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世界から支援の輪 あらゆる国から応援 東北地方太平洋沖地震

 今回の東日本大震災では、世界各国から救援の輪が広がっている。特徴的なのは先進国だけではなく途上国からも支援の輪が広がっていることであり、これは日本がこれまで多くの国を支援したことに対する”お返し”であり嬉しい限りである。以下にその一部を抜粋する。
 
【インド】
 国民から見舞いや支援のメッセージが日本大使館に多数寄せられ、追悼集会やチャリティ行事が各地で行われている。大使館宛の電話や書簡などによる見舞いのメッセージは1,000件を超える。各地の追悼集会では「日本は戦後の廃墟、阪神大震災から復興してきた国であり、今回の大震災からも復興を果たし、より強い国になるものと信じている」と発言があった。
 
【インドネシア】
 「アチェから日本のために」と題した追悼行事では、「スマトラ沖大地震のとき、日本は最大の援助国の一つでした。日本を助けたいと思い行事を企画しました」と語る。その他にもインドネシア各地で追悼行事が行われる。信号待ちするドライバーに募金活動など。
 
【韓国】
 大韓赤十字社に対して、銀行での募金、ポータルサイト「NAVER」での募金が集まる。外交官志望の男子中学生は「日本の国民たちが深い悲しみに沈んでいると聞き心が痛い。大きなことは出来ないが日本の再建に役立ちたい」と小遣いから10万ウォンを寄付。
 
【カンボジア】
 日本大使館に多数のお見舞い・激励の手紙が届けられているほか、追悼式、運転手が大使館を訪れて5ドルを寄付。約2000人の学生・市民参加の追悼式が行われた。
 
【シンガポール】
IRO(主要な宗教10団体によって構成される宗教 間対話団体)が追悼する集いを開催。黙祷の後、 多くの小学生代表から被災地の子供に対する励 ましのメッセージを綴った絵が日本大使に手渡さ れた。
 
【スリランカ】
全国各地で行われる追悼式の第一弾として、大 統領、閣僚が出席し追悼仏教式典が行われた (在留邦人100名を含む約250名が参加)。全参加 者が菩提樹の木に献花し、僧侶の読経、カップに 水を注ぐ儀式が行われた。
 
【タイ】
多くのメッセージ、義捐金を日本大使館に届い た。その中には、「少ない額ですが、日本の復興 に役立てて下さい。」と270バーツの義捐金を持参 した老人や、「今回の地震で日本に行けなくなっ てしまったが、そのお金を日本の復興支援に役立 ててほしい。出来ることなら、被災者が住めるよう に家を建ててあげたい。」と述べた日本への旅行 を計画していた女性がいた。バンコク最大のスラム街で、募金活動が実施さ れ、小さな子供を含む多くの人々が呼びかけに応 じた。
 
【中国】
弔問記帳者の中には、被災地に思いを寄せて涙 を流す方、花束を持ってきて、事前に用意したメッ セージを置いていった方等もいた。日本大使館のミニブログ(中国語)に、24日夕方 時点で5、000件近くの書き込み。その多数が、日 本に対する見舞い、義捐金の申し出など。その 他、市民から手紙やファックス等で多数の見舞い メッセージが接到している。
 今年77歳になる中国人が、日本総領事館に募金 に来るため新しい靴を買い、髪も切ってを総領事 館を訪れた。彼は、「実は自分は日中国交正常化 当時、対日賠償要求擁護者だった。(賠償放棄し た)毛沢東・周恩来は愚かだ。それでも今回の災 害と以前の戦争は全く関係がない。今回の震災 で、日本人の国民的素養が中国人よりも数段上 であるということを、改めて実感した」と言い、「少 なくて申し訳ないが」と200元(約2600円)を義捐金 として寄付した。
 
【アメリカ】
歴代大統領(カーター、ブッシュ(父)、クリントン、 ブッシュ(子))等が出席したイベントで藤崎駐米 大使(ブッシュ前大統領の招待)の挨拶に対し、歴 代大統領を含む全聴衆が立ち上がって拍手し、 日本との連帯感を示した。また、イベント前に、各 大統領から藤崎大使に対して個人的にお見舞い の言葉を表明。
 
