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その他

金八先生は必要か

 昭和63年、東京都足立区内で10代の少年7人が女子生徒を監禁、凌辱の限りを尽くし、凄惨なリンチを加えた挙げ句に殺害、遺体をコンクリート詰めにして遺棄する事件が起きた。「女子高生コンクリート詰め殺人事件」だ。
 
 逮捕された少年のうちの1人が言った言葉に「金八先生みたいな先生がいたらよかった」というのがある。当時「3年B組金八先生」は第3シリーズを終了した後、続編が作られないままでいた。この少年の一言もあり第4シリーズが作られたと言われている。
 
 金八先生シリーズは、その時代を反映する内容を扱ってきた。校内暴力やいじめなど、実際の学校現場で起こり、または起こりえるものだ。生徒の描写も昔と今とでは変わってきている。学校には昔「ツッパリ」と呼ばれる反抗的な態度を貫く若者がいた。学生服をだらしなく着たり、教師に対して高圧的な態度を示すことで真面目な生徒と差別化しやすかった。
 
 近年の生徒描写にそうした生徒の姿はなく、一見「普通の」生徒たちだ。「俺たちはワルだ」という示威行為が減った分、陰湿化している部分がある。金八先生はそんな生徒たちに体当たりしてきた。常に優しく時には一喝する。しかしこのような先生は実際にいるのだろうか。教諭をしている同級生は、「あんな先生がいたら迫害される」と言う。実際に金八先生になることは容易ではないことなのだろう。
 
 金八先生は必要か。くだんの事件の少年が必要としていたように、生徒を見て、耳を傾けてくれる存在は大きなものに違いない。子供たちは大人をよく見ている。先生というのは、たった1人の生徒たちのスターの存在であって欲しい。
 
 
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★ TBS 3年B組金八先生
 
 

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ニュース

ブログで生徒の悪口 都立校教員処分

 
 ブログに生徒や同僚教員の悪口を書き込んだとして、都立校教員(56)が減給処分となった。以前には東京メトロの社員が客の容姿などを書き込んだとして処分されている。
 
 ブログはホームページなどと違い、誰でも今すぐに開設できる手軽なメディアとなった。内容は日記から商品のレビューまでさまざまで、海外では影響力を持つブロガーも存在する。
 
 ブログに限ったことではないが、ネットでの書き込みはその内容にある程度の責任を持たなくてはならない。個人を中傷する書き込みは誰が読んでも不快であるし、人が特定できるものであればなおさらである。簡単に世界発信できるものであるがゆえに、取り扱いは注意であるはずだ。
 
 しかし、匿名であることをいいことに、この種の事件が後を絶たない。自分は安全地帯に逃げ込んで、人をけなす行為は卑怯で最低の行為だ。どうして”投稿”するまえに躊躇しなかったのだろうか。ネットは公の場であるという認識が必要であるが、それが無い者が多い。一度漏れてしまった内容は回収が不可能であるが、その責任はどうとるつもりか。
 
 ブログは誕生してから10年になる。便利な道具というのは、かならずそれをいびつな使い方をする者が現れる。権利関係の無視、ネットマナーの放棄、匿名の歪んだ人間が素知らぬ顔をして近くにいるかも知れないと思うと背筋が凍る。
 
 
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★ 都立高教員、ブログで女子生徒の悪口 都教委が減給処分(産経新聞・07/8/31)
★ ブログ誕生10周年 なお進化途上のメディア(DODA)
 
 

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ニュース

教え子と性的関係 滋賀・大津(07.5.25)

 妹は女子校に通っていたが、男性教師と女生徒の結婚というのはよくあることだと言っていた。師弟関係が信頼関係になれば、男女の仲になることも不自然ではない。しかしそれは純粋な恋愛関係の必要性が絶対にある。
 
 友人は都内の私立高校に通っていた。そこは中学も併設されていたが、そこの男性教師が中学1年の女子生徒をレイプした。友人が先生にその事を問いただしても無視され、PTA組織もなかったことから、「事件」はうやむやにされた。
 
