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懐かしい再放送「男女7人秋物語」さんまとしのぶのきっかけ

 テレビの再放送が楽しい。87年秋にヒットしたTBS系ドラマ「男女7人秋物語」である。出演者は、明石家さんま、大竹しのぶ、片岡鶴太郎、山下真司、岩崎宏美、手塚理美、岡安由美子、そして柳葉敏郎と麻生祐未が加わる。主題歌は森川由加里の「Show Me」。
 
 川崎〜木更津間を結ぶフェリーが懐かしいが、のちに東京湾アクアラインができたことで、その役目を終えることになる。第1話ではこのフェリー上で、今井良介(さんま)と神崎桃子(大竹しのぶ)が再会する。アメリカに行ったはずの桃子が帰国していることに驚く良介。そして桃子の横には男性がいたのだった。
 
 今のドラマを大きく違うのが喫煙シーンの多いことだ。飲み屋でのシーンが多いとはいえ、みんなよく吸うものである。今は喫煙シーンが問題になることがあるので、現在のドラマでは火をつけずに口にくわえる程度の演出が多い。
 
 携帯電話もない時代、電話のシーンが重要な話の流れを作っている。電話ボックスも同様である。桃子と良介が銀行のATMでお金をおろすシーンがあるが、土曜日は午後2時で使えなくなってしまうところは時代を感じる部分である。
 
 横浜市内にあるJR鶴見線の「海芝浦駅」が登場するのも珍しい。この駅は日本で唯一、ホーム部分の一部が海上に接しており、東芝の敷地内にあることから、東芝従業員など関係者のみが駅舎から出られる。そうした特殊な駅ゆえに人気があるが、ここのホームをロケに利用したドラマもこれが初めてかもしれない。
 
 ところで第4話では珍しいシーンがある。お好み焼き屋のシーンで、さんまの髪型はきれいに整っており、散髪に行った後のようなことになっているが、次のシーンではまた伸びているのである。これはさんまがドラマ撮影のスケジュールと散髪のタイミングを間違えたということであり、当時レギュラー出演していた「笑っていいとも」で暴露していた。しかし新聞紙面ではこのさんまのドラマに対する姿勢、それを他局で笑いのネタにしていたことに批判があった。
 
 この一連のドラマがきっかけとなり、さんまと大竹しのぶは88年に結婚する。2人の間に授かった娘、IMALU(いまる)がこの世に誕生していないころの懐かしい話である。
 
 
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★ 明石家さんま(吉本興業)
★ 大竹しのぶ 公式サイト
★ 岩崎宏美オフィシャルサイト
★ 片岡鶴太郎オフィシャルホームページ
★ 山下真司 FROM FIRST
★ 手塚理美 ヴィレッジエンターテイメント
★ 岡安由実子(Yahoo!人物検索)
★ 柳葉敏郎  ARTIST YOUGO OFFICE
★ 麻生祐未(イザワオフィス)
 
 

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朝青龍が現役引退 暴行事件で決意 「晴れ晴れしている」

 横綱・朝青龍(29)が現役引退を表明した。日本相撲協会が本人からの引退届を受理した。朝青龍は1月16日未明に、都内で酒に酔った上で、飲食店で働く従業員男性に暴行する騒ぎを起こしていた。男性は示談書を警察に提出、被害届は出さないとしていたが、警視庁では任意での事情聴取を予定していた。
 
 朝青龍は97年に高知県の明徳義塾高校に留学し、高校総体3位となったあとに中退して大相撲入りした。99年初場所で初土俵を踏み、03年初場所後にモンゴル出身の初横綱となった。
 
 07年には夏巡業を休養を理由に参加をしていなかったが、モンゴルでサッカーに興じていたことが発覚、2場所出場停止処分を受けていた。
 朝青龍は会見で、「何も考えておりません。今は責任を感じてここ(会見場)に座っている」「師匠とは話し合いの上で引退を決めた」「皆様方に大変ご迷惑をかけたことに対する謝罪の気持ち」などと語った。
 
