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携帯のフィルタリング

 
 携帯電話のフィルタリングが進んでいる。有害サイトから未成年を守る目的がある。アダルトサイトや健全ではない出会い系サイト、裏学校サイトなどに接続できなくなる。その一方で、フィルタリングが一律に一つのキーワードから分類されることから、有害ではないサイトまでその網にかかってしまう。
 
 健全な携帯サイトがけん引している文化市場が存在する。ゲームや携帯小説、SNSサービスなどである。これらも携帯会社が線引きする分類に当てはまれば接続できなくなる。こうした市場の規模は9000億円を超えるが、これが鈍化することに危惧する声もある。
 
 ただ、もはや無法地帯となっている有害サイトから未成年を守るのには、おおざっぱな線引きこそあってしかるべきだと思う。アダルトDVDも18歳未満は問答無用で観られない。携帯がなければ起こりえなかった犯罪も起きている。知らない大人と出会ったりする子供がいることに違和感があることは否定できない。
 
 とはいえ、携帯電話会社も大きな網をかけたあと、そこから優良なサイトを厳選する努力をして欲しい。携帯も立派なインフラとなった。いきなり水を止めるのではなく、節水を呼びかけるような努力は怠ってもらいたくない。
 
 そして多少不便を被ることになる若い人も少し我慢すべきだろう。守られているうちは非常に楽である。自由は手にすると嬉しいが、その扱いは決して楽なことばかりではない。ゆくゆくは大人でいることに悩むこともあるかもしれない。
 
 思えば、携帯などなくテレビが娯楽だった幼い頃、フィルタリングとなってくれたのは親だった。
 
 
 
☆ 少年は最初、自由に向かって溜め息をつく(ヴォルヴナルグ)
 
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★ 携帯フィルタリング、総務省が“過剰規制”に「待った」(ITmedia News・08/1/29)
 
 

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病院に行けない救急車

 
 ファーストフードでバイトをしていたとき、店内のお客さんの具合が悪くなり救急車を呼んだ。が、パオーンとサイレンを鳴らしてきたのは消防車であった。5、6人の隊員が降りてきた。
 
 「あ、あの・・あちらのお客様です」
 「ごめんなさいね、救急車の数が足りなくてとりあえず来ました」
 
 お客さんに近寄り大丈夫かと声をかけるオレンジ服の隊員。しかしなす術はない。外に目をやり、救急車の到着を待っているのである。消防隊の到着から10分後に救急車の到着だ。見ているこちらもホッとした。
 
 同じ所で熱中症で倒れたことがある。救急車は来たのだが今度はなかなか出発しない。意識を取り戻して名前を聞かれていると外で同僚が「どうして早く動かないの?」と声をあげていた。どうやら病院がなかなか決まらないようだ。結局、以前入院したことのある病院に搬送されることとなった。
 
 本当に具合の悪いときの救急車の存在はとてもありがたい。1秒が長く感じるのでピーポーピーボーのサイレンが聞こえると安心する。しかし昨今病院の受け入れ拒否などでなかなか救急車が動かない。病院も病状に対応できる医師がいなければ積極的に対応できない、担当医がいても手がふさがっているなど、救急医療の現場は深刻になってきている。
 
 こうなると救急体勢に頼るより前になるべく防げることは防ぐことであろう。軽度の症状であれば、通常の外来で対応してもらう、突発的な事故は仕方がないとしても普段から健康に気を使う。
 
 そんなことを考えると、わざわざ自分や他人の命を危険にさらす暴走行為や飲酒運転は許すことができない。
 
 
☆ 人生は道路のようなものだ。一番の近道は、たいてい一番悪い道だ。(ベーコン)
 
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★ 「救急隊も、つらいんです」現場から動けぬ救急車(産経新聞・08/1/22)
 
 

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チョコの日

 
 バレンタインデーの思い出と言ったら、むかし彼女からもらったくらいで、意外な人からのサプライズはなかった。小学校の時にクラス中に配っている女の子を見て「俺も多勢の中の一人か」と子供ながらに切なくなったものである。
 
 チョコレートよりも、誰からもらったかというのが興味のあるところであった。義理でも何でももらえるというのはとりあえず嬉しい。愛情よりも友情確認のようなものであった。だから貰えないと世の中から阻害されているのではないかというちょっとした被害妄想が襲ってくる。
 
 小学校の頃によく食べていたチョコレートと言えば、明治ツインクルチョコレートであった。卵形のチョコレートを半分に割ると、星や月の形の小さいチョコレートが出てくる。味はスタンダードなミルクチョコレートだった。
 
