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外国人留学生採用が活発に 企業は海外進出を本格化 日本人学生の就活事情厳しく

 当然の流れともいえるのだろうか。企業の間で外国人留学生を採用する動きが増えている。内需拡大が見込めない中で海外に活路を見出す企業が多い。そうなると、グローバルな人材として注目されているのが外国人留学生だ。
 
 日本は震災以降の電力不足に円高、そして少子化にともなう内需拡大の減少が懸念されており、企業では海外戦略が欠かせない。衣料品店やスーパーにコンビニなどの多くの企業が海外に進出している。そうなると必要な人材が海外にも対応できる留学生である。日本にわざわざ来るだけあって、彼らは日本語の他に英語もできる人たちが多い。そうすれば、海外での交渉や現地での統括要員としてその語学力が発揮できる。
 
 さらには、国内で小売業をするのにも、外国人観光客を相手とする人員が必要になる。英語、中国語、韓国語にロシア語など多くの言葉を話せる人材も必要になる。その一方で外国人留学生向けフリーペーパーを発行する浅田光博編集長は「キャリアを5年単位で描く外国人が日本で長く働くとは考えづらい」と話す。日本を一つのステップとして好待遇の別企業に転職する可能性もあり、人材を引き留めておくことも必要となる。
 
 つまり、企業にとっては優秀な人材を集めるために、その企業で働くことでどんなメリットがあるかを国内外の学生にアピールできなければ今後生き残っていくことは難しい。日本人学生も、機会があれば海外に出て国際色豊かな発想を身につけてきたほうがよい。もう、いい会社に入れば一生安心できる会社など無い。いつリストラされても会社が倒産しても、自分の体一つで世渡りできるキャリアや資格を身につけておく必要がある。若者だけではなく中高年も同じである。
 
 企業が海外進出を図るのも方法論の一つではあるが、日本国内の良さも当然存在する。メイド・イン・ジャパンを求めて海外から日本に修行に来るシェフのタマゴもいるほどである。日本と日本人という文化の継承を忘れない企業こそが、国内外で評価される企業として伸びていくことであろう。
 
 
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★ 就活いっそう厳しく 企業の外国人留学生採用が活発化(産経新聞・12/3/24)
 
 

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ローザンヌ国際バレエで優勝 17歳のマドンナ・菅井円加さんは努力家だった

 
 「自分の名前が呼ばれたときは自分だと信じられなくなって頭が真っ白になった」。
 
 第40回ローザンヌバレエコンクールで優勝した菅井円加さん(17)=私立和光高校2年・神奈川県厚木市在住=が厚木市内で記者会見に臨んだ。以下は抜粋。
 
–将来的にどんなダンサーになりたいか
 
 「将来はお客様に感動を与えられるようなダンサーになりたいと思っています。吉田都さんは昔から目標としていた人」
 
–指導をしていた佐々木先生に。どんな生徒さんでしたか
 「とてもさっぱりとした性格で、小さいときから運動能力が高い。男の子の踊りが好きでよく真似をしていた。もっと女の子の踊りをしてもらいたいと思っていた。とても才能のある子でした」
 
-(菅井さんに)ダンスをやっていて苦労した点
「辛かったことは数え切れないほどあります(笑)体の自己管理と強い精神力」 
 
– 天然キャラだとスクールの友人が言っていたが
「私の周りも天然の人が多いと思います。自覚はないですが、忘れ物なんかは多いです。でもあまり自覚がないです」
– 具体的にはどのような体作りをしていたか。両親の教えで大切にしていること。
「太りやすい体質なので食べ物に気をつけたりお風呂でマッサージをしている。両親からは周りのサポートがあるから今の自分があるから周りに感謝しなさい」
 
– バレエ以外の得意競技は いつから世界を意識したか
「世界を意識をしたのはコンクールに出始めて、ローザンヌを見て私もこんなに楽しんで踊ることができるのかなと思った」「体を動かすことが好きなので、スポーツは何でも見るのもするのも好きです。サッカーは見るのが好きです。球技もするのは好きです。走るのも好きです。ジャンプ系が得意です」
 