 朝青龍は生意気だと思っていたが、あの笑顔にはどうもやられる。横綱の品格をしっかりと保っていれば、もっと愛される横綱であったに違いない。今回の本人の決断は当然だったといえる。日本の国技である相撲は、伝統の中で勝敗が決まるスポーツなのである。
 
 横綱・朝青龍=本名:ドルゴルスレン・ダグワドルジ=高砂部屋=は、「いろいろあったが、引退した。今は晴れ晴れしている」と語っている。朝青龍は日本国籍を取得していないため、日本相撲協会に残ることはできないという。日本国籍を取っていなかったとは知らなかった。朝青龍は日本での相撲人生を楽しんだのか、少しばかり気がかりである。それでもやはり、お疲れ様でした、と声をかけたい。
 
 
☆ 自分が現役のときは曙の時代だと思っていたが、落ち着いて見てみると貴サマの時代でした。同じ時期に相撲を取れて幸せでした(曙・貴乃花関の引退で)
 
★ 朝青龍:引退…暴行問題で 「今は晴れ晴れ」と語る(毎日新聞・10/2/4)
★ 朝青龍、引退を表明 高砂親方が協会に引退届提出(朝日新聞・10/2/4)
★ 【大相撲】朝青龍が引退表明 場所中の暴行騒ぎで(産経新聞・10/2/4)
 
 

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俳優の奥村公延さん死去「お葬式」で死体役など名脇役

 昨年の12月24日に俳優の奥村公延(本名・進=すすむ)さんが呼吸器不全で亡くなっていたことが分かった。79歳。奥村さんは映画「お葬式」で死体役を演じてから「やっとギャラで生活ができるようになった」と話していた。
 
 本ブログでは過去に2回、奥村さんを取り上げた。内容は「テレビで見たことがあるけれど、名前が分からない俳優さんを見た」というものだ。奥村さんを見かけたのは近所のカフェであった。普段着だったがご近所にお住まいなのか、撮影の合間にいらしたのかは分からない。昨年、あるドラマを見ていて奥村公延さんを発見。名前を確認するためにドラマのエンドクレジットを凝視してようやく発見できた。
 
 脇役は最近バイプレーヤーとも言われる。脇役がいてこそ主役が光るわけだが、なかなか名を馳せることは難しい。そもそも俳優業というのもスポットライトが当たるか当たらないかは実力もさることながら運が大きく左右する部分でもある。演技ができればいいというものでもない。
 
 前にミニミュージカルのようなことに参加したことがある。歌って踊って演技をするが、緊張感を維持して臨むのは大変なことである。エキストラの経験もあるが、わずか1秒程度の出演のために、時間や費用といったコストをかけ、そこに撮影スタッフや他の俳優さんなど多くの人たちが集まってできるのが映像文化である。
 
 演技の求められる要素の一つに”素にならない”というのがある。舞台で表情が素の自分に戻ってしまってはお客さんに失礼である。そのためのテクニックとして”まばたきを我慢する”というのがある。相手を見ていてまばたきをできるだけ我慢すれば、表情を維持することができる。
 
 日常生活を送っていく上で、誰でも多かれ少なかれ素の自分以外の部分を演じている。人生の幕引きの時に、誰かがどこかで拍手してくれるように、精一杯人生を送りたいものである。
 
 奥村公延さんのご冥福を心よりお祈りします。
 
 
☆ 舞台でも舞台の外でも、この世では、誰かがいやな役を演じなければならないものよ(アーサー・ピネロー)
 
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★ 「お葬式」で死体役、俳優の奥村公延さん死去(読売新聞・10/1/13)
★ 名前の分かった名脇役(本ブログ・09/6/5)
★ 奥村公延プロフィール(Yahoo!人物名鑑) 
 
 