 今年はもらえそうにないチョコレート。低血糖をあげるために自分で買う予定くらいしかないのが寂しい。
 
 
☆ 恋の悲劇は死でも別離でもない。それは無関心である。(モーム)
 
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紙の思い出

 何もない紙に文章を書く時、とっかかりがあれば書きやすい。そこを突破口に文章をつなぐのだ。
 
 小学校1年の時、このとっかかりを作る授業があった。「お手紙交換」だった。ルールは折り紙に誰宛に何を書いても良いから一言メッセージを書く。それを相手に渡したら受け取った方は必ず返信しなくてはならない。最終的に多くの返信をもらった人が勝ち、というものだった。
 
 1番になりたかったが強敵がいた。クラスで1、2位の女の子に人気のある男の子だ。こいつだけには負けたくなくて書きまくった。内容は他愛のないもので、「○○ちゃん、家が近いし今度遊ぼう」「いつも仲良くしてくれてありがとう」といった一言である。帰ってきたメッセージは「何でNono君は私のことゴリラって呼ぶの?」や、お手紙交換の順位が上がってくると「がんばって!」というものもあった。
 
 机の上には折り紙メッセージがたまっていった。もう誰に何を書けばいいのかはネタ切れの領域に達していたが、それでも書きまくった。その男の子に勝ちたいがためにだ。しかし、最終的に2、3通の僅差で負けてしまった。紙に書かれる文字というのはその人の顔が見えて面白い。字の個性も人それぞれだし温かみがある。
 
 小学校の先生は、毎週わら半紙にクラス報のようなものを作り、保護者に配布していた。ワープロもなかった時代だったので手書きだ。ミニ新聞のような構成は子供の私が読んでも刺激された。質の悪いわら半紙は半年もすれば色あせてしまうし、消しゴムでこすれば破れてしまう。あの独特な匂いも幼い頃の思い出である。
 
 紙は伝達手段としてその役割を担っている。メールなどの電子化が進んでいても書いた方が速いことは多い。手に持ってじっくり読める本も味わい深い。紙は永遠になくなることはないだろう。そうなれば紙リサイクルの重要性は大きくなる。市販の封筒やコピー紙に含まれる古紙割合が偽装されていることが分かった。買うことで森林保護に貢献していたと思っていただけに、あの大学ノートもニセモノだったかと思うと残念である。
 
 偽造問題は何が偽物なのかではなく、誰がニセモノかということである。こうなると、天然素材のわら半紙が懐かしい気もするが、今となっては普通紙よりも割高なのだそうだ。
 
 
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★ 王子製紙の再生紙9品で偽装、古紙配合率「ゼロ」も(読売新聞・08/1/18)
 
 

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阪神・淡路大震災から13年 追悼の行事が全国で

  「神戸で震度6だって」。夜勤明け、交代する同僚から言われた一言に驚いた。家に帰ってテレビをつけてみると信じられない光景が広がっていた。13年前の今日の早朝、神戸沖を震源とする大地震が発生。平屋の多い長田区は火災が起き、高速道路は無惨にも歪んだ。繁華街である三宮周辺のビルは倒れ、地下は潰れた。
 
 数年前に訪れた神戸の街はきれいに再生していた。道路も建物も新しく、その新しさがかえって傷跡の深さを感じさせたのだ。神戸港付近にあるモザイクと呼ばれる観光スポットは多くの若者が夜景や海を楽しんでいた。神戸は生まれ変わったのかもしれない。
 
 6437人が亡くなった阪神大震災から13年が経つ。兵庫県内各地では追悼行事が行われ、祈りが捧げられた。二度と起きて欲しくない災害であるが、地震(噴火)で形成されたこの国で地震は切っても切り離せない。いざというときにどういう初動体制が取れるかというのは、自治体や消防のみならず、我々も考えておかなくてはならないことである。
 
 出勤時であれば混乱する、家に帰られなくなる、食べ物が無くなる、水が出なくなる、電気がつかなくなる、電話は通じなくなり人はパニックに陥る、最愛の人の安否が気になる。1.17は1年にあるうちで、一番最初の防災の日である。
 
 
☆ テロでは、5000人が死んだわけだけど、それを数だけで語ることは怖いこと。その一人一人に家族があるわけで、5000回のドラマがあるということを考えなきゃいけないんだ 。(ビートたけし)
 
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★ 阪神大震災から13年 夜も絶えぬ追悼の姿(朝日新聞・08/1/17)
★ 阪神大震災13年:「心重なる場に」 聖堂再建で交流促進、初めて迎えた追悼の日(毎日新聞・08/1/17)
★ 震災13年を前に兵庫県知事がコメント(産経新聞・08/1/17)
 
 

