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本日の英語メモ・17

 
Hospital inspected over banned sedative use
 「病院調査:禁止鎮静剤使用で」
 
 厚労省は東京女子医大に対し、30人以上の子供に対する鎮静剤の使用に関して調査を始めた。係官は金曜日、東京都の職員と合同で病院に入り、安全管理について調べた。
  
 病院側は火曜日に、鎮静剤「プロポフォル」を63人の子供たちに2013年までの5年以上にわたって投与したと発表。患者は14最以下の呼吸器を付けたICU(救命救急室)にいた。
 
 病院は、患者の死との因果関係はないとしているが、外部専門家による詳しい調査を行うとしている。
 
 
 キーワードは、in connection with(〜に関連して)
 sedative(発音:セダティブ:鎮静剤)
 
 禁止薬物の使用が明記されているのになぜ使ったのでしょう。調査の結果が気になります。
 
 
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★ NHK World
 

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「鶴瓶の家族に乾杯」ゲストは加藤茶 鹿児島・北九州市

 
 認知症の初期症状に「物忘れ」がある。通常は老いに応じて「ど忘れ」をすることは誰にでもある。しかし問題のある物忘れは、物忘れ自体を忘れてしまうことである。
 
 人は今言ったことを覚えている(即時記憶)、例えば1週間前のことを覚えている(近時記憶)、大昔のことを覚えている(遠隔記憶)があり、問題のある物忘れは、「即時記憶」「近時記憶」という比較的近いことを忘れてしまうのだそうだ。
 
 その一方で、昔のことは覚えていることから、昔話ばかりをするようになったら危険であると専門家は語る。現在の医療では早期発見が大切であるが、治る認知症もあるので専門家による正確な診断が必要だ。
 
 
 9日のNHK「鶴瓶の家族に乾杯」は、加藤茶(以下「カトちゃん」)が自身の名前である「茶」にちなんで、笑福亭鶴瓶と茶畑(鹿児島県北九州市知覧地区)に足を運んだ。
 
鶴瓶「大丈夫ですか?」
茶「まあまあ大丈夫です」
鶴瓶「ちょっと反応遅いですよ、もっと速く反応してください」
茶(すぐに)「分かった!」
 
 いつものカトちゃんは誰に何も言われなくてもテンションが高いが、放送を見る限りはこれまでのカトチャンとは少し違う。笑うのだが表情は少し硬く、言葉も流ちょうに出ていないように感じる。
 
 もしも、カトチャンが少々患っていたとしたら。誰しも年齢を重ねるし、病気がちになることもある。高齢化社会の現在進行形であるから、誰にでもカトチャンのような状況が起こりうるのである。
 
 鶴瓶とカトチャンが訪問したところの人たち、つまり一般の人たちがとても盛り上げていた。鶴瓶も現場で大いに盛り上げており、見ていて楽しかった。
 
 つまり、自分が少々患うことがあったとしても、周囲の人たちが温かく見守ることで、決して悲観的にならなくてもよいのではないかという希望である。
 
 医療は日進月歩。日本は長寿大国になったのだから、長寿の人たちが安心できるような新薬の開発に期待したい。年をとっても過去を振り返らずに、明日でも来週でも1年後でも未来を語ろう。
 
 来週も「鶴瓶の家族に乾杯」はカトチャンとの旅の後編が放送される。番組のナレーターは久米明さんで、なんと90歳。カトチャン、まだまだテレビに出てください。こういう旅番組も、とってもいいですね!
 
