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俳優の奥村公延さん死去「お葬式」で死体役など名脇役

 昨年の12月24日に俳優の奥村公延(本名・進=すすむ)さんが呼吸器不全で亡くなっていたことが分かった。79歳。奥村さんは映画「お葬式」で死体役を演じてから「やっとギャラで生活ができるようになった」と話していた。
 
 本ブログでは過去に2回、奥村さんを取り上げた。内容は「テレビで見たことがあるけれど、名前が分からない俳優さんを見た」というものだ。奥村さんを見かけたのは近所のカフェであった。普段着だったがご近所にお住まいなのか、撮影の合間にいらしたのかは分からない。昨年、あるドラマを見ていて奥村公延さんを発見。名前を確認するためにドラマのエンドクレジットを凝視してようやく発見できた。
 
 脇役は最近バイプレーヤーとも言われる。脇役がいてこそ主役が光るわけだが、なかなか名を馳せることは難しい。そもそも俳優業というのもスポットライトが当たるか当たらないかは実力もさることながら運が大きく左右する部分でもある。演技ができればいいというものでもない。
 
 前にミニミュージカルのようなことに参加したことがある。歌って踊って演技をするが、緊張感を維持して臨むのは大変なことである。エキストラの経験もあるが、わずか1秒程度の出演のために、時間や費用といったコストをかけ、そこに撮影スタッフや他の俳優さんなど多くの人たちが集まってできるのが映像文化である。
 
 演技の求められる要素の一つに”素にならない”というのがある。舞台で表情が素の自分に戻ってしまってはお客さんに失礼である。そのためのテクニックとして”まばたきを我慢する”というのがある。相手を見ていてまばたきをできるだけ我慢すれば、表情を維持することができる。
 
 日常生活を送っていく上で、誰でも多かれ少なかれ素の自分以外の部分を演じている。人生の幕引きの時に、誰かがどこかで拍手してくれるように、精一杯人生を送りたいものである。
 
 奥村公延さんのご冥福を心よりお祈りします。
 
 
☆ 舞台でも舞台の外でも、この世では、誰かがいやな役を演じなければならないものよ(アーサー・ピネロー)
 
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★ 「お葬式」で死体役、俳優の奥村公延さん死去(読売新聞・10/1/13)
★ 名前の分かった名脇役(本ブログ・09/6/5)
★ 奥村公延プロフィール(Yahoo!人物名鑑) 
 
 

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