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中学で「武道」「ダンス」必修化

 高校の時に体育の授業で柔道があった。根っからの文化系なので道場が新鮮だった。先生はかなりの小柄であったが、機嫌が悪いと生徒を投げ飛ばしていて怖かった。腕立て伏せと腹筋は辛くて地味。この授業で覚えたものは受け身と背負い投げである。授業の最初と最後には正座をして一礼、張りつめた空気が始まり、解かれる瞬間だ。
 
 ロサンゼルスに行ったとき、KARATEの看板を多く目にした。その時ふと思った。海外では人気の日本武道であるが、当の日本人はどれほど武道を知っているのかと。武道を知らないということよりも、”日本”を通じて叩き込まれる精神修行を失いつつあるのではないか。
 
 挨拶をする、人を敬う、厳しいだけでなく優しくある、そうしたことを失っている気がする。
 
 学習指導要領の改訂で、中学校の体育授業に選択制の武道やダンスが平成23年度に必修化される。体力低下防止と日本伝統に親しむことが目的だ。
 
 頭のいい若者も凛々しいが、「はい」としっかり返事のできる若者は実にかっこいい。
 
 
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★ 中学で武道必修化へ 中教審体育部会 「伝統文化」重視で(産経新聞・07/9/4)
 
 

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卒論代行業

 
 迷惑メールの中に、海外からの「卒業証書作成」を唱ったものがあるが、国内では卒業論文やレポートを代行作成する業者が登場し、問題となっている。
 
 通っている学内でも掲示板に「レポート作成時における、インターネットを利用したコピーペーストは不正行為とみなし、厳正なる処分をする」とある。コピー&ペースト(コピペ)は検索エンジンで探せば見つかるであろうし、そもそもそんなことをして文章を作成すること自体がかなり面倒だ。
 
 こうなればPCを使用させないために、レポートではなく教場筆記試験を課した方がよいのではないか。
 
 卒論代行もアドバイスであれば、塾や予備校の類と一緒で問題はないが、完全に丸投げされたものを作成するとなれば、刑法に触れる。
 
 文章は人の思想形態を担う表現手段である。卒論はその集大成であるのに、それを他人に依頼することに躊躇はないのか。大学というのは最高学府である。最後の達成感を得たいとは考えないのだろうか。
 
 卒論は卒業認定する重要な書類である。他人がそれを作成すれば私文書偽造罪、コピペが伴えば著作権法違反にも問われる重大な犯罪行為だ。
 
 
☆ あなたのエッセイはよく書けていて独創的だと思った。しかし、独創的な部分は上手く書けていないし、上手く書けている部分に独創性はなかった(Samuel Johnson)
 
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★ 1文字5円、卒論に代行業者…大学は「見つけたら除籍」(読売新聞・07/8/18)
 
 
 

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教える姿勢

 物事を教えるのに必要な要素は理屈ではない。実際にやってみせること、そして失敗したらどうなるかを教えてくれること。これが上手な先生や上司というのは、実に冴えている。
 
 例えばダンスを習っていて、先生やメンバーがダメ出しをしてくれる。こうしたらきれいに見えるよ、Nonoさんのはこういう風に変になっているよ、と。だから非常に分かりやすい。
 
 ボイストレーニングの先生も、理屈のみならず歌ってきかせてくれる。さらに、私のへたくそな声の出し方を真似できる。
 
 仕事も同じ。指示だけ出す上司よりも、こうしたら上手く行く、こうしたら失敗するを教えてくれて、さらに身をもってそれを見せてくれることが一番説得力があるのだ。そういう頭の冴えた上司がいれば、心得た部下は自然とついていく。
 
 起業がブームであり、成功者ばかりに焦点が当たっているが、起業した人が1年後に倒産する割合は30%、5年後は50%、10年後は95%という厳しい現実が待っている。サークルを立ち上げるのとは訳が違う。一つの法人を設立するということは社会的な責任を負うことを考えたほうがいい。
 
 「動いてみせること」の重要性を忘れてはいけない。
 
 
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甘い親

 
「こんな事を朝の朝礼で言えば、近所の人は不快に思うかもしれない。しかしあえて言わなくてはならない。トイレの使い方が酷い。使ったら流さない。それどころか、ウ○チを使って、落書きまでしている」
 
 中学校の朝礼で、学年主任の先生が怒っていた。マイクを使っていたから、近所の人にも聞こえたことだろう。やったのは悪ガキどもであった。
 
 最近の小学校では、子供の、そして親の「訴え」に応える形でウォシュレットなどをわざわざ導入する学校もあるそうだ。「汚いから子供が学校のトイレに行けない」などという訴えだ。
 
 子供に辛抱することを教えずに、甘やかす親。叱ることすらできない。正々堂々と叱ることができるのは、他人ではなく親のはずである。喜怒哀楽を形成するのには、何でも与えることではない。あえて与えないのもしつけだ。社会に出たら自分の思い通りにならないことだらけだ。それに耐えたり、解決すべく道を探る。大人はそういう機会を失わせてはいないだろうか。
 
 ファミレスなどで走り回っている子供を注意できない親。歪んだ愛情が歪んだ人間を成長させることにはなっている。アメとムチは非常に大切な技術。子供だけではない。大人の社会でも必要であり、コミュニケーションの潤滑油になることを忘れてはならないが、何かに恐れてその腰は重い。
 
 
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★ 【溶けゆく日本人】「安全」という保身 成長阻む逃げの姿勢(産経新聞・07/3/20)
 
 

