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なでしこジャパン、金メダル優勝世界一 初の決勝戦でアメリカとPKまでもちこむ大接戦

 1981年に結成された日本女子サッカーチーム。30年の時を経てワールドカップの決勝へ臨み、アメリカを相手にPK戦で3-1で勝ち、金メダル、初優勝となった。
 
 前半、パスミスが目立った日本。15分を過ぎた時点でアメリカに6本のシュートを打たれた。アメリカはそうしたチャンスをなかなかものにできない。タテに入るパスなどで日本も5本のシュートを放つが、なかなかキーパーを脅かすまでにはいかずに前半終了。
 
 空中戦は体の大きいアメリカに取られがちであり、彼らの腰より低い部分でのフットワークを生かせばなでしこジャパンにもチャンスが来たであろう。
 
 後半、24分にアメリカのモーガンがシュートを決めて0-1に。そのあと35分、宮間が左足でシュートを決めて同点となった。その後、なでしこはシュートまで持ち込める好戦状態になった。
 
 同点のまま延長戦に入り、ワンバックにヘッドでシュートを決められ1-2に。そして延長後半10分、澤がコーナーキックからのボールを右足でシュートを決めて再び2-2の同点に。その後、岩清水がレッドカードを取られた。ペナルティキックだったが、全員でブロックした。
 
 延長戦が終了し、PK戦に突入することとなったが、海堀の好セーブ、そしてアメリカがシュートを2連続で外す中、なでしこはPK戦2-1の時に熊谷がシュートを決め、この瞬間、優勝が決まった。
 
 決して楽な試合ではなかった。前半はアメリカの攻撃的なシュートに翻弄されたが、外されたことで助けられた部分もあった。しかし、後半からはなでしこのペースをつかみ始め、細かいパスワークなどは観客から拍手がわいた。そしてPK戦を迎える直前に円陣を組んでいたなでしこ達と監督は笑顔だった。それが実力を呼んだのだ。
 
 佐々木監督は「小さな娘たちがよくねばってくれました」と笑顔でコメントした。ニューヨークタイムス電子版は、「”絶対にまけない”精神を象徴するゴールだった。それはまた、今年初めの破壊的な地震から立ち直りつつある日本の姿勢をも示した」と絶賛した。
 こんなに興奮する試合は久しぶりだ。小さな戦士が大きなアメリカ相手にがんばった。ありがとう、なでしこジャパン。青のユニフォームは遠い日本の空までつながっていました。「なでしこ」の意味は、なでるように愛しい子。それでいて強くて、周りの人をも笑顔にできる天から与えられた素敵な才能。
 
 
★ 日本サッカー協会公式サイト
 
★ 世界がなでしこを賞賛(産経新聞・11/7/18)
★ なでしこ世界一:「日本女性はこんなに強いのか」(毎日新聞・11/7/19)
★ 国民性の違いなのか…なでしこ優勝にドイツ驚嘆(読売新聞・11/7/18)
★ 海外メディア、なでしこ絶賛「復興の国に自信」「伝説」(朝日新聞・11/7/18)
 
 

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俳優の長門裕之さん死去 77歳 晩年は南田洋子さんを介護

 映画やテレビで名脇役を演じた俳優の長門裕之(本名=加藤晃夫=かとうあきお)さんが21日午後5時20分、都内の病院で亡くなった。77歳だった。
 
 長門さんは昨年、解離性大動脈瘤(かいりせいだいどうみゃくりゅう)のバイパス手術を受けたがその後仕事に復帰。今年2月に脳出血で倒れて入院し、自宅療養していた。
 
 俳優の津川雅彦さんは実弟。映画「太陽の季節」で共演した故・南田洋子さん(09年死去)と61年に結婚、おしどり夫婦ぶりで知られた。その一方で、レストラン経営に失敗したことや女性問題で芸能界を一時期”干されていた”ことなどが伝えられる。
 
 しかし晩年は、認知症に罹患(りかん)した南田洋子さんに対して献身的な介護を続け、その様子をテレビのドキュメンタリーで公開した。しかし「見せ物にした」などの批判も多く受けた。南田洋子さんも病状が快方に向かう様子も見られたが、くも膜下出血で死去した。
 
