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「検事と刑事の違いも分からないのか」と発言した警察官

 対警察官の嫌な思い出が2つある。1つは自転車が盗難に遭い、最寄りの交番に盗難届を出しに行こうとした時のことだ。スクーターで向かい、交番手前でエンジンを止め、交番の前を横切って交番の横に駐車しようとしたときだ。
 
 「何でスクーターを引いているんだ」。交番から出てきた警察官にいきなり聞かれた。どうも警察官は、盗んだスクーターだから引いて運んでいる、そのように思ったのだろう。盗難届を出しに来た、そう言ってからその警察官と2人きりの交番内が気まずいことといったらなかった。警察官に呼び止められたことは、自転車が盗まれたショックよりも大きかった。
 
 2つ目は、ある書類をもらいに夜中に警察署に行ったときのことだった。署に入ろうとすると、立ち番をしていた警察官に用件を聞かれ、それに答えた。すると、「そういう手続きは職員がいる9時から5時の間に来てもらわないとダメなんだよ!」といきなり怒られた。
 
 いま思えば確かにそうなのだが、若かったし警察は24時間営業だしそんなことは考えもしなかった。とりあえず書類だけもらって署を出たとき、先ほどの警官が言いすぎたと思ったのか、「それ、書き方分かる?教えようか?」と言ってきた。「いえ、いいです」と、ふてくされて署をあとにした。何も悪いことをしていないのに、被疑者扱いされたり、いきなり高圧的な言葉をかけられなくてはならないのは何故なのか。
 
 警察官というのは人生の裏街道を歩いているような悪い人間と話す機会が多いだろうから、口調が警察官特有の高圧的なものになることは分からなくもない。しかし通常のやりとりでこんな言い方されては、もう警察には協力しないとすら思ってしまう。
 
 山梨県北杜市のアパートで先月、男性(61)が死亡した事件について、男性の長女が山梨県警北杜署に被害者参加制度を利用し、公判に参加したい意向を示していた。事件の容疑者が殺人罪ではなく、傷害致死罪で起訴された理由などを聞くために同署を訪れた。
 
 その際対応した署員に「検事と刑事の違いも分からないのか」などと高圧的に言われ、長女はショックを受けた。泣きながら帰宅した長女から話を聞いた長男が「もう少し優しく対応できないのか」とメールで県警に抗議、これを受けて県警監察課は長女と長男に謝罪をした。
 
 北杜署の次長は、「遺族がショックを受けているのなら、申し訳ない。誤解の無いよう遺族感情に配慮していきたい」とコメントした。
 
 以上は、被疑者と被害者の違いも分からない警察官の例である。
  
 
☆ 汝の敵を許せ。しかしその名は決して忘れるな(ジョン・F・ケネディー)
 
★ 被害者遺族に警官威圧「検事と刑事の違いも分からないのか」(読売新聞・09/1/26)
 
 

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