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大阪不明女児 家族から聴取 保護責任者遺棄容疑 大阪府警(2009.4.23)

 大阪市西淀川区内の女児(9)が行方不明になっている事件で、大阪府警は午前、母親(34)、内縁の夫(38)とその知人(41)らが失踪に関与している疑いがあるとして、保護責任者遺棄容疑で任意の事情聴取を始めるとともに、自宅を同容疑で家宅捜索した。捜査が身内を対象とする展開となった。
 
 女児の通っている小学校によると、体調不良を理由に長期欠席していた女児に会うために自宅に行ったが、家族から「忙しい」「共働きなので親戚宅に預けている」などと断った。その一方で府警には「(女児は)ずっと自宅にいた」などと学校側と説明が食い違っていた。
 
 保護責任者遺棄容疑での捜査について大阪府警は、長期欠席が続く中で、女児を自宅に残して外出している間に、所在不明になった点などが保護者としての義務を怠ったとの判断による。
 
 事件発生当時に周辺の防犯カメラの記録提出を受けて調べたが、女児とみられる姿が確認できなかった。10日には公開捜査にして情報提供を呼びかけたが、失踪されたとされる時間帯に近隣で有力な目撃情報は一切無いという。近所の人が女児とみられる女児の泣き声や、大人の怒号をたびたび耳にしていたことも分かっている。
   
 女児が行方不明になってからすでに2週間経っていることから、警察では家宅捜索をして女児の手がかりを見つけたいと報道関係者に言っているという。午前8時から始められた家宅捜索は、外からも見えないように慎重を期して行われて終了した。
 
 
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★ 大阪女児不明:母と内縁夫から聴取 府警(毎日新聞・09/4/23)
★ 大阪の女児不明、府警が自宅を捜索 母親らから事情聞く(読売新聞・09/4/23)
★ 大阪の小4女児不明で母親ら3人を聴取 自宅も家宅捜索(産経新聞・09/4/23)
★ 大阪の不明所自宅捜索 責任者遺棄容疑、母親ら任意聴取(朝日新聞・09/4/23)
 

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大阪不明女児 知人男性ら数人から聴取へ 大阪府警

 大阪市西淀川区で7日、佃西小学校4年生の女児(9)が行方不明になっている事件で、女児の知人男性らが関与している疑いが強まり、大阪府警は男性ら数人から事情聴取する。府警は警察官延べ1000人以上を動員して区内全域で捜索、事件や事故に巻き込まれた恐れがあると判断、公開捜査に踏み切ったが有力な情報は得られていなかった。
 
 府警西淀川署によると、女児は母親(34)と内縁の夫、その長男(6)の4人暮らし。始業式前日の7日夜に母親が「1人で外出したまま家に帰らない」と同署に家出人捜索願を出した。
 
 7日朝、女児は母親に「ぶらぶらしとったらあかん。勉強しなさい」と強く叱られた。午前9時ごろ、母親らは長男の入学式に出席するために外出、女児1人を残していた。午後0時半ごろに帰宅したときには女児の姿はなかった。自転車も自宅マンションに残されたままで、携帯電話も持たず、所持金もほとんど無いと見られている。
 
 佃西小によると、女児は3月11日以降「体調不良」を理由に学校を欠席。学校側は同月18日と終了式の24日の2度、家族に女児との面会を求めたが「忙しい」などと断られていたため、女児の姿を確認できていないという。
 
  
★ 大阪の女児不明:知人男性ら数人から事情聴取へ(毎日新聞・09/4/22)★ 大阪・小4失踪1週間 有力手がかりなし、事件の恐れも(朝日新聞・09/4/14)
★ 「遠くに行くわけない」女児不明から一週間、祖父母ら募る不安(産経新聞・09/4/14)
 
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子ども事故、対策本を出版へ

 小さいころ、自分の過失でケガを負ったことがある。例えば「バラ線」と呼んでいた、柵と柵の間に通してある鉄のギザギザをくぐり抜けようとしたら脚や手を傷つけたとか、電球の付いていない電気スタンドの金属部分を触って感電したとか。さらには、幼稚園のバスが迎えに来るところで女性の運転する自転車と衝突、鼻血を出しながら泣いて帰った記憶がある。
 
