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”火事場泥棒”の大学生ら逮捕 東電原発避難指示区域の民家で窃盗 埼玉県警

 東北地方太平洋沖地震で被災した地域で窃盗事件が相次いでいる。警察当局は取り締まりに力を入れているが、現場は県外からのボランティアや工事関係者などが多数入っており、ただちに不審者だと特定することもできない。
 
 埼玉県警川越署は20日、川越市内に住む、東京国際大学3年男性被告(20)=窃盗罪で起訴=と、同市内の無職少年(19)を窃盗容疑で逮捕した。県警によると2人は4月、福島県広野町の無職男性(63)宅に侵入し、現金127万円などを盗んだ疑い。当時、現場は東京電力福島第1原発事故の影響で屋内退避区域になっており、被害男性宅は無施錠のまま県内の知人宅に避難していた。男性宅周辺では窃盗被害が数件確認されており、同署で関連を調べている。
 
 川越市内で金庫が捨てられているのが見つかり同署で調べていたところ、被告らの関与が判明した。2人はレンタカーを使って現場まで行っていた。2人は「避難して誰もいないので金が盗めると思った」などと供述している。
 
 がれきなどが残っている現場では人もまばらだが、こうした時に「声かけ」が有効であるという。ボランティアなのか、どこに向かっているのかなどを聞くことが防犯上役に立つであろう。
 
 今回逮捕された男らは悪質である。わざわざレンタカーを借りて被災地に向かっている。犯意が躊躇することはなく計画的で悪質である。一度警察に捕まれば、ことあるごとにマークされることになるだろう。未来ある逮捕された若者よ、今後はせいぜい肩身の狭い思いをして生きていってください。
 
  
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★ 屋内退避区域の民家狙い空き巣 容疑の東京国際大生ら逮捕(産経新聞・11/5/20)
★ 埼玉の大学生ら、原発避難の民家狙い127万円窃盗容疑(朝日新聞・11/5/20)
★ 警察機能が回復した宮城県警 被災しても強い警察(本ブログ・11/5/13)
★ ”火事場の泥棒”を許すな 東北地方太平洋沖地震に便乗(本ブログ・11/3/16)
 
 

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南相馬市で高3女子生徒が遺体で発見 2月から行方不明 福島県警

 気になっていたところで震災が発生したので、うやむやにならないかと心配だった。
 
 今年2月、福島県南相馬市で行方不明になっていた、県立相馬農業高校3年の女子生徒(18)が、震災の不明者捜索中の先月18日に遺体で発見された。発見場所は同市小高区の警戒区域内で、DNA鑑定の結果、女子生徒と確認された。
 
 女子生徒が最後に会った20歳代の男性は、福島県警の聴取後に自殺している。発見された女子生徒には事件性を示す刺し傷などはなかった。死因は不明。
 
 女子生徒の遺体は損傷がひどく、身元不明のまま南相馬市が4月19日に引き取り火葬された。県警では交友関係などを捜査して事件性の有無を調べる。
 
 大がかりな遺体の捜索中に発見された女子生徒は生還しなかった。行方不明の背景に何があったのかとても気になる。手がかりなどは津波に流されてしまったのかもしれないが、警察の今後の捜査に期待をしたい。
 
 長期にわたって冷たくなっていた女子生徒もこれで成仏ができる。安らかにお眠り下さい。
 
 
★ がれきから遺体、震災前に不明の高3女子と判明(読売新聞・11/5/6)
★ 不明女子高生、遺体で発見 福島第1原発から14キロの沼地 事件の可能性も・県警(時事通信・11/5/6)
★ 震災の捜索で2月に不明の女子高生を遺体で発見(スポニチ・11/5/6)
 
 

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暴走族がボランティアに転身 東日本大震災をきっかけに解散 茨城・大洗町

 茨城県警交通指導課は今年の1月、年末年始に行った暴走族取り締まりで、メンバー29人を道交法違反などの容疑で検挙した。県警では延べ約900人の警察官を動員して警戒をしていた。暴走族OBで作られるいわゆる「旧車会」の動向にも目を光らせ、早期に解散させることに成功した。
 
