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大好きだったCM 「もし鳥だったら・・」

 予備校だか家庭教師だったか忘れたが大好きだったCMがある。防波堤に立つ制服姿の女の子。まっすぐに立っていた女の子が大きな声で言う。”If I were a bird, I could fly !” である。
 
 この文の読みと意味は、イフ アイワーラ バード、アイ クドゥ フライ= もし鳥だったら空を飛べるのに、である。これは英文法で言うところの仮定法である。そしてこの文は仮定法を習うと例文として頻繁に出てくるので、英語学習者なら何度か目にしたこともあるはずだ。
 
 仮定法は事実に反することを仮定していう文法であり、動詞の変化に特徴がある。例えば前述の文章であれば人が鳥になることはあり得ないので、実際に起こりうる可能性がほとんどないことを意味の中に含んでいる。
 
 これを「仮定法過去」というが、現在のことを言っている。動詞が過去形になるので「仮定法過去」と覚えるといい。「仮定法過去完了」も同様で時制が過去形より1つ前にずれて過去完了形になる。
 
 ところで冒頭のCMが好きなのは仮定法が好きだからではない。防波堤の上に立った女の子が、”I could fly !”と言った後に両手両足を広げて大の字になる。制服や髪が潮風に少し流れて、それは本当に若さが飛び立ちそうな、躍動感のある映像だからである。
 
 うつむいて言う後悔ではなく、空を見上げて「もし・ならば」というのはいつも持っていたい。そうすればきっと、ためらいが解き放たれて希望が飛び立つ。
 
 
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金沢の傷害事件は”被害者”大学生の狂言だった 「自分で刺した」(2011.1.19)

 金沢市もりの里の歩道で18日夜、徒歩で帰宅途中の金沢大学4年の男子学生(22)が「男に刺された」事件があったが、その後の調べで男子学生の狂言だったことが分かった。男子学生は「単位が足りず卒業できない。就職も決まっていない。自殺するつもりで自分で刺したが、失敗したので人に刺されたことにした」などと話している。石川県警金沢中署では軽犯罪法違反(犯罪の虚偽申告)容疑で書類送検する方針。 
 
 同署によると、学生の話には刺された場所や状況などに曖昧な点があったため問い詰めたところ狂言だったことを認めた。「うそをつき通せないと思った。反省しています」と話しているという。
 
 かつてない就職氷河期であり若者の就職率は低迷、就職活動を重ねている若者の、「一体何の仕事をしたいのか分からなくなった」という言葉が印象的だった。
 
 大学全入時代となり、高校から大学に進学する若者が増えている。不況の折、新卒者を受け入れたがらない企業があるが、新卒者のライバルとなっているのが海外からの就職組である。母国語の他に英語や中国語ができる優秀な学生が日本に集まっている。そんな彼らも日本の若者のライバルとなっている。
 
 つまり、今の雇用状況で楽に就職できている若者は多くはない。事件を起こしたの男子学生は単位が無く卒業できない、就職も決まっていない、という理由で狂言を働いたが、この程度の理由が犯罪に及んでよい理由にはならない。この”事件発生”のために、付近の住民がどれだけ恐怖におののいたか考えたことがあるのだろうか。行動が稚拙で甘すぎる。
 
 不安なことは1つや2つ持っていた方が良い。何も不安を考えることなく生活していれば落とし穴に落ちる。男子学生も今は不安でも、それを打破できる転機が必ず来る。転機を来させるような努力を無我夢中で脇目も振らずにやったらいい。周りを見れば、たった一人の孤独な就職浪人ではないことに気付くはずである。
 
  
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★ 通り魔:「就職無く自分で刺した」大学生の自作自演 金沢(毎日新聞・11/1/19)  
★ 「刺された」金沢大4年生は自作自演か 県警捜査(産経新聞・11/1/19)
 
 

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日本人女性の”痩せ”が「国民健康の脅威」に 女性の理想の体型とは

 
 日本成人病学会の学術集会が都内で開催され、この中で筑波大学大学院の曽根博仁教授(内分泌代謝・糖尿病内科)が、日本の若年女性の「痩せ」傾向について講演した。過度の痩せが本人の健康障害に加え、低出生体重児の増加とも関連しているとし、「若い女性の痩せすぎは肥満と同様、国民健康に対する脅威となりつつある」と話す。
 