 南田さんの認知症の様子が公開されたことはショックであったが、一般の人も同様のドキュメンタリで出演している。高齢化が進む中、社会が真剣に考えなくてはならないことの1つを長門さんは教えてくれたような気がする。
 
 長門さん、お疲れ様でした。天国という舞台では、南田さんがそでで待っていますよ。
 
 
★ 長門裕之さんが都内の病院で死去 (スポーツニッポン・11/5/21)
★ 長門裕之さん死去…ユーモラスで哀感のある演技(読売新聞・11/5/21)
★ 俳優の長門裕之さん死去、77歳 「太陽の季節」「狂った果実」「ミュージックフェア」の司会(産経新聞・11/5/21)
 
★ 南田洋子さん死去 認知症で闘病、くも膜下出血で重体(本ブログ・09/10/21)
★ 南田洋子さんがくも膜下出血で入院 認知症で闘病中(本ブログ・09/10/20)
★ 老老介護の現実 進行する少子高齢化の問題(本ブログ・09/9/8)
★ 認知症妻介護役を好演 長門裕之「ショカツの女・3」(本ブログ・09/4/19)
★ 消えていく記憶 認知症の南田洋子さん(本ブログ・08/11/3)
★ 南田洋子さんの認知症「介護は恩返し」長門裕之(本ブログ・08/10/4)
 
 

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坂上二郎さん脳血栓で死去 コント55号で萩本欽一さんの相方

 タレントの坂上二郎さんが10日、脳血栓のため栃木県内の病院で亡くなった。76歳だった。コメディアンとしては萩本欽一さんとコンビを組んで「コント55号」で人気者となった。お笑いだけではなく俳優もこなし、「夜明けの刑事」で主演を務め、「1年B組新八先生」「スクールウォーズ」「高校聖夫婦」などにも出演した。
 
 2003年、ゴルフ場でクラブを握る手がおかしくなり、たまたま一緒にプレーしていた友人の医師が「動かないで!」といい、その場で横になった。ゴルフ場もグリーンまで救急車が入ることを許可、そのまま入院となった。脳梗塞だった。
 
 翌04年には復帰し、舞台に立ったほか、栃木県内のお笑い養成学校「那須お笑い学校」を開設し校長に就任した。また06年には社会人野球チーム鹿児島ホワイトウェーヴの監督に就任するなど活発な活動をしていた。
 
 10年8月、自宅で脳梗塞を発症し倒れて病院に搬送された。この時に見舞いに行った欽ちゃんに「飛びます飛びますできないだろう」と言われて「飛びませーん」とギャグで返したという
 
 かつて欽ちゃんの番組の一つであったTBS系バラエティ番組「週間欽曜日」の中の「欽ちゃんバンド」のコーナーに、二郎さんがゲスト出演したことがある。そこで「コント55号」のコントをいくつか披露。「結婚コンサルタント」ではコンサルタント役を演じる。お客さんに見せる飛行機を飛ばす時に弁当を用意しましょうと提案する。「弁当にはひじきを入れましょうか?」と言ったところで欽ちゃんが吹き出す。「あんたもよく覚えているよ。普通、ひじきのことなんて忘れるもんだよ」。
 
 相方の欽ちゃんは移動先の富山県内で訃報を聞いたという。「コント55号は幕引きです」とし、「泣きたいけれどテレビの前では泣かない。なぜなら二郎さんは僕だけのものだから。家に帰って、お空にありがとうと言って一人で泣きます」とインタビューに答えた。
 
 コントというのは何らかのギャグが生まれる。「飛びます飛びます」はその中でも一番のギャグかもしれない。しかし本当の芸人さんというのは、お客さんの前に出てきただけで笑いを取れる。そうするともう大御所の部類に入る。二郎さんが舞台を横切るだけでお客さんが笑ったという。そんな相方を失った欽ちゃんの悲しみは計り知れない。
 
 40年も一緒にやってきた友人が亡くなるときなど想像ができない。特に、笑いを追求してきた人がその対極にある悲しみになったときなんて、あまりにも辛すぎる。坂上二郎さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
 
 
★ 萩本欽一さん一問一答「コント55号は幕引きです」(産経新聞・11/3/10)
★ 坂上二郎さん死去:「一人で泣かせて」涙をこらえて欽ちゃん会見 コント55号「心の中では不滅」(毎日新聞・11/3/10)
★ 欽ちゃん「最高のコメディアンいなくなった」(読売新聞・11/3/10)
★ 「坂上さんはアイドル」 関根さん・小堺さん追悼の談話(朝日新聞・11/3/10)
 
