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草なぎ君事件に見る泥酔者と警察 赤坂署に”襲撃予告”も

 かつて都内には、鳥居坂、日本堤、早稲田、三鷹の4カ所に”泥酔者保護所”という所があった。酔ってしまいどうにもならない”大トラ”を収容する警視庁の施設で、そこで勤務するのは警視庁の警察官であった。唯一、”白衣を着た警察官”のいる場所だ。大トラはそこで一泊し、翌朝には「ご迷惑おかけしました」とケロッとして帰って行くのであった。70年代には都内で3万人以上保護した泥酔者も近年は1万人を割った。そのためこの施設も近年廃止され、泥酔者は最寄りの警察署で保護されることとなったのである。
 
 知人は以前、酔って大暴れをした挙げ句、駆けつけた警察官に激しく抵抗したために手錠をかけられて拘束された。警察署で一泊である。公務執行妨害で逮捕されなかったのは、そのときの状況に依ることになるであろう。
 
 警察で泥酔者を保護するのは、彼らの身を危険から遠ざけるとともに、周囲に迷惑にならないようにするためである。スマップの草なぎ君が保護シートに巻かれたというのも、警察官に対して相当の抵抗があったことが推測できる。
 
 そういう状態であるので、公の場所で全裸でいた彼が公然わいせつ罪で捕まるのは当然であり、警察官との意思疎通が困難な状況であれば、酒気帯び検査に薬物検査が行われて家宅捜索を受けるのも不思議なことではない。
 
 草なぎ君を逮捕した赤坂署や、留置した原宿署には抗議の電話が多数寄せられているという。しかしそれはお門違いであり、全裸で多量のアルコール摂取していた彼の身を案じる方が重要である。警察によって拘束されなければ、酔って自身の身体を傷つけていた可能性もあり、さらには他人にも迷惑をかけていた可能性もある。もっとも「酔っぱらいがうるさい」と通報されており、迷惑はかけてしまったのである。
 
 そんな中で、赤坂署を”襲撃”する書き込みがネット上「ウィキピディア」で見つかった。「赤坂警察署に警告だ」と題され、
 

「不適切な捜索を行ったことを記者会見開いた上認めなければ、赤坂署に手榴弾を投げつける。『YAHOOのJAPAN本社に放火しに行く』と同時に同署の警察官をダガーナイフで殉職させるのもありだ。もちろん、警官が駆けつけて来なければYAHOOは犠牲になる。それらを犠牲にしたくなければ、殉職覚悟でかかってこい!!記者会見開催の期限は今日の21時までだ。それまでなら待つ。この時間までに開かなければ、明日15時にゲーム開始だ」

 
などと、支離滅裂な内容となっている。警視庁は脅迫・威力業務妨害などの容疑で捜査を始めた。ファンの逆恨みか、騒ぎに便乗した者の犯行であろう。
 
 成熟したファンであれば「何故逮捕するのか」ではなく、草なぎ君に対して「もう二度とこんなことしないで」と思うべきであろう。脅迫罪は「2年以下の懲役または30万円以下の罰金」、威力業務妨害罪は「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」である。公然わいせつ罪の「6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金または拘留もしくは科料」よりも刑罰は重く悪質な犯罪である。
 
 
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★ ネットに「赤坂署に手りゅう弾」 草なぎさん宅捜索で(朝日新聞・09/4/27)
★ 業務妨害罪とは(威力業務妨害・偽計業務妨害) 法律用語-法、納得 どっとこむ
★ 脅迫(第三十二章 脅迫の罪) 電子政府の総合窓口
★ 公然わいせつ(第二十二章 わいせつ、姦淫及び重婚の罪) 電子政府の総合窓口
 
 

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取調中居眠りの巡査長から睡眠薬 逃走の容疑者が混入?(2009.4.26)

 兵庫県警西宮署で取調中の巡査(19)が居眠りをして容疑者が逃げる事件があったが、容疑者は間もなく出頭し、取り調べの窃盗容疑で逮捕された。一緒に取り調べていた巡査部長が一時退席した際に起きた事件であったが、今度は茨城県警水戸署でも、窃盗未遂容疑で逮捕して取調中の男が巡査長(30)が居眠りをしたすきに逃走した。
 