 水戸市と隣接する大洗町には暴走族に絡む事案が多い。80年代には、暴走族およそ200人が数十台のバイクや車に乗って大洗町の駐車場に集結。茨城県警の捜査車両数台が出動したが、うち一台が少年らによって車両が囲まれて横転させられた事件もあった。この時県警は、一度その場から退避し態勢を整えてから再度検挙に向かった。公務執行妨害事件として捜査された。
 
 
 茨城県警は17日、茨城県大洗町で活動をしていた暴走族の「解散式」を県警水戸署で行った。解散したのは「全日本狂走連盟愚連隊大洗連合ミスティ」で、メンバーを交代させながら約30年間活動していた。
 
 暴走族の総長の少年(16)が「今まで地域の人に迷惑をかけた。今後暴走行為は行わない」という宣誓書を読み上げた。暴走行為の際に持つ「族旗」も同署大洗交番所長に渡された。おそらく特効服の類も渡されたのだろう。同町職員や警察官らが拍手で送った。
 
 解散のきっかけになったのが大震災。避難所で「敵」だと思っていた近所の大人や警察官から「飲み水はあるのか」などと声をかけられ、「暴走なんかしている場合じゃない」という気持ちになったという。町役場の清掃に参加するメンバーも現れ、総長は、「これからは同じ境遇の少年たちも巻き込んでボランティアとして頑張りたい」と語った。
 
 世の中に「敵」はいない。あるとすれば「敵」と考える自分自身の目だ。だが、その見方を捨てて自分から歩み寄れば敵はいなくなることを知っていて欲しい。やり直しが出来るのは特に若者の特権だ。
 
 そして、そんな彼らにははっきり言いたい。「がんばれ」。
  
 
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★ 震災機に解散、ボランティアになった暴走族(読売新聞・11/4/18)
★ 元暴走族、ギャルママ…ワルいやつらの救援活動を追った!(産経新聞・11/4/16)
 
※ えっ、えええっ〜
★ 茨城・暴走族の解散話をめぐる“美談”の裏は、超グダグダだった(週プレニュース・11/7/8)
 

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「3年B組金八先生ファイナル『最後の贈る言葉』4時間スペシャル」さよなら金八先生 さよなら3年B組

 金八先生シリーズを見てきて印象的なシーンがいくつかある。
 
 昭和55年の第2シリーズで不良少年の加藤優(直江喜一)が桜中学に転校してくる。
 松浦悟(沖田浩之)が加藤にケンカをふっかけるが、加藤が大暴れして教室から出て行く。その後、暴走族のたまり場であるスナックへ金八が足を運ぶ。そこでは加藤がかつて在籍していた荒谷二中のOB2人がにらみをきかせる。
 
 金八に襲いかかろうとするOB1人と加藤。金八は、「腕をへし折られても仕方ないと思ってるが、ただ黙って折られたら丈夫に産んでくれたおふくろに悪いから」。
 
 「教育を受けさせる義務は国、自治体、親にあって、加藤優、お前には教育を受ける権利がある。お前は教育を受ける権利者なんだ」。
 
 「いけないことはいけないんだ!」
 
 「加藤、自分の名前の字の意味知ってるか?優勝の『優』で『まさる』。それを優しいとも読むんだよ。いい名前だな」
 
 校長室にて校長、教頭、そして金八の3人が加藤について話し合うシーンがある。金八は「腐ったミカンの方程式」を引用する。
 
 「加藤はミカンじゃないんです!人間辛い目にあって、あっちこっちぶつけてたら、そりゃ風通し悪くなって腐ってきますよ!」「はっきり言って、(加藤を受け入れることに)僕も自信はありません。お願いです、最後までやらせてください!」と涙ながらに訴える。
 
 第4シリーズでは卒業を控えた3Bが、1人の生徒を登校されるために荒々しい方法を使う。パジャマ姿で咳き込む生徒を連れてくるが、「風邪をこじらせたらどうする!」という金八に男子生徒が「その時は俺が責任をとる」というと、金八は「ばかもん!」と怒鳴る。生徒たちは、その風邪をひいた生徒をどうしても登校させたい理由があったのだ。やり方は間違っているが、人を思いやる気持ちを持った生徒を金八が作り上げた瞬間でもあった。
 
