カテゴリー
ニュース

いじめをとめる先生

 小学校の林間学校の時、一人の男の子がバスの中で容姿についていじめられていた。その時の先生はしらんぷり。気づいていないものだと思っていた。その夜、男の子の部屋に遊びに来た女の子が、そのまま悪ガキの一部に「軟禁」された。すぐに解放されたが、これに担任の先生は怒った。
 
 「全員一列に正座しろ」
 
「女の子に手を出したものは手を挙げろ」
 
 恐る恐る手を挙げる数名の男子児童。
 すぐに何発かのビンタが飛ぶ。
 
「バスの中で○○君の悪口を言っていたものは手を挙げろ」
 
 また数発のビンタが飛んだ。
 
 先生はバスの出来事を知っていた。
 
 どの学校の先生も多かれ少なかれ、いじめの問題が存在していることは分かっているはず。それに対して実際に動いてくれるかどうかで、いじめの被害者が助かるかどうか分かれる。
 
 メディアの多くで「死なないで」「悩まずに相談して」のメッセージを見かける。一人でも多くの子供たちを救うことができたらいい。そして併せて発信して欲しいメッセージがある。「いじめる側へのメッセージ」だ。人の命をもてあそぶものを減らして欲しい。いじめを知っている周りの子供たちも、どんどん先生や親に報告して欲しい。
 
 でもやはり、差し迫った危険を回避することが先だ。現場を当てにできなくなった児童・生徒は文部科学省に最後の賭けに出ている。八百長ではなく、大人たちの真剣勝負が望まれる。
 
 
☆ 死は人間卒業、自殺は人間廃業です(淀川長治)
 
☆ 人生を越えた何かがあるとき、人生は美しくなる(J.ドルメッソン)
 
☆ あなたはきっと、光も時間も追い越して走るときが来ます。それを忘れないで(映画 『銀河鉄道999 エターナルファンタジー』)
 
☆ 遠慮しないで生きてたら良い事あるよ(t.A.T.u.)
 
☆ 今はまったくさえない日々だが、いつかそれは古きよき日になる(ジェラルド・バーザン)
 
☆ 打ち倒す者は強いが、起き上がるものはもっと強い(フランスのことわざ)
 
☆ 愚かな人に嫌われることを喜びなさい。彼らに好かれることは侮辱でさえあるから(フィリックス・レクエア)
 
☆ 逆境の日も楽しかった。それを乗り越えて、逆境を見返したときは、なお愉快だった(吉川英治)
 
☆ 転んだ人を笑うな。彼らは歩こうとしたのだ(米倉 誠一郎)
 
☆ あなたが虚しく過ごした今日という日は、昨日死んでいった人が、あれほど生きたいと願った明日(趙 昌仁『カシコギ』)
 
 
 
 
★ 先生の一言にボロボロと涙が=落語家・柳家喬太郎さん(毎日新聞・06/11/6)
★ やがて気付く日のため(読売新聞・06/11/7)
★ 生徒のいじめ動画がネットに…学校は知りながら放置(産経新聞・06/11/9)
★ いじめ自殺予告、都が緊急アピール「相談する勇気を」(読売新聞・06/11/8)
★ 文科相にまた自殺予告手紙、女子高生名乗り渋谷の消印(読売新聞・06/11/9)
★ いじめ・メッセージ/1(その1)=作家・あさのあつこさん(毎日新聞・06/11/9)
★ やらせ質問:タウンミーティング 定着一転、存続の危機(毎日新聞・06/11/9)
 
 

カテゴリー
ニュース

いじめを苦に自殺 福岡県筑前町(2006.10.16)

 昭和61年の2月、東京都中野区立富士見中学校2年生、当時13歳だった男子生徒が自殺した。「このままじゃ生きジゴクになっちゃうよ」と遺書を残して命を絶った。
 
 クラスメートがいじめるだけではなく、担任もそれに加担した。男子生徒の机の上には供え物や花、色紙に「安らかに」と担任を含めた他の教師の添え書きもある「葬式ごっこ」が行われていたのである。
 
 この時代はそれまで、器物損壊や教師に対する暴力が横行する「校内暴力」が問題になっていたが、それが「いじめ問題」へと移行していった時期であった。
 校内暴力は警察に頼れば一時的には解決するし、暴れていた生徒もそれを認識するようになり、対象が教師からいじめやすい生徒に移っていったものと思われる。しかし、いじめも暴力事件に他ならない。ましてや教師までもが加担したとなると、子供を預けている地域の親御さんはどうすればよいのだろうか。
 
 福岡県筑前町立三輪中学2年生男子生徒がいじめを苦に自殺した。同級生のみならず、担任教師もいじめをしていたことが明らかになった。校長は謝罪したが、「教師の言動が自殺の誘因になったとは思うが、主因となったかどうかは分からない」とした。
 
 しかし主因は誘因がきっかけになる。いじめの事件はこれまで数多く報道されているのに、教師のするいじめの誘因が許されるはずがない。
 
 読売新聞の「Do!コンポ」というコーナーに、女子中学生(14)が「友人に冗談で『死ね』と言ったことを後悔しています。今も相手が気にしていないか気がかりです」と投稿していた。
 