 ところが巡査長の尿と、取調室で巡査長が飲み残したお茶を同署で調べたところ、睡眠薬の成分を検出した。県警科学捜査研究所の鑑定で判明。巡査長は睡眠薬を服用しておらず、どういう経緯でお茶に混入したか調べている。逃走している男のお茶からは睡眠薬の成分は検出されなかった。県警は逃走容疑で男を全国に指名手配して行方を追っている。
 同署によると、巡査長は24日午後2時ごろ、無職の男の容疑者(24)と1対1で取り調べを始めた。巡査長は2人分のお茶を持って取調室に入ったという。巡査長が目を覚ました2時間半後には、窓の鉄格子1本が外され、同容疑者がいなくなっていた。巡査長は「急に眠くなった」と話している。取り調べ前には同容疑者に対して身体検査をしたが、睡眠薬は見つからなかった。この容疑者も睡眠薬の処方は受けていない。
 
 検出されたのは「ベンゾジアゼピン系薬物トリアゾラム」という錠剤に使用されている成分で、服用後30〜40分で寝入ってしまうといい、入手には医師の処方箋が必要だという。
 
 一方で同署は25日、同容疑者が逃走中と知りながら、現金や着替えなどを渡して逃走を手助けした犯人隠避容疑で、水戸市の会社員(21)と那珂市の無職の男(21)を逮捕した。
 
 不規則勤務で暖かい時期を迎えたこともあり、他人である容疑者を前にしても居眠りをしてしまうものなのか、そう思ったが水戸署の場合は違う様相を呈してきた。逃走中の容疑者が何らかの方法で混入したのか警察署内部にいた者が混入したか分からないが、とりあえずは逃走中の容疑者を捕捉して事情を聞く必要があるだろう。
 
 もし何者かが故意に入れたのであれば暴行罪に問われることになるだろう。近年は薬物を使ったこうした事件や事故が多く、また食品にも異物が混入されることも多い。身体のことであり、大きな影響が出てからでは遅い。必要な人にとって西洋医学というのは即効性があるが、副作用はつきものであり、使い方によっては諸刃の剣になり得るものであり、注意が必要だ。
 
 
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★ 水戸署取り調べ官のお茶から睡眠薬 居眠り中の容疑者逃走(読売新聞・09/4/25)
★ 「マイスリー」に異常行動の副作用はあった(本ブログ・07/3/18) 
 
 

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時効成立 井の頭公園バラバラ殺人

 容疑者も真相も時効とともに闇に消えた。平成6年(94年)4月23日に、東京・三鷹市の都立井の頭恩賜公園内で、近くに住む一級建築士、川村誠一さん(当時35)の遺体がバラバラにされて見つかった事件は、24日午前0時に公訴時効が成立した。
 
 この事件は気になっていた。事件発生当時も今も、京王井の頭線沿線に住んでいる。時々この公園を散歩することもある。そして一番気になっていたことは、都内でも名高いこの公園で起きた猟奇的な殺人・死体遺棄事件の続報が当時は全くと言っていいほど無かったのである。しかし産経新聞の記事を読んで納得した。この事件の3日後に名古屋空港で中華航空機が墜落、264人が死亡する大事故が起きたのだ。報道紙面はそちらに割かれた。
 
 そして捜査していた警視庁だが、翌年3月に未曾有のテロ事件である「地下鉄サリン事件」が起きた。当時捜査一課の元刑事(61)はいつものように捜査本部のある三鷹署に向かっていたが、「築地署に向かって欲しい。霞ヶ関で大変なことが起きている」と電話連絡を受けた。捜査一課員は全員招集され、三鷹署捜査本部は解散になったという。
 
 オウム関連事件・捜査はその後収束するが、捜査一課が三鷹署に再び戻ることはなかった。都内では新しい事件が次々起きている。凶悪事件になれば所轄署に捜査本部が設置され、捜査一課が捜査支援に乗り出す。元刑事も三鷹署ではなく、別の捜査本部に行くことになったのだ。新たな物証などが見つからない限り、捜査本部体制での再捜査は行われない。三鷹署だけで継続捜査するしかなかった。
 
 地下鉄サリン事件の4ヶ月後に発生した「八王子スーパー強盗殺人事件」、平成12年12月の世田谷一家殺人事件の2件は、継続捜査されている稀なケースであるという。そして所轄の三鷹署管内でも「居酒屋副店長強盗殺人事件」「薬局店内強盗殺人事件」の少なくとも2件の強盗殺人事件が未解決のままだ。
 