 これはあらゆる疾患を誘発するものであり、骨粗鬆症の発症リスクや総死亡リスク上昇の他にも、低出生体重児(2500グラム未満)の増加、痩せ願望を持つこと自体にも、自己評価の低下やうつ傾向、過食などを招きやすいといった危険性がはらむと指摘されている。
 
 昔からダイエット食品やダイエットを補助する器具類は売られており、これを止めるような風潮はなくなる気配がない。先日、拒食症であった”激やせモデル”のフランス人女性が死亡した。死因は明らかではないが、尋常ではない痩せかたは何らかの死を誘発するのに充分であった。
 
 ところで日本人女性というのは太っているのだろうか。テレビや雑誌に登場するモデルさんや女優さんが痩せているのは自らが商品であり、あらゆる役柄に似合う”着せ替え人形”であることが要求される。こうした理由により、有名人というのはそれなりに痩せることになる。
 
 しかし一般の女性、とりわけ日本人女性に限っていうと、特別太っているわけではないと思う。肥満大国アメリカに目を向ければ、東洋人の”ぼっちゃり”など大した問題でもないし、メイクやファッションセンスは世界的に見ても秀でている。体型のコンプレックスはこうしたことでカモフラージュすることができるのだ。
 
 年頃の女性が体型やファッションを気にするのは万国共通である。しかしながら、世の男性も好みは千差万別であり、誰もが痩せていればいいとは思っていない。男友達同士で好みのタイプについて話をすれば、結局はほどほどの体型がよいという結論に至る。
 
 そしてもっといえば、偏見という脂肪を取り除き、前向きな考えという瞬発力のある筋肉を持った、そんな精神を持つ健康な女性に憧れるのである。
 
 
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★ 若年女性のやせ、「国民健康の脅威」 日本成人病(生活習慣病)学会・学術集会(医療介護CBニュース・11/1/17)
 
 

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成人式、新成人は124万人で過去最少記録 今後の若い人に期待すること

 私が経験したときは1月15日が成人の日であったが、今日全国で124万人の新成人が誕生した。今年の成人のほとんどが1990年生まれ。彼らが生まれた平成2年というのはどんな年であったか。
 
 

 働く女性3人に1人超える。女性の職場進出割合が34.2%に。このころから女性の社会進出が活発になる。
 
 熊本県警が国土利用計画法違反容疑でオウム真理教総本部などを家宅捜索。まだ未曾有のテロを起こすような団体という認識はなかった。
 
 大阪府警西成署の巡査長が暴力団組長から現金を受け取った贈収賄事件が発覚。これを発端として西成区あいりん地区の労働者が西成署周辺に集結し暴徒化。署員は事件事故の出動が不可能に。府警は機動隊員を配置し55人を逮捕。
 
 中小企業の人手不足深刻化。製造業の人手不足は最高の水準に。このころから外国人労働者が増えてくる。
 
 記録的猛暑。8月の東京の最低気温の1カ月平均値は25.7度。
 
 ソ連・サハリン州で大やけどを負ったコンスタンチンちゃん(3)が、超法規的措置で札幌医科大学に緊急搬送され皮膚移植を受ける。この後もソ連からやけどなどの治療依頼が続く。
 
 (以上、参考=読売新聞過去記事検索サービス「ヨミダス」)

 
 ついこの間のことのような気がするが、間違いなく20年が経過した。2009年にセイコーが新成人を対象に実施した「時」に関する調査があった。
 
 「1秒の言葉」を伝えるとしたら誰に伝えたいかという問いに対して「母」が1位となった。最も言いたい「1秒の言葉」は「ありがとう」だという。いわれたい言葉は「恋人」からの「好きです」であり、「友達」からの「ありがとう」だった。
 
 1秒でいえる言葉など考えたこともなかったが、「好きです」という言葉はそんなに速く言えてしまう言葉だったのか。この言葉を言うためにどれくらいの時間をかけて考えて悩んだか分からない。
 今年の新成人は過去最少という結果である。暗い世の中かもしれないが、若い人たちの時間の使い方に期待をしたい。自分を高めるための時間、人を助けるための時間。そうした1分1秒を大切にすることができれば、思いもよらない幸運な瞬間がきっと訪れる。決して振り向くことなく、若い時間をいっぱいいっぱい楽しんでください。
 
 
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★ 今年の新成人”交際経験無し” 45.3% 〜片想いさえ無い人も14%(オリコンSTYLE・11/1/9)
★ 〜2009年の新成人にアンケート「時」の意識に関する調査結果〜(09/1/6)セイコーホールディングス)
  