 特別な年であり、例年通り単なる桜祭りを行うの ではなく、「桜祭りー日本とともに(Standing with Japan)」、日本の救済(relief)といった言葉を入れ たタイトルを付けて、通常の桜祭りとは全く異な り、日本の支援のために色々な機会に募金活動 等を行い、「日本と共にいる」ということを強調す る」旨日本大使館に説明があった。
 
【カナダ】
被災者に対する記帳を,本年4月末 まで受け付ける発表。発表文の中で、ケイシー議 長は,「プリンス・エドワード島と日本とは特別な関 係にある。州民は,当然のこととして,今次震災に 見舞われた日本国民に対し,お見舞いと友情の 意を示すことを望んでいる。」と述べた。
 
【アルゼンチン】
被災者支援集会が行われた(市民約800名参 加)。「ガンバレ日本! FUERZA JAPON ! 私たち の心は皆さんとともにある。南米アルゼンチンより ARGENTINA」と記された横断幕や日章旗、「頑張 れ日本」と記された手作りの旗が見られた。
 
【チリ】
JICA協力案件の津波防災教育に関する教材が、 コンセプシオン市(昨年2月のチリ大地震の最大 の被災地)に引き渡しが3月11日に行われた(当 初より予定されていたもの)ことが、日本で東北地 方太平洋沖地震が発生した日にチリでの防災意 識を高める事業に日本が貢献していたことが国 際協力における日本の姿勢を示すものとして評 価されている。
 
【ベネズエラ】
日本大使館員が大使館前広場でテレビのインタ ビューを受けた際、近くでインタビューを聞いてい た一般の女性が,被災者に対する哀悼の気持ち から涙を流した。ベネズエラは、多くの被災民を出した昨年末から の長雨被害の復興途上にあるが、義援金を含む 多くの支援の申し出が日本大使館に寄せられて いる。
 
 
 以上はほんの一部であり、詳細は下記リンクから参照されたい。義援金なども多く集まっており、台湾からの義援金は100億円を超えた。小国であり、日本と国交がないにもかかわらずこの額であるから親日関係の象徴とも言える。当然ながら金額が問題ではない。多くの国が日本に対して心を痛めているということが本当にありがたいことである。こうした支援に対し、感謝の気持ちを持ち続けていたいものだ。
 
 批判は後からでもできるが、ありがとうをいうタイミングだけは忘れてはならない。世界の多くのかたたち、日本を支援していただき本当にありがとうございます。
 
 We’d like to thank you for your supporting Japan.
 
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★ 外務省:がんばれ日本! 世界は日本と共にある(世界各地でのエピソード集)
 
 

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インドで未知の言語が見つかる 話者は800人 日本語は世界で話されているほう?

 日本の人口は約1億3千万人である。昭和の時代に習った時よりも1千万人ほど多くなっているのは長寿化が進んだ結果だろう。この日本の人口は世界的に見てもトップ10に入るほど多い。ちなみに世界一広大な面積を持つロシアは日本より1千万人程度多いだけである。人口だけで考えれば、日本語は世界でよく話されている言語と言える。
 
 世界人口の順位は、1位:中国(香港・マカオ含む)、2位:インド、3位:アメリカ(グアム、サモアなどのアメリカ領等含む)、4位:インドネシア、5位:ブラジル、6位:パキスタン、7位:バングラディッシュ、8位:ナイジェリア、9位:ロシア、10位:日本、となる。(「世界の人口推計(2008年度版)」より)
 
 国の人口ではなく、世界で実際に話されている”公用語”の人口となると以下のようになる。1位:英語、2位:中国語、3位:ヒンディー語、4位:スペイン語、5位:ロシア語、6位:フランス語、7位:アラビア語、8位:ポルトガル語、9位:マレー語、10位:ベンガル語、そして11位に日本語が入る。これは93年の数字であり、近年では若干の順位変動が見られる。(世界の主要20言語使用人口 =WIPウエブページより)
 
 英語や中国語ほど世界で話されていないにしても、日本語はよく話されている言語なのだ。もはやマイナーな言語ではないと言える。前に書いたが、世界で日本語を学んでいる人口は200万人となっている。
 
 そして世界で最も話されていないと思われる言語がインドにあることが分かった。米スワースモア大学のデービッド・ハリソン准教授率いるチームがインド北東部にあるアルナチャルブラデシュ州で話者を発見した。話者はわずか800人ほどであるという。
 
 研究者らによれば、世界では2週間ごとに1つの言語が消滅しているといい、6910言語のうち、2100年には半数以上が消滅するという。
 
 こうして言葉は淘汰されていくのかもしれないが、世界に存在する言語には素晴らしい役割がある。相手の国の言葉を学ぼうとすれば、見知らぬ世界が開けるということである。相手の領土に無断で踏み込めば銃を突きつけられるかもしれない。しかしその国の言葉を知っているだけで銃口はおろされることもあるかもしれない。
 
 かつての宇宙飛行士が「地球は青かった」、「地図と違って国境線はなかった」と言った。同じことが言葉にもいえる。異なる国の言葉を知っていれば、国境を意識しなくても相手に近づくことのできる第2のパスポートなのだ。
  
 
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★ インド奥地で未知の言語見つかる 使用者わずか800人(CNN.co.jp・10/10/6)
 
 

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ビジネスパートナー方向転換になるか 尖閣事件でメイド・イン・チャイナ 

 目覚まし時計を買いに行った。1万円以内のものを探していたが、どれを見ても「中国製」と記してあった。工業製品だけではなく、食品や衣類に至るまで日常の生活に中国製は欠かせない存在となっているのは周知の事実である。
 
 ファストフードで使われている食材も、国産なのは生野菜くらいで、それ以外のものは中国や欧米、そしてトルコなど国の表記もあった。我々が日常で安い食事にありつけるのは、こうした国の存在があるからであり、そうした国々と取引を行っている企業の苦労も知っておかなくてはならない。
 
 資源のない日本という国は海外からの輸入で成り立っている。そして海外から入れたものを日本流に加工する技術こそが日本人の得意技なのである。世界各国からシェフの見習いが日本に来て技術を学ぶのはそうした日本人の感覚を習得するためであり、日本人としては誇らしい部分だ。
 
 しかしそうはいっても、肝心の原材料が無ければグルメ立国としても成り立たないし、世界に名を馳せている日本ブランドも動きが鈍くなる。
 
 尖閣諸島沖の衝突事件で、中国政府は通関手続きを意図的に遅らせているかのような措置をとっている。ただ、中国は連休を控えた時期でもあり、実際どこまでが「報復措置」なのかはっきりしない。
 
 こうしたなか、最近では中国製のみならず、ベトナムやタイ、バングラディシュに工場の拠点を構えて生産をしている企業も出てきた。特に韓国は10年ほど前から、中国に比べて3分の1の人件費で済むバングラディシュでの生産を活発化させているのだという。これに対して日本企業は遅れを取っており、立地の良い工業団地は他国企業によって押さえられてしまっているという。
 
 レアアース(希土類)の日本への禁輸措置を発表した中国であるが、日本の商社関係者によると、今回の件にかかわらず、レアアースは将来への課題であるとしている。住友商事はカザフスタンの国営原子力公社と共同で、同国でのウラン鉱残渣(こう・ざんさ=ろ過したあとに残ったかす)を活用したレアアース改修事業を検討することに合意して合弁会社を設立した。
 
 丸紅でも使用済みの自動車からレアアースを回収・リサイクルする事業に乗り出しているという。しかしコスト面の課題が残っているため、政府からの援助などの施策が打ち出さなければビジネスとして難しいという。
 
 ビジネスパートナーは多い方が良い。そして本当の信頼関係は、相手が窮地に立たされている時に手を差し伸べてくれるようなところである。レアアースビジネスは重要であるが、ビジネスする相手も選ぶ時に来ているのかもしれない。
 
 現況での中国との関係は現地の日本人社会を不安にさせていることであろう。日本企業約2万社が中国で拠点を構えており、在留邦人は約12万人である。「隣人を愛せ」というが、自分のためのフレーズで終わってしまうことの多い地球上の国々である。
 
 
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★ 建築用石材や半導体の通関手続き停滞 広がる混乱 尖閣衝突事件(産経新聞・10/9/26)
★ 日中間の貨物に遅れ 中国税関、一部で検査を厳格化(朝日新聞・10/9/26)
★ 中国土石流災害で日本から援助「政治の波あっても協力を」(時事通信・10/9/26)
★ 「白旗」「降伏」世界冷ややか(産経新聞・10/9/26)
★ レアメタル資源開発で協力 日・モンゴル首脳会談(時事通信・10/9/25)
★ 中国レアアース禁輸報道、代替ビジネス活発化の可能性も(ロイター・10/9/24)
 