 妹はキャンディーがのどに詰まり、両足を持って背中を叩かれていたことがある。また、いとこが妹を背負ってふざけていたら転倒、窓ガラスに突っ込んでしまい、額から出血して救急車を呼ぶ騒ぎになった。
 
 東京消防庁は過去10年間の事例を分析して、その特徴や対策をまとめた本を出版する。「注意すれば未然に防げる事故も少なくない。親や子どもに接する人たちに呼んで欲しい」としている。本の題名は「あなたの子ども 不慮の事故で 泣かせて いませんか」で、98年から07年に同庁管内で発生した事案について、0〜12歳のものを分析した結果を紹介した。
 
 水におぼれる事故のうち8割は家庭で発生するという。意外な気もするが、そういえば小さいころに、風呂の浴槽でうっかり足を滑らせて水を飲んでしまったことがよくあった。誤飲や衣服に火が付いたときの対策・応急処置などを、災害医療を専門とする山本保博・東京臨海病院長が全面監修した。
 
 子どもは危険を知らないから親が想像もしない行動をとる。本当に不可抗力による事故は悲しいが、多くは防げるはずであることをこの本は述べているのだろう。
 
 私が2歳の時に階段から転げ落ちたとき、母親はまず「お父さんに何て言い訳をしようか」と考えたそうである。私に救援の手が伸びたのは、私がしばらくしてギャーギャー泣き出したからだそうだ。それは順番が違うでしょうが。
 
 財団法人東京連合防火協会発行、購入・問い合わせは下記リンクの同協会まで。
  
  
☆ 子供は大人のいうことを聞くのは得意じゃない。だけど、まねをするのは抜群にうまい。(ジェームズ・ボールドウィン)
 
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★ 財団法人 東京連合防火協会 ホームページ
★ 子ども事故、ここが危ない 10年分のデータで対策本(朝日新聞・09/4/12)
 
 
 

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バリアフリー化は不可能か 公共の施設

 森永乳業が行っている「育児相談窓口」の相談内容から、子ども連れの外出事情が分かった。それによると、子どもを連れて外出するときの主な移動手段で最も多いのが「自家用車」(100人中、73人)、以下、「電車」「バス」となっており、10年前の調査結果と差はなかった。公共交通機関を利用しない理由は、「荷物、ベビーカー、子どもを抱えて、バスや電車に乗れない」「ぐずったりして周囲に迷惑をかけそうなので」とある。
 
 子ども連れでの外出で不便を感じることを「道路」「買い物場所」「交通機関」の3つに分けて聞くと、道路は「歩道が狭い」「段差がある」「ガタガタの路面」、また「階段などがあると、時間がかかっても遠回りする」ともある。自転車との接触事故が多いことから、走行中の自転車に危険を感じたことがある人が半数を超えた。
 
 買い物場所については、「授乳場所がない」「おむつ替えの場所がない」「通路が狭い」「エレベーターがない」となっている。交通機関については、「駅にエレベーターがない」「エレベーターはあるが、ベビーカーを乗せるといっぱいになるので肩身が狭い」とある。バリアフリー法の施行で公共施設は一昔前に比べて格段によくなっているとは思うが、子連れママさんにとっては大変な苦労が伴っているようだ。
 
 先日、近所の楽器屋から出たところ、車椅子の青年が近くのおじさんに声をかけていた。楽器屋に入りたいのだけれども、道路との段差があるために入れないらしい。「板1枚あればいいんですけどね」と青年。おじさんが「ちょっと待ってて」と板を探していた。わずか5センチの段差を我々は気にすることがないが、子連れママさんにしろ、車椅子の人にしてみれば大きな障害となっているのだ。
 
 それのみならず、放置自転車や店の看板がこうした人達の行く手を阻んでいる。歩道等には点字ブロックが配されているが、その上に自転車が放置されていることも珍しくない。放置自転車は各自治体の条例で違反となっているであろうし、看板の類は道路の不正使用で違法であるから逮捕もあり得る。実際に今年1月には名古屋で、22歳の男が警察官の警告を無視して歩道でスケートボードを続けていたとして、道路交通法違反(道路における禁止行為)の現行犯で逮捕されている。
 