 まさか教師と中学1年の女の子の「純粋な恋愛関係」が存在するはずもない。力関係を利用した卑劣な犯罪は、表沙汰になっていないものも含めれば数は多いのだろう。
 
 滋賀県大津市で男性教師が受け持ちの女生徒と性的関係を持ったことが分かり、自宅謹慎処分となっている。こういう報道を知るたびに思う。世の先生がた、生徒や学生に「あの学校に行っていて良かった」、そう思わせるような青春時代を作ってあげてください。
 
 そして、「あの先生に受け持ってもらって最高だった」と。
  
  
☆ 平凡な教師は言って聞かせる。良い教師は説明する。優れた教師は立証してみせる。偉大な教師は触発する。(氏名不詳)
  
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★ 相談受けるうちに…教え子と性的関係 男性教諭を謹慎処分(産経新聞・07/5/25)
★「真剣に交際」と無罪 女子高生と性行為の男性 名古屋簡裁(産経新聞・07/5/23)
 
 

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ニュース

教える姿勢

 物事を教えるのに必要な要素は理屈ではない。実際にやってみせること、そして失敗したらどうなるかを教えてくれること。これが上手な先生や上司というのは、実に冴えている。
 
 例えばダンスを習っていて、先生やメンバーがダメ出しをしてくれる。こうしたらきれいに見えるよ、Nonoさんのはこういう風に変になっているよ、と。だから非常に分かりやすい。
 
 ボイストレーニングの先生も、理屈のみならず歌ってきかせてくれる。さらに、私のへたくそな声の出し方を真似できる。
 
 仕事も同じ。指示だけ出す上司よりも、こうしたら上手く行く、こうしたら失敗するを教えてくれて、さらに身をもってそれを見せてくれることが一番説得力があるのだ。そういう頭の冴えた上司がいれば、心得た部下は自然とついていく。
 
 起業がブームであり、成功者ばかりに焦点が当たっているが、起業した人が1年後に倒産する割合は30%、5年後は50%、10年後は95%という厳しい現実が待っている。サークルを立ち上げるのとは訳が違う。一つの法人を設立するということは社会的な責任を負うことを考えたほうがいい。
 
 「動いてみせること」の重要性を忘れてはいけない。
 
 
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個人的なウェブログ

贈る言葉

 1年間だけ在籍していた小学校3年生の春。都内の小学校に転校が決まっていた私に男の担任の先生が声をかけてくれた。「せっかくみんなと慣れたんだし、転校が嫌なら俺の家に一緒に住むか」。
 
 この先生は普段からビンタを食らわすおっかない先生で、今なら体罰教師となっていたかもしれない。そんな先生からの温かい言葉だった。
 
 若気の至りで高校を中退し、1年後に成績証明書をもらうべく学校に行ったとき「ずっとあなたのことが気になっていたのよ」と机の引き出しからすぐに成績表を出してくれた担任だった女性の先生。
 
 人と人をつなぐのは言葉だ。その言葉が重みを持つのは互いの信頼関係が合ってからこそ。うわべだけの言葉では絶対に構築されない。そして、忙しく流れていく日常では、お互い言葉をかける事すら難しい。
 
 卒業は人生の1つの節目であり、終わりではない。それを分かっていても、別れの時期は寂しいものである。卒業シーズンに先生は何を語り、児童や生徒、学生は何を思うのだろう。どんな言葉を感じることができるだろう。
 
 
☆ 小説家を目指す者がいたら、うたえ、生きることの素晴らしさを。教師を目指す者がいるのなら、まず生徒を信じることです。そうすれば必ず生徒はついてきます。(3年B組金八先生)
 
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★ 卒業式、先生が言った胸に残る感動的な言葉(オリコン・07/3/8)
★ 夕張高校、59人が卒業 地元に残るのは7人だけ(朝日新聞・07/3/1)
★ 惜別(本ブログ・04/9/26)
 
 