 
 
 
 
※ 冒頭医療解説参考:認知症(痴呆) 一宮洋介著 日本医学館
 
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2013年 今年のニュースを振り返る【乳児取り違え事件】

 
 夜のニュースでの一報は衝撃的だった。60年前、東京都内の産婦人科で男性Aさん(60)とBさん(60)が何らかの理由で取り違えられた。Aさん側は貧乏暮らしを余儀なくされ苦痛を受けたとして、東京地裁に提訴。DNA鑑定により裁判では病院側に3000万円あまりの賠償を命じる判決が出た。
 
 Aさんはきょうだい2人と共に幼いころから母親一人に育てられ、家電製品も満足にそろっていない家で育った。中学卒業後には就職して働きながら定時制高校に通った。現在はトラック運転手をしながら兄の介護をしている。
 
 もう一人の被害者であるBさんときょうだいは教育熱心な両親に育てられ、全員大学に進学した後に有名企業に就職もし、特に不自由もなく人生を送ってきた。
 
 この裁判が起こされたきっかけというのは、Aさんの実のきょうだいが”兄”であるBさんの容姿や性格が似ていないことに違和感を憶えたことによる。両親が他界したことにより遺産相続となり、白黒はっきりさせなくてはならないことから実の兄であるAさんを捜すことになった。
 
 病院がどういう経緯で取り違えたのかは残念ながら分かっていない。しかし60年もの長期にわたる遺失利益を考えれば、3000万円超の賠償金というのはあまりに安すぎる。
 
 そもそもお金の問題ではなく、60年という時間である。お金は稼いで貯金もできるが、失った時間だけは取り戻せない。Aさんは60年間良くしてくれた育ての親やきょうだいに感謝しているという。しかし実の両親に会えなかったことに涙しているという。
 
 無くなった時間を取り戻せるとしたらどんな方法があるだろう。これからの人生で、今までしてこれたかもしれない時間をなぞることが慰めにはならないか。賠償金を手にして、実子として他界した両親からの遺産も相続する権利が発生する。Aさんに余裕ができたら、学校に通うとか、きょうだいとの生活も作って戴けたらと思う。
 
 AさんもBさんも何ら落ち度がない。人は平等だと言っても境遇を選ぶことは出来ない点で不平等である。神様が2人に与えた宿命は一体何を意味するのか。お二人にとって、これからの人生に大きな意味をもって歩まれることを切に願います。
 
 
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★ 赤ちゃん取り違えは何故起きた(NHKニュースWEB・13/11/28)
 
 

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生命と女性の手帳 啓発活動に賛否

 タイトルに「賛否」と書いたが批判しか聞こえてこない。強いて支持するのであれば、「少子化担当相」がようやくその姿を現したということだろうか。今までの担当大臣は何をしていたのか分からない。
 
 政府の作業部会「少子化危機突破タスクフォース」(主催・少子化担当相)は会合を開き、若い女性向けに妊娠・出産に関する知識などを盛り込んだ「生命(いのち)と女性の手帳」を作り、10代から配布する方針を決めた。
 
 これに対して、女性市民グループ「全日本おばちゃん党」は「何でもかんでも女性に押しつけすぎ」などとする声明を発表した。
 
 そもそも若い女性に啓発を促すのであれば、学校で行っている保健体育の授業で賄えばよい話だ。妊娠・出産は女性だけの問題ではない。パートナーがいて成立するのであるから、男性への啓発運動も展開した方がよい。
 
 恋愛が結婚に発展するわけだが、そこまでたどり着かない男女もいる。経済的な問題や異性との交際を苦手とする人たちがいることも考えなくてはいけない。結婚したのはいいが、不妊を抱えて苦しむ人たちがいることも考えなくてはいけない。 
 
 女性に押しつけすぎというよりも、この「手帳」に押しつけすぎではないだろうか。待機児童や妊娠後の職場での地位保全問題も解決していない状況で、「産め」とだけ声を大にして主張するのは非常に違和感を覚える。
 
 8日のNHK「クローズアップ現代」では不妊治療に悩む女性たちを紹介していた。多額のお金をかけても授からない命。治療をどこまで続けてよいか悩む女性の声があった。
 
 その中で、10年ほど前に治療をやめた夫婦の話が出ていた。体調を悪くした妻と夫は治療を中断し、仕事を辞めて保育園を開業した。
 
 さまざまな生き方が尊重されるべきである。置かれている状況は誰しも違う。1足す1が3にならないこともあるが、1足す1は2でよいじゃないかという考えも周囲は理解する必要がある。
 