– 優勝したときの演技、菅井さんがここがよくできたと思うところは
「まだまだ未熟なのでもっと練習して行かなくてはいけない。学ぶことが多かったのはコンテンポラリーのほうで、イメージをふくらませて踊ることができた」
 
–自分の一番のウリは
「一番のウリは曲を聴きながら、創造していくのが好きで、自己流にイメージをふくらませながら踊ります」
 
–お客さんを感動させるダンサー、今後の課題は
「まだまだ芸術性、表現力、テクニックも勉強して努力しなくてはいけない。課題は尽きません」
 
–バレエ以外では何をしてますか
「映画をたくさん家で見たり学校の課題をやったり愛犬とじゃれたりすることを家でやっています。犬の名前はモモでアメリカンコッカスパニエルという犬種です」
 
–辞めたいなと思ったことは
「たくさんあります(笑)壁にぶち当たった時、課題を乗り越えられないとき、自分の殻を破ることができないとどんどんネガティブ思考になる。今はバレエは人生の一部になっているので必要不可欠です」
 
–遊びたいなとか、同年代の子のようにないですか
「たくさんあります。でも今遊んでいる間に、今遊んでいていいのかなと思う。でも他のことも経験することが大切なので、遊ぶことも大事、バレエも大事だと思う」
 
–(佐々木先生に)彼女が優勝したことのバレエ界の意味について。
「今の若いかたが日本でダンサーとしてやっていくのは難しい。海外に若い子が出ていくのは惜しい気もするが、そういう環境が(日本に)ない。育てて送り出してあげることに専念せざるを得ない。また帰ってきてくれれば嬉しい」
 
– (菅井さんに)ローザンヌでのエピソードがあれば
「海外のクラスで先生以外の先生から教わり、何もかもが新鮮でした。クラスは初めて会う人たちとのレッスン、全てが自分の力となって、楽しんでできたのが嬉しい」
 
–吉田都さんのどういう点が憧れか
「表現力がずば抜けて凄いし完璧だと思います」
–コンテンポラリーではどういうイメージで踊ったか
「リベラレ=自由という意味があって、何かに縛られている自分を開放していくイメージを楽しんで踊った」。
– (先生に)菅井さんの運動能力について
「女の子には珍しく筋力や運動能力が強い。回転はちょっとまだまだと思いますが(笑)、男性しかやらないステップとか遊びですができてしまう。少しでも長くて細い筋肉になって欲しいので、そういうのはやめてくれと(笑)」
– 運動能力の高さはコンテンポラリーにつながるか
「彼女が選んだコンテンポラリーは男女兼用するバリエーションだった。例年ですと男性が選びますが、今年は彼女と若干名の女性でした」。「ダンスの世界はクラッシックとコンテンポラリーの垣根がなくなっている。両方融合させた作品も出ますし、昔はモダン、クラッシックとかなり分かれていたが、今は良いダンサーであれば全部をこなせなくてはならないので今の若い子たちは訓練が必要」
–バーミンガム留学を候補と挙げた理由は
「吉田都さんが出身の所でありますし、カンパニーでもプロとして活動していくことを考えているので。色々なカンパニーを見てから考えていきたい」
 
–(先生に)最初教室に来た菅井さんの印象は
「最初から才能の見える子でしたので大事に育てていくことを考えた。日本でも小さい年齢からやっていかなくてはいけないと思っていた」
 
–  例えば100メートル何秒くらいとか分かりやすい記録があれば
「50メートル走は6秒と7秒の境目くらい。ハードル走は上に飛んじゃうのでタイムは早くないです。バスケットボールは本当に大好きです」
 会見の後、小林常良・神奈川県厚木市長から表彰状と記念トロフィが贈られた。
 
 
 
 菅井さんの師匠の佐々木先生が会見の中で言っていた「若い方が日本でダンサーとしてやっていくのは難しい」という部分はバレエやダンスという舞台芸術が一般的な文化として日常に浸透していないこともある。日本は国土が狭いこともあり、バレエの練習をするにはコストがかかることもある。これはスポーツにおいても同じである。将来の可能性があるかも知れない人たちが、経済的理由でその才能の芽を自ら閉じてしまうとしたら残念なことである。
 