 05年1月1日の法改正によって、殺人のような死刑に該当する罪に対する時効が15年から25年に伸びた。しかし、法律の不遡及、つまり遡って適用しないという大原則があるため、05年より前に発生した殺人事件の時効は15年のままだ。
 
 井の頭公園はそのほとんどが三鷹市に属するが、一部は武蔵野市にも属している。近くには都内有数の繁華街を持つJR吉祥寺駅がある。賑やかな公園ではあるが、夜になると街灯があるとはいえ暗くなる。園内を通過する地域住民以外に、外部の人間がいたとしても分かりにくい。
 
 そしてどうしても分からないことがある。なぜ犯人はこの公園に被害者を遺棄したのであろう。仮に現場から離れたところから車で来たとして、駐車スペースから園内の複数のゴミ箱に遺棄する事はかなりの手間に思える。
 
 時効で終結した今回の事件。しかし本当は時効よりも、断続的に物証や目撃証言が見つからなかったことが残念でならない。被害者である川村さんの無念さを思うと非常に残念なことである。そしてどこかに潜伏している犯人が憎らしいし、日常生活を送っていると思うと腹が立つ。警視庁によると、捜査1課が特捜本部を設置した殺人事件のうち、昨年だけでも6件が時効を迎えた。時効が成立してその壁が無くなるのは犯人だけだ。残された遺族にとっては、壁のままであり続けてしまうのである。
 
 
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★ 【衝撃事件『未解決』の核心】異常さ際立つ猟奇的犯行 なぜ捜査は暗礁に…井の頭公園バラバラ殺人事件(上)(産経新聞・09/4/18)
★ 【日本の議論】時効の壁はなくせないのか?(産経新聞・09/3/29)
★ 「終わらせない」 井の頭公園切断遺体事件、23日時効(朝日新聞・09/4/22)
 
 

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タレント犬、警察犬 日常で人に仕える犬たち

 ドラマ「相棒 Season2」の19話「器物誘拐」では、ワイヤーフォックステリアが登場する。「ラブ」という名前の犬が誘拐されてしまい、特命係の2人が捜査する。その中で、伊丹刑事が杉下と亀山に「ここからは(捜査)一課の領分だ。おまえたちは帰れ!」と言う。ラブを抱いた杉下が「そうはいきませんねぇ」と言った直後、ラブが杉下の顔をペロペロペロッとなめるシーンがある。予想外の”アドリブ”であった。
 
 この「ラブ」が可愛いので、犬好きな人には是非見てもらいたい話だ。そして「相棒」としては初めて警察犬が登場し「臭気選別」をする。臭いをかがせて、それと同じ物を探し当てるというものだ。
 
 警察犬というと、77年に放送されていたドラマ「刑事犬カール」を思い出す。このドラマは2クール(半年)だけの放送だったが、カールの芸達者ぶりが好評となり、人気を博したドラマである。カールと行動を共にする婦人警官役を木之内みどりが演じ、再放送を見ると当時の東京の懐かしい風景が散見できる。
 
 警察犬は通常、警視庁などの大規模警察本部には鑑識課員と活動をともにする「直轄犬」がおり、日々訓練、捜査活動に従事する。しかしそれ以外の地域ではほとんど、一般の民間人がボランティアで警察犬として訓練させた犬を捜査活動に使っている。すなわち”非正規労働”なのである。
 
 事件が発生してから初めて”出動命令”が下され、現場に向かうのである。ゆえに普段は飼い主と共に生活している”アルバイト警察犬”がほとんどなのだ。そうした民間人の善意で日本の警察犬制度は守られている。
 
 特に大型犬を飼う人の中には、しつけ目的で訓練所に預ける人もいる。大型犬ゆえ、他人に迷惑をかけないためのしつけである。この時に通常のしつけ以外に適性が見込めれば、警察犬の訓練をしたり、CMやドラマに出演する”タレント犬”として訓練させる飼い主もいる。携帯電話の”お父さん犬”もタレント犬か。
 
 「カール」を演じた「クラッフォー・オブ・ツカサドール号」は80年代後半に天国に旅立った。このジャーマンシェパードが「警察犬」だったのか「タレント犬」だったのかははっきりしないが、人に従順でいられたというのは、犬にとって幸せだったことだろう。そして従順でいてくれたことに感謝する人も多いことだろう。警視庁のホームページによると、能力の衰えた警察犬は、その余生を訓練施設でのんびりと暮らすそうである。 
 