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格安・月5000円で毎日25分の英会話レッスン「レアジョブ」の無料レッスンを体験

 
 マイミクさんに教わった「レアジョブ」という英会話サイトをのぞいてみた。料金が安い。月額5,000円で毎日25分間の英会話レッスンをすることができる。通信手段はSkype(スカイプ)なので、スカイプのソフトを無料でダウンロードし、IDを取得したあとにこのレアジョブに参加することになる。スカイプはネットを介して会話、スカイプ同士の通話なので無料である。スカイプを利用するには、量販店やネットショップなどでヘッドセットなどを予め用意しておく必要がある。
 
 講師は全員フィリピン人。フィリピン大学在学中の学生か卒業生となっている。日本で言うところの東大に相当する難関校だ。無料体験レッスンでは特に何も考えずに講師を選んで会話を始めた。臨む前に何を話そうか考えていたが、結局何も決めることはできずにそのまま突入した。
 
 本日の講師は20代前半の女性。この女性は英語に若干のなまりはあるが、会話する機会がない者としては満足である。25分という時間もちょうどいい。仕事や趣味の話をして25分が過ぎた。相手がどこの国の人であれ、英語を操れる人と話すことは英会話の勉強になる。さすがフィリピン大学卒業だけあって、経済の話をしたときに「経済は回復すると思う?」なんていう質問もされた。フィリピンでは小学校から英語を習うので、話すことのできる人が多いのだという。彼女は言わなかったが、フィリピンも貧富の差の存在する国であり、誰でも英語を話せるわけではない。
 
 それにしても自分の英語力のつたなさには毎度のことながらがっかりする。がしかし、すぐに次の無料体験予約を入れた。無料体験は2回まででき、講師も毎回選ぶことができる。5000円という破格の値段が設定できるのも、フィリピンと日本の生活物価水準の違い、そしてなんといってもインターネットで完結するぶん余計な費用がかからないこともある。
 
 残念なところと言うと、平日は21時から午前1時までという時間帯しかないということである。もう少し早い時間帯があっても良さそうだが、時差が1時間しか違わない(日本が1時間早い)ことを考えると、時間的な事情があるため仕方がない。講師は学生か仕事を持っている人たちである。なお、土日は9時〜12時と21時〜25時までの間となっている。
 
 スカイプで知らない外国人を探して話をするという手もあるのだが、こちらは「教えてもらいたい」ということが前提にあるので、その要求を満たせる人を探すのは難しい。対価を払うことで向こうも教えるという姿勢が整うことになるので、需要と供給の関係が一致する。
 
 ゴルフの石川遼選手が記者会見で今年の抱負を英語で求められて「日本語でいいですか?」と言うと、隣にいた通訳の人が「英語で!」と強要したという。正確なニュアンスを伝えるためだったためだが、後に「ひどいですよね」と、ふてくされた彼だった。しかし彼はまだ若い。これからゴルフも英語もどんどん新しい要素を吸収していくことになるのであろう。彼の若い脳が羨ましい。
 
 
☆ もう、このへんでいいやと思ったら、そのときは敗北している(広岡達朗)
 
 

 
★ Skypeホームページ
★ オンライン英会話ならレアジョブ 
★ 石川遼、共同会見で「許してください」/ザ・ロイヤルトロフィー(ゴルフダイジェスト・オンライン・10/1/6)
★ 発音するとかっこいい英単語・6(本ブログ・09/12/9)
 
 

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結構毛だらけネコ灰だらけ

 寅年だからということではないが、録画していた「男はつらいよ・噂の寅次郎」(1978年12月公開)を見た。昭和53年のこの年に出てくる“マドンナ”は大原麗子さん。32歳の時である。
 
 旅から帰ってきた寅さんに、団子屋「とらや」の皆は焦ってしまう。というのも、大原さん演じる”美人の”早苗がとらやで働くことになっていたからだ。初めて寅さんと早苗がとらやの店先で会うと、寅さんはボーッとしてしまい、いつものように舞い上がってしまう。
 