 免許試験場で配布される交通規則のしおりのような、判で押したような内容の手帳なら無くてもいい。そのかわり、恋愛を促すような、結婚を促すような、妊娠出産を促すような、そんな雰囲気作りを政府には期待したい。明示するのではなく暗示することで人は触発されること。その実現を願ってやまない。
 
 
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★ 全日本おばちゃん党(Facebook)
★ 女性手帳:妊娠・出産指南 政府が配布方針「一方的な押しつけ」批判も(毎日新聞・13/5/8)
★ BABY:A BABY:B
★ クルム伊達公子フルセットへのカウント
★ 女が男を「落とす」術・3
 
 

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電動車いす拒否 災害対応理由 ひろしま菓子博覧会

 ひろしま菓子博2013の実行委員会が、2人の電動車いすでの入場を拒否していた。抗議を受けて、平日の空いているときに限って電動車いすの入場を認める措置をとった。主催者側は「万一災害時にバッテリ切れなどが起きると困る」と説明している。
 
 ウェブサイトをみると電動車いすでの入場はできないと記されている。せっかく会場まで足を運んだのに入場を拒否されるとは、2人のかたも頭にきたことだろう。
 
 車いすのかたが専用駐車場を利用する場合、電動ではない車いすでも手続きが面倒だ。予約の電話が必要で、利用日、利用時間、氏名と同行者の数、連絡先などを伝えないといけない。こうした措置も、健常者で心ない者が勝手に利用するのを防ぐためであろうが、障害のある人に対して余計な障壁は極力取り払わなければならない。
 
 私事。ケガをしてしまい少々不便な生活をしている。何をするのも面倒で、駅では率先してエスカレーターやエレベータを使うようになった。健康であることはありがたいと感じる。
 
 それにしても、権利意識の低かった昭和の時代ならともかく、今の時代に車いすが電動か否かを議論するというのが余りに稚拙である。
 
 災害対応が理由。災害が発生したら、電動車いすの人を見捨てる人がいるというのがよく分かった。あらゆる人が来ることを想定できずに、何のための博覧会なのであろう。
 
  
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★ 車いす使用者用駐車場 ひろしま菓子博2013
★ 電動車いす入場拒否 ひろしま菓子博「災害対応」理由に(朝日新聞・13/4/20)
★ 視覚障害者と晴眼者 全盲受験者と受験拒否の大阪市(09/7/8)
 
 

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はし置きダイエット 食べ物だけではなく、消化するもの

 
 
 管理栄養士の木下あおいさんによると、ダイエットには箸置きが有効なのだという。箸を置く習慣を意識することで、多く食べ物を噛んで満腹中枢を刺激するということだ。
 
 よく噛んで食べるように小さい頃言われてきたが、忙しいことを言い訳して流し込むような食べ方をすることがある。消化に時間がかかれば胃への負担も増して体にいいことはないとは分かっていても急ぎがち。
 
 そこであえて箸置きを用意して食事の途中に意識的に箸を置く。そうすれば噛むことに集中できるということだ。加えて、食べるものをよく見ることで「これだけのものを食べるのだから満腹になる」という暗示をかけるのも効果的だ。急いで食べていると、噛まないだけではなく食べ物自体をよく見ていない。これでは食べた気にならずにすぐ空腹感に襲われるだろう。
 
 噛む回数も意識すべきであるが、食べる回数も意識するべきだ。1日3回という回数を守ることでしょうかのリズムも作られ、無駄に食べずにすむ。いわゆる「間食」になってしまいそうな場合も1回とカウントするように自制したい。夜遅くまで起きていれば誰でも空腹になる。俗に「性格は顔に出る、生活は体に出る」などと言われるが、正しい食生活は見た目にも影響を与えることになる。
 
 食欲があることは健康であることの証拠。食事の時間を意識して消化して、健康な時間を送ること。食べるときは食事をする時間であり、流動的にならないこと。箸を休めている時間は、自分自身をも休めている時間だと意識しておいしい食事を。
 
 
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★ 木下あおい:効果的なダイエット方法とは2 はし置きを用意する(毎日キレイ・13/1/29)
 
 