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譲りたい気持ち

 妹が3才と1才の子供を連れてファミリーレストランに入った。食事が出てきてしばらくすると1才の子が泣き出した。この子の声はとてもうるさく周りのお客さんに大変な迷惑をかけてしまった。近くにいた中年の女性に「うるさいわね!」と叱られて恐縮しながら妹たちは食事にほとんど手をつけずに店を退散した。
 
 知人はがんを患い、病院で放射線治療を受けた後にバスで帰路についた。体力の消耗で席に座っていた彼女はもうぐったり。すると中年女性が「お年寄りが立っているでしょ。あんた若いんだから席を譲りなさいよ!」と言ってきた。知人は何も言わずに立ち上がり、自分の降りるところまで我慢して立っていた。
 
 以前に「マタニティマーク」の普及を訴える記事を読んだ。妊娠初期の女性は見た目では分からない。そのため気分の悪いときには電車内などで座りたいときにこのマークをカバンなどにつけておけば他人からも一目で分かるというものだ。
 
 実際にカバンにそのマークをつけている女性を見たが、もう少し大きくした方が良いのではないか。ネックストラップ状にしてもいいかもしれない。それに加えてもう少しマークの周知をした方が良い。厚生労働省では「子供ができない方もおり、積極的にアピールできない」という。子ども手当を大々的に展開しているのにそれはないだろう。
 
 幼い子や老人に対して冷たくなってしまった私たち。個人主義、権利、プライバシーだと声を上げ、他人には気を遣わなくなってしまったただの人間の抜け殻になってしまった。ただのぬけがら。
 
 冒頭の妹と2人の子供たちだが、店を出るときに店員さんが「ごめんなさいね」とおもちゃをくれたということである。小さな優しさ、ほんのわずかな気遣いを忘れてしまってはいないだろうか。
 
 
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★ 厚生労働省:首都圏の鉄道事業者16社局によるマタニティマークの配布等について
★ 「席を譲らなかった若者」という記事・2(本ブログ・05/5/13)
★ 「席を譲らなかった若者」という記事(本ブログ・05/4/28) 
 
 

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同じなのに悲しい差別

 神奈川県小田原市の中学校で中1の女子生徒(12)が同級生をナイフで切りつけた事件があった。女子生徒はサッカー日韓戦の翌日、父親が韓国籍であることをクラスの男子生徒にからかわれていた。その後に被害者の女子の同級生(13)が「お前の席じゃない」と言って女子生徒が座っていた椅子を押した。女子生徒が同級生に切りかかったのはこの後のことだった。神奈川県警小田原署は女子生徒を傷害の非行事実で小田原児童相談所に通告した。
 
 子供というのははっきりものを言う残酷な生き物だ。だから間違ったことを行いは大人が正さないといけない。群馬県でも母親が外国人であることをからかわれた小学生の女の子が自殺した。クラスは学級崩壊状態であったといい、担任教諭の力が子供たちに及ばない状態であった可能性がある。
 
 デブだチビだと露骨に批判することの多い子供たち。しかし自分の体に親のどんな血が流れていることかを選んで子供は生まれてくることはできない。そんな仕方のないことを攻撃するというのは卑劣な行為なのだ。しかし、だからといって同級生にナイフを向けて良い理由にはならない。
 
 差別をする者というのは、そもそも良好な人間関係を築くことができない考えの持ち主だ。だから子供たちには差別よりも善悪を区別する力を養わなくてはならない。近くにいる大人がぜひ教えてあげなくてはならないことは、目には目を歯には歯をではない。別の方法で復讐をするのである。
 
 それでは別の方法とは何か。正しい振る舞いをしている者に人は必ず付いてくる。悔しい思いをしたのであれば、差別という下劣な行為をした者が恥ずかしくなるくらいに立派な人になることである。立派じゃなくても差別などしない正しい人であることだ。
 
 それを証明した人がいる。サッカー日豪戦で得点を決めた李忠成選手(25)だ。彼は在日コリアン4世である。「堂々と本名を名乗りながら日本のためにがんばる在日がいてもいい」と決めた人である。小田原の女子生徒が共感できる日が来ることを望む。
 
 
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★ 「父の国籍で嫌がらせ」小田原市立中の同級生切りつけ(産経新聞・11/1/29)
★ 李忠成「父さん、やったよ!」日本のためにがんばる在日4世(朝日新聞・11/1/30)
★ 「いじめが原因」と提訴 小6女児自殺で両親 群馬(時事通信・10/12/27)
★ 追手門大が「いじめ否定できない」と謝罪 理事長ら幹部8人処分へ(産経新聞・10/12/27)
★ インド人学生自殺はいじめか 人権救済申し立て 追手門学院大学は当時調査せず(本ブログ・10/8/31)
★ 郵便局で職場内いじめ 腹蹴られ、退職強要される 公務災害認定で解雇取り消し 静岡(本ブログ・10/7/4)
★ 職場のいじめで不安障害、抑うつ状態を発症 富士通の元女性社員に労災認定 大阪地裁(本ブログ・10/6/23)
 
 

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クルム伊達公子復活フルセットへのカウント

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 「勝っても負けても得られるものがある。最後まで勝負をあきらめないで」ーーーー
 
 2008年に行われた第30回全国選抜高校テニス大会で後輩に向けてのメッセージだ。メッセージの発信者はクルム伊達公子。10年10月に行われたテニス・HPジャパン・ウイメンズオープン最終日・シングル決勝で、クルム伊達はフルセットの末に惜敗した。最年長優勝記録の更新はできなかった。
 
 しかし、「決勝まで戦い抜けたことは、これからチャレンジを続けられる力になる」とコメントしている。7つ年下のタナスガーン(タイ)との試合には、大会期間中最多の5500人を超える観客が集まった。08年の復活の時、入場整理券の応募は実に1万人を超えた。それだけ人の気を奪う”伊達スマイル”であり伊達スタイルだったのかもしれない。
 
 その”伊達スマイル”に魅了された男性がいた。レーシングドライバーでドイツ人のミハエル・クルム氏である。テレビで伊達公子を見て「綺麗な人だ」と思い、知人を介して伊達公子にアタックしたのだ。「伊達スマイルにやられましたね」と流ちょうな日本語ではにかむ。
 
 そんなクルム夫婦であったが、この2人にはなぜかコウノトリの訪問がなかった。針やお灸などあらゆる手段を講じたがコウノトリが来なかったのだ。そこでコウノトリを単に待つくらいなら・・と、クルム伊達は現役復帰を決めたのだ。夫のクルムの優しい言葉もクルム伊達を勇気づけたのだ。
 
 復帰と言っても誰もが簡単にできるわけではない。復活へのトレーニングは過酷なものだった。しかし12年のブランクがあっての復活、その後の活躍は皆さんご存じの通りである。
 
 それにしても女性であるにもかかわらず、これだけ年齢を連呼される有名人も珍しい。でも思うのである。年齢を愛して自分を愛す、フォーティーラブでいいのだと。
 
 
★ 伊達公子:「限界は自分で決めるもの」復活への道(毎日新聞・08/5/2)
★ クルム伊達公子 衰えぬ技術、日本引っ張る(産経新聞・10/11/2)
★ 伊達公子公式サイト
★ 伊達公子オフィシャルブログ〜Always Smile〜
 

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熱中症対策として屋外にシェルター設置 環境省指針案

 今年7月19日、上海万博の日本館を訪れていた卓球の福原愛ちゃん(21)が突然倒れた映像は衝撃的であった。倒れる前から口を押さえたり汗をぬぐったりと、様子のおかしいことが見てとれた。そして後ろ姿から映された映像は、崩れるように倒れた愛ちゃんを捉えていた。その後、愛ちゃんは「軽い貧血でした」と元気な笑顔を見せたが、あれは熱中症ではなかったか。
 
 愛ちゃん卒倒の真偽は定かではないが、私も熱中症にかかったときに貧血の症状が起きた。そしてフラフラの状態で熱中症と思うことなく、2、3歩歩いたところで意識を失った。約1分間意識はなく、その間は顔面蒼白で手足がけいれんしていびきもかいていたという。そして同僚の呼びかけに意識が戻った。暑さで体調が弱っていたときのことで、倒れたところが当時のバイト先であったことが幸運であり、救急搬送されたが事なきを得た。
 
