カテゴリー
ニュース

捨て犬ネコ天国 四国汚名返上へ

 以前「崖っぷち犬」が話題になったのは徳島県であった。その徳島では平成17年度に2754匹の犬が捕獲された。捨て犬としてである。東京で捕獲される犬よりその数字は多かった。
 
 「動物たちのレクイエム」という本がある。収容所のオリに入れられた犬猫たちは、その運命を知っているかのような眼差しだ。悲痛な叫び声を上げている写真から、我々は感じ取らなくてはならないことがたくさんある。
 
 一度は愛されたかも知れない命。この世に生を授かった小さい命。人間よりも先に逝くその短い歴史を最後まで見届けなくてはならない。以前、ゴミの不法投棄がされているところに取材に行ったテレビカメラが写したものは、白い子犬5匹だった。段ボールに入れられていた。人通りなどない林の中。
 
 ペットブームは命と対峙する良い機会になる反面、いい加減な飼い方をする飼い主をも生み出す。そして計画的に繁殖されずに量産される小さい命たち。売れ残ってしまった小さい命を思うと心が痛む。犬やネコが何をしたかといえば、人間の醜い部分を露呈させたこと。
 
 
☆ 人気blogランキング(国内ニュース)に登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
 
★ 捨て犬猫だらけの四国 汚名返上に動き出す(産経新聞・07/10/30)
★ 動物たちのレクイエム
 
 

カテゴリー
ニュース

偽装会社は食材に感謝を

 白い恋人には裏切られ、赤福は真っ赤なウソだった。秋田ではシラケ鳥が飛んでいる ーー
 
 雪印や不二家の時、襟を正した国内メーカーはどれほどいるだろうか。鹿児島に本社を置く「山形屋」では、宮崎県産の「鶏」を「地鶏」と不当表示して販売していたことが新たに分かった。もう出てこないと思っていたが、次々に発覚する偽造国産ブランド。国内産ならば安心というのは神話だったか。
 
 秋田県大館市の「比内鶏」社長が問題発覚後初めて記者会見をした。問題発覚後に「山中をさまよっていた」という社長。社長職を辞する気持ちは現時点ではないという。だがそれでは企業責任として社長職に留まるのはおかしな話だ。廃鶏(はいけい)と呼ばれる雌鶏を仕入れ、安く「地鶏」として売っていた。また、くん製などの賞味期限の改ざんは20年以上前から行われていた。
 
 比内鶏は旧比内町(現・大館市)の特産として有名だ。私自身、大館市で生まれたこともあり、秋田の特産であるきりたんぽの中に”比内鶏”を入れて振る舞われたこともある。あの地元ならではの味ももしかするとウソだったのか、そう思うと非常に切ない。
 
 我々が口にする調味料も含めた食材は、塩を除いては生命体か、その死骸である。食べられる運命にある生命体に対し、食材に対して失礼な愚行が続く。
 
 
☆ 人気blogランキング(国内ニュース)に登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
★ 山形屋HPで「地鶏」と不当表示(日刊スポーツ・07/10/24)
★ 「比内鶏」社長が初めて記者会見、自らの指示で偽装認める(読売新聞・07/10/24)
 

カテゴリー
ニュース

危機管理能力

 これまで米軍岩国基地の米兵が事件を起こすことは聞いたことがなかったが、広島市内で19歳の女性が米兵4人に集団で暴行された。この件について、広島県知事は「未成年が盛り場にいるということがどうかと思いますが、大変遺憾で許されない。強く(事件に)抗議したい」などと述べた。
 
 社会に出ると、自分の身は自分で守らなくてはならない。社会は完全には保護してくれない。そうなると、世の中で何が起きているのかを把握しておく必要がある。それはニュースを読んだり見たりして、自分が事件に巻き込まれないように予め想像力を働かせておくことが必要だ。
 
 それをなさなければ、常に自分を危険にさらしておくことになる。場当たり的に対処するのは難しい。前もって心の準備をしておけば事件に巻き込まれることは少なくなる。広島の事件では加害者が悪いのは言うまでもないが、被害者も相応の注意を払えば事件に遭うことはなかった。
 
 世の中は理不尽な事件・事故も多い。防ぎようがないこともある。君子危うきに近寄らず、自分を守ってくれる保険となるのは、他でもない自分自身であることを肝に銘じたい。そうすれば巻き込まれなくてもよい危険は最小限回避できるのである。
 
 
☆ 人気blogランキング(国内ニュース)に登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
 
★ 「深夜に盛り場にいるのもどうか」広島知事 米兵事件(朝日新聞・07/10/22)
 
 

カテゴリー
ニュース

情報流出の男性に何の嫌疑が?