 
☆ 噛みつく勇気がないなら歯を見せるな (フランスのことわざ)
  
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★ 警察犬になるのはボクだワン 県警嘱託警察犬審査会(産経新聞・09/4/14)
★ 警視庁警察犬物語 それ行けハナの捜査官(警視庁)
★ 犬猿の仲を利用したサル退治(本ブログ・07/2/17)
★ 採用試験:介助犬同伴拒否した兵庫県、女性に謝罪(本ブログ・09/1/7)
★ 愛犬が飼い主救う(本ブログ・08/10/1)
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淫行警官、1人は逮捕、1人は停職処分 北海道警(2009.3.8)

 北海道警監察官室は4日、18歳未満の少女といかがわしい行為をしたとして、北海道青少年健全育成条例違反(淫行)容疑で、中標津署地域課巡査(24)を逮捕した。携帯電話の交流サイトで知り合った十勝地方の少女(当時17)とホテルで淫行に及んだ。容疑を認めているという。
 
 さらに、道警稚内署生活安全課長の警部(44)が18歳未満の少女とみだらな行為をしたとして、道警監察官室はこの警部を停職3ヶ月の懲戒処分にした。警部は同日付で依願退職した。いつものパターンだが、懲戒免職(クビ)にはせずに停職処分にし、依願退職をさせて退職金を支給するケースだ。
 
 同じ18歳未満に対するみだらな行為でも、巡査は逮捕されたのに警部は逮捕はされずに懲戒処分で済んでいる。この警部に対する道警の発表がなかなか興味深いので、法曹関係を目指すかたは参考にするといいだろう。
 
 道警監察官室では、
(1)警部は性行為の対価として少女に現金を払っており、児童買春禁止法違反容疑もあったが、「少女が『自分は20歳だ』と言っているので立件を見送った。
(2)大人びた少女で、警部は20歳以上と認識し、双方の供述に矛盾がなかった。年齢に対する認識がない場合は立件できない。
(3)少女が(売春を)業としていないので、売春防止法違反も適用できない。
と説明している。
 
 つまり、
(1)少女が「わたしは20歳」と言い張って譲らない。
(2)相手の男性が、少女のことを20歳と強く認識して疑わない。
(3)管理売春ではなく、たまたま少女の小遣い稼ぎ。
以上の条件がそろえば、逮捕されないことになる。北海道では。
 
 警部は道警本部生活安全部で警部補として勤務していた07年2月〜08年3月、携帯電話の出会い系サイトで知り合った女子生徒(当時17)に現金を渡し、札幌市内のホテルで数回にわたり淫行に及んだ。警部は1回につき1万数千円を払っていた。
 
 ここで是非知りたいのは「出会い系サイト」における双方の書き込みだ。少女は自分の年齢についてどう表現していたのか。警部はそこでどのように認識したのかは興味深いところであるものの、触れられていないのは残念である。北海道青少年健全育成条例違反(淫行)ですら適用されていない。
 
 この件が発覚したのは、道警が出会い系サイトを装ったデートクラブを摘発した際、顧客名簿に警部の名前があったことだという。警部の他にも約10人の一般顧客がいたが、いずれも立件されていないそうだ。警部が逮捕されていないのだからそうであろう。”逆芋づる式”に、立件することは困難だ。時間をかけて内偵捜査をして摘発に至ったのにもかかわらず、全てが水泡と化した。
 
 そして相手の少女は、「大人は汚い」または「男はチョロい」と強く認識して譲らなくなっていく。全くばかばかしい。これが犯罪にならないのなら、世の中何が犯罪なのだ。
 
 
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★ わいせつ公務員の税金無駄遣い止まぬ(本ブログ・09/2/11)
★ 少女に淫行 生活安全課の警部に停職3ヶ月 北海道警(朝日新聞・09/3/5)
★ 17歳少女と淫行の疑い 北海道警の男性巡査逮捕(産経新聞・09/3/4)
 
 

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警官、難病の生徒に暴言「おまえはタリバンか」

 飲食店で働いていたころ、常連さんがいた。そのかたは両手首が何らかの事故で欠損しており、手首あたりでうまくお金を出したり、飲食物ののったトレイを持ったりしていた。別のお客さんは声帯に障害があり、ノドのあたりに特殊な機械を当てることでロボットのような声になるかただった。お二人とも最初に接客したときは驚いたが、そこは冷静に対処した。
 