 自治体も歩道を整備する際に、歩行者等に心理的に訴えかける作戦に出てはどうだろうか。点字ブロックのみならず、車椅子や松葉杖のイラストを配したマークを歩道に埋め込むなどすることは困難ではないはずだ。人の集まりそうなスーパーやコンビニは、自転車を一時的に停車しておけるスペースを確保すべきであろう。
 
 ところで、都内のJRや私鉄各線の駅は次々とバリアフリー化が進んでいるが、都心にありながらバリアフリー化が全く進んでいない駅がある。JR御茶ノ水駅がそれで、エスカレーターもエレベーターもない。駅周辺には大学病院も多いことから、近隣の病院関係者らはJRと千代田区に改善を申し入れている。患者によっては手前の駅で降りて、タクシーで病院に向かう人もいるという。
 
 しかしながらこの駅、バリアフリー化には困難が伴いそうである。この駅は北側に神田川、南側に高台という間に挟まれた所に位置しており、乗降客が多い割にはホームも狭い。東西に延びるこの駅は、駅舎東口がお茶の水橋に階段がもたれかかるように配置され、西口側も聖橋に階段がもたれかかるようになっており、素人目から見てもこの駅のどこにエスカレーターやエレベーターを配置するのだろうと思ってしまう。とはいえ、バリアフリー法に違反することになってしまい、このまま放置しておく訳にもいかないであろう。
 
 公共の工事は自治体等に任せることとして、歩道上の迷惑行為対策は我々にも何かできそうである。公共のマナーとは自己満足のためだけではない。他人をも巻き込むから”公共”なのである。
 
 
※ 2019.1.19 追記
御茶ノ水駅に初のエスカレーターが整備されました。今後も完全バリアフリーに向けての工事が進むそうです。良かったですね!
 
ようやくバリアフリー化 JR御茶ノ水駅に初のエスカレーター(TOKYO MX・2019/1/19)
 
★ 「公共交通機関は使いにくい」と感じるママが7割、”電子レンジのある授乳室”も登場し、外出先の子育て環境に格差(MarkeZine・09/2/2)
★ JR御茶ノ水駅をバリアフリーにすべきだ(OhmyNews・08/2/29)
★ 「スケボーマン」歩道暴走&悪態ついて逮捕(スポニチ・09/1/25)
 
★ JR御茶ノ水駅を聖橋から臨む(グーグル・ストリートビューより)
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自分が好き?嫌い?都が小学生に「自尊教育」導入

 「あなたは自分のことが好きですか?」
 
 東京都教育委員会が公立の小中学生、都立高校生と対象に「自尊感情」について調査、中高生の5〜6割が「自分」を好意的にとらえていないことが分かった。このため都教育委員会は「自分の存在価値を積極的に肯定できる子どもを育てる」とし、4月から小学校で試験的に「自尊教育」を実施する。
 調査結果によると、中学生では「自分のことが好きだ」との問いに対して、「そう思わない」「どちらかというとそう思わない」と否定的に回答した割合が、中1が57%、中2が61%、中3が52%に上った。
 
 財団法人「日本青少年研究所」の平成14年の国際調査でも、「私は他の人々に劣らず価値のある人間である」という問いに「よく当てはまる」と回答した中学生が、アメリカ51.8%、中国49.3%、そして日本は8.8%だった。同研究所の千石保理事長は「謙虚さ、控えめを良しとする日本の文化がまだ根強いのが一因。子どもが成績を他人と比較して、『自分はダメだ』となる傾向も見られる。これは日本だけの特徴で、諸外国に比べて自己評価が低い。もっと自分に自信を持たせるような教育を勧める必要がある」とコメントした。
 