★ 成人の年齢 18?20?どちらが妥当?(本ブログ・09/7/30)
★ 夕張の成人式(本ブログ・07/1/7)
★ ディズニーランドに行ったことのない「辛口」コラム(本ブログ・06/1/14) ★ 新・成人(本ブログ・06/1/8)
 
★ 「トイレの神様」新成人の熱唱 「家族の温かさ感じて」(朝日新聞・11/1/9)
★ 自立はいつ? 成人式、目立つ親子同伴(読売新聞・11/1/10)
★ 成人の日:「赤プリ」最後の式典で新成人の抱負聞く(毎日新聞・11/1/10)
★ ミッキーマウスの祝福に新成人「超うれしい。超楽しい!」(産経新聞・11/1/10)
 
 

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84年版「ベスト・キッド」のサントラとDVDをゲットした

 ” An enemy deserves no mercy.”(敵に情けは無用だ)
 
 ときどき中古CD屋に行って探していたのが84年「ベストキッド」のオリジナルサウンドトラックだ。中でも男性デュオであるJan & Deanの”(Bop Bop) On The Beach”が聴きたかったのだ。ならば彼らのアルバムでも買えばよい話だが、彼らのCDも全て調べたがこの曲だけは入っていない。
 
 こうなればMP3ダウンロードで購入とも思ったがそれも叶わなかった。当時発売されていたサントラのネット販売もチェックしたが日本語版の入手は絶望的だ。そうなれば輸入盤しかない。アマゾンで検索したところ輸入盤は簡単に出てきた。しかも「在庫は1つ」と書かれていたので、神様に背中を押された気がして購入した。1,069円。まず、曲と一緒に映画本編を振り返る。
 
★ (Bop Bop) On The Beach / The Flirts and Jan & Dean
 
 人の記憶というのはいい加減なものだ。Jan & Deanのみが歌っていると思ったが、80年代に活躍したとされる、The Flirtsという女性トリオも参加していた。そういえば女性ボーカルが入っている。Jan & Deanというのは、The Beach Boys同様にサーフィン・ミュージックを得意とするデュオでSurf Cityが特に有名。聞いたことがある人もいるだろう。
 
 この曲に関しては、彼らのホームページでもWikipedia英語版でも触れられていない。ホームページでは「関係した曲」として”Karate Kid(ベスト・キッドの原題)”の名前があるだけ。ただ彼らと親交のあるMike Love氏がプロデュースしているということくらいしか分からない。
 
 The Flirtsを調べると、”On The Beach”という曲があるが、少しだけタイトルが違うこともあり、同じ曲なのかどうかが不明。いずれにせよ初めて音源に触れることができて感激である。四半世紀も待ったのだから。
 
 さてこの曲、サントラとしては映画本編最初に使われる。主役のダニエル(ラルフ・マッチオ)がビーチパーティに参加するシーンで流れるのだ。男の子はサッカーを、女の子はそれを眺めているという浜辺のシーン。躍動的な青春のシーンをこの曲が盛り上げる。レオカリオビーチでの撮影。
 
★ (It Takes)Two To Tango / Paul Davis
 
 上記ビーチパーティが夜になるとこの曲が流れる。ダニエルと後のガールフレンドになるアリ(エリザベス・スー)はここで互いを意識しあう。恋愛とは些細なことで始まる。
 
★ Cruel Summer / Bananarama 
 
 80年代のディスコソングで忘れられない存在の1つがバナナラマであるが、使われているはずのこの曲は何故かサントラからは外されている。大人の事情かもしれないが、聴きたい人は彼女たちのベストを買うといい。
 
 この曲が使われているのはダニエルがハイスクールに行くシーン。ここでアリとも会う。しかし直後に悪ガキ集団”コブラ会”のメンバーによる嫌がらせに遭う。
 
★ Rhythm Man / ST Regis
 
 ハイスクールでアリたちと会うシーン。ここで”コブラ会”のメンバーを見つけたダニエルは逃げ出す。アリが「逃げないで。立ち向かうのよ」というが、ダニエルは「僕には僕のやり方がある」と行って立ち去ってしまう。
 
★ No Shelter / Broken Edge
 
 ハイスクールのハロウィーンパーティ。”シャワー”に扮したダニエルは、”コブラ会”のボス、ジョニーに仕返しをするが、彼らに追われる羽目になる。もうすぐ自宅に着くという所で彼らに追いつかれてしまう。ここで”空手家”ミヤギが登場する。
 
★ Feel The Night / Baster Robertson
 
 印象的なイントロの曲だ。実在する「ゴルフン・ファミリー・ファン・センター」という夜の遊園地でダニエルとアリがデート。こういう時間というのは楽しいのだ。アリはここで車に乗った他の男性らから声をかけられるがすべて断りダニエルと一緒に過ごす。
 
★ Young Hearts / Commuter
 
 再びゴルフン・ファミリー・ファン・センター。ダニエルはアリに謝罪をする。「やっぱり車を持っている方がいいだろう」というダニエルにアリは「そんなことで人を好きになるんじゃないわ」という。やっぱりナンバーワンよりオンリーワンなのだ。
 
★ You Are The Best / Joe Bean’ Eposito
 
 トーナメントの時にアリが「ダニエル、最高よ!(Daniel, You are the best !)」と言った直後にかかる曲。最初に会場に入るところから初戦までは長いカットが続く。500人のエキストラ、そしてここはクレーンカメラで撮影に臨み、カメラが移動する際にはエキストラなどは体を低くかがめたのだという。
 
 と、7曲を紹介したが、久しぶりに見入ってしまい全ての曲をチェックできなかった。メインテーマであるSurvivorの”The Moment Of Truth”は本編終了後に流れる。
 
 
 「ベスト・キッド コレクターズ・エディション」DVDについて
 
  ダニエル 「明日はトーナメントだ。僕には応援もない」
  アリ         「私がいるわ」
  ダニエル 「きっと初戦でやられる」
 
  アリ         「早く帰れるわ」
 
 1,000円で手に入れたDVDには本編を再生する際に、監督と脚本家、そしてダニエルを演じたラルフ・マッチオとミヤギを演じたパット・モリタの4人の会話を聞くことができる。内容は単なるおしゃべりであるが、「ここはいいシーンだ」とか「このミヤギの家は今アパートになってしまった」といった裏話も聞ける。
 
 他にも、ミヤギが修理した自転車をダニエルが発見するシーンで、「自転車をプールに投げ込めばいいのに」「サドルにキスするとか」と話して笑ったり、「親子が見る映画でマリファナを巻いているシーンは今じゃあり得ない」、ミヤギがダニエルに車をプレゼントした後、「ミヤギは何を想っているのだろう」というと、「車は惜しかった、とか」といって爆笑している。
 
 解説入り本編の他に、インタビューでは上記4人に加えてコブラ会のジョニーを演じたウィリアム・ザブカと、その師範であるジョン・クリースを演じたマーティン・コーヴのインタビューもある。
 
 さらに「空手の極意」では、本作の空手が剛柔流派の空手であり、それが沖縄の宮城長順由来のものであることから、「ミヤギ」はそこから採ったものだとしている。
 
 本編で盆栽が出てくるからか、「盆栽のある生活」なるコンテンツもある。日系人男性が盆栽について解説している。
 
 当時、アメリカでも「ワックスをかけて、ふく(ワックスオン・ワックスオフ)」というフレーズが大流行したという。トーナメントで出てくるヒゲのレフリーは、本作アクション指導に携わったのだという。空耳だろうが、最後にジョニーがダニエルに「立派だよ。君の勝ちだ」と言った直後に日本人女性のような声で「私も・・」と聞こえる部分があり少しこわい。いずれにせよ、これだけの内容が1000円台で手に入るのだから、ファンは絶対に買った方が良い。
 
 ダニエルとアリはビーチパーティで出会い、一目で恋に落ちる。ミヤギはダニエルに「(空手の時は)目を見ろ、いつもだ(Look eye, Always look eye !)」という。目は口ほどにものを言うというが、相手の目を見ることはいつでも大切なことである。それは仕事でも試合でも。そして恋愛でも。
 

 

★ 「ベスト・キッド」の「ミスターミヤギ」、死去(本ブログ・05/11/30) 
★ 笑える? モデルさんのように笑顔を作るのは難しい(本ブログ・09/9/7)
★ 目と目で・・モデルの魅力(本ブログ・08/7/21)
 
 
 
 

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懐かしい再放送 「積木くずし〜親と子の200日戦争〜」 

 「積木くずし」は実在する俳優の一人娘が突然不良少女になってしまい、更生させるべく両親が奮闘する模様を描いたTBSのドラマだ。7回の放送で最高視聴率45.3%を記録し、民放ドラマとしては1977年以降1位の記録を保持している。
  