 平成生まれの子供が後悔しているのに、昭和生まれのプロの教師は何を考えていたのかを知りたい。
 
 
☆ 人気blogランキングに登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
 
★ いじめか、中2自殺 遺書に「耐え切れない」 福岡(朝日新聞・06/10/14)
★ いじめ、教師の言動影響「自殺の誘因」 福岡の中2自殺(朝日新聞・06/10/16)
★ 盗撮した先生(本ブログ・06/9/23)
★ 921「痛」のメール(本ブログ・06/3/28)
★ 顧問の女子生徒を30回殴った教師(本ブログ・05/10/6)
★ 恩師は近くにいる(本ブログ・05/2/17)
★ 命はそんなに軽いものなのか(本ブログ・05/2/15)
 
 

カテゴリー
ニュース

子供の頃の思い出

 小学校のときのお話し。厳しく優しく接してくれた先生たちがたくさんいました。
「小学校二年生にしてはきれいな絵を描く」「造りは雑だがアイディアはいい」と褒めてくれた図画の先生。マイムマイムを学年で踊ったとき、「Nonoを見習いなさい」と手を引いて褒めてくれた先生。
 
 怖かった先生。給食を食べるのが遅かったので、わざと残すと平手打ちをした担任の先生。泣きながら食べました。みんなが食べ終わった後に残って食べていた時、最後に食べたプリンだけは美味しかった。
 
 残すのは悪いこと、残さなければプリンは美味しかったこと。
 
 放課後は、三日でやめたお絵かき教室、半年続いたスイミング、二年半通ったおかげで算数の時間はヒーローになった公文式。幼い頃に習ったといえばこれくらい。長く続いたことがなく、飽きっぽかったのです。
 
 良いことも悪いことも満足に分からないから、幼い心は常に興味とナゾに包まれているものです。学校の中の不思議と放課後の関心。それに対して惜しむことなくお金を出してくれた両親には感謝の気持ちで一杯なんです。
 
 
☆ 人気blogランキングに登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
 
★ 給食費払わぬ親たち お金あっても「頼んだ覚えない」(産経新聞・06/10/1)
★ いただきます(本ブログ・06/1/23)
★ 惜別(本ブログ・04/9/26)
 

カテゴリー
ニュース

盗撮した先生

 
 先生という言葉は「先に生まれる」と書く。先に生まれたから、あとから育った子供達に人生の規範や楽しさを教えるのは責務だ。
 
 都内の中学男性教諭(25)が勤務先の女子更衣室をビデオで盗撮していたとして懲戒免職になった。25歳と言えば、教師としてノリに乗ってきている時期だと思うが、この教師はわざわざ更衣室にカメラを見つからないように設置した。教師になろうと決断したときの初心を忘れ、最初から子供を性欲のはけ口としてしか見ていなかったかということになるだろう。
 
 この25歳のこども教諭に限って言えば、大した志もなく先生という肩書きを振りかざして子供達に先生に対する失望感を与えた。ただ先に生まれたというだけの人に過ぎなかったのだ。
 
 
☆ 性に恥を知らなくなった女たち、金にシャイじゃなくなった男たち。(山口 洋子)
 
☆ 人気blogランキングに登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
 
★ 女子更衣室を盗撮 中学教諭を懲戒免職(産経新聞・06/9/21)
★ 教師の不祥事(Yahoo!ニュース)
 
 

カテゴリー
ニュース

酔っている言い訳

 
 「覚えていない」「警察のでっち上げ」「電車の方角が自宅と逆だったのは間違えたから」
痴漢行為で捕まった、酒に酔った容疑者から出てくる言葉は、大学教授の品位ある言葉とは思えない。
 
 リングの上の勝者が格好いいと思えるのは、彼らが凶器を持って武装しているからではない。体ひとつで戦っているからだ。
 
 同様に、理論武装などただの見せかけに過ぎず何の意味も持たない。人々が落ち着けるのは芯の通った中味。人を説得する時は言葉よりも、無言の姿勢の方が恐ろしいほど強力である。
 
 
☆ プロとは、自分の生きざまをはっきりさせること。何に美しさを感じるかだ 。(江夏豊)
 
☆ 人気blogランキングに登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
 
 
 

カテゴリー
その他

爆笑問題×東大

 深夜、テレビをザッピングしていたら爆笑問題が出ていた。場所は東京大学駒場キャンパスだ。東大の先生がたと「教養とは何か」といった内容でのシンポジウムだ。
 
 爆笑問題の太田光が言っていたのは、
 
1.「大学の先生は社会との接点がないので、守られている」
2.「東大で学んでいれば安心という姿勢は間違い。東大を疑った方がいい」
3.「東大の研究著書など読んでも分かりにくい。表現力がない。立花隆さんの方が分かりやすく面白い」
 
といったことだ。
 
 学問というのは道楽だと思っていたので「1」の太田発言は昔なら賛成していたが今は違う。その社会との接点を削ってまでする道楽のおかげで、新薬が開発されたり、文化の深層部分が解明されたり、そして「3」の分かりにくい研究著書を分かりやすくしてくれる。
 