 こうした分野の教育施設整備が進み、世界へ羽ばたく日本人だけではなく、日本に留学する外国人が世界から集まるような分野になればいい。日本人そのものが世界で評価されるというのは、資源のないこの国で一番の国益だ。
 
 バレエ・ダンスの世界では高身長や手足の長いことに越したことはない。体のつくりでいえば外国人のほうが有利であるが、フィギュアスケートと同様に跳躍や繊細な表現は小柄な日本人のほうが有利なのかも知れない。小柄ながらもいかに大きく見せるかがテクニックだ。
 
 菅井さんは幼いころからバレエを始めた。調子が悪いときにもレッスンに参加し、先生から「今日はやめた方が良いんじゃないの?」と言われたほどの根性の持ち主である。「バレエは跳んで回ってなんぼ」という事を聞いたことがあるが、ステージの上でのジャンプはとても気持ちのよかったことであろう。そしてその世界のステージで名前を呼ばれる経験は何ともいえない感慨であろう。
 
 菅井さんはまだ17歳であり、バレリーナとしてダンサーとしてこれから磨きがかかっていくことであろう。菅井さんといい、なでしこジャパンといい、フィギュアスケートといい、これで世の親御さん達は娘に何を習わせた方がいいか悩むに違いない。そしてどんな分野でも一番になる人というのは決まっている。それは、「やるかやらないか」という極めて単純な事において、前者を選択した人たちということである。
  
  
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★ ローザンヌ国際バレエ、日本の17歳優勝 菅井円加さん(朝日新聞・2012/2/5)
★ バレエ「日本人にあった芸術」(産経新聞・12/2/6)
★ Prix de Lusanne 2012
★ 佐々木三夏バレエアカデミー 
 

 

 
 

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【動画】演奏中に携帯電話が・・ そのとき演奏者は・・・

 携帯電話の普及に伴って着信音がトラブルの原因になることが増えている。公共の場ではどこでも不快なものだが、とりわけ映画館やクラッシックコンサートなどで鳴った場合は本当にイライラするもの。では、演奏者がその状況に遭遇したらどうなるか。
 
 動画2つをご紹介。1つ目は「携帯電話は切って下さい」という動画タイトル。屋外で演奏をするオーケストラ。するとメンバーが携帯電話で話をしている男性を見つけます。さて・・・・・。
 

 2つ目は「クラッシックコンサート中に携帯着信音」というタイトル。スロバキアのプレショフで行われたコンサートの演奏者はルーカス・クミットさん。ヴァイオリンの一種、ビオラを演奏していたところ、突然携帯電話の着信音が。静まりかえる会場、そしてルーカスさんは・・・。

 
 家から外に出たらそこは公の空間。携帯電話は便利ですが周りに気を配って使うようにしましょう。それにしても音楽というのは素晴らしいですね。
 
 電話つながりということでこれを思い出しました。懐かしいな。

 
 
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通訳案内士悲鳴、外国人1万人無料招待が幻に 財務省が予算認めず

 東京電力福島第一原発事故の影響はさまざまなところに波及している。昨年12月5日、通訳案内士(通訳ガイド)の資格を持つ15人が、約2700万円の賠償を東京電力に求めた。日本政府観光局によると、昨年1月〜10月に来日した外国人客は509万人で、昨年比30.5%減少。国の審査会は中間指針で「5月末までのキャンセルによる減収分」が賠償されるとしたが、案内士側は「5月以降もキャンセルされた旅行は多く、限定するのは不適切」と主張する。
 
 フランス語通訳案内士の男性(57)は、11月までにツアーなどの仕事が107日分もキャンセルになった。別のアルバイトも始めた。「日本の安全神話が崩れ、『放射能に汚染された国』に成り下がってしまった。通訳ガイドの存在は風前の灯火だ」と語る。
 
 通訳案内士は国家資格で、日本国内の歴史や地理、産業などの知識を持ち、外国語としては、英語、仏語、スペイン語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語となっている。2011年4月1日現在で15.371人が都道府県に登録している。
 
 そうした専門性が求められることで、ほかの通訳や翻訳とは知識を表に出す方向性が若干異なる。新しい文化や流行にも精通する必要があり、日々知識の習得は欠かせない。こうしたことから外国人観光客があっての仕事であり、今回の事故風評被害は死活問題になっている。
 
 観光庁が「外国人1万人無料招待」を企画したが、2012年度予算で却下された。観光庁は「1万人が国内に滞在する経済効果は13.1億円、経済波及効果は31億円」としたが、財務省は「本当に外国人客が増えるのか疑問」「予算のばらまきになる」として予算を認めなかった。アメリカのウォールストリートジャーナル日本語版は「よだれが出そうな提案に想像をふくらませた人の多さ、そして、10月の発表以降ジャパン・リアル・タイムに対して毎週追加情報を求める声が寄せられていることから察するに、かなりの数の潜在観光客が落胆した」と伝えた。
 
 外国人観光客が来なければ成り立たない通訳案内士という仕事。この仕事にかかわらず、観光業に打撃となっている現状を打破しなければ、国内の人的産業が萎縮することになりかねない。日本が世界から注目を浴びているのは文化の側面だけではない。日本人そのものが賞賛された311の事故後のことを忘れたくない。人という財産の持ち腐れとなってしまってはいけない。
 
 
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★ 通訳案内士、東電に賠償求め仲介申し立て 事故で収入源(朝日新聞・11/12/05
★ 外国人1万人無料招待、幻に 官公庁企画、予算通らず(朝日新聞・12/1/6)
★ 外国人1万人の無料招待、予算認められず(WSJ日本語版・11/12/28)
★ 日本政府観光局 通訳案内士試験概要
 
 

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自転車事故をきっかけに車いすが不要になった奇跡

 映画「スーパーマン」シリーズ4作の主演、クリストファー・リーヴは、95年に乗馬中に落下して脊髄を損傷した。そのために首から下が麻痺した状態になり車いすの生活を送ることとなった。それでも車いすに乗りながら映画に出演するなど活躍した。しかし95年、自宅にて心不全をおこし、そのまま帰らぬ人となった。52歳の若さだった。
 
 そのクリストファー・リーヴが出演したCMがかつて物議を醸した。車いすからゆっくりと立ち上がった彼が歩き出すのである。もちろん特撮によるものであるが、車いすの生活を送っている人に非情な希望を与えるとの批判の声が上がった。下半身不随になれば、現在の医療では元に戻らない。そうした批判も納得ができる。
 
 ところが驚くべき奇跡がオランダで起きた。2008年北京パラリンピック、女子車いす競技の銀メダリスト、オランダ人のモニク・ファンデルホルストさん(27)がその人である。
 
 来年のロンドンパラリンピックに向けてのトレーニング中、自転車にはねられた。ところがその後、足に痛みを感じるようになり、リハビリの過程で脚が少しずつ動き始めた。そしてとうとう健常者としてロンドン五輪を目指すというのである。医者は「説明がつかない」と驚いている。ファンデルホルストさんは13歳の時に受けた手術がきっかけで車いすの生活となっていたのだ。
 
 この奇跡が今後の医療の進歩に何らかのよい影響をもたらせば良いだろう。根本的な治療法が見つからない病態というのは数多く存在するが、そうした病態も医療の進歩によって克服される時が来るのかもしれない。クリストファー・リーヴにその奇跡のチャンスはなかったが、スーパーマンのように飛ばなくても良い、せめてCMのように歩いてくれたなら、そんな風に思う。
 
 人は絶望することがあるかもしれない。それならば、夢や希望などは捨てた方がいい。時に夢や希望は重荷になる。ただ、絶望の底にいるときにだけ、奇跡は起こる。それはきっと、命の危険にさらされたときに「おまたせ」と現れるスーパーマンのようなものであるはずだ。
 
  


★ オランダの車いす選手、「奇跡の事故」で下半身まひ回復(ロイター・11/12/9)
★ スーパーマンのような人(本ブログ・06/9/25)
 
↓「スーパーマン」第1作(1979年)ロイスを救出するシーン

 
↓冒頭のコマーシャル↓

 
★ 【動画】オスカーに登場したクリストファー・リーヴ〔1996年)
 

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震災で返還された金庫の現金23億円に外国が驚く 「誠実な日本人」