 

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女が子犬を川に投げ込む動画流出 犯人特定に6千米ドルの懸賞金 PETA

 子犬6匹が川に投げ込まれる動画が流出している。このビデオはYouTubeに投稿されたが削除された。しかし他の動画サイトで流出しているのが確認できた。
 
 赤いスウェットを着た女が、バケツに入った生まれて2週間程度とみられる子犬6匹を取り出して川に向かって次々投げ込む動画だ。この動画投稿に対して米国の動物愛護団体PETA (=People for the Ethical Treatment of Animals=動物の倫理的扱いを求める人々)は、この行為を行った人物の特定につながる情報に対して、2000アメリカドルの懸賞金を出すことを発表した。 
 
 子犬は女にバケツから取り出されると、キャンキャンと鳴き声をあげる。女がまるでボールを投げるかのように流れの早い川に子犬を投げてしまう。これを報じているCNNでは「動画の真偽は不明」であり、「子犬の最後がどうなったか明らかでない」としている。動画はボスニア・ヘルツェゴビナで撮影されたとみられている。
 
 以前に、米兵が1匹の子犬を崖から投げる動画について書いた。軍服を着ながらカメラに向かって「可愛い子犬だ」と言っているのが異様であった。動物の虐待は命を冒涜する行為であり、それが人間に対してなされることもある。日本でも動物虐待はなくならないが、エスカレートする前に犯人を特定する必要がある。
 
 むかし飼っていた犬に子犬が生まれた。4匹の可愛い子犬たちは口に指先を近づけると、クンクンと匂いをかぎながらしゃぶりついてきた。目も開いていない可愛い子犬たち。必死でお母さん犬のところまではっていくさまを見ていてどんな成長をするのだろうと命の可愛さに胸が熱くなった。
 
 命に対して胸を熱くしたことがない者は、花を踏み荒らし、動物を虐待し、人間に牙をむく。もしも、これまで被害にあった生命体が反撃に出るようなことがあれば、地球上に住むどれほどの人間が生きる権利を与えられるのだろう。
 
 
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★ 子犬6匹を川に投げ込む画像流出、犯人特定に懸賞金(CNN.co.jp・/10/9/2)
★ 米兵 子犬を崖から投げる(本ブログ・10/9/2)
 
 
  

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愛する人を失った悲しみは永遠 65回目の原爆の日 長崎

 
 人は生まれてから両親とのふれあいを知る。肌と肌のふれあいが家族の絆を強固なものにし、自分にとって大切な人は何かを知る。外に目を向ければ、友達や異性との交友関係から友情を知り、愛情を知る。
 
 そのうち言葉を交わすことをしなくても、人と人は相手の瞳を見つめるだけで人を恋しいと思う時もある。相手の瞳が輝いていてこちらを見ているのは、とてもきれいな瞬間であり、2人にとって特別な空間が生まれる。生きている者と話をしていて楽しいのは、瞳の輝きが人の生を感じさせるからである。
 
 1945年8月9日午前11時2分、原子爆弾が長崎に落とされた。一瞬にして7万人を超える人たちが亡くなった。残された人は原爆後遺症で苦しみ、家族や友人、恋人を失って失意の底に突き落とされた。
 
 第二次世界大戦は終結したが、被爆者の苦しみが海外に詳しく伝えられることは未だに少ない。そればかりか、悲惨な歴史を刻んだにもかかわらず、世界では戦争や紛争が止むことはなく、核保有国がその脅威をちらつかせている。
 
 「戦争を終結させるために投下した正当な行為」といった文言はつまるところ戦争に勝利した国がいうことのできる大義名分だけのものに他ならない。そのために払った犠牲を認識することを避ける。
 
 爆弾に優劣などないが、原子爆弾による被爆者は今も後遺症に苦しむ。戦争は全く終結していないのだ。身体に痛みが残れば、65年前の悪夢が常によみがえる。戦争が終わっていない人たちの声に耳をふさいで本当の核廃絶ができるであろうか。
 
 原爆死没者名簿に記された人は15万2276人。これだけ多くの人たちの家族や友人、恋人たちは、30万を超える輝いていた瞳を知っている人たちであり、悲しい人たちである。そして戦争を知らない人たちが空を見る時に、別の空を知っている人たちである。
 
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★ 非核三原則の法制化「私なりに検討」 首相(読売新聞・10/8/9)
★ 米国人作家も平和式典参列 キャメロン監督に促され(朝日新聞・10/8/9)
★ 「何で来ないの」「失礼だ」 米国、平和式典欠席で 長崎の被爆者(10/8/9)
★ 長崎市 平和・原爆 日本語総合ページ(長崎市ホームページ)
 
 

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容疑者か 英国人女性死体遺棄事件 愛知、福岡の病院で整形手術?

 07年3月、英会話講師のイギリス人女性(当時22)の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で指名手配されている容疑者(30)とみられる男が先月下旬に名古屋市内の病院を訪れていたことが分かった。整形手術を受けており再度受診する可能性があるとして、千葉県警は名古屋に捜査員を派遣し行方を追う。
 
 容疑者とみられる男の映った病院内での画像を千葉県警が分析した結果、顔の特徴、180センチの身長などから容疑者本人である可能性が極めて高いと判断している。この男は診察の予約を入れたが姿を見せず、その後も現れていない。問診票には大阪府内に実在する男性の住所氏名を書き込んでいたが、この男性は無関係であることが分かっている。
 
 術後の容疑者の顔は、一重まぶたが二重になり、厚かった下唇も薄くなったという。手術費用は現金で支払った。
 
 また、福岡県内の病院からも10月13日に容疑者に似た男が来たという情報もあり、逃亡を続けながら整形をしていた可能性がある。捜査本部では整形後の容疑者の写真を新たに公開する方針。
 
 容疑者の足取りにつながる情報はこれまでなく、これが初めての情報となる。この事件は容疑者逮捕に関する情報提供者に全国初となる1000万円の報奨金がかけられている。
 
 容疑者は79年1月生まれ。両親は医師で、高校まで主に岐阜県内に住んでいた。その後は千葉大学園芸学部に進学。大学卒業後は定職に就かず、実家からの仕送りで生活していた。
 
 この事件では、女性の捜索願を受理した船橋署員が容疑者宅を訪問。職務質問しようとしたところ。署員の制止を振り切って逃走。自宅から200メートルほど先で署員は容疑者を見失った。この時点では任意の聴取だったため、強制的な捕捉体制は取られていなかった。しかし部屋を捜索したところ、ベランダに置かれた浴槽の中から女性の遺体が発見された。
 
 いくら整形を続けていたところで無駄である。不審者や悪人というのはそれ相応のオーラを放っているものである。容疑者の目つきというのは一重や二重が問題ではない。どんなに整形を施しても、性根までは変えることはできない。
 
 千葉県警では捜査員150人の体制を維持しつつ、情報提供を呼びかけている。
 千葉県警行徳警察署捜査本部:047-397-0110
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★ 容疑者、鼻整形・まぶた二重に 福岡でも来院(読売新聞・09/11/4)
 
 

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娘残して国外退去 フィリピン人一家

 
 92年、93年に他人名義の旅券で入国し、06年に強制退去を命じられたフィリピン人一家がいる。埼玉県蕨市に住む、Kさん(36)夫妻と長女、Nさん(13)だ。不法滞在で国外退去処分が確定したが、在留特別許可を求めていた。これに対して法務省は長女、Nさんだけに在留を許可した。
 
 この判断を受けて13日に一家は、司法記者クラブで記者会見をした。日本で生まれて日本語しか話せないNさん。Kさんは「3人で帰国することも、娘をおいていくこともできない。家族で日本に残りたい。Nが13歳じゃなければ私たちも帰る。でも(13歳では)まだ自分では何もできない」と話した。
 
 Nさんは「私にとって日本は母国。将来のためにも勉強を続けるためにも家族3人で残りたい。友人と日本でダンススクールを開くという夢も、フィリピンに帰ったら叶えられない」と目を潤ませながら話した。在留特別許可を受けるために1万8000人以上の署名を集めていた。
 
 法務省は、3人で帰国するか、Nさんだけ日本に残るか選択するように求めていた。27日までにそれを選び、帰国日を決めるように求めていた。森法相は「さまざまな事情を総合的に勘案して判断した結果、一家全員での許可はしないことと決定した」とコメントした。
 