 俳優穂高信彦(前田吟)の一人娘である香緒里(高部知子)が地毛に色が入っていたことから不良少女からいじめを受けるが、「いじめられるならいじめる側に回る」として突然派手な服装で不良少女になってしまう。母親の三枝子(小川真由美)は過保護に育ててきたこともあり戸惑う。そして警視庁少年第1課少年相談室の心理鑑別技師・竹村宏(古谷一行)を訪ねる。
 
 「少し、いじりすぎましたかね」という竹村は穂高夫妻に対して5つの約束を守るように指示をした。1つは「子供と話し合いをしてはいけない」、2つ目は「子供に交換条件を出してはいけない」、3つ目は「日常のあいさつを正しくする」などといったものだった。「お子さんがうちに帰ってくるまでは放っておいて決して捜さないでください」ともいう。夫妻は戸惑い、「香緒里は体が弱い。もし外で倒れたらどうするのですか?」といえば竹村は「その時は誰かが119番してくれます」などという。
 
 高部知子と小川真由美がケンカをするシーンはまさに体当たりの演技だ。再放送に関しては放送前にお断りがあり、「この作品は実話に基づいてドラマ化したものです。未成年の不適切な行動の描写がありますが、作品のテーマ性をかんがみ当時のまま放送します」となっている。おそらくシンナーやタバコを吸うシーン、暴力をふるうシーンなどを指しているに違いない。
 
 ドラマはノンフィクションであり、俳優・穂積隆信さん(79)の原作だ。一人娘というのは由香里さんのことである。本編では激しい親子の戦いが描かれており、当時の不良少年少女の行動なども垣間見ることができる。
 
 このドラマは淋しい。なぜなら現実の話がドラマを上回ってしまったからである。夫妻は離婚し妻は自ら命を絶った。そして由香里さんは2003年8月に心不全のため35歳という若さで他界した。穂積さんは由香里さんの遺灰を少し混ぜた手のひらに収まる「ミニ墓石」を持っていて、由香里さんに話しかけているのだという。
 
 ひまわりは群生していると、背の高いひまわりの陰になって背の低いひまわりが見える。それでもそのひまわりは空を仰ぐ。由香里さんはそんなひまわりだったのではないだろうか。
 
 
※ 2018/10/20 追記
 2018年10月19日に穂積隆信さんが87歳で逝去されました。心よりご冥福をお祈りいたします。
 
 
 
 

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東京で慶大生を婦女暴行容疑で逮捕 沖縄では少年2人逮捕、被害者は自殺(2010.9.17)

 警視庁捜査1課は、強姦と住居侵入容疑で慶応大学法学部3年の男(21)=東京都目黒区東が丘=を逮捕した。男は「酔って間違えて部屋に入った」などと容疑を認めている。男は16日午前、東京・港区内のマンションで酔って他人の部屋に侵入。この部屋にいた30代の女性を抱えて室外の非常階段に連れ出して乱暴した疑い。男はこのマンションの友人宅で飲酒をしていたが、室外に出て戻ろうとしたところ、間違えて女性のいる部屋に侵入した。
 
 一方、沖縄では被害者が自殺する事件が起きていた。
 
 沖縄県警豊見城署は集団準強姦容疑で無職の少年2人(19)=那覇市、豊見城市=を逮捕した。1人は容疑を認めているが、もう1人は「合意の上だった」と容疑を否認している。
 
 2人は7月11日午前7時半から10時ごろ、豊見城市内の公衆トイレで泥酔状態の女子生徒(14)に乱暴した。同署によると、近隣住民から「若者が集団飲酒をしている」と通報があり、同署員が駆けつけて女子生徒と男1人を保護したが、外傷などがなかったために事件に気がつかなかったという。
 
 現場には別に未成年の男女7人がいたため、同署では現場にいた男5人が暴行に関与していなかったか調べを進める。女子生徒は事件後、姉などに相談していたがその後自殺した。女子生徒の自殺後、姉から事件を聞いた母親が警察に通報して事件が発覚した。
 
 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
 
 こうした事件に早期から対応すべく、福岡県警では街頭犯罪特別遊撃隊が「40日作戦」なるものを展開している。犯罪の起きやすい夜間に捜査員を投入し、不審人物に対して職務質問を繰り返す。同隊の警部補(39)は「強姦事件の1割ほどは、車に引きずり込む手口。自分が狙われているという警戒心を持って欲しい」と話す。
 
