールデンレトリバーを連れているサングラスをかけた男性がいた。レトリバーは精肉店の方に顔をやると止まってしまった。事態を察知した男性は、「こら!」と言って叱るとレトリバーはまた前進を始めた。雑踏の中を人の”目”となって歩くのは大変だろうと思う。
 
 盲導犬を育成するには犬の適性を考慮し、訓練にも時間がかかる。需要と供給のバランスは等しくないのが現状だ。そんな中、刑務所で盲導犬を育成するプログラムが始まっている。そこは日本で初めての半官半民の刑務所である「島根あさひ社会復帰促進センター」だ。ここは比較的刑期の短い受刑者が入所し、犯罪を繰り返す者(累犯者)や暴力団関係者はいない。
 
 生後2ヶ月の盲導犬候補であるレトリバー3頭を、受刑者が独房で寝食を共にしながら育てる。夕食後の自由時間を使い、毛繕いや耳の掃除をしたり、ボールを使って子犬とふれあう。子犬は週末になると、パピーウォーカーと呼ばれるボランティア家庭に預けられる。独房の様子を報道陣に公開された受刑者は「週末はゆっくり眠れるという安心が2割、寂しさが8割です」という。
 
 以前、これと似たようなプログラムがヨーロッパの刑務所で導入された。育てるのは犬ではなく、「たまごっち」である。たまごっちはペットを育てるゲームであり、日本では90年代と2000年代にブームとなった。フンをしたら片付けなくてはいけないし、定期的にえさをやらないと”ペット”は死んでしまう。そのとき取材に応じていた受刑者の1人は「これが僕を必要としているんだ」と話し、何かに必要とされる存在を実感していた。
 
 島根の同センターでは、受刑者に対して子犬がしっぽを振って遊んで欲しい、トイレに連れて欲しいと訴えてくる。言葉が通じないので、思いやりがなければ子犬を困らせることになる。常に想像力を働かせなくてはならない。愛情の根本は想像力だ。
 
 犯罪には1つの共通点があると思う。それは「奪ってしまう」ということだ。窃盗、強盗、横領、詐欺など財産を奪う罪はもちろん、暴行や傷害は他人の平穏な日々を奪い、レイプや死体遺棄・損壊は人間の尊厳を奪い、そして殺人は人生を奪う。
 
 世の中はギヴ&テイクで成り立っている。このバランスを欠いてしまうと人として生きてゆくのに狂いが生じることになる。今まで何かしらを奪ってしまった受刑者にとって、次は必ず与える番なのである。それを無口な子犬が教えてくれるに違いない。
 
  
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★ 受刑者育てる盲導犬、独房での触れ合い公開 島根(朝日新聞・09/4/29)
★ 財団法人日本盲導犬協会
★ タレント犬、警察犬 人に仕える犬たち(言葉のリサイクル・09/4/16) 
 
 

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タレント犬、警察犬 日常で人に仕える犬たち

 ドラマ「相棒 Season2」の19話「器物誘拐」では、ワイヤーフォックステリアが登場する。「ラブ」という名前の犬が誘拐されてしまい、特命係の2人が捜査する。その中で、伊丹刑事が杉下と亀山に「ここからは(捜査)一課の領分だ。おまえたちは帰れ!」と言う。ラブを抱いた杉下が「そうはいきませんねぇ」と言った直後、ラブが杉下の顔をペロペロペロッとなめるシーンがある。予想外の”アドリブ”であった。
 
 この「ラブ」が可愛いので、犬好きな人には是非見てもらいたい話だ。そして「相棒」としては初めて警察犬が登場し「臭気選別」をする。臭いをかがせて、それと同じ物を探し当てるというものだ。
 
 警察犬というと、77年に放送されていたドラマ「刑事犬カール」を思い出す。このドラマは2クール(半年)だけの放送だったが、カールの芸達者ぶりが好評となり、人気を博したドラマである。カールと行動を共にする婦人警官役を木之内みどりが演じ、再放送を見ると当時の東京の懐かしい風景が散見できる。
 
 警察犬は通常、警視庁などの大規模警察本部には鑑識課員と活動をともにする「直轄犬」がおり、日々訓練、捜査活動に従事する。しかしそれ以外の地域ではほとんど、一般の民間人がボランティアで警察犬として訓練させた犬を捜査活動に使っている。すなわち”非正規労働”なのである。
 
