カテゴリー
ニュース

「独占!女の60分」水の江滝子さん死去 94歳

 かつてテレビ朝日「独占!女の60分」の司会などを務めた、元女優の水の江滝子さんが、16日18時45分、老衰のため神奈川県内で亡くなった。94歳だった。
 
 水の江さんはかつて、土曜の昼12時に放送されていた「独占!女の60分」で、「アタッカー」と呼ばれる女性リポーターが、さまざまな話題をリポートする番組の司会を務めた。この番組は一部内容が過激な部分もあり、土曜の昼間に放送するのは希有な存在であった。
 
 今でこそ珍しくないが、出演者全員が女性という番組スタイルは、男性視聴者も惹きつけることになったであろう。アタッカーの中には、清水クーコさん、泉アキさん、岩城徳栄(ピーコ)さんらもおり、滑舌良く話をするアタッカーの良い母親役という存在でもあった。
 
 今年の2月、殺人容疑でロス市警に逮捕され、警察の拘置施設内で自殺した、いわゆる「ロス疑惑」の三浦和義・元社長は水の江さんの甥に当たる。
 
 平成元年には芸能界を引退、近年は肺炎などを患っていたが回復していたという。関係者によると、眠るような最期であったという。本人の意志で、お別れの会などは行われない。    水ノ江滝子さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
 
 
☆ 人気ブログランキング(国内ニュース)に参加しています。クリックのご協力をお願いいたします。
 
★ 「男装の麗人」水の江滝子さん死去(産経新聞・09/11/21)
★ 訃報:水の江滝子さん死去 「ターキー」の愛称(毎日新聞・09/11/21)
 
 

カテゴリー
ニュース

オバマ大統領「低姿勢すぎ」と酷評の米メディア きれいなお辞儀なのに

 飲食業や販売をする接客業などでは、お辞儀の練習から始まると言っても過言ではない。「会釈」がだいたい15度ほど上体を前に傾ける。敬礼が30度、「ありがとうございました」「誠に申し訳ございません」の最敬礼が45度くらいだが、場合によっては90度になることもある。会釈もタイミングが難しい。いつも頭を下げてばかりでは会話や場の雰囲気に余計な時間を作ってしまう。会釈が汚い人というのは、視線も相応に下げていないためである。相手を見ながら敬礼をしたら失礼である。
 
 来日していたオバマ大統領が天皇皇后両陛下の前で行った”最敬礼”が米国内で波紋を呼んでいるという。「低姿勢すぎる」「米国大統領として不適切」「ペコペコ頭を下げた」「日本人受けすると考えた」と、米メディアからは酷評が並ぶ。言論の自由が、首長の表現の自由にケチをつけた。
 
 何が問題なのかが分からないが、「郷に入れば郷に従え」の例えで、オバマ大統領はそれを忠実に成し遂げただけのことだ。日本人が会釈や敬礼、そして最敬礼をすることもよく知ってのことだろう。そんな大統領に敬意すら感じる。
 
 会釈や敬礼がきれいな人というのは決まっている。それは胸を張る姿もきれいなのである。オバマ大統領の演説は英語出版関係者によると垂涎ものであるという。それは説得力のある話し方、英語の言葉の選び方、そして堂々と語るあの姿勢。どれをとっても一流なのだという。そうした人には威厳を感じるし、威厳のある人が敬礼する姿というのはみっともないどころか、メリハリのある堂々とした社交マナーである。
 
 日本の大手企業・組織のトップが会見で頭を下げることが多くなった。それもほとんど最敬礼である。これから組織のトップになる人はお辞儀をマスターすることが必要になるようだ。お辞儀の仕方が分からなかったら、アルバイトに聞けばよい。
 
 
☆ マナーというものは、ソースをテーブルクロスにこぼさないことではなく、誰か別の人がこぼしても気づかぬふりをしているところにある(チェーホフ)
 
☆ 人気ブログランキング(国内ニュース)に参加しています。クリックのご協力をお願いいたします。
 
★ 「低姿勢すぎる」オバマ氏の天皇へのお辞儀に批判(イザ!・09/11/16)
 
 
 