 女性の取る危険な行動は「ながら歩行」である。携帯電話で通話したりメールをしながら歩いていて、”獲物”を物色する不審者にとっては絶好の標的となってしまう。わいせつ事件のみならず、ひったくりの被害者になりやすいのも「ながら歩行」である。
 
 福岡県内の1月から7月の強姦と強制わいせつ事件の通報は241件。過去最悪のペースで推移していて600件を超す恐れがあるという。しかしこれらも「氷山の一角」である可能性もあるという。
 
 女性に対する性的暴行事件は止む気配にない。過去には近畿4府県で、10~34歳の女性28人に乱暴するなどした無職の男の被告(当時44)に対して大阪地裁は無期懲役を言い渡している。法務省によると、2005年に発生した強姦事件は2076件で、95年と比べて1.4倍増えた。強制わいせつ事件は8751件で、95年比で2.4倍増えている。
 
 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
 
 前に書いたが、心ない男たちによって被害者となった女性が後遺症に苦しむこともある。男は身勝手な快楽のために女性に乱暴をするが、それは忘れることのできない深い傷となって被害者の心に残る。
 
 心を殺す犯罪である婦女暴行事件はこれまでにも繰り返されてきた。不幸にも屋外で突然被害者になってしまうこともあるが、自宅で襲われるときは窓や玄関の施錠をしていないケースが圧倒的に多い。女性のかたは高層階に住んでいても、オートロックのマンションでも、必ず施錠を忘れずに。ならずに済んだはずの被害者にならないようにお気をつけて。
 
 沖縄の事件は、現場にいた17歳の少年1人も後日逮捕された。自分の性欲を満たすためだけに行った行為が取り返しのつかないことになった、そんなことに少年らは気付いているのだろうか。人を死に追いやるという行為そのものは罪に問われにくい。だから許せないのである。
 
 
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★ 教え子暴行46件、元小学校教諭・M被告に懲役30年の最高刑 広島地裁(本ブログ・09/9/14)
★ 都会の死角で起きた暴行事件(本ブログ・09/11/15)
★ 慶大生が間違えて別人宅に侵入→寝ていた女性連れだし暴行で逮捕(産経新聞・10/9/17)
★ 暴行受け、中3女子が自殺 19歳2人を準強姦容疑で逮捕 沖縄県警(時事通信・10/9/17)
★ 「性犯罪許すな」夜間職質大作戦 福岡県警 覆面パトカー隊に同行(西日本新聞・10/9/18)
 
 

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大学が友達作りを手伝う SNSや交流会まで・・・

 「友達100人できるかな」と歌うのは新小学1年生だが、新大学生に対して大学側が厚遇しているとは知らなかった。ある大学では入学前の高校生らの不安に応えようと、友達作りの手助けに乗り出しているという。会員のみがログインできるネット上のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を開設したり交流会を開いているという。
 
 生涯の友人は大学でできるかもしれないが、本来そういう友人は学生自ら作っていくもの。友達を作りたければ、自分から声をかけることが手段として一番手っ取り早い。
 
 SNSなどのネットサービスは友人関係を構築しやすい面もあるだろう。しかし、友人関係を作るのが苦手な人というのはネット上にも存在する。つまるところ、学生の主体性に期待するのが筋である。そしてそれが大学生であり、大学という場所なのだ。
 
 もっとも友達を作るだけが学生生活ではない。1つのことに腐心して、勉強に、アルバイトに励むのも本来あるべき姿。そんな姿を見て「友達になりたい」と思う人もきっと出てくるはず。
 
 学祭に参加したときに、イベントで出たゴミの分別を屋外でしていた。その時に激しい雨が降ってきてしまい、ずぶ濡れになりながらゴミを仕分けした。そんな姿を見ていたのか、「お疲れ様でした」と声をかけてくれた知らない女の子がいた。その子は、ゴミ処理が終わったあとに校舎ですれ違ったときにも「お疲れ様でした」と声をかけてくれた。私はおじさん学生。その子はどう見ても現役学生だったので友達にはならなかったが、もしかしたらあの子、友達になりたかったのかな。
 
 
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★ 友達作り、大学がお手伝い 入学前からSNSや交流会(朝日新聞・10/9/12)
 
 

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