 第6シリーズでは金八と正反対の教育方針である千田校長(木場勝己)との確執が見所の1つであった。最終回で金八が千田校長に「あなたは通信簿の『5』を作ってください。私は人間を作ります」と握手を求めたが、千田校長は「勝負がついたら握手をしましょう」と断る。
 
 教育委員会への異動が決まった金八。桜中学の校門を出たところで、同僚の教職員が金八を迎えた。金八が遠くに視線を移すと、千田校長が立っていた。金八がゆっくりと歩み寄る。桜が静かに舞っていたが、金八のロケで桜が開花したのは初めてのことであり、とてもきれいなシーンとなった。
 
 
 そしてファイナル、最後の金八先生が放送された。
 
 「金ぱっつぁんを泣かせるようなことをしたら、俺たちがただじゃおかないから」
 「俺たち?」
 「3年B組だ」
 
 坂本金八(武田鉄矢)は定年を迎え、長い教師生活にピリオドを打つことになる。暴力をふるい手を焼いている男子生徒に寄り添おうとする金八。金八は体の不調を感じながら男子生徒の心を開こうとする。
 
 金八の教え子である旧3年B組の卒業生たちがその生徒に対して、金八がどれだけ偉大な先生であるかを語りかける。
 
 そんな中、娘である坂本乙女(星野真里)が結婚式を挙げる。披露宴では多くの教え子の中から1人だけ招待している。岩沼幸一郎(片桐貴代司)である。在校中の幸一郎は小柄なかわいい男の子であったが、「金八スペシャル2」で登場した彼は変わってしまっていた。
 
 赤ちゃんだった乙女は重篤な状況で病院に運ばれた。緊急輸血が必要だったが、乙女の血液型はABのRHマイナス型という極めて少ない血液。そのため、昭和55年度(パート2)卒業生がこの血液型探しに奔走する。そんな状況を知って同じ血液型の幸一郎が名乗り出た。「ありがとう幸一郎」と喜ぶ金八。しかし採血のためにシャツをめくった腕からは入れ墨が見えた。
 
 それを見た金八は「バカ野郎」と幸一郎を殴り、「お前の血、乙女の体に入れるわけにはいかない」と怒り、幸一郎は走って病院を後にする。幸一郎は高校で教師から目をつけられており、荒れてしまっていたのだった。幸一郎はその後、旧3Bが探し出し採血することとなる。この幸一郎の採血で乙女は一命を取り留めた。
 
 
 「金八先生を困らせたら、みんなが承知しないぞ」
 「みんな?」
 「3Bだ」
 
 昭和55年度の卒業生であり、かつては番長であった加藤優は新潟県内で建築業を営んでいた。とある場所で劇的な再会を果たした金八と加藤であった。加藤は言った。「俺は金八先生の背中を見て育ったんだ」と。
 
 ファイナルでは加藤とのやりとりに時間が割かれている。金八シリーズで加藤優の存在は大きく、それだけにファイナルでは絶対的に必要な存在であった。ファンは加藤の久しぶりの登場を楽しむことができただろう。
 
 今回のファイナルを見て一番感動したのが前述の乙女の披露宴におけるシーンだ。幸一郎は言葉を発することをほとんどしなかったが、新婦の乙女を見て、幸作の姿を見て、そして金八のことを見て、幸一郎の優しく微笑む表情にグッと来た。幸一郎は乙女を助け、「幸作」の「幸」の字は幸一郎からもらっている事がスペシャル2で明らかになっている。そういう意味で、加藤優に次ぐ重要人物とも言える。
 
 かつて本ブログでは「金八先生は必要か」と書いたことが2度ある。1度目は否定的だが、2度目は肯定した。今回も肯定しようと思う。金八のような先生は実在することはないであろう。現実と理想は違う。しかし、そんな理想像を持ち、教師を夢見ることができたら素晴らしいことである。刑事ドラマを見て警察官になった人もいることである。
 
 未来を夢見てはいけない、と誰かが言ったが、未来はぜひ夢見るべきである。その実現のために今現在を作っていくために我々は生きている。金八が直面した大きな問題はすべて先送りにできない問題だ。それは子どもたちの問題は待ってくれないからである。先生は経験値を上げていくだろうが、生徒たちは一度しか3年生を経験できない。だから真剣勝負が望まれる。
 
 
 
 最後に、金八先生に聞きたい一言がある。
 
 
 
 
 
 
 

”桜中学は、楽しかったですか?”