 
 東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)では、津波で建物が破壊されたことに伴い多くの貴重品が津波で流された。その中で警察に拾得物として届けられた現金が多いことに外国メディアが驚いている。実に約23億円の現金が持ち主に返還された。
 
 中野寛成国家公安委員長は記者会見で、被災地で拾得物として警察に届けられた金庫は7月10日時点で約5700個。中から回収された現金が約23億7000万に上ったことを明らかにした。岩手、宮城、福島の3県警では約96%にあたる22億円超を持ち主に返還した。金庫に入っていた預金通帳や権利書などが持ち主特定の決め手となった。
 
 イギリスの新聞「デイリーメール」では「日本人の誠実さが証明された」と驚く。同紙の電子版によると、「地震や津波の猛威を見せつけられた後に日本人は驚くべき誠実さを見せた」、「警察署に保管するスペースが無くなるほどの金庫が警察に届けられた」、「日本では多額の現金を自宅やオフィスに保管することはよくあることで、沿岸地区では水産業者が取引に現金を使うことを好む」、「金庫は鍵穴が泥でつまっていたが、警察が委託した業者が解錠した」とした。
 
 また、横浜市立大学の伊藤隆二・名誉教授の言葉を引用し、「震災後に盗まれた金庫もあるだろうが、23億円の現金が持ち主に戻ったという事実は、日本人の中にある高い倫理意識を示すものだ」と締めくくっている。
 
 「23億円の現金が戻った」というニュースを聞いた時、よく集まったとは思ったがそれほど驚くことはなかった。やはり日本人には「落とし物は警察に届ける」という意識が強い。前に書いたが、小学校低学年のころに500円を拾って交番に届けたことがある。小さいころからそう教えられてきているのである。
 
 その意識をいっそう高めたのが交番の存在であろう。日本では交番という建物が非常に身近に存在する。警察署まで届けるのは面倒だが、交番なら近くにあるから便利だ。交番は海外にも”輸出”されており、シンガポールや日本人観光客の多いハワイ・ホノルルにも設置されている。
 
 しかしながら、日本の治安の良さを支えているのはやはり日本人の国民性が大きいと言える。「デイリーメール」のコメント欄には、「震災後に略奪や暴力がなかった。礼儀正しくちゃんとしていた。素晴らしい国」、「日本に住む外国人が財布を無くしたが、中の物が元の状態で戻ってきて驚いていた」「これが中国だったら違う話になっていただろう」と続く。
 
 23億円の現金が持ち主に戻ったことは喜ばしい。そして、そうした見える財産だけではなく、日本人のモラルの高さという無形の財産があることは実に誇らしい。
  
  

 
★ Hotest Japanese return $78 million in cash found in earthquake rubble(Mail Online・11/8/17)
★ 【ホノルル点描 ワイキキビーチ交番】アロハストリート・09/12/11
★ 現金23億7千万円回収 金庫5700個、96%を返還 被災地の拾得物で警察庁(時事通信・11/8/18)
★ 【震災】津波で流された金庫の23億円返還に欧米驚き(テレ朝news・11/8/19)
★ 東日本大震災関連エントリ(本ブログ)
 
 
 

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イギリス警察が銃を抜くときと抜かないとき イギリス暴動

 ロンドン市内のみならず、イギリス各地に飛び火した暴動はようやく沈静化の兆しを見せている。暴動の発端は黒人男性が警察官に射殺されたことによるものであるが、その事件の詳細がはっきりしない。暴動そのものは警察に抗議するための行動というよりも、単なる略奪や破壊行為で終始しており、長期にわたる失業率の高さや福祉サービス削減の影響で「火がついた」といわれている。
 
 事の発端であった「黒人男性射殺」の詳細が気になる。というのも、イギリスの警察官は基本的に銃を所持しない。携帯している武器は唯一「警棒」だけである。銃を所持することによって相手を刺激しないためである。
 
 かつて久米宏さんのニュース番組「ニュースステーション」ではイギリス警察を紹介。久米さんは「イギリスの警察官は銃を持たなくても治安を保てる。日本も真似するべきだ」という主旨の発言をしたことがある。これに呼応するかのごとく、ある写真週刊誌は、「日本では銃を持っている警察官に鉄パイプなどで襲いかかる公務執行妨害事件が頻発している。久米さん、これでも銃は要らないといいますか?」と書いていた。
 
 確かにその当時、日本国内では公務執行妨害事件が多発していた。その後も現在に至るまで、警察官に向かって車を発進させるなどの凶暴な手段に出る被疑者が減らない。抑止力でもあり、市民や警察官自らの身を守るためにも銃の携帯は欠かせない。
 
 それでもイギリス警察は銃を所持しない。銃を所持しないといっても、事件の容疑者などが凶悪犯の場合は特別に狙撃部隊が組織されるイギリス警察である。今回射殺された黒人男性が一般市民ではなく、事件の容疑者だという報道もされている。射殺したのは相応の理由があったからなのだろうか。
 
 各地で起きた暴動では、警察官が近くにいるにもかかわらず、その横で略奪行為が行われていた。警察官の存在がその意味を失っていたのだ。
 
 多くの国で警察官が銃の携帯が許されているにもかかわらず、イギリス警察は警官が銃を持たないことで確かに一定の治安が確保されていたのかもしれない。規範意識という空気が街を支配している時は安全だが、暴動で怖いのはその空気が無くなってしまった時である。武装しない警察官は暴動を前に無力になってしまう。
 
 多くの建物や車が破壊されて放火された。その上に強盗事件も発生し、警察の対応は完全に後手に回った。不穏な空気になる前に封じ込めることができなかったイギリス警察は反省をしなくてはならない。
 
 暴れるかもしれない群衆を鎮めた例を見たことがある。かつて東京の国立競技場でサッカーの試合が行われた。日本が勝ったのだが、会場の出口付近にいた警視庁の機動隊員がマイクを通じ、「日本が勝ちました。おめでとうございます。バンザイ、バンザイ、バンザイ!」と、サポーターと一緒に万歳三唱までしたのである。サポーターは試合に勝っても負けても興奮して器物損壊行為に出ることもある。警察としては早く集団を立ち去らせたいのが心理だ。機動隊員は最後に「それではお気をつけてお帰り下さい」と締めくくった。
 
 
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★ ロンドン暴動の逮捕者1900人以上、各地で沈静化の動きも(CNN.co.jp・11/8/13)
★ 警官が土佐犬に発砲、射殺 愛知・稲沢(本ブログ・09/1/11)
 
 

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中国:グリーンテクノロジーの分野で世界の大国目指す 日本も風力発電開発を急げ

 
 風力発電のように地球に優しい技術の形が中国で先行しつつある。過去4年間で毎年、風力発電能力が2倍になった。今年は風力発電世界一の製造者として中国がアメリカを抜きつつある。
 
 今後10年で中国はヨーロッパに匹敵すると確信している。エネルギー需要の5分の1を再生可能な資源で生み出すのだ。
 
 中国は米国と同様に、クリーンエネルギーの大国になるべく奮闘しており、専門家は、風力発電だけに限ったことではなく、中国は世界をリードする位置にいるだろうと述べている。
 
 今では巨大な太陽光発電製造産業があり、太陽光を取り入れるための大きな計画を中国政府も最近になって承認している。それは65平方キロメートルにおよび、300万世帯の明かりを生み出すものである。
 
 国土の広い中国や米国では風力発電は取り入れやすい新エネルギーだ。日本の場合は国土が狭く、風力タービンを設置する場所が問題になる。静岡県のある地方では山間部に風力発電機が建設されたが、回転するたびに発生する振動や音が付近の住民を悩ませている。
 
 新たに注目されているのが海上での風力発電だ。騒音や景観問題をほぼ解決できるうえ、東京大学大学院の石原孟教授によると、4800万キロワットの設備容量を確保できるという。風力の稼働率を3割と試算すれば、100万キロワット級の原子力発電所18基分に相当する規模だ。
 
 「脱・原発」というのは簡単であるが、正確に言うと「脱・原発産業」なのかもしれない。この大洋に囲まれた日本ではこうした新たなグリーンエネルギーを早急に考える時にきている。
 
 
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★ 「海に浮かぶ風車」発電計画始動 NEDOが年内に調査開始 (1/3ページ)(サンケイビズ・11/4/25)
 
 

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