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過重労働、疲弊する従業員、疲弊させる法人

というつぶやきをツイッター上で展開しているのは、@May_Romaさんである。米国留学、イタリア在住、国連職員などを経て、現在はロンドン在住である。Mayさんはイギリスからみた日本の現状を憂うべくツイートを繰り返している。
 
 例えば、英語か何か武器がなければ、突然病気になったり、クビになったり、会社が潰れたらどうする、とし、誰も助けてはくれないから自分の身は自分で守るしかない、他人と違うことをやらなくてはダメだ、という具合である。
 
 最近は日本の「過労死」についてのツイート(つぶやき)がツイッターまとめサイト「Togetter」にまとめられた。詳細は下記リンク先を参照されたい。
 
 Mayさんのツイートに呼応したツイートは以下のようなものがある。

 たとえ残業代がたくさん出るとしても残業はしないほうが幸せ。お金なんかより時間のほうがずっと重要だから。お金は取り戻せるけど時間は絶対戻ってこない。(Shota Tさん)
 
 海外経験成功の判断基準の1つは、対日比較ができるフェアな目を養えたかどうか。たとえある来るに数年滞在してもちょくちょく帰国しその度に”やっぱ日本は最高!ここはヒドい”と現地批判してるよくいる連中は、海外体験の価値を半減させてしまっている。(すずや たいちさん)
 
 競争社会でうつ病になり死にかけましたがその後大好きな山での仕事をして金はないですが友人に恵まれた生活をしてとても幸せです。しかしコテコテ日本人にうつ病のことを話すと失笑されたり繊細なのねとか平気で言われます。僕は病が自分が無理していたと感謝しているくらいなのですが。(Akira Ogasawaraさん)
 
 N.Y.のレストランですら接客レベル低い、日本最高!と思えたのは働く前まで。バイトで接客系いくつかやってほんとによいのはどっちなのか、意見が変わった。(alt_soさん)
 
 自分の力量不足はしょうがないにしてもサービス残業を部下にさせたくなかったのも辞職理由の一つ。自分に力がなかったといえばそれまでやけど解決できんかった。(しゅーさん)

 
 労災認定もその因果関係を認めずに却下される場合が多い。しかし、その決定が裁判所で覆るケースも起きている。なかなか労働基準監督署が労災認定しないのには理由があることが産経新聞に書かれている。申請のあった順に職員の新人・ベテランを問わずに機械的に割り振られる。過労死問題に詳しいかどうかは関係ないというのである。であるならば、人が病気になったり死亡したりしないように適正に企業に是正勧告するはずの労基署が機能していない。
 
 居酒屋チェーン「ワタミフードサービス」の新入社員であった女性(当時26)が08年6月に入社わずか2ヵ月で自殺した。連日の過重労働で精神障害を負ったことが原因だったとして2月、神奈川労働者災害補償保険審査官は労災認定をした。
 
 女性は同社経営の横須賀市内の居酒屋に勤務。深夜の残業が連日続いた上、休日も研修やリポート作成を余儀なくさせられており、極度の睡眠不足の状態だった。1ヵ月で時間外労働が140時間を超えたと認定された。女性の父親(63)は「自殺が会社に責任のあったことが認められたことは、娘の一番の供養になる。これを機に会社の労働状況が改善されることを願う」とコメントした。
 
 85年にヒットした、ポール・ハードキャッスルの「19(Nineteen)」という曲がある。ベトナム戦争に派遣された兵士の平均年齢が19歳だったことが曲名の由来。しかし、帰国後に精神疾患にかかり、「何が起こったか分からなかったんだ」という兵士の声がサンプリングとして入っている。
 
 並べて考えるのは極論ではない。日本の過労死の現状も戦場のようなものである。会社に銃口を突きつけられ、死と隣り合わせで働いている状況は極限の精神状態を作るのに難しくない。
 
 同じ仕事の仲間を病気にしたり、死に追いやる経営手法、人事管理に何ら根拠の乏しい精神論を叩き込み、経営側はおかしいと思わないのだろうか。経営者に聞いてみたい。あなたの会社で「パワハラ」の具体例はどんなものを想定しているのか、と。
 