 ネット上ではあることが話題になると、ことの顛末をまとめた「まとめサイト」なるものが出現する。あちこちに飛んだ”真相”をまとめてあると便利ではあるが、これは少し酷い例である。
 
 愛知県内の男性社員がウイルスに感染し、PC内のファイルが1GBほど流出した。その内容はおもに関係している女性との”場面”を撮影した画像や動画である。それ以外にも会社の内部情報、友人・知人の個人情報も流出。
 
 暇な人間もいるもので、男性の家を撮影してサイトにアップ。女性の家までも撮影された。2人の顔写真、そして氏名までもが公になってしまった。さらには、援助交際や温泉での隠し撮り、小学生や中学生の裏DVDと思われるタイトルを記したエクセルファイルも公になった。
 
 このまとめサイトいわく、「ロリコンは、性犯罪の中でも大変悪質で危険です」「児童ポルノのビデオを所持しているだけで犯罪となります」、だから許せないというのがサイトの主張だ。
 
 確かに好ましいことではない。児童ポルノの単純所持は厳罰化が求められているが、現段階では違法ではない。そうなると、この男性が何をしたというのだろう。ウイルスに感染し、恥ずかしいファイルを流出させたお馬鹿さんに過ぎない。
 
 むしろ、このまとめサイトのほうが、男性と女性に対する名誉毀損、肖像権・著作権の侵害をしている可能性が高い。訴えられたらどうするつもりか。
 
 情報流出というのは、実はこうしたサイトこそが流出させている。加担しなければ、騒ぎにならないものを騒ぎ立てているだけだ。
 
 
☆ 人気blogランキング(国内ニュース)に登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
 
 

カテゴリー
その他

マスコミより酷い? ブロガーの書き込み

 ブログが誕生して10年なのだそうだ。ブログは簡単に情報を発信する道具として定着した。通常のホームページよりも読んでもらえる確率が高い。コメントやトラックバックは特徴的なものだ。
 
 よく、マスコミ叩きのエントリを見かける。内容は「こんなこと書くなら他に報道することがあるのではないか」であり、マスコミの不祥事に対しては「自分のところだって同じくせに」といった具合になっている。ほとんど巨人戦を観ながらビール片手に文句を言うのとさほど変わりない状態になっている。
 
 不満を述べるのは実にたやすい。酷い事件を起こした犯人に対して「死刑になればいいのに」と書くのは簡単なことである。ただ、どういう理由で死刑になればいいのか冷静に書くブログというのは少ないものだ。
 
 2ちゃんねるが「便所の落書き」と言われたことは有名だが、街の壁にある落書きを見ると思う。書きたい放題なのはブログも同じではないかと感じる。公共の場であるネット空間では書きっぱなしにするのではなく、読んでもらうべく内容には留意すべきだ。書きたいという欲求は根底に読んでもらいたいというのがある。読み手が要求しているのは、他人が消すのに困難を伴う壁の落書きではないのだ。
 
 
☆ 人気blogランキング(国内ニュース)に登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
 
 
 

カテゴリー
ニュース

日本兵の遺骨が見せ物に

 阪神大震災の時、混乱している現場に”見学ツアー”を企画した会社があり非難が殺到したことがあった。勿論理由は「被災地を見せ物にするとは何事だ」である。
 
 ところで、ミクロネシア・チューク州で、日本兵の遺骨が見せ物になっている事実が明らかになった。現場はダイビンクの地として名所になっているところ。欧米のダイバーがガイドをし、チップを得ているとのことである。
 
 昭和19年2月に米軍の空襲を受けた日本艦船43隻が沈没、日本政府が遺骨の一部を引き上げたが、多くは船中に残ったままであるという。ミクロネシアでは、沈船を観光資源と考えているため、遺骨の引き上げには難色を示しているという。
 