 事件が発生してから初めて”出動命令”が下され、現場に向かうのである。ゆえに普段は飼い主と共に生活している”アルバイト警察犬”がほとんどなのだ。そうした民間人の善意で日本の警察犬制度は守られている。
 
 特に大型犬を飼う人の中には、しつけ目的で訓練所に預ける人もいる。大型犬ゆえ、他人に迷惑をかけないためのしつけである。この時に通常のしつけ以外に適性が見込めれば、警察犬の訓練をしたり、CMやドラマに出演する”タレント犬”として訓練させる飼い主もいる。携帯電話の”お父さん犬”もタレント犬か。
 
 「カール」を演じた「クラッフォー・オブ・ツカサドール号」は80年代後半に天国に旅立った。このジャーマンシェパードが「警察犬」だったのか「タレント犬」だったのかははっきりしないが、人に従順でいられたというのは、犬にとって幸せだったことだろう。そして従順でいてくれたことに感謝する人も多いことだろう。警視庁のホームページによると、能力の衰えた警察犬は、その余生を訓練施設でのんびりと暮らすそうである。 
 
 
☆ 噛みつく勇気がないなら歯を見せるな (フランスのことわざ)
  
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★ 警察犬になるのはボクだワン 県警嘱託警察犬審査会(産経新聞・09/4/14)
★ 警視庁警察犬物語 それ行けハナの捜査官(警視庁)
★ 犬猿の仲を利用したサル退治(本ブログ・07/2/17)
★ 採用試験:介助犬同伴拒否した兵庫県、女性に謝罪(本ブログ・09/1/7)
★ 愛犬が飼い主救う(本ブログ・08/10/1)
★ 米兵 子犬を崖から投げる(本ブログ・08/3/7)
 
 

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犬猫殺処分ワースト1返上目指して 福岡県が本腰

 
 2007年度に福岡県内の保健所などに持ち込まれ、殺処分されたイヌとネコが16,155匹に上り、全国ワースト1位となった。全国最多は3年連続のため、県は対策に乗り出すことを決めた。子犬に限ってきた新たな飼い主への譲渡対象を、成犬やネコにも拡大し、安易な持ち込みに歯止めをかけるため、イヌとネコの引き取り手数料も新たに徴収する。今後10年間で処分数半減を目指す。
 
 県内の施設に運ばれるイヌやネコは、その大半がその日か翌日にガス室で処分される。月に1度のペースで開かれている子犬の譲渡会で引き取りの対象になるのは、生後90日以下の子犬のみで年間80匹ほどにとどまっているという。これを成犬を含むイヌ250匹、ネコ190匹の計440匹に増やす考えだ。さらに、迷い犬、迷い猫が飼い主の元に戻る機会を増やすために、保健福祉環境事務所での収容期間を、現行の3日から6日に延長。「捜索支援ホームページ」を開設して、収容場所や特徴、写真を掲載する。
 
 安易に捨ててしまう飼い主の気持ちが理解できないが、動物を売る側にも何らかの取り決めを作る必要があるのではないだろうか。ドイツでは犬猫を展示販売することが禁止されている。衝動買いを防ぐためである。これのみならず、ドイツでは飼う側にも厳しい法律で規制をしており、罰則規定も設けられている。
 
 下記リンクの中には、”終末処理”される直前直後のイヌたちの動画がある。彼らがもし人間の言葉を話すとしたら、その悲痛な叫びを忘れることはできないはずである。
 
 
☆ 楽しく生きていきたいなら、与えるための袋と、受け取るために袋を持って行け。(ゲーテ)
 
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★ 殺処分の犬、猫救え ワースト返上へ福岡県が本腰(読売新聞・09/3/9)
★ イヌネコの殺処分に立ち会った、人間には「看取る責任」(読売新聞・09/2/19)
★ CAJA(カヤ)成犬譲渡の会
★ ドイツの動物保護法 犬(地球生物会議ALIVE)
★ 殺処分される動物などの動画 – 地球生物会議ALIVE
★ 元タカラジェンヌ、捨て犬飼い続け20年 ファンが協力(朝日新聞・09/1/11)
★ 犬を失った友人(本ブログ・09/1/3)
★ 小泉容疑者の孤独(本ブログ・08/11/30)
★ 犬の殺処分数が全国一 沖縄県(本ブログ・08/7/9)
★ 捨て犬ネコ天国 四国汚名返上へ(本ブログ・07/10/30)
★ 人間の罪、ここにひとつ(本ブログ・07/7/4)
 
 

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