 
 
 
 
 
 
 
 
★ 金八先生は必要か(本ブログ・07/11/3)
★ 金八先生は必要か・2(本ブログ・08/12/26)
★ 寂しい「3年B組金八先生」最終回 3月のスペシャルで32年の歴史に幕(本ブログ・11/2/6)
 
★ 3年B組金八先生ファイナル 「最後の贈る言葉」4時間SP(TBSテレビ)
 

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福島の高校3年生女子が行方不明後に「心配しないで」とメール 県警は公開捜査(2011.3.7)

 福島県南相馬市で相馬農業高校3年、清水沙也香さん(18)が2月19日に所在が確認されて以降、行方不明になっており、福島県警南相馬署は公開捜査を始めた。
 
 同署によると、2月下旬に沙也香さんから数人の友人宛に「心配しないで」とメールがあり、自宅にも「今から帰る」とメールがあった。同署では所在確認の可能性があるとして調べていたが、その後の携帯電話は電源が切れた状態が続いているという。
 
 沙也香さんは2月19日午後に自宅を出たあとに20代の男性と会い、数時間後に別れてから行方不明となった。同署ではこの男性に事情を聞いたが、その後に男性の自宅近くでこの男性が自殺しているのが見つかった。
 
 若い人が突如として行方不明になる事が多い。かつては「プチ家出」をする若者が増えたことが報道され、東京都内では03年、小学6年生の女児4人が繁華街に遊びに行った結果、逮捕監禁される事件が起きた。無事保護されたものの、自主的な家出となると積極的な捜査が難しい。
 
 しかし今回の沙也香さんの場合は「家に帰る」とメールをしているにもかかわらず帰宅せず、関係者聴取後の男性が死亡するなど不審な点がある。隣の山形県ではタクシーが警察に協力し、事件事故を積極的に”見張る”という協力態勢もできた。沙也香さんも何らかの目撃情報があって、早期発見されることが望まれる。
  
 県警では状況から、沙也香さんが事件か事故に巻き込まれた可能性があるとして市内を捜索しているが、沙也香さんの発見には至っていない。沙也香さんの特徴は身長160センチ、面長で中肉、髪型は肩までのストレートで黒髪。福島県警では情報提供を呼びかけている
 
 
※追記:女性は震災後に遺体となって発見されました。ご冥福をお祈りいたします。
 
★ 「心配しないで」メール 高3女子、不明後に友人へ(福島民友ニュース・11/3/6)
★ 卒業目前、女子高生不明 南相馬署が行方捜す(福島民放・11/3/4)
★ 公開捜査:18歳女子高校生が不明 福島・南相馬署(毎日新聞・11/3/3)
  
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入試ネット流出 19歳予備校生の男を逮捕「1人でやった」 偽計業務妨害容疑で京都府警

 質問サイト「Yahoo!知恵袋」に入試中の問題が流出した事件で、京都府警は仙台市内に住む予備校生の男(19)を偽計業務妨害容疑で逮捕した。男は「1人でやった」と容疑を認めているという。京都府警では流出させたことにより試験の公平性が損なわれ、京都大学が調査のために業務を妨害されたと判断し、同容疑での立件に踏み切った。
 
 容疑は2月25、26に実施された数学と英語の入試時間中に、携帯電話を使って「Yahoo!知恵袋」に出題された問題を投稿。その結果、京大の入試業務を妨害した容疑。他に確認されているのは、同志社大学文学部・経済学部の英語、立教大学文学部の英語、早稲田大学文化構想学部の英語の入試。
 
 男が通う仙台市内の河合塾仙台校の関係者は「学力がありカンニングなんてしなくても受かる実力はあったはず」「真面目に出席し、ちゃんと勉強していた」などと語った。男は少なくとも早稲田大学には合格し、京大の結果待ちだったという。
 