 法律は絶対に守るべきであり、不法滞在を認めてしまっては治安維持の観点からも危険なことだ。法令は守らなくてはそれを制定した意味がない。違法滞在は犯罪である。ましてや他人名義で入国した犯罪態様は悪質だ。
 
 しかし大きな問題なのは、Nさんが13歳であり日本語しか話せないという事実である。夫妻は違法に入国して不法滞在を続けるという罪を犯した。しかし日本で生まれたNさんには何ら落ち度がない。それを勘案しての「長女のみ在留許可」だと思うが、13歳の子どもを1人残させるというのは、著しく福祉に反する判断である。例えば、Nさんが成人を迎えるまでという条件付きでの一家在留は無理なのか。
 
 もう一つ。夫妻が不法に入国した92年頃というのは、多くの外国人が日本に出稼ぎに来ていた時期でもある。日本の若者が敬遠していた、危険で汚れる単純労働に多くの外国人が従事していた。あのころ日本経済の底辺を支えていたのは彼らだった。日本で成功しようと考えていたわけでもなく、貧しい母国よりも働き口のある日本で働きたかった。単純にそれだけだった。
 
 前述したとおり、夫妻がしていたことは犯罪だ。でも本当は、こういう事実に対して「犯罪」なんて言葉は使いたくない。
  
 
☆ 私はお前の言うことに反対だ。だが、お前がそれを言う権利を私は命にかけて守る(ヴォルテール)
 
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★ 「私は100%日本人」比人女子の在留許可あす判断(イザ・09/2/11)
★ 「娘残して帰れない」 国外退去確定の比一家、涙の会見(読売新聞・09/2/13)
★ 強制退去のイラン人一家(本ブログ・07/7/8)
★ タイで両親と死別のYさんに在留資格(本ブログ・04/12/21)
 
 

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外国人客の傾向と対策

 
 外国人観光客が増えることについて、5割以上の人が治安面で不安を感じている。そんな調査が明らかになったのは、政府の「観光立国と観光庁に関する世論調査」である。外国人観光客は07年には825万人を記録、政府は10年までに1000万人を目標に誘致活動を進めている。
 
 「治安面からくる不安で、何らかの対策が必要」・・53%
 「地域社会でトラブルが多くなる」・・27%
 「国際交流が進む」・・51%
 「地域経済の活性化につながる」・・40%
 近年では、大阪市西成区の「あいりん地区」や東京・山谷のドヤ街などに外国人観光客が宿泊する事が多くなっているという。理由は何といっても宿泊代の安さ。それに加えて、交通の便がよい事が挙げられる。山谷は外国人に人気の秋葉原に近いという理由がある。
 
 もともと労働者の街であったこうした”ドヤ街”は、労働者の高齢化に伴い利用者が減ってきている。その代わりに外国人観光客が利用する事も多くなった事から、宿のオーナーは英語表記の看板を掲げたり、建物を改築しモダンなものにするところも出てきている。先を見据えた新しいまち作りのようである。
 
 こうした街もある一方で、日本全体的にはどれほど外国人観光客にとって利便性が高いだろうか。以前に比べて町名表示にローマ字が表記されるようになった。地下鉄の路線図も同じである。しかし、言葉の壁がある。日本語を学びに来ている外国人と違い、観光客となると事前に日本の情報について調べてきている者が多いとは言えない。
 
 政府は「ビジット・ジャパン・キャンペーン」を実施、外国人観光客に対しての誘致を図っている。しかしただ呼べばいいというものではない。日本はこういう国でありますよ、ということを積極的にアピールするのみならず、受け皿をしっかり確保しないと意味がない。
 
 「ビジット・ジャパン・キャンペーン」には「日本へようこそ」というフレーズが使われている。これがどうもぎこちない。「ようこそ」という言葉を使っているのはファミレスの「デニーズ」くらいで、日常的にあまり聞かない。日本人なら「いらっしゃいませ」のほうが合っているような気がする。 
  
 
☆ 敵か、それとも味方か。私が攻撃すれば、敵になる。私がなんの恐れもいだかず、微笑してみせれば味方になる(アラン「人間論」)
 
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★ 外国人客増、5割強が「不安」=「観光庁知らない」6割 政府世論調査(時事新聞・08/11/23)
★ ビジット・ジャパン・キャンペーン
★ 秋葉原:外国人観光客が殺到「オタク文化」人気で 5年で300万人増(毎日新聞・08/9/2)
 
 

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