 米子市内で昨年の10月、紫外線を浴びることで皮膚が腫れ上がるなどの障害が起きる難病の「ポルフィリン症」かかっている男子生徒が黒いずきんをかぶっていたところ、鳥取県警米子署員に「おまえはタリバンか」と言われていたことが明らかになった。県議会の代表質問で自民会派の安田優子議員が明らかにし、佐藤幸一郎・鳥取県警本部長が「不適切だった」と謝罪した。
 
 詳細は昨年10月28日の夕方、同市内で自転車の2人乗りをしていた境港市の生徒を米子署員2人が見つけた。その際に「その変な格好したやつ、止まれ。おまえはタリバンか」とずきんを取るように求めた。生徒と母親が米子署に抗議、署長らが謝罪した。県警では病気の理解を深めるため、生徒が出演して病気を紹介するDVDを全署に配布すると述べた。
 
 ポルフィリン症は紫外線が当たることにより、皮膚がただれたり腫れ上がったりする。このため光を遮る処置を執るべく、患者は全身に紫外線が当たらないように防護服のような遮光服を着ることもある。
 
 暴言を吐かれた生徒の学校では理解が徹底されていたことだろう。しかし警察官に病気であることを反政府武装勢力のようにからかわれたのではたまらない。患者は外見を奇異な目で見られることは慣れているかもしれないが、辛いことである。少数派の病気を知ることはなかなか難しい。しかしそうした難病が存在するかもしれないことを一つ一つ知っておかなくてはならない。そのような人に会った場合に努めて自然に接する術を知っておかなくては意図せず人を傷つけることになる。
 
 無知と無関心と想像力の欠如によって、人はあまりにも過ちを犯すことが多い。
 
 
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★ 病気の高校生に警官「おまえはタリバンか」(産経新聞・09/3/7)
★ ポルフィリン症 まず、専門医へ相談!!(島根県済生会江津総合病院)–米子市内の鳥取大学医学部付属病院へのリンクも
 
 

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わいせつ公務員の税金無駄遣い止まぬ

 毎年毎月毎週毎日に報じられるわいせつ事件。
 
 福島県教育委員会は6日、県立高校に勤務する30代の男性教諭が男子生徒2人にわいせつ行為をしていたと発表した。同日よりこの教諭を自宅待機とし、処分する方針。この教諭は受け持ちの男子生徒2人に対して、車内で自らのわいせつ行為を見せた。教諭は「精神的ダメージを与え、申し訳ない」。
  
 8日夜、福岡発宮崎行きの高速バス車内で、隣で寝ていた女性(19)の下腹部を触ったとして、福岡高裁宮崎支部判事の男(52)が、宮崎県警都城署に準強制わいせつの現行犯で逮捕された。寝ていた女性は触られたことに気付いたが、怖くて声を上げられなかったという。女性は都城市内のバス停で降りる際に「今から警察に言うので降りてください」と告げたが、男は車内にとどまった。女性は運転手に被害を届け出た上で110番通報。駆けつけた都城署員が男を取り押さえた。男は「触っていない」。
 
 栃木県内で16歳の少女に現金を渡してわいせつな行為をしたとして、栃木県警監察課は10日、県警生活安全部企画課の男性巡査部長(54)を停職1ヶ月の懲戒処分に。県警は巡査部長が「少女が18歳未満とは知らなかった」と話していることなどから、児童買春・ポルノ禁止法違反容疑での立件はしなかったとしている。巡査部長は辞職願を出しており、退職する。
 
 最初の福島県の事件だが、この教諭が懲戒免職ともなれば、公務員の方へこれまで託してきた税金の一部が水泡と化す。例えば新任教諭の研修費というのは、全国で200億円以上かかるが、これは先生という職業倫理を持った人を育てるからこそ、費やすことのできる金だ。しかし不祥事を起こす先生たちにその意識はない。
 
 福岡高裁判事の事件。容疑者自身もそれまでに、わいせつ事案を多く担当してきたはずで、どれだけ程度の低い破廉恥な事件で身を滅ぼすかということ、多くの情けない被告に断罪してきたはずだ。この判事に裁かれたことのある人たちは、どう思っているのだろう。ストーカー規制法違反で摘発された判事もいた。魔が差したとでもいうのかもしれないが、悪魔が心に入り込む隙を作るほうが悪い。忙しいはずの現代は、隙を作ってしまう奇妙な時間の余裕を持ち合わせている人間が多いのに驚く。
 