 早苗は訳ありの身であったが、そうとは知らず寅さんはいつものように明るく振る舞う。旅先で出会った女性がとらやに現れたときの「寅さんってもてるのね」という早苗の笑顔が、大原さんの笑顔がとても可愛らしい。
 
 早苗のように少しばかり困難にぶつかっている人。例えば「どうしたの?」と尋ねたときに「ちょっとね」と表情を曇らせるが、次の瞬間に笑顔になる人。少し苦労を背負っている人というのは素朴な輝きがある。そんな人にわずかな幸せを見つけることもある。小さな自分、それを大きく見せる余裕のある人というのは、努めて幸せになろうとしているから素晴らしい。
 
 最近「頑張らない」という言葉も耳にするようになった。でも頑張るべきだと思う。頑張るというのは自分のできないことをするだけではない。自分のできる範囲で能力を最大限活用することだ。挫折する人の多くは自分の力を最大限に使うことをせずに諦めてしまう。それは自分を飾らず、偽らず、格好をつけない寅さんのように己の道を歩いて行くことだ。世の中、牙をむいて威厳を保つトラばかりではない。
 
 先日一緒に飲んだ友人が「最近白髪が多くてさあ」と笑った。それは人生の年輪を重ねている証拠。年を取ることで幸運なことは、かつての失敗を「あれは若かったから」とごまかせることにある。過去の自分よりも今の自分の方が確実に偉くなっているはず。
 
 さて、2度と出会えない今日という日と、どんなふうに向き合いますか。
 
 
☆ 「明るい話題・・・私の人生で、寅さんに出会えたことです」(早苗=大原麗子『男はつらいよ・噂の寅次郎』)
 
※ 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 Nono
 
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正しい戦争

 12月10日、ノルウェーの首都オスロでノーベル賞授賞式が開催された。ノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領は演説の中で、「正当な戦争が避けられないことがある」「一定の条件が満たされる場合にのみ戦争は正当化されるとされた」などと発言した。アフガニスタンに3万人兵士の増派を決めた後の大統領の演説は、矛盾な言動であることを認識しつつも、堂々とした演説であった。
 
 オバマ氏の受賞には内外から批判がある。「就任して何も功績を残していない」、「平和賞受賞者が戦争を擁護するのはおかしい」、「平和の追求と反戦主義が同じでないと訴えたのは正しい」、「ノーベル賞に傷をつけた」などである。
 
 功績を残していないオバマ氏が受賞をしたのは、彼の軍事政策に対する期待感が込められたためであろう。4月のプラハ演説では「核を使用した唯一の核保有国として、核軍縮をリードする用意がある」などと述べたが、この”過去を謝罪する低姿勢”からの転換ともいえる今回の演説を賞賛する向きもある。
 
 実際問題として、話し合いで相手が武器を置くことをしてくれるのであれば、どの国でもそうしたいはずである。しかしながら、人権活動家を拘束する国やテロ組織などは話し合いのテーブルに着く用意はなく正義に対して銃口を向けるのである。この時に、こちらは「ああそうですか」と退散するか、こちらも武器を構えるかということが問題になる。武装組織に対して警察力が弱かったり無政府状態で混乱するような国の場合に他国の軍事介入が始まる。
 
 戦争と平和は対義語であるはずだが、あたかも性別や肌の色と同じ”同権”であり、同じ方向を共に歩んでいくかのような状態に矛盾を感じることがある。やっかいなことは、戦争よりもむしろ平和なのかもしれない。平和は目に見えない。しかし戦争は悲惨な状態を直視することになるし、これまでも歴史がそれを語ってきた。目にすることのできない平和を”人質”にして、戦争を擁護することはあってはならない。
 