 そして厚労大臣や首相に聞いてみたい。英語の辞典では「karoshi」が掲載されているが、これを外国要人に説明する時にどのように説明するのであろうか。
 
 日本経済の繁栄が、こうした犠牲のもとに成り立っているのだとしたら、日本で働くことのメリットは一体何なのか甚だ疑問である。働く人たちがその仕事によって病気になったり死亡することはあってはならないのに、それを改善するような動きはなく、未来ある若者が社会に絶望し次々この世を離れていく。貴重な人材は貴重な日本の未来である。働き手を踏み台にして会社を動かす。この社会はあと何人死に追いやれば目が覚めるのだろうか。
  
 厚生労働省の09年の発表によると、自殺やうつ病が原因の失職による経済損失は2.7兆円であるという。人的資源の損失は非常に大きいことを考えるべきである。
 
 
★ 本当は「貧困」な日本社会 @May_Romaさんと素敵な仲間達。(Togetter)
★ @May_Romaさん(Twitter)
 
★ ”正社員”餌に残業100時間「マジで無理・・」首つり(産経新聞・12/3/18)
★ 美談で住まされぬ「フクシマの英雄たち」(産経新聞・12/1/7)
★ 労基署さえサービス残業 根絶へ防止法を(産経新聞・12/3/20)
★ 「過労自殺」入社2ヵ月ワタミ新入社員、労災審査官認定/神奈川(神奈川新聞社・12/2/21)
★ 職場のいじめで不安障害、抑うつ状態を発症 富士通の元女性社員に労災認定 大阪地裁(本ブログ・10/6/23)
★ 郵便局で職場内いじめ 腹蹴られ、退職強要される 公務災害認定で解雇取消し 静岡(本ブログ・10/7/4)
★ karoshi(Oxford Dictionaries)

 
 
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狂犬病予防のスーパー酵素を開発 ウイルスを破壊 大分大学

 大分大学は、狂犬病ウイルスを破壊する「スーパー抗体酵素」の開発に成功したと発表した。同大によると、人から取り出した抗体を持つ遺伝子を使ったケースは世界で初めてで、現在狂犬病に有効な治療法がない中、人への応用が可能になれば、致死率がほぼ100%の狂犬病を治療できる可能性がある。
 
 狂犬病を基本的に撲滅できているのは、日本、台湾、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、キプロス、ノルウェーなど大半が島国である。それゆえに隣国から病原菌が侵入する可能性は極めて低い。最近の日本では06年にフィリピンから帰国した男性が狂犬病を発症し死亡したケースがある。
 
 イヌが主に感染源となっているが、イヌ以外の動物からも感染する。特に衛生状態が定かではない海外の地域で野生動物に触れる行為はやめた方がいい。日本では撲滅しているが、飼い主には狂犬病ワクチンの接種をイヌにさせることが義務づけられている。罹患したら間違いなく死に至るので責任は重い。罹患したイヌなどにかみつかれれば、唾液が傷口から入って感染する。
 
 狂犬病は脳神経が冒され、水を飲むと咽喉部分が激しく痛むことから、水を恐れる「恐水症(hydrophobia)」などとも呼ばれる。唾液を飲み込むことができないので口から排出する。精神的錯乱を引き起こし、筋肉のけいれん等を経て昏睡状態になり絶命する。
 
 厚生労働省によれば、世界ではおよそ5万人が狂犬病で死亡している。大分大の開発ワクチンは人間への応用に数年かかるそうであるが、不治の病から治せる日が少しずつ近づいてきている。
 
 
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★ 狂犬病:ウイルス破壊のスーパー酵素 大分大、治療に光(毎日新聞・12/2/28)
★ 狂犬病について(厚生労働省)
※ 以下2つは狂犬病患者の動画。衝撃的であるので注意。残りの2つは狂犬病とは無関係の動画です。 
 
狂犬病にかかったこども

狂犬病にかかった大人

 
 かんべんしてよぉ〜

優しい柴犬

 
 

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