 厚生労働省は現地での遺骨収集について終結宣言をしているという。しかし、国のために闘った人の遺骨が引き揚げられることなく、見せ物になっている事実を早急に対応する必要があるだろう。人間の尊厳を踏みにじる行為が横行しているとはなんとも民度の低い行為である。
 
 人はその魂が抜けてしまえばモノである。ただ、観光プレートの横に置かれた遺骨に指をさしてお金を取ることに躊躇はないのか。生きるということは、自分が生きるために生きるのみならず、亡くなった人を悼む気持ちを持つことは万国共通のはずである。
 
 
☆ 人気blogランキング(国内ニュース)に登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
 
★ 日本兵遺骨が見世物に トラック環礁(産経新聞・07/9/15)
 
 

カテゴリー
ニュース

怒りの厚労相 年金問題

 「横領したような連中はきちんと牢屋に入ってもらいます」。
 社保庁や市区町村職員による横領問題で、記者会見に臨んだ桝添厚労相は怒った。横領額は3億4千万円にも上る。刑事告発有無の実態が分かっていない市区町村職員に対しては、増田総務相に協力を仰いだ。
 
 日本に治外法権があるとは思わなかったほどずさんな年金問題。年金を管理する社保庁職員のみならず、収納代行していた市区町村職員もネコババしていた実態が明らかになった。厚労相は「今からでも刑事告発してやろうかと思って」「泥棒したやつがぬけぬけと役場で仕事をしていていいんですか」と収まらない。
 
 とりあえず国民の意をくんだ発言ですっきりもするが、これから本格的に横領犯の調査は始まることであろう。そして刑事訴追されることであろう。さらには収監されるであろう。最後には弁済しなくてはならないであろう。
 
 以前、JRの職員が切符の自販機の中にある数百円を盗み、懲戒免職となった。退職間際であったが当然退職金は出なかった。小銭や紙幣を見ると思う。どれも汚れている。それだけ多くの人が働き、消費した証拠である。それを人の目を盗んで横取りしてしまう人間はもっと汚れている。老後の糧となる生活の一部を予め奪ってしまっているのである。
 
 ところで、こんな状態で本当に年金は支払ってもらえるのだろうか。これならばタンス預金のほうが安心だ。タンスを買ったほうが安全かも知れない。
 
 
☆ 人気blogランキング(国内ニュース)に登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
 
★ 「きちんと牢屋に入ってもらう」 年金横領で舛添厚労相(朝日新聞・07/9/5)
 
 

カテゴリー
ニュース

ブログで生徒の悪口 都立校教員処分

 
 ブログに生徒や同僚教員の悪口を書き込んだとして、都立校教員(56)が減給処分となった。以前には東京メトロの社員が客の容姿などを書き込んだとして処分されている。
 
 ブログはホームページなどと違い、誰でも今すぐに開設できる手軽なメディアとなった。内容は日記から商品のレビューまでさまざまで、海外では影響力を持つブロガーも存在する。
 
 ブログに限ったことではないが、ネットでの書き込みはその内容にある程度の責任を持たなくてはならない。個人を中傷する書き込みは誰が読んでも不快であるし、人が特定できるものであればなおさらである。簡単に世界発信できるものであるがゆえに、取り扱いは注意であるはずだ。
 
 しかし、匿名であることをいいことに、この種の事件が後を絶たない。自分は安全地帯に逃げ込んで、人をけなす行為は卑怯で最低の行為だ。どうして”投稿”するまえに躊躇しなかったのだろうか。ネットは公の場であるという認識が必要であるが、それが無い者が多い。一度漏れてしまった内容は回収が不可能であるが、その責任はどうとるつもりか。
 
 ブログは誕生してから10年になる。便利な道具というのは、かならずそれをいびつな使い方をする者が現れる。権利関係の無視、ネットマナーの放棄、匿名の歪んだ人間が素知らぬ顔をして近くにいるかも知れないと思うと背筋が凍る。
 
 
☆ 人気blogランキング(国内ニュース)に登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
 
★ 都立高教員、ブログで女子生徒の悪口 都教委が減給処分(産経新聞・07/8/31)
★ ブログ誕生10周年 なお進化途上のメディア(DODA)
 
 

モバイルバージョンを終了