 根底にある意識の問題である。人の生きる道を模索し、相手を尊重し、自分をどれだけ犠牲にできるかということに、人の価値というのは見出すことができるはずである。「戦争」と「平和」は反意語であり同義語にはなり得ない、そういう考えを訴え続けることが、目に見える平和を生み出すことを信じてやまない。
 
 
 
※ 読者のみなさま、今年もお読みいただきありがとうございました。よいお年をお迎えください。
 
 
 Nono
 
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★ オバマ氏へのノーベル賞授賞 大統領支持層からも批判(産経新聞・09/10/14)
 
 

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2009年のニュースを振り返る・5【芸能人の不祥事】

 今年は芸能人に不祥事に関するニュースが目立った。事件とは無関係な芸能人と思われていた人たちの事件。特に薬物事案に関しては衝撃的なニュースであった。
 
 
【草なぎ剛、公然わいせつで逮捕】–——–
 
 「たくさんお酒を飲み、自分でも訳が分からなくなってしまった。大人として恥ずかしい行動を起こしてしまい、とても反省しております。本当に申し訳ございません」。記者会見で頭を下げたのはSMAPの草なぎ剛である。
 
 4月23日午前、草なぎは港区赤坂の公園内で1人全裸で騒いでいたところを住民に通報された。駆けつけた警察官に対しても「何が悪い」と抵抗したため、公然わいせつの現行犯で逮捕された。草なぎは泥酔状態で手足をばたつかせるなどして激しく抵抗、保護シートに全身を巻き付けられて連行されることになった。
 
 その後、公然わいせつ容疑では異例ともいえる家宅捜索が行わる。逮捕した赤坂署や留置先の原宿署には逮捕に関連して抗議の電話が殺到。家宅捜索に関しては、公然わいせつでの容疑では行き過ぎではないかという声もあがった。しかし薬物事案の多い昨今、警察としては念には念をという姿勢であったのだろう。
 
 酔っぱらいが裸になることはよくあることだが、今回逮捕となったのは、警察官が現場に来たときにすぐに服を着ることなく、激しく抵抗した事による。それさえなければ厳重注意で済んだ可能性もある。報道が大きくなされたのも国民的アイドルであるSMAPのメンバーだからである。有名人になるということは、プライベートも襟を正さなければいけないという、その最たる例になった。
 
 草なぎの逮捕を伝えるニュース速報では、番組出演者が番組の進行を止めて画面上部に表示されているニュースに「ええ?」と驚きの反応をしていた。草なぎはその後テレビに復帰。地デジ大使としても復帰することができて良かったと思う。犯罪としては軽微なものであるが、潔く頭を下げた姿勢は男らしかった。
 
 
【女優 覚醒剤取締法違反で逮捕】—–—–
 
 「女優の夫、覚せい剤所持容疑で逮捕」。これが世間を騒がせる第一報となった。自称プロサーファーである、女優(38)の夫(41)が8月3日、警視庁渋谷署の職務質問を受けたところ覚せい剤が見つかり逮捕となった。夫は「自分で使うために持っていた」と供述した。
 
 その翌日、女優と長男の行方が分からなくなり、親族や女優の所属する事務所社長が赤坂署に捜索願を出した。夫の逮捕にショックを受けた失意の失踪、そう思われた。事務所社長は「(自殺という)最悪の事態は避けたい」とし、会見では苦悩の表情を見せていた。その後、携帯電話の電波発信状況から山梨県内にいる可能性が判明、県内身延町などでは県警やタクシー会社が女優らの捜索に乗り出した。
 
 ところが8月7日、警視庁は女優に対して覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕状を出した。失意の失踪から一転して逃亡中の被疑者となった。警視庁は長男が無事に保護されたことを受けて、逮捕状を出したのであった。夫の逮捕時に現場に駆けつけた女優は署への任意同行を拒否、「子供がいるから」といって現場を立ち去ってから行方不明になった。
 
 そして8月8日、女優は弁護士に付き添われて警視庁第5方面本部(富坂庁舎)に出頭し逮捕された。逃亡については「覚せい剤を体から抜くためのだった」と供述。逮捕の一報は国内のみならず、台湾や中国、香港でもトップニュースとして扱われた。
 
 覚せい剤は脳の欲をつかさどる部分に作用する。食欲が我慢できずにダイエットが失敗するが、同様に覚せい剤を覚えてしまうと我慢できずにまた手を出してしまう。再犯者が多いのはそれが理由である。覚せい剤で捕まった者の3割が社会復帰をし、3割は再び覚せい剤に手を出す。3割は入院をし、残りの1割は死亡するという数字を忘れてはならない。
 
 薬物事案に限っていうと、芸能人に限らず今年は検挙される者が目立った。警察や厚労省の麻薬取締部が力を入れた結果でもあるが、大学生、教師、警察官なども薬物の誘惑に負けた。体に害のある物を摂取し、法を破るということは大きく道をそれることになる。法を遵守している者にとってはこんな警告は必要ない。しかし必要な者に限ってその警告に耳を傾けないところが何ともやり切れない。
 
 法を守れないことで家族や友人を悲しませることになる。そして薬物を買うということは、闇に生きる者たちの資金源になっているということを忘れてはならない。そうした違法なものを買うということは、彼らを潤すことに協力していることになる。
(エントリ中、敬称等略)
 
  
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★ さよなら元アイドルの女性 覚せい剤所持で起訴 事務所は解雇処分(本ブログ・09/8/29)
★ 判決を復唱し・・女優の有罪判決に想う(本ブログ・09/11/9)
 
 

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2009年のニュースを振り返る・1【訃報】

 当ブログでとりあげた著名人の訃報を振り返る。
 
★ 牟田悌三さん逝く「ケンちゃん」シリーズ 父親役(1/10)
 
 「ケンちゃんシリーズ」で父親役を演じた俳優の牟田悌三さんが1月8日に亡くなった。80歳。ケンちゃんシリーズでは良い父親役を演じ、ケンちゃんチャコちゃんの良き理解者となった。小さいころこの番組を見ていて、牟田さん演じる父親が、どこにでもいる日本の家の父親像なのだと思った。子供問題に真摯に取り組み、ボランティア活動では子供電話相談「チャイルドライン」の普及に尽力した。
 
 
★ さよなら、タイガーマスク Sayonara, Tiger Mask Misawa Mitsuharu, R.I.P.(6/15)
 
 このニュースを知ったのは英検受験の当日であった。ネットのニュースで知り、新聞を握りしめて受験時間ぎりぎりまでその記事を読んでいた。三沢が死ぬとは思わない。とてつもないショックで意気消沈してしまった一日。
 
★ 忌野清志郎さん、死去 がん性リンパ管症 58歳(5/3)
 
 5月2日午前、ロックの王様である忌野清志郎さんが亡くなった。喉頭がんを公表して活動を続けていたが、その後がん細胞が転移していることが分かった。仕事は全てキャンセルして治療に専念した。渡米中の間寛平さんは突然の訃報に携帯電話を持って「え?なに?」と言ったあとにしばらく絶句、その後は回っているテレビカメラの前で号泣した。58歳ではあまりにも早すぎる。
 
★ マイケルジャクソン King of Popの死(6/26)
 
 世界に衝撃が走った。80年代を中心に世界のポップ界をリードしてきたマイケルジャクソンが自宅で亡くなった。50歳。世界が悲しみに暮れ、晩年はイギリスでの活動に力を入れていたことから、特にイギリスのファンの受けたショックは計り知れない。残念という言葉しか見つからないのがもどかしい。
 
★ 川村カオリさん、乳がんで死亡 38歳(7/28)
 
 乳がんの再発転移を公表して活動していた、歌手の川村カオリさんが亡くなった。左乳房を切除したにもかかわらず、再び苦しみを味会わなくてはならなかった。女性の大事な部分を失わせたんだから、もうそれでいいじゃないか、そんなふうに思うが、運命というのはなかなか願いを叶えてくれない。38歳という若さにそんな辛い思いをさせる必要があるだろうか。
 
★ コラソン・アキノ・元フィリピン大統領死去 フィリピン民主化のシンボル(8/2)
 
 夫のベニグノ・アキノ氏が射殺された83年8月21日、私はマニラ市内にいたことから、フィリピン民主革命のシンボルとも言える「コーリー」・元フィリピン大統領死去のニュースはショックであった。76歳。結腸がんを患っていた。
 
★ 大原麗子さんが死亡 東京・世田谷の自宅で(8/6)
 
 ハスキーボイスが魅力だった大原麗子さんが自宅で亡くなっているのが発見された。62歳。死後2週間ほどが経過しての発見であった。大原さんのような大女優でも孤独死してしまう現実。難病であるギランバレー症候群を長きに渡って患っていた。
 
★ 山城新伍さんが死去 晩年は糖尿病を患う(8/14)
 
 70歳。昭和の名優がまた1人逝ってしまった。故・川谷拓三さんとは長い間インスタントラーメンのCMで共演していた。テレビのモニタに映っているのが当たり前の人がいつの間にか逝ってしまうのは淋しい。テレビは「ブラウン管」が主流であったころの名優だった。
 
★ 中川元財務相死去 突然の訃報に関係者は(10/4)
 
 56歳という若さだった。酔っぱらって会見に臨んだ中川氏は批判を浴びた。その後の選挙では落選、政権交代してからの主立った活動は見られていないが、自民党を立て直そうという話はしていたようである。年齢ゆえにこれからが主役になりうる人であっただけに本当に残念。
 
★ 音楽家の加藤和彦さん死去、自殺か サディスティック・ミカ・バンドでも活躍(10/17)
 
 62歳。軽井沢のホテルで首を吊って死亡しているのが発見された。遺書らしき者が残されており、警察では自殺と断定した。音楽創作の悩みが原因とも言われる。聴いている人の人生を明るくする音楽も、作り手にとっては時に重荷になるのかもしれない。加藤さんは音楽のように繊細であったのかもしれない。
 
★ 南田洋子さん死去 認知症で闘病、くも膜下出血で重体(10/21)
 
 昨年の10月、ドキュメント番組で公開された認知症の南田洋子さんの姿は衝撃的だった。どんどん忘れていく記憶。認知症を公開しているのは南田さんだけではなく、一般のかたもドキュメンタリ番組でその様子を公開している。
 
 ある男性は40代で若年性アルツハイマーを発症、日々忘れていく中で講演にも臨んだ。原稿を読みながら「本当に悔しいです」という男性。奥さんが16年間介護を続けたが、その後、帰らぬ人となった。奥さんは「こういうのを見ると『家族の愛』だとか『絆』だとかいう人がいると思いますが、私たちはただ当たり前のことをしてきただけなんです」。奥さんが日記の中で記していた一文がある。「どんどん忘れてもいいよ。私が全部覚えていてあげるから」。
 
 台詞を覚えることができなくなった南田さんもきっと、女優として絶望を感じたかもしれない。
 
★ 三遊亭円楽さんが死去、肺がん 76歳(10/30)
 
 四半世紀近く『笑点』の司会を務めたが、脳梗塞を患い降板した。2007年に肺がんが見つかっていた。穏やかな口調で「座布団一枚取りなさい」というセリフはもう思い出になってしまった。
 
★ 「独占!女の60分」水の江滝子さん死去 94歳
 
 テレビに全然出演されなくなったと思ったら、90年代に入って引退されていたとは知らなかった。人の最期というのはあっけない。特に有名人のかたの場合、テレビをつければすぐに会えるような気がするから特にそう思うのだろう。
 
 
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