 これまでの日本の教室というと、生徒が一斉に先生のほうを見て授業を受ける。前に座った生徒は発言するときに後ろにいる同級生の視線が気になり、「間違えたら恥ずかしい」という感情を持つこともあるだろう。これに対して効果的な授業法の1つは、席をクラス全員の顔が見えるように、机を丸く並べて座らせる事が挙げられる。特に、正解を求めるのではなく、個人の意見をどんどん取り入れる方式だ。皆の顔が見えていれば、自然に発言することに躊躇がなくなる。発言する機会が多くなれば、仮に間違った考えでも自分に自信が持てるものである。
  
 子どもに限らず大人でも、「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「なぜ」「どのように」という事を言える者が多いとは限らない。特に日本人はトラブルを恐れて、外国人を含めたミーティングでも積極的な意見を述べないままでいることが多いようだ。
 
 言いたいことを言えずに黙っていると後悔する。そしてそれは「自分が嫌いになる」ことに拍車をかける。自分が正しいと思って行動すれば悔いはない。悔いのない言動には正々堂々と意見を述べることができるはずだ。
 
 もし私が「自分のことを好きか」と問われれば迷わず「YES」と答えるだろう。なぜなら、ご飯はおいしいし、友達といると楽しいし、飼っている犬はかわいいし、草木に目をやれば美しいと思うからである。自分を好きになって初めて、他人を好きになることになるであろうし、社会が好きになるであろうし、海の向こうの国のことも好きになるはずである。生まれ変わっても、もう一度この自分になりたい。
 
 
☆ 愛されたいなら、自分から愛し、そして愛される人になりなさい(ベンジャミン・フランクリン)
 
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★ 自分嫌いをなくそう!都が小学生に「自尊教育」導入へ(産経新聞・09/3/11)
★ 勝ち組と負け組(本ブログ・08/3/28)
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わいせつ男性教師に実刑3年4月判決 東京家裁(2009.3.9)

 教え子だった女子生徒とわいせつ行為をしたとして、児童福祉法違反に問われていた、東京都台東区立中学校の元教諭の男性被告(52)に対して、東京家庭裁判所は9日、懲役3年4ヶ月(求刑:懲役6年)の実刑判決を言い渡した。内田暁裁判官は「中学校教諭の立場に乗じて、自らの感情に流されるままに児童と極めて不適切な関係にのめり込んだ。行為は常習的で、教諭としての自覚や倫理観はもはや欠落していたというほかない」と非難した。
 
 同被告は07年3月、架空の行事を装って生徒と行った栃木県内の旅行先のホテルや中学校内でわいせつ行為をした。今年の1月は旅行でのわいせつ行為などを撮影したとして、東京地裁で児童買春・ポルノ禁止法違反の罪で懲役1年8ヶ月の実刑判決をうけて控訴している。
 
 一方、沖縄県警は9日、那覇市内に住む私立中学校教諭の男(38)を児童福祉法違反(淫行)の容疑で逮捕した。勤務する学校の副担任であるクラスの3年女子生徒(15)を車でホテルに連れて行き、わいせつな行為をさせた疑い。「ホテルには行ったが、勉強を教えただけ」という稚拙な供述をしている。事件のあった日はいずれも学校は休みで、携帯電話のメールで「勉強を教える」を生徒を誘い出した。生徒がその後、両親に同容疑者との関係を打ち明け、両親が県警に相談した。
 
 最近この種の事件で出てくるモノというと「携帯電話のメール」である。私が中学生だったころは先生と校外で会うなんていうことはまずありえないことで、全く記憶にない。先生から家に電話がかかってくることすら稀なことであった。先生というのは学校に行かなくては会うことのできない存在。それが携帯の普及で、先生と生徒の1対1のコミュニケーションが容易になった。
 
 学校では言いづらい悩みの相談もできるという点では有効なモノかもしれない。しかし、本来上下関係であり、師弟関係であり、人生の先輩後輩であるはずの先生と生徒の関係が継続的なメールのために、そうした身分序列が崩壊することもある。あたかも友人同士のような錯覚に陥ったときに、魔の手は忍び寄ってくることであろう。
 