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まんが日本昔ばなしの人気

 
 朝の七時や夜のゴールデンタイムで子供向けの番組が多かった。しかし少子化の影響もあり、朝に子供向け番組を見ることはなくなった。「おはよう子供ショー」「ママと遊ぼうピンポンパン」「カリキュラマシーン」「ひらけ!ポンキッキ」などは全て情報番組に変わった。
 
 小さい頃の土曜日の夜七時というと、決まって「まんが日本昔ばなし」を見ていた。短編の話が2本の30分番組だ。シンプルな作りのアニメは紙芝居のようであり、物語の魅力に純粋に引き込まれていった。「まんが日本昔ばなし」の放送再開やDVD化の要望が多く集まっているという。しかしそこは視聴率至上主義の壁が立ちはだかる。加えてDVD化には版権の問題も絡み容易ではない。
 
 子供にとって感性を培うのに、こうしたアニメの存在は貴重だ。昔話は心温まるものもあれば残酷なものもある。シンプルな構成でそれを見せてくれたこうした番組が消えていくのは残念だ。一方で、大人が昔のアニメを懐かしむこともあるだろう。童心に返る時間も時には良いものであるし、汚れのない心を洗ってくれるのは貴重な存在。
 
 視聴率が、と言われてしまっては仕方ないが、語り部がいる限り後世に伝えたい話はたくさんあるはず。そうして親や子供、孫に時は流れる。視聴率は本当に見たい人とそうでない人の数字が分からない。
 
 
☆ えーい 紙をまっくろけにぬりつぶしちゃえ。なんとかなるだろう。物語はここから始まるのだ (手塚治虫)
 
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★ まんが日本昔ばなし 「放送再開して」「DVD化を」放送終了後も人気(07/11/27)
 
 

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亥年

 
 一つ前の亥年は阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、オウム真理教への強制捜査、沖縄米兵少女暴行事件などがあった。
 
 今年は感じで世相を表すと「偽」となってしまった。年金不信や食品偽装等、その深層心理に偽りの心があったのが顕著であった。
 
 来年は子年。子沢山に優しい社会であって欲しい。ねずみのように沢山の子供が育つことを願ってやまない。
 
 今年は姪ができた。赤ちゃんをあやす「メリーゴーランド」は三つの音が出る。メロディ、チャイム、そしてもう一つは「胎動」であった。この音を聞くと命の神秘、そして大切さを実感する。
 
 目の前で無邪気に笑う姪を見れば、未来を守らなくてはならないと実感する。「胎動」を聞くと初心が洗われる思いだ。過去に夢を見ず、未来を夢見ることを忘れてはならない。
 
 
 
 本年も本ブログをご贔屓いただきありがとうございました。皆さま、どうか良いお年をお迎え下さい。
 
Nono
 
 
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英会話スクールの思い出

 以前通っていた都内の外国語スクールは明快な料金体系だった。入会金1万数千円、平日昼間と土日終日のワンレッスン55分で月謝は6,300円だった。永久会員となるこのスクールは、都合で行けなくなったら電話一本で「休学」でき、「復学」も電話一本で済む。
 
 お世辞にも広いとは言えないフロア。でも目的は外国語の習得であり気にならない。英語の隣では、イタリア語、フランス語、韓国語、中国語、ドイツ語などが乱れ飛んでいた。講師との相性も必要だが、ここではobserver(見学者)として無料で好きな先生のレッスンに同席できる。
 
 私はニューヨーク出身の白人男性の講師のレッスンを受けた。どんな話をしても食らいついてきてくれるので楽しかった。この講師のレッスンはフリートークがメイン。「どんな一週間を過ごした?」と毎回聞かれるので、スモールトークを大切にする習慣が付いた。些細なことでいい。買い物をした→何を買ったか→いくらだったか→その買い物は成功だったか→先生は似たような物を持っているか→母国ではいくらかなどなど話を展開させる。
 
 英語を話せる外国人は多いが、教えるとなると別問題である。費用対効果が望めなければ英会話学校に払う金はもったいない。経営破綻したNOVAは派手な宣伝をしていたが、ほとんど自転車操業に近いものだった。被害者は受講者のみならず、講師にも及んだ。
 
 日本を好んで来てくれた異国の人たち。文化は言葉を通じて始まる集大成である。一英会話企業のずさんな経営で、関係がギクシャクすることがあってはならない。英語はハローで始まるが、グッバイだけで終わらない。「お疲れ様でした」と言ってくれる外国人がいることを忘れてはならない。
 
 
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★ 京の外国人講師、困窮の日々 NOVA破たん1カ月(京都新聞・07/11/26)
★ ラングランド外国語教室
 
 

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