 「2」には賛成。教養は受動的な姿勢でなく、常に攻撃的であるべきだからだ。受け身の姿勢で学ぶのは高校までだ。
 
 「3」だが、一般的な語彙を用いて文を書くのは平易で理解されやすいが、端的に専門的なことについて語るとき、専門用語を用いた方が早い場合がある。このバランスが難しいのだが、専門的であればあるほどマニアっぽい文体になってしまうのは仕方のないことであろう。
 
 太田光がほとんどしゃべっていて、先生方に対して失礼な発言もあったが、よくいろいろ考えているものだと感心した。学生の質問にも真摯に答えていた。
 
 チンパンジーの研究をしている教授がいた。「チンパンジーはすぐ切れる。しかし、人間はお節介なほど他人に優しい部分がある」。
 
 イモリの研究をしている教授は、「人間の遺伝子はイモリの40分の1しかない。イモリは人間にはない進化した部分を持っている」。手足を切っても再生するイモリ。その遺伝子研究を人の医学に応用すべく研究しているという。
 
 果たして我々人間は自分たちで思っているほど高等な動物なのだろうか。他の動物は平和に暮らしているが、時に人間は歴史に汚点を残すほど暴走する。そんな人間を他の動物はどんな教養を持って見ていることだろう。
 
 教養とは、知的好奇心を尊い、慕って、一生追い求める恋の対象のようなものである。
 
 
☆ 学校で教えることも必要だけれども、教えているのは過去のことなんだ。ほんとに問題なのは、未来なんだな。(本田宗一郎)
 
☆ 人気blogランキングに登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
 
 

カテゴリー
ニュース

921「痛」のメール

 メールは指先でその考えや思いを伝えることができる便利なものである反面、衝動的に送ってしまう危険もはらんでいる。送ってしまって「失敗した」ということのないように気をつけなくてはいけない。
 
 神奈川県内の53歳の教諭が教え子の女子生徒に921通ものメールを送ったとして懲戒免職になった。「抱きしめたい」「おやすみなさい、愛しています心から」「2人で社会から逃亡するしかない。2人で死のう」という内容だから驚きだ。
 
 教え子が先生に恋心を抱くことは不自然なことではない。その逆も然りである。ただ、家庭の次に上下関係を教わるところが学校である。先生というのは怖い存在であり、尊敬できる存在であり、頼りになる存在であるべきであろう。
 
 プロの教師であるのに、メールを送信するときに生徒の顔は見えなかったのか。相手は生身の人間であることを絶対に忘れてはならない。
 
 
☆ 人生にはただ三つの事件しかない。生まれること、生きること、死ぬことである。生まれるときは気がつかない。死ぬときは苦しむ。そして生きているときは忘れている。(ラ・ブリュイエール)
 
☆ 人気ブログランキング(国内ニュース)に参加しています。クリックのご協力をお願いいたします。
 
★ 53歳男性教諭、教え子に「愛してる」メール921通(産経新聞・06/3/28)
 
★ 顧問の女子生徒を30回殴った教師(本ブログ・05/10/6)
★ 顔文字(笑)(本ブログ・05/11/24)
 
 

カテゴリー
個人的なウェブログ

黄昏学部、「第二文学部」

 
 大学の飲み会で50名ほどが集まった。
 
 会の冒頭に私の通う大学最後の「第二文学部社会人入試合格」されたかたが挨拶した。
 
 再来年度に、第一文学部は新「文学部」としてその流れを継承するが、第二文学部は「文化構想学部」という名前になり、今の第二文学部とは異なるシステムになる。昼夜開講制とはなるものの、実質的に夜間学部である第二文学部は数年後には消滅する。
  
サブカルチャーのような独特な授業や、授業で言っていることは凄いのに
 
一瞬にしてお湯が氷になるような冷め切ったギャグを飛ばす英語の先生。
 
「出すもの出せば単位は保証します。無理して出席することもありませ
ん」という先生。
 
大学の先生なのに素直に耳に入ってくる言葉を選んで話す先生。
 
頑固な私の考えを一蹴し「それは違うよ」と冷静に情報提供してくれた先生。
 
出席も授業もレポートも甘えを一切許さない先生。
 
学生の質問に声を荒げて「病気の人に励ましはいけません」と言った心理療法の先生。
 
 こういった「やみ鍋」的な学部がなくなると思うと何とも寂しい。
  
 それにしても昨日は寒かった。気象庁は暖冬だと言っていたのを訂正し、「20年ぶりの寒い冬」と訂正した。こんなこと気象庁に言われなくても、第二文学部の学生のほうがとうに分かっている。
 
 全国の夜間なかた達、風邪などひかぬよう。
 
 
☆ 本当の贅沢は一つしかない。それは「人間関係」という贅沢だ(サン・テグジュペリ)
 
☆ 人気ブログランキング(国内ニュース)に参加しています。クリックのご協力をお願いいたします。
 
★ きょうも日本海側で大雪 新潟の停電、深夜も続く(産経新聞)
 
 

モバイルバージョンを終了