 こうした事件で被害者になる子どもたちの受ける傷というのは深い。若いうちの切り傷は皮膚の再生能力が早いから治癒も早い。しかし心の傷というのは身体全体に受けて、見えなくて深い傷であり続ける。それが加害者になり得ないであろう先生からのものであればなおさらである。メールでのやりとりで、一線を越えない線引きをしなくてはならないのが先生の役目である。
 
 子どもが大人を信用しなくなり、その忌まわしい事件を思い出させることがあるとしたら、刑事罰以上の償いをしなくてはならないことを、こうした先生たちは考えたことがあるのだろうか。
 
 
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★ 「勉強を教える」と生徒をホテルへ、38歳中学教諭を逮捕(読売新聞・09/3/9)
 
 

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周産期医療施設 母親へのケアを

 出産の苦労は女性に任せることになる。よく「母子共に健康に」という決まり文句を聞くが、ベタでありながらもこれほど的を射た言葉もないだろう。
 
 一方で、予期せずに低体重児を出産することとなると、NICU(新生児集中治療室=Neonatal Intensive Care Unit)に乳児は移される。問題になるのは、出産した母親が自分を責めてしまうことだ。乳児よりも胎児に近い我が子を見て、「こんなに早く産んでしまってごめんね」「ママが全部いけない」「皮膚もできていない子を見るのが辛い」「未熟児特有の病気の事など考えると死にたくなる」。こうした母親の悲痛な声が聞こえてくる。
 
 聖マリアンナ医科大学付属病院では、NICUに常勤の臨床心理士を置く。心理士は常にこの中にいて、新生児に対して自分を責める母親に「子どもにとって、母親は必要」ということを分かってもらうべく活動している。打ち明ける相手のいない母親に近い存在となっている。今まで気付かれることのなかった母親の心の問題は、NICUで必要と考え始められている。
 
 母親にとって、周りから「小さく産んでいるから、『まだ歩かないの?』、『寝返りしないの?』という言葉は辛い」という。低体重児の母親は心理的に不安要素を抱えているだろう。病院でのこうした取り組みもさることながら、周囲の人も気を配ることが大切になってくる。
 
 
☆ 女の人は、赤ちゃん生む時にすごく苦しい思いをするから、その分好きなことをしてもいい。男に甘えてもいいのだ。(出典不明)
 
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★ 布川敏和さん「娘の難病」(1)誕生後すぐ「頭に腫瘍」の告知(読売新聞・09/2/9)
★ 元シブがき隊のフックンが衝突事故(産経新聞・09/2/10)
 

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チョコレートの味を知らないガーナの子どもたち

 アフリカ・ガーナ共和国の主要産業は、農業(カカオ豆)、鉱業(貴金属、非鉄金属)である。特に日本に輸出されているカカオ豆の7割はガーナ産だ。カカオを主原料とし、その後の工程を経てチョコレートができあがる。カカオ豆の農場で働いているのは現地ガーナの子どもたちであり、主な労働力となっている。その子どもたちは貧困ゆえに学校にも満足に行けず、通学している子どもたちも壁のない学校で、机のない学校で、文具も教科書も持っていない子どもたちが学んでいる現実がある。
 
 児童労働問題に取り組むNPO法人「ACE」(東京都台東区)が、バレンタインデーに向けて、「しあわせのチョコレート」を販売している。テントウムシの銀紙に包まれたチョコレートは4コ入りで500円。売上の半分をガーナの子どもたちへの支援に充てる。
 
 重い豆を頭に乗せて運び、体調が悪くても働かざるを得ない子どもたちはチョコレートの味を知らない。自分たちが運んだ豆が、世界にいる同年代の子どもたちの大好物になっていることを知らないでいる。同NPOでは「チョコを買うときに、ガーナの子どもたちのこともチョコっと考えてもらえれば、一緒にしあわせになれます」という。
 
 こうした活動が実を結んで、ガーナの子どもたちもチョコレートが食べられるようになるといい。子どもの時に経験する甘い思い出というのは、大人になってからでは決して得られない。バレンタインデーという日に胸をときめかせることが、ガーナの子どもたちにも実現しますように。
 
 
★ 特定非営利活動法人 ACE
★ ACE、ガーナの子ども支援チョコ販売(NPOWEB・09/2/13)
 
 

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