カテゴリー
ニュース

判決を復唱し・・元アイドルの女性の有罪判決に想う

 
 「懲役1年6月、執行猶予3年」。トップアイドルとして不動の地位にいたにもかかわらず、一気に転落した女性。台湾、香港、そして中国メディアもトップ級で報じた。それくらいに影響が大きかったのである。薬物の恐ろしさよりも、やはり「なぜあの女性が」とショックだったファンが日本国内外で多かったに違いない。中国のファンは「執行猶予付きの判決は更生のチャンス。また頑張ってほしい」とエールを送った。
 
 9日の法廷の中で村山裁判官は「あなたはドラマなどでさまざまな役をこなしてきましたが、残念ながらこれは現実です」と女性を諭した。しかしこれは女性だけに言えることではない。
 
 毎日のように報道される薬物事案では、誰が捕まってももう驚かなくなった。それどころか、こうした報道に接して「これが現実」であることを前提に、確信的に自らも薬物に、犯罪に手を染めてしまう者が後を絶たない。脳や体を破壊し、家庭や地域、そして社会を汚染する犯罪者になることに実感の無い者が多すぎるのである。
 
 女性の芸名、そして元々の名前は言うまでもなく。裁判員裁判PRドラマに出演したのも名前に「法」の字が使われていることに関連している。「のりこ」という名前はいくつかの漢字を当てはめることができる。法子、徳子、典子、則子、規子、教子、範子、倫子、訓子、敬子、師子、能子・・・どれも規範や規則を意味する漢字が並ぶ。
 
 そして「法」の字を調べてみると、「人々の生活を取り締まるために定めたわく。おきて」とある。さらに字の解説に、「池の中の島にいた獣を押し込めて、外に出られないようにしたさま。獣はその枠の中では自由だが、その枠外には出られない。広くそのような生活にはめられた枠をいう」とある。
 
 女性が本当の意味で更生するとき、それは間違った行いをしている者に対して、それは間違いである、悪いことであると目をそらさずに言うことである。少なくともこれからは、自分の子どもに対して正しい姿でいてほしい。
 
 異例なことだが、裁判官は判決主文を女性に復唱させた。女性は小さな声で「1年6月、執行猶予3年です」と言った。言わされたセリフとしては、女性がこれまでこなしてきた台本のそれよりも、女性個人として、一番重い文言となったに違いない。
 
 
☆ 現実の自分が、「もしかしたらなれたかもしれない自分」に悲しげに挨拶をする。 (フリードリッヒ・ヘーベル)
 
☆ 人気ブログランキング(国内ニュース)に参加しています。クリックのご協力をお願いいたします。
 
 
 

カテゴリー
ニュース

元アイドル女性に懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決 東京地裁 傍聴希望者は3030人、倍率144倍

 覚醒剤取締法違反(所持・使用)の罪に問われていた、元アイドルの女性被告(38)の判決公判が9日午前11時半にあり、東京地裁の村山浩昭裁判官は懲役1年6月、執行猶予3年の判決を言い渡した。
 
 傍聴希望者は前回10月26日の公判の6615人よりも少なく、3030人が21の傍聴席を求めて列を作った。倍率は144倍となった。
 
 先の公判で被告は、自宅と奄美大島での所持と使用を認め更生を誓ったが、検察側は懲役1年6月を求刑し、量刑が争点となっていた。
  
 村山裁判官は、「被告人の覚せい剤に対する親和性、執着性は明らかであり、常習性、依存性も認められる」と述べた。弁護側の「覚せい剤に対する依存性はない」という主張には「失当である」と一蹴した。
 
 被告は、白いハンカチを握りしめ、裁判官の判決理由を静かに聞き入っていたという。
 
 
☆ 有名になって成功したけど、ふと私の人生って何だろうと思うことがあります。(松田聖子)
 
☆ 人気ブログランキング(国内ニュース)に参加しています。クリックのご協力をお願いいたします。
 
 
 
 

カテゴリー
ニュース

南田洋子さん死去 認知症で闘病、クモ膜下出血で重体(2009.10.21)

 女優の南田洋子=本名:加藤洋子=さんが21日、入院先の都内の病院で亡くなった。76歳だった。南田さんは17日夜におう吐するなどし、救急隊が駆けつけたところ瞳孔が開いており「極めて危険な状態」とされた。搬送先で重度のクモ膜下出血であることがわかり、夫の長門裕之さん(75)は、「医師に術後の3割が死亡、3割が植物状態、3割が元に戻る」と言われており「最悪のことを覚悟している。病室では一生分のキスをした」と20日の記者会見で述べていた。
 
 長門さんは会見で「俺は何かを待っている。生涯で失いたくないものを失う時間を待っているんです。いま動いているのは、人工呼吸器で自発的な呼吸が出来ない中で、心臓を動かすためにいろんなことを行っているが、現状はどんどん、どんどん、それを待っているのが辛い。ものすごい無常を感じる、そんなばかなことはあり得ない」とし、「洋子に何かあったら、次の日から俺はどうやって生きればいいのか、と。見当もつかない」とコメントしていた。
 
 南田さんは1933年(昭和8年)東京都港区出身。高校卒業後大映にニューフェイスとして入社、その後、日活に移籍して「太陽の季節」で長門裕之さんと共演、61年に結婚した。その後は多くの映画やドラマ、舞台に出演。長門さんとの関係は「おしどり夫婦」と言われていたが、長門さんの女性問題や浪費癖に苦しんでいた。また長門さんの父を長い間介護した経験もあり、その内容を後に出版し、介護経験についての講演も積極的に行っていた。
 
 南田さんは5年前に認知症を発症。長門さんは南田さんの介護のため、200坪あった自宅を売却、生活しやすいマンションに移った。それからは仕事のあるとき以外は昼夜を南田さんと過ごして介護をしてきた。
 
 昨年のテレビ朝日系列番組「徹子の部屋」に長門さんは出演した。映画の話をする予定だったが、旧知の仲である黒柳徹子さんの顔を見て安心したのか、南田さんが認知症であることを告白した。「いま・・・昨日と今日のあいだが・・あの、違う洋子なんだよ。どんどん忘れてる」と涙ながらに語った。
 
 その後、ドキュメンタリー番組で南田さんを介護する長門さんの様子が公開されるが、あまりにも変わってしまった南田さんの様子を明らかにしたことについて、「長門さん頑張って」「老老介護の問題を考えさせられた」という声がある一方、「認知症の妻をさらし者にするとは」「商売の道具にしている」と批判的な意見もあった。
 
 南田さんの意思不在であることが、公開することに否定的な考えの焦点にもなっている。南田さんの尊厳を踏みにじる行為であるという意見にも一定の理解はできる。しかしこうした侃侃諤諤の議論こそ、人の尊厳を守るために必要な行為である。こうした事に無関心になることのほうがむしろ、尊厳というものを考えなくなってしまう危険をはらんでいる。
 
 老老介護の実態、そして元気だった人が突然昨日までの出来事を忘れてしまう恐怖。それは女優としてではなく、1人の人間としてカメラの前に姿を見せてくれた南田洋子さんに敬意を表したい。
 
 21日、夫の長門裕之さんは、東京・明治座の公演に出演中であったが、夜になって記者会見をした。「きのうの今日のことですので、コメントは用意していなかった。何も言うことはありません。洋子は生きています。永遠です。公演が終わった後、お別れします」などと涙ながらに語った。
 
 もう、不安に駆られて苦しむ役どころは終わりました。南田洋子さんが安らかな眠りにつけますように。
 
 
☆ 老いたる女性というものは存在しない。全ての女性は、いくつになっても、もし恋をするならば、もし優しくあるならば、男に無限の瞬間を与える。(ミシュレ)
 
★ 元女優の南田洋子さんが死去(日刊スポーツ・09/10/21)
★ 南田洋子さんがくも膜下出血で入院 認知症で闘病中(本ブログ・09/10/20)
★ 消えていく記憶 認知症の南田洋子さん(本ブログ・08/11/3)
★ 南田洋子さんの認知症「介護は恩返し」長門裕之(本ブログ・08/10/4)
 
☆ 人気ブログランキング(国内ニュース)に参加しています。クリックのご協力をお願いいたします。
 

カテゴリー
ニュース

南田洋子さんがくも膜下出血で入院 認知症で闘病中

 数年前から認知症を患っている、女優の南田洋子さん(76)がくも膜下出血のため病院に搬送されたことが分かった。20日夜にも夫の長門裕之さん(75)が記者会見をする。
 
 南田さんは数年前から物忘れがひどくなり、ある日突然「女優をやめたい」と長門さんに切り出した。長門さんは「当時は認知症のことがよく分からなかった。そうしたサインを知っていれば、もっと早くに対応できたかもしれない」と述べている。
 