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71歳で数学博士

71歳の数学博士が誕生した。
大阪大学大学院で、純粋数学という分野の博士号を取得したのが、兵庫県の金子和雄さんだ。定年後に「何をしていいか分からなくて」学校にとりあえず行ってみたという。
嫌いな学問というのは文字通り頭が痛いが、好きなものであれば心地よいストレスだ。「やめようと思った」のを思いとどめたのは、金子さんが持っている好奇心、探求心、努力であろう。勿論、周りの人たちの協力もあったはず。
「数学は誰がやっても答えが1つで、ごまかしようがない」と言う金子さん。
個人の持っている向上心は1つで、ごまかしようがない、そんな気がする。
金子さん、ご卒業おめでとうございます。
 
  
☆乗りかけた船には、ためらわず乗ってしまえ(ツルゲーネフ)
 
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★ あっぱれ71歳数学博士 金子さん阪大大学院を卒業(産経新聞・07/3/23)
 
 

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贈る言葉

 1年間だけ在籍していた小学校3年生の春。都内の小学校に転校が決まっていた私に男の担任の先生が声をかけてくれた。「せっかくみんなと慣れたんだし、転校が嫌なら俺の家に一緒に住むか」。
 
 この先生は普段からビンタを食らわすおっかない先生で、今なら体罰教師となっていたかもしれない。そんな先生からの温かい言葉だった。
 
 若気の至りで高校を中退し、1年後に成績証明書をもらうべく学校に行ったとき「ずっとあなたのことが気になっていたのよ」と机の引き出しからすぐに成績表を出してくれた担任だった女性の先生。
 
 人と人をつなぐのは言葉だ。その言葉が重みを持つのは互いの信頼関係が合ってからこそ。うわべだけの言葉では絶対に構築されない。そして、忙しく流れていく日常では、お互い言葉をかける事すら難しい。
 
 卒業は人生の1つの節目であり、終わりではない。それを分かっていても、別れの時期は寂しいものである。卒業シーズンに先生は何を語り、児童や生徒、学生は何を思うのだろう。どんな言葉を感じることができるだろう。
 
 
☆ 小説家を目指す者がいたら、うたえ、生きることの素晴らしさを。教師を目指す者がいるのなら、まず生徒を信じることです。そうすれば必ず生徒はついてきます。(3年B組金八先生)
 
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★ 卒業式、先生が言った胸に残る感動的な言葉(オリコン・07/3/8)
★ 夕張高校、59人が卒業 地元に残るのは7人だけ(朝日新聞・07/3/1)
★ 惜別(本ブログ・04/9/26)
 
 

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数字の心理

 東京のLEC東京リーガルマインド大学が、専任教員173人と公表しておきながら、106人の勤務実態がないことが分かった。勤務していないのが1人だったら問題ではなかったか。
 
 世界最高齢の男性が亡くなり、その後2番目の長寿女性もなくなった。115歳と114歳だった。人は何年生きれば幸せか。
 
 気象庁の3ヶ月予報、34月は平年並みだという。暖かいと嬉しいが、暖冬は各地のスキー場や漁猟に大きな打撃を与えている。
 
 2006年に懲戒処分を受けた警察官数が361人になり、前年比で20人の増だという。1人だったら記事にはならなかったか。
 
 「離婚から300日以内に誕生した子は前夫の子」という民法の規定により、現在の夫の子供が前夫の子供になってしまった事例。301日なら、途端に本来の夫の子になる。
 
 数字は大切な記号として生活に根付いている。売り上げ目標、学校の成績、所有資産の総額や株価。杓子定規に解釈するのは数字のせいだが、この数字が無くなるととりつく島が無くなってしまう。
 
 小さな数字に一喜一憂するのは生活の根底にある心理。しかし、大きな数字の流れには無頓着になりがちだ。「今年は○○をがんばろう」と1月に誓っても、もう2月であることに、はたと気付く。世界の人口が爆発的に増えてもその実感はなく、いつも自分、すなわち「1」にしか興味がないのである。
 
 数字は増えたり減ったりするが、それは数字という記号の持つ性格を知っているだけで、本当は並んでいるだけのことを冷静に考えられないでいる。
 
  
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★ 勤務実態ない教員が106人、LEC大学に改善勧告(読売新聞・07/1/25)
★ 世界最高齢 115歳男性死亡(産経新聞・07/1/25)
★ 3カ月予報:3~4月気温は平年並み 気象庁(毎日新聞・07/1/25)
★ 警察の懲戒20人増 業務上の処分が増加(朝日新聞・07/1/25)
★ 民法772条:出生届不受理でNPOが法務省などに陳情(毎日新聞・07/1/25)
 
 

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黒い羊

 静岡市内の私立中学での出来事。担任の男性教諭が女生徒に「厄介者」を意味する「黒い羊」と英語で寄せ書きに書いた。
 
 女生徒の兄が自閉症の兄がおり、教諭はこの兄を嫌っていた。女生徒がこの兄の妹だと分かると、障害者の妹であることを中傷した。その後別室での登校を命じられ、女生徒は3年間を会議室で過ごしたという。
 
 女生徒の母親は学校側に相談したが「善処する」というだけで、一度も教諭に会わせなかったという。教諭は依願退職したが、学校を含めて謝罪がまるでない状態だ。少女側は市を相手に訴訟を起こし、市側は争う構えだという。
 
 「学校は学ぶところだと思っていた」と泣きながら話す女生徒。大切な時期を差別的は扱いで過ごした3年間は辛かったに違いない。
 
 教育的配慮のかけらも見られない教諭と善処しなかった学校側が、教育現場のブラックシープではないのか。学校に黒い羊は存在してはならない。
 
 
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★ 「黒い羊」訴訟:静岡市、争う姿勢 元教諭、少女に謝罪なく /静岡(毎日新聞・06/12/14)
★ いじめを苦に自殺 福岡(本ブログ・06/10/16)
 
 

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