 男は2日夜から所在不明になっており、京都府警が山形、宮城両県警の協力を得て行方を捜していた。その結果、3日正午前になってJR仙台駅近くにいたところを捜査員が発見し身柄を確保された。流出に使った携帯電話は母親名義のものだった。男が日常的に使用していたとみられる。
 
 「京大に受かりたかった」と供述している男。一連の報道を「大げさすぎる」とする向きもあるようだが、大学入試の合否は人生を大きく変える一つの要素である。それだけに多くの受験生が勉強に対して真摯に向き合ってきた。今回の”ケータイカンニング”はそうした真面目な人たちを嘲笑する行為である。
 
 現時点ではケータイの不正利用としか分からないが、例えば携帯電話による盗撮行為は毎日のように報道されている。スカートの中の盗撮行為も京都府迷惑防止条例違反となれば、懲役半年以下、または50万円以下の罰金という決して軽い罪ではない。
 
 携帯電話やネットを使った犯罪は入口が入りやすく、誰でも犯罪者になりやすい側面がある。今回のような犯罪は殺人とは罪の性質が違うものであるとはいえ、社会秩序を狂わせる善悪の根本はこうした罪に始まる。
 
 京都大学などでは今回の男の答案も採点し、不正が明らかになれば不合格の処分にするという。男が救われたのは未成年であることである。氏名が明らかにされないことでもう一度挑戦することができる。世の中には再挑戦したくてもできない人たちがいる。学校に行けるのが当たり前、予備校に通えるのが当たり前、そんな風に堂々と勘違いができるのは若いうちだけである。大人になれば現実と対峙しなくてはならないことが多くあるからだ。
 
 将来のある若者であれば、犯罪の入り口に立った時に引き返す心構えが必要である。今回の携帯電話は母親名義のものであった。もう、母親を悲しませるような行為を二度と取らないように期待したい。
 
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★ 予備校生を偽計業務妨害容疑で逮捕 入試不正(産経新聞・11/3/3)
★ 19歳予備校生逮捕 入試投稿で偽計業務妨害容疑 (日経新聞・11/3/3)
★ 入試ネット投稿:19歳の男子予備校生を逮捕 京都府警(毎日新聞・11/3/3)
 
 

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「特定は可能」入試ネット流出、偽計業務妨害容疑で京都府警が捜査へ

chiebukuro_2(Yahoo!知恵袋に投稿された英語問題)
 
 京都大学や同志社大学などで入試中の問題がネットに流出し回答がされていた問題で、京都大学は京都府警に被害届を出すことを決めた。京都府警では偽計業務妨害容疑で捜査に乗り出す方針であり、投稿されたサイト「Yahoo!知恵袋」側も全面協力するとしている。
 
 今回の事件では、京都、同志社、立教、早稲田の4大学で合計12回の書き込みが確認された。大学や文科省も「入試制度の根幹に関わる問題」と事態を重視しており警察の協力を得て調査に乗り出す。不正が発覚した場合、受験生の合格は取り消しになる。
 
 「Yahoo!知恵袋」側も警察の捜査に協力する姿勢を示しており担当者は、「携帯端末の特定は可能」であるとしている。今回被害届を受理するのが京都府警である。京都府警というと、ファイル交換ソフト「ウィニー」を開発した男を著作権法違反で検挙したり、ウイルスを作成した男を器物損壊容疑で検挙するなどIT系犯罪捜査に強い。
 
 「Yahoo!知恵袋」の該当ページでは英作文の問題で「次の文を英訳して下さい」などとした投稿があり、ハンドルネームは「aicezuki」を名乗っている。不正に気付いた回答者が「PS あなたを全力で特定します」との書き込みも見られた。
 
 こうした不祥事は過去にもあり、2005年2月、日本英語検定協会が実施した英検2級の2次試験で、ネット掲示板「2ちゃんねる」に面接試験を終えたと思われる受験生から出題の投稿があった。面接試験をこれから受ける人がこれを見ることができる状態にあった。
 
 韓国でも大学入試に携帯を使ったカンニングで多くの受験生が処分されたことがある。公正な受験は言うまでもなく真面目に取り組んできた受験生を嘲笑する行為であり、大学の業務に支障を来すことになる。今後は携帯電話の持ち込み禁止や金属探知機の導入、事前に荷物を預かるなどの対応が求められることになり大学側も苦慮している。
 