 南田さんが最後に出演した映画では、認知症を患っている女性の役であった。当初セリフはなかったものの、急遽短いセリフが用意された。プロである南田さんであれば、大して長いセリフでもなかった。できあがった映画のシーンでは、そのセリフを流ちょうに話している。しかしそれも、発せられたセリフを編集してつなぎ合わせたものであるという。
 
 先日、1年ぶりにテレビで南田さんの姿を見た。驚いたことに、1年前とは違っていた。昨年は長門さんとの意思の疎通もままならず、視点も定まらない状態であったが、しっかりと会話をしていたことに驚かされた。スタッフに対して、「ちょっと顔色が悪いんじゃない?」と言ったり、長門さんが「もう一度、女優をやるか?一言二言なら言えるぜ」というと、「もっと言えますよ」と話して周囲を笑わせた。言語不明瞭な南田さんではなく、昔から馴染みのある南田さんの口調に戻っていたのである。
 
 長門さんによれば、南田さんは肝機能障害が起因する認知症を発症したこともあり、肝臓の治療を施すことで一時的に「元に戻る」ことがあるのだという。認知症のみならず、脳に支障を来す精神病などは内臓疾患が原因で発症することもある。認知症の有効な治療法は確立されておらず、進行を遅らせる対処療法のみである。
 
 先日の番組で司会を務めたスマップの中居君が長門さんに尋ねた。「いま、こういう風に仕事をされているあいだ、洋子さんはどうしていらっしゃるんですか?」
 
 それに対して長門さんは「ひたすら私の帰りを待っていますね。これは、・・・これはもう嬉しい・・・今までそんな女に会ったことないから・・」と声を詰まらせた。結果論にしかならないが、南田さんが元気であったころにそのセリフを言ってあげればよかった。
 
 人というのは元気である人を面と向かって評価することは少ない。自分にとって偉大な存在を評価するのは、ずっとあとになってからである。認知症でもないのに、大切な人や物事を忘れてしまっていることがあまりにも多い。
 
 
☆ 人気ブログランキング(国内ニュース)に参加しています。クリックのご協力をお願いいたします。
 
★ 南田洋子さん、くも膜下出血で入院(朝日新聞・9/10/20)
★ 南田洋子さん、意識混濁で緊急入院(朝日新聞・09/4/2)
 
★ 認知症を知るホームページ イーロゴネット
★ 老老介護の現実 進行する少子高齢化の実態(本ブログ・09/9/8)
★ 認知症妻介護役を好演 長門裕之「ショカツの女・3」(本ブログ・09/4/19)
★ お年寄りと接する”常識”の変化(本ブログ・009/2/19)
 
 

カテゴリー
ニュース 映像写真

ノルウェー出身の3人組「a〜ha」が来年いっぱいで解散へ “Take On Me”がヒット

 80年代の洋楽ブームの中で、”Take On Me”や、”Hunting High And Low”などをヒットさせた、ノルウェー出身の3人組グループ「a-ha」(アーハ)が来年いっぱいで解散することが明らかになった。来年の12月4日、母国でのコンサートが最後のステージになる。今年11月25日、1日だけの来日公演が予定されている。
 
 82年にモートン(ボーカル)、ポール(ベース)、マグス(キーボード)の3人で結成。その後は渡英し84年に「Take On Me」をリリースするが、振るわなかった。85年にリアレンジされてからは世界的なヒットとなった。当時、彼らの母国である人口300万人のノルウェーでは「a〜haのレコードは、一家に一枚ある」とすら言われた。
 
 印象的なイントロで始まる同曲はPVでも注目を集めた。今では珍しくないが、アニメと実写を合成したPVが曲への注目を後押しした。その後は映画「007 リビング・デイライツ」の主題歌である「The Living Daylights」を担当した。
 
 3人は解散するが、個人としてソロ活動は続ける方針だ。
 
 洋楽にハマったのは彼らがきっかけだった。妹が最初に洋楽に夢中になったころ、「お兄ちゃん、モートンかっこいいでしょ!」と言うので面倒くさかったがテレビに目をやると、あの忘れられないイントロが始まった。こんな旋律もあるのか、そんな風に思ってからa〜haを初め、マイケルジャクソンやマドンナ、シンディーローパーなど多くのビッグネームに圧倒されることとなった。
 