 なお、熱中症は自然治癒力に依存することになり、どんなに立派な病院に搬送されても意味がない。意識を失って倒れ、そのまま意識が回復しなければ死亡に至るという大変怖い病気なのだ。突然意識を失ったらあとは「運任せ」ということになるので、体調管理や水分補給などは絶対に怠ってはいけない。
 
 今夏は東京に限っていうと降雨がほとんど無い。加えて連日の猛暑で9月に入っても気温が下がる気配がない。夏はカーッと晴れた方が良いと思っているので、その点だけみれば理想的な夏であったが、さすがにこの暑さは堪える。
 
 環境省は、温暖化に対して自治体が取るべき対策を示した指針案をまとめた。それによると、熱中症対策としては、屋外で体調不良になった人が避難できる「熱中症防止シェルター」のようなものを作ることが盛り込まれた。
 
 これを全国に先駆けて実行したのが大阪府吹田市消防本部である。市内4署に熱中症シェルターを開設し、消防署の一室を24時間開放した。水や枕、毛布などを完備し、各署で数人が休憩できる態勢を取っている。クーラーのない部屋に住む高齢者などが利用することが考えられ、具合の悪い人はすぐに救急隊員の処置を受けられる。
 
 抜本的な地球温暖化対策が遅々として進まない中、日本の気候は熱帯化が進んでいる。今後も今年のような猛暑が続けば熱中症で救急搬送される人は増えることは容易に想像できるため、こうした熱中症対策は急務である。今やらなくては来夏に間に合わないであろう。
 
 子供のころの夏休み、「涼しい午前中に宿題をしなさい」とよく言われたが、それも昔の話になってしまった。今は未明から30度を超え、夜中にはセミが鳴くことも珍しくない日本の夏である。
 
 
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★ 【主張】熱中症シェルター 猛暑に災害対策の視点を(産経新聞・10/8/29)
★ 屋外に熱中症防止シェルター設置 温暖化指針案(読売新聞・10/9/5)
★ 【上海万博】愛ちゃん、万博見学中に倒れる「軽い貧血」(産経新聞・10/7/20)
 
 

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その他 個人的なウェブログ

整形外科とキュウリ

 右手首が痛くなり吉祥寺の整形外科に行った。原因はマウスを長時間体重をかけて握っていたことによるものだ。つまり変な姿勢であったのだ。
 
 受付を済ませて名前を呼ばれて診察室に行く。カーテン越しに隣の患者さんが診察されているのが聞こえる。周りをキョロキョロ見て待っていると、女性看護師さんがキッチンでキュウリやキャベツを切っているのが見えた。キャベツもある。なんで整形外科でキュウリを切っているのだろう。漬け物でも仕込んでいるのだろうか。
 
 診察の順番が回ってきた。症状を伝えるとレントゲンを撮ることになった。右腕だけの撮影。
 
 また診察室に呼ばれてレントゲン写真を見る。男性医師は、
 
「骨はきれいで全く以上がありません。変に体重をかけてしまったことで腱鞘炎(けんしょうえん)のような症状になったのかもしれません。細菌が入れば痛みの他に熱を持ったり腫れたりすることもありますが、それはないようですね」。
 
 ということで、針金の入った「添え木」とテープ、そして湿布剤を処方された。
 
 そしてさっきから気になっていたことを質問した。
 
「すみません、全く関係ないんですけど、あそこでスタッフのかたがキュウリを切っているのは何故ですか?」
 
男性医師は笑って言った。
 
「あれは、外にスズムシがいるでしょう?そのエサづくりをしているんです」
 
ああ、言われてみると院内は「キーキー」と音がしており、てっきり医療機器の音だと思っていたがあれがスズムシなのだ。
 
 これのことね、と女性看護師さんがスズムシの入った箱を取り出した。
 
「そうだったんですか、さっきからそれが気になって(笑)」
 
 会計を済ませて入り口を見ると「手を触れないで」という張り紙が貼られたスズムシの入った入れ物が置いてあった。なかなか風情のあるクリニックである。ちなみに待合室には熱帯魚もあった。
 
 暦の上では間もなく処暑であり暑さが和らぐと言われる。スズムシの音が本格的になる時期かもしれないが、当分暑い日は続くようである。みなさんもパソコンをするときの姿勢には気をつけましょう。
 
  
  
 
 

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