 栃木県内では「18歳未満とは知らなかった」といえば、児童買春として立件されないようである。偉い県警本部のお巡りさんが言うのだから間違いない。しかし54歳の巡査部長である。コンビニの店員やファミレス従業員でもタバコや酒を提供できる客かどうかは判断できる。警察官という本職をもってして、16歳の少女が分からないという言い訳なんぞ、素人作家でも書かない。そのうえ懲戒免職(クビ)ではなく、自ら退職するので退職金ももらえる。
 
 先生ごっこ、裁判ごっこ、警官ごっこ。こういう人たちのために、我々は多額の税金をどぶに捨ててきた。きっとこれからも捨て続けるに違いない。これからは事件の詳細は公表しなくていい代わりに、こういった人たちにどれくらいの給料を支払ってきたのか、その全額を公表してもらいたい。
 
 
☆ 日本の損失、そして我が社の損失、非常に残念です。(出典不明・仕事を辞める時、職場の上司からのこのひとこと) 
 
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★ 男性教諭が男子生徒2人にわいせつ行為 福島の高校(産経新聞・09/2/6)
★ 福岡高裁支部の裁判官逮捕、高速バス内で短大生触った疑い(読売新聞・09/2/9)
★ 54歳の巡査部長、16歳少女にみだらな行為・・栃木県警(読売新聞・09/2/9)
 
 
 

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「検事と刑事の違いも分からないのか」と発言した警察官

 対警察官の嫌な思い出が2つある。1つは自転車が盗難に遭い、最寄りの交番に盗難届を出しに行こうとした時のことだ。スクーターで向かい、交番手前でエンジンを止め、交番の前を横切って交番の横に駐車しようとしたときだ。
 
 「何でスクーターを引いているんだ」。交番から出てきた警察官にいきなり聞かれた。どうも警察官は、盗んだスクーターだから引いて運んでいる、そのように思ったのだろう。盗難届を出しに来た、そう言ってからその警察官と2人きりの交番内が気まずいことといったらなかった。警察官に呼び止められたことは、自転車が盗まれたショックよりも大きかった。
 
 2つ目は、ある書類をもらいに夜中に警察署に行ったときのことだった。署に入ろうとすると、立ち番をしていた警察官に用件を聞かれ、それに答えた。すると、「そういう手続きは職員がいる9時から5時の間に来てもらわないとダメなんだよ!」といきなり怒られた。
 
 いま思えば確かにそうなのだが、若かったし警察は24時間営業だしそんなことは考えもしなかった。とりあえず書類だけもらって署を出たとき、先ほどの警官が言いすぎたと思ったのか、「それ、書き方分かる?教えようか?」と言ってきた。「いえ、いいです」と、ふてくされて署をあとにした。何も悪いことをしていないのに、被疑者扱いされたり、いきなり高圧的な言葉をかけられなくてはならないのは何故なのか。
 
 警察官というのは人生の裏街道を歩いているような悪い人間と話す機会が多いだろうから、口調が警察官特有の高圧的なものになることは分からなくもない。しかし通常のやりとりでこんな言い方されては、もう警察には協力しないとすら思ってしまう。
 
 山梨県北杜市のアパートで先月、男性(61)が死亡した事件について、男性の長女が山梨県警北杜署に被害者参加制度を利用し、公判に参加したい意向を示していた。事件の容疑者が殺人罪ではなく、傷害致死罪で起訴された理由などを聞くために同署を訪れた。
 
 その際対応した署員に「検事と刑事の違いも分からないのか」などと高圧的に言われ、長女はショックを受けた。泣きながら帰宅した長女から話を聞いた長男が「もう少し優しく対応できないのか」とメールで県警に抗議、これを受けて県警監察課は長女と長男に謝罪をした。
 
 北杜署の次長は、「遺族がショックを受けているのなら、申し訳ない。誤解の無いよう遺族感情に配慮していきたい」とコメントした。
 
 以上は、被疑者と被害者の違いも分からない警察官の例である。
  
 
☆ 汝の敵を許せ。しかしその名は決して忘れるな(ジョン・F・ケネディー)
 
★ 被害者遺族に警官威圧「検事と刑事の違いも分からないのか」(読売新聞・09/1/26)
 
 

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