 カラオケに行って「テイク・オン・ミー」を歌うと、イントロが出た瞬間に「あっ!懐かしい!」と言ってもらえるのは良いのだが、最後の最後であのファルセット(裏声)の高音が出せずに悶えることになる。
 
 当時、洋楽番組が多かったこともあり、彼らはいろいろな番組に出演した。ある番組でボーカルのモートンはこう言っていた。それは最初のワールドツアーを振り返ったときに、「日本が一番最高だった。何の準備もしていないのに、ファンのみんなは温かく迎えてくれた」。それは洋楽番組の情報が先行していたため、彼らが日本で人気を得ることは当然のことであったのだ。そんな彼らも来年でデビューから四半世紀を迎える。
 
 かつてグラミー賞の中では口パクではなく、実際にステージで歌った彼ら。メンバー全員、黒のタキシードを着ていて、すっごくすっごく、かっこよかった!!
 
  
☆ 音楽だけが世界語であって、翻訳される必要がない。そこでは魂が魂に話しかける(アウエルバッハ)
 


 
★ ポップグループ「a−ha」、世界ツアー後に解散へ(ロイター・09/10/16)
★ a-ha official site
 
 
 

カテゴリー
ニュース

「相棒」Season8 始動、どうなる杉下・神戸のコンビ

 警察庁で警視だった神戸尊(かんべ・たける=及川光博)の特命係への左遷が決定した。「ちょっと待って下さい。何で私がその(特命係に行く)役目なのですか?」という問いに対し、小野田公顕(岸部一徳)は「あなたが優秀だからですよ。これが理由じゃご不満?」という。とまどいながらも特命係に”左遷”となった神戸の階級は警部補である。車の運転は荒く、Macを利用している。キャリアとして中央(警察庁)にいたためか、死体を見るとおびえる。
 
 及川光博が演ずる神戸尊を相棒に迎えた「相棒Season8」が始まった。初回は2時間スペシャルである。
 
 成田空港に到着した杉下右京(水谷豊)は神戸の迎えを受けて帰路につく。東京に向かう途中の千葉県内の高速道路で「警視庁」の白バイが乗用車を止めているところを見つける。不審に思った杉下と神戸は白バイを追尾するが見失ってしまう。
 
 警視庁に戻った2人は、杉下が覚えていた白バイと乗用車のナンバーを照会するが、白バイの該当車両はなかった。そして乗用車の該当車宅に向かう。そこで死体を発見し、殺人事件として捜査が始まる。
 「もしもし神戸です」
 
 「分かっています」
 「いま、どちらに?」
 「言いたくありません。君に注意されたくないですから」
 
 杉下と神戸、どちらもエリートである。法律に対して杓子定規で官僚主義的判断をする神戸と、法律に対して対峙する杉下の違い。法律に対峙するというのは、法律を守らないものに対して向き合う姿勢を崩さないということである。杉下は法を犯したものには絶対に背を向けないのである。そのために、暴走することもある。
 
 法律書というのは難解な言葉が並んでおり、それを熟知したものが法を運用しなければならない。しかし「行間を読む」ということは、法律書にも存在するはずである。それは法律書の中にではなく、法律を守る側には必ずあるのだ。その守る側に行間が読めなくなっては、平和は守れない。
 
 この世に”相棒”が成立するとしたら、善と善、悪と悪であり、”善悪”は相容れない。ただしその”悪”が”善”になったとき、法律を運用するものはそれを見極めるための「行間を読む」力が必要になるのである。これは法曹関係者や警察官などの司法職員だけの話ではない。法治国家に生きる者全てに当てはまることを忘れてはならない。
 
 最も身近である法の番人が警察官である。杉下右京と神戸尊のコンビが、事件の加害者と被害者にどう接していくのか、そして単なるコンビで終わるか、”相棒”になりうるのか楽しみだ。
 
 
☆ 僕は争い事が嫌いなほうです。しかし売られたケンカは買いますよ。そして必ず、勝ちます。(杉下右京「相棒」)
 
☆ 人気ブログランキング(国内ニュース)に参加しています。クリックのご協力をお願いいたします。
 
★ 特命係に神戸尊(及川光博)がやってきた「相棒Season7」最終回(本ブログ・09/3/8)
★ 新「相棒」に及川光博が決定(本ブログ・09/3/7)
★ 相棒Season8 (テレビ朝日)
 
 

モバイルバージョンを終了