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ニュース

病んでいる聖職者

 
 もう教師や警察官が犯罪を犯しても驚くことが無くなった。一番モラルを持つべき立場の公職者がこれだと、モラルを守るべきなのは我々庶民なのだろう。犯罪に手を染めるときに躊躇が見られないのが昨今の事案の特徴だ。
 
 バラバラ事件の類も、昔は一般の人が加害者になることは少なかった。裏社会に住む者の残忍な犯行と相場が決まっていた。その相場があやふやになると社会が暴落するのである。暴落を押さえてきたのは、物事の善し悪しを教える先生と、法を遵守させる警察官であった。
 
 多くの公職者が一線で注力する中で、苦労を共にしているであろう同僚の顔は見えなかったか。当たり前のことを当たり前のようにすること。それを緊張感を持ってするのが社会に生きる人の責務だ。忘れてはならないのは、昭和の時代に公職者の犯罪は強く断罪されてきたことである。決して当たり前のことではなかったのである。
 
 
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★ 盗撮警官:ビデオでスカートの中、現行犯逮捕 奈良(毎日新聞・07/1/13)
★ 教師の逮捕、相次ぐ 新潟、静岡(朝日新聞・07/1/13)
★ 男性教諭が男子生徒にセクハラ 「スキンシップ」と釈明(産経新聞・07/1/13)
★ 初心を忘れた警察官(本ブログ・06/3/15)
★ 盗撮した先生(本ブログ・06/9/23)
 
 

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黒い羊

 静岡市内の私立中学での出来事。担任の男性教諭が女生徒に「厄介者」を意味する「黒い羊」と英語で寄せ書きに書いた。
 
 女生徒の兄が自閉症の兄がおり、教諭はこの兄を嫌っていた。女生徒がこの兄の妹だと分かると、障害者の妹であることを中傷した。その後別室での登校を命じられ、女生徒は3年間を会議室で過ごしたという。
 
 女生徒の母親は学校側に相談したが「善処する」というだけで、一度も教諭に会わせなかったという。教諭は依願退職したが、学校を含めて謝罪がまるでない状態だ。少女側は市を相手に訴訟を起こし、市側は争う構えだという。
 
 「学校は学ぶところだと思っていた」と泣きながら話す女生徒。大切な時期を差別的は扱いで過ごした3年間は辛かったに違いない。
 
 教育的配慮のかけらも見られない教諭と善処しなかった学校側が、教育現場のブラックシープではないのか。学校に黒い羊は存在してはならない。
 
 
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★ 「黒い羊」訴訟:静岡市、争う姿勢 元教諭、少女に謝罪なく /静岡(毎日新聞・06/12/14)
★ いじめを苦に自殺 福岡(本ブログ・06/10/16)
 
 

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事故死した子供の写真をネット公開、告訴へ

 交通事故死した子供の写真をネットで公開し、その遺族を侮辱するようなコメントも掲載していた30代の男性教諭に対し、遺族は侮辱容疑で警視庁に告訴することを検討している。
 
 元々は遺族が事故の悲惨さを訴えるために作ったHP。そこの写真が無断で掲載されていた。
 
 一度流れたら回収不能なネット上の個人情報。本意ではない情報の流出、ましてや倒錯した性嗜好や興味の対象になっているとしたら遺族はやりきれない。
 
 社会更生促進かプライバシーのためかは知らないが、昔のように犯罪を犯した者の顔写真こそ積極的に公表すべきだ。日々犯罪の記事が更新されていても、文字情報のみだと、真実味に欠ける。本当に犯罪を犯した者がいて、それはこういう輩であるということをはっきりさせた方がいい。ネット上の犯罪は特に罪の意識が希薄になりやすい。
 
 被害者の写真が積極的に公開されているのに、犯罪者は晒し者になる心配がないことが不思議でならない。報道機関や法曹界は一考すべきではないか。
 
 
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★ 交通事故:死亡した子どもらの写真をネット掲載 告訴へ(毎日新聞・06/12/3)
★ 事故死の子どもの写真をHPに無断転載 教諭を書類送検(朝日新聞・06/12/3)
 
 

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