 一人で試験中に携帯に書き込むことは困難である。可能性としては音のでない一部の携帯電話に付いているカメラで問題を撮影しメール送信。メール受信した協力者が「Yahoo!知恵袋」に出題を投稿、回答されたらそれを受験生にメールした可能性もある。受信メールを見ることができる腕時計型のPHSなどがある。
 
 それにしてもこんなみっともない真似をしてまで試験に臨むのか。若者だったら正々堂々と、少しは格好つけられないものか。
 
 
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★ Yahoo!知恵袋に投稿された英語の問題(11/2/26)
★ 入試ネット投稿、警察が捜査へ ヤフーも「全面協力」(朝日新聞・11/2/28)
★ 京大入試ネット流出、偽計業務妨害容疑で捜査へ(読売新聞・11/2/28)
★ 京大入試問題 韓国メディアも関心(産経新聞・11/2/27)
★ 個別学力試験問題の一部がインターネット掲示板に投稿された件について(京都大学・11/2/27)
★ 【重要】受験生の皆さまへ(同志社大学・11/2/27)
★ 本学受験生の皆さまへ(立教大学・11/2/27)
★ 受験生の皆さまへ(早稲田大学・11/2/27)
 
(冒頭の「出題」に対して「あなたを全力で特定します」の文言が見られる)

 
 

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人の喜怒哀楽を動かすインターネット

 北アフリカ・リビアの国民は経済的に困窮していたわけではない。以前に見たインタビューで、ある男性は「カダフィ大佐のおかげで贅沢な暮らしをしている」と語っており、それ以上に人々を苦しめた言論統制や自由の剥奪が爆発した形となった。
 
 中東・北アフリカで発生した民主化運動で重大な役割を果たしたのはインターネットであり、Facebookやツイッター、メールであった。次々とデモを呼びかける国民。端を発したのはエジプトであったが、瞬く間に自由を求める声は各国へ飛び火した。この地域だけではなく中国にも飛び火し、ネット上での呼びかけに中国公安当局は神経をとがらせている。中国では年間1万以上の暴動が国内で発生しており、潜在的に政府高官の汚職や生活への不満が存在している。
 
 ニュージーランドでは大地震が発生し、26日の時点で145人の死者が出たことが明らかになっている。地震発生当時、がれきの下にいた日本人留学生から日本の家族や友人に「生きている」「苦しい」などといったメールが送られた。Facebookでは「何でもいいからいきとって」といった応援の声が寄せられている。
 
 京都大学の入試で試験中に「Yahoo!知恵袋」に携帯で入試問題を投稿、誰かがそれに答えるという不正が発覚した。「Yahoo!知恵袋」は日常などの素朴な疑問を投稿し、誰かがそれに答えるというサイトであり、同様のサイトはいくつも存在する。同大の入試で”カンニング”をしたのは「aicezuki」のハンドルネームを名乗っており、同志社大学の入試でも同一ハンドルネームでの書き込みが確認された。
 
 情報発信が報道機関や一国の政府だけではなく、一個人が簡単にできるようになった。「自由を」と声を上げる国民、「助けて」と声を上げる若者、いずれも携帯電話を片手に命がけで行動したのである。そして不正のためにネットを使った愚かな者。仮にその者が合格して大学に入ったところでいずれつまずくことになる。
 
 今回の入試不正は何の罪に問われるか。漏れるはずのない問題を試験中に漏洩させているのだから偽計業務妨害罪に問われる可能性がある。
 
 社会に出るということは常に携帯電話を持っていられることではない。人の価値というのは何も持ち合わせていないときにどんな行動に出られるかにある。それは危険を目の当たりにしたときにはっきりする。公明正大に生きている者は最初に手を差し出す。しかし何かに負い目のある者は後ずさりさえもできない臆病者のままである。
 
 
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Yahoo!知恵袋に投稿され、解答されたページ↓

★ 数学「途中計算もよろしく」英語は6分後返答 京大入試(朝日新聞・11/2/27)
★ 不正に気づいた回答者「あなたを特定します」(読売新聞・11/2/27)
★ 入試問題流出 大量投稿、どうやって?(産経新聞・11/2/27)
 
 

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