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本の借り逃げ

 早稲田大学の中央図書館は多くの蔵書を保有しており、専門書を探すのに苦労しない。本屋になければ、ここで見つけることができる。以前のエントリで本に線を引いたり切ったりする公立図書館の事を書いた。大学ではそうしたモラルの低下はないであろうと思っていた。
 
 ところが全国の大学の図書館で、借りた本を未返却のまま卒業する学生が多いという。大学側はそれに対抗し、本の返却を卒業条件にするなどの措置をとるところが増えている。
 
 早大でも未返却図書があれば、卒業証書を渡さないという措置に出た。
 
 借りたら返す、空けたら閉める、点けたら消す、という当たり前のことができない者が多くなっている。報道では「強行策に訴える」となっていたが、強行策でも何でもない。これも当然の措置である。
 
 一事が万事。こんな簡単なことも履行せずに、したり顔で「卒業しました」とは、4月からの社会人生活も甘く考えていることなのだろう。
 
 本を返していない早稲田の学生さん、泥棒ですよ。
 
 
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★ 「本の借り逃げ、卒業させず」強硬策の大学相次ぐ(読売新聞・07/3/2)
★ モラルの低下(本ブログ・07/1/12)
★ 図書館で「切り抜き」「線引き」横行(本ブログ・06/12/12)
 
 

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大阪外語大「夜間主コース」存続への署名

 
 通学している早稲田大学第二文学部は、夜間に学びたい学生のために門戸を開いた。しかし今年4月から新設される、新「文学部」と「文化構想学部」により、第一文学部と同様に現在の在学生が卒業すると数年後には消滅する。
 
 二文や一文からは各界で活躍している著名人も多い。個性的な人材を放出したのは学風なのかもしれない。
 
 大阪大学との統合が決まっている、大阪外語大学が廃止を決めている「夜間主コース」の学生が、学部の存続のための署名運動を続けている。学生はいかに存続させるかを考えて欲しいと訴える。
 
 どこの大学も、少子化による大学全入時代を迎え経営の見直しを迫られている。一般に夜間学部や二部というのは赤字体質であることは否めないようだ。こうした学部の学費は昼間の学部に比べると安い。切り捨てられる感はどうしても払拭できない。
 
 レポート作成や作家の活動時間帯が夜間であることは一般的である。夜間学部というのはそうした恩恵を受けている感もある。夜の時間帯に討論し、そのまま酒の席で延長戦というのも味なものだ。
 
 大学は学ぶところではなく、考えるきっかけを受けて自分で考える場所である。昼間に働き、夜間に受講することは、隠し味を持った学生が集まりやすい。ただ机とイスと黒板があるだけではなく、先生と学生が目玉商品なのである。
 
 
☆ 私は常に学んでいる。墓石が私の卒業証書だ。(Eartha Kitt)
 
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★ 「夜学の灯」消さないで 大阪外語大、大阪大と今秋統合(産経新聞・07/2/15)
★ 大阪外国語大学
★ 早稲田大学文化構想学部・文学部・文学研究科
★ 黄昏学部、「第二文学部」(本ブログ・05/12/23)

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楕円形の幼稚園舎 東京

 幼稚園に通っていた頃、楽しかったのはやっぱり外で遊ぶこと。おにごっこ、かくれんぼ、缶蹴り、シーソーにジャングルジム。自由時間は重要なカリキュラムだ。どろんこまみれになって砂場で遊び、転んでケガをして泣く。感情のおもむくところを余すことなく発揮できる才能は子供たちに備わっている。
 
 東京・立川市に楕円形の幼稚園舎が完成した。屋上は一周180メートルほどあり、追いかけっこは「果てしない」のだという。何とも羨ましい園舎だ。いくら走っても逃げることができ、また追いつくこともできる。でもまた走り出せる。
 
 円というのは、絵を描く人に言わせれば一番難しい作業なのだという。確かに筆を持ってみると、きれいな円を描くのは難しい。この園舎で育つ子供たちはきっと、円を走り回ることによって、そんな感性のかけらをつかむかもしれない。
 
 そして、何周してもいつも楽しい友達同士、そんな思い出が将来、まあるい星にいる人たちというのは常に一緒であることを実感することだろう。
 
 
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★ 果てなく育て! 楕円形の幼稚園舎が登場…東京・立川(読売新聞・07/2/7)
 
 

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そのまんま東 宮崎県知事に

  
 最近欲しいと思っているのが、長時間座っていても疲れないイスである。腰が痛くて、今のイスだと少しばかり辛い。どこかに安価で疲れにくいイスはないものだろうか。
 
 芸能界を引退して宮崎県知事選に臨んだ、そのまんま東氏が当選した。芸能人の応援も断り、地元宮崎県人に戻る覚悟だった。前知事の談合事件をうけて出馬した氏は、多くの無党派票を獲得したと思われる。
 
 大学のある講義で一度だけ氏と隣り合わせになったことがある。いつもは定刻に着座している氏が試験の時に限って遅刻してきた。その時に隣に座った。長いす長テーブルなので、「すいません、すいません(イスを動かして隣に座っていいか)」と低姿勢。有名人なのに、素朴な感覚だったことを覚えている。
 
 氏は「知事室のイスはパイプイスみたいなのがいい」と述べた。タレントが知事になると、前長野県知事の田中康夫氏のように庶民的なアピールが必ずあるが、大事なことは知事のイスではなく、宮崎県民が座っているかもしれないパイプイスを良いイスにしてあげること。そして出馬する前に「談合は必要悪」と発言したことは注意が必要だ。後に撤回したが、発言が政治家生命を縮めることになる。
 
 座り心地のよい宮崎県にするために、どういう手腕を発揮するかが注目される。
 
 
☆ 一人でも反対があれば橋をかけない。その代わり、みんなで泳いで渡ろう(フランツ・ファノン)
 
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★ 知事公用車は廃止、席はパイプいす 東国原氏が意向(朝日新聞・07/1/22)
★ 東氏当選 タレント候補脱却の陰に20代ブレーン集団(産経新聞・07/1/21)
★ そのまんま東ホームページ
 
 

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黒い羊

 静岡市内の私立中学での出来事。担任の男性教諭が女生徒に「厄介者」を意味する「黒い羊」と英語で寄せ書きに書いた。
 
 女生徒の兄が自閉症の兄がおり、教諭はこの兄を嫌っていた。女生徒がこの兄の妹だと分かると、障害者の妹であることを中傷した。その後別室での登校を命じられ、女生徒は3年間を会議室で過ごしたという。
 
 女生徒の母親は学校側に相談したが「善処する」というだけで、一度も教諭に会わせなかったという。教諭は依願退職したが、学校を含めて謝罪がまるでない状態だ。少女側は市を相手に訴訟を起こし、市側は争う構えだという。
 
 「学校は学ぶところだと思っていた」と泣きながら話す女生徒。大切な時期を差別的は扱いで過ごした3年間は辛かったに違いない。
 
 教育的配慮のかけらも見られない教諭と善処しなかった学校側が、教育現場のブラックシープではないのか。学校に黒い羊は存在してはならない。
 
 
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★ 「黒い羊」訴訟:静岡市、争う姿勢 元教諭、少女に謝罪なく /静岡(毎日新聞・06/12/14)
★ いじめを苦に自殺 福岡(本ブログ・06/10/16)
 
 

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崩れる「公」意識 家から一歩外に出たらそこは・・

 高校の必修科目の未履修問題は数万人規模に影響が及ぶ大問題に発展した。内申書の改ざんまで発覚し、信じられない。大学の推薦試験の対応も「大学任せ」になっている節が見られる。履修漏れのある高校長が自殺した。
 
 連日のいじめ問題では学校側が「いじめ」をいじめとなかなか認めない。
 
 子供だけのみならず、教員が上司によるパワハラで自殺する事件も起きている。
 
 ソフトバンクモバイルは「番号ポータビリティ」の出鼻をくじく結果となった。派手な広告の割には処理体制が整っていなかった。
 
 岐阜県庁の裏金は、長崎県庁にも派生した。福島の贈収賄事件では元県知事が逮捕される事態に発展、和歌山でも談合が発覚している。
 
 前にも書いたが、狭い空間にいると、非常識が常識となって蔓延しがちである。誰かが声を上げれば、トラブルは防げるものである。そうしなければ、公の意識は崩壊し、公共の場がそうではなくなってしまう。
 
 公共の場を美しくするためには、個人の公共に対する美意識が必要だ。
 
 歩道に自転車を一台停めても一般に困る人はいないだろう。しかし、車いすや松葉づえの人には大きな障害物となっていることを忘れがちである。
 
 自宅から一歩外に出れば、そこは公共の場であることを忘れがちなのである。
 
 
☆ 人は転ぶと坂のせいにする。坂がなければ石のせいにする。石がなければ靴のせいにする。人はなかなか自分のせいにしない(ユダヤの格言)
 
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★ 欲を優先させた者たち(本ブログ・06/1/18)
★ 女性教諭が自殺、パワハラ訴える文書残す 鹿児島県(朝日新聞・06年10月31日)
★ 高校長自殺:自宅近くの山林で首つり 履修不足の説明会後(毎日新聞・06/10/30)
★ 岐阜中2自殺:クラブ内で日常的にいじめ 友人が証言(毎日新聞・06/10/31)
★ 会見迷走、いじめの有無で二転三転…岐阜・中2自殺(読売新聞・06/10/30)
 
 

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いじめを苦に自殺 福岡県筑前町(2006.10.16)

 昭和61年の2月、東京都中野区立富士見中学校2年生、当時13歳だった男子生徒が自殺した。「このままじゃ生きジゴクになっちゃうよ」と遺書を残して命を絶った。
 
 クラスメートがいじめるだけではなく、担任もそれに加担した。男子生徒の机の上には供え物や花、色紙に「安らかに」と担任を含めた他の教師の添え書きもある「葬式ごっこ」が行われていたのである。
 
 この時代はそれまで、器物損壊や教師に対する暴力が横行する「校内暴力」が問題になっていたが、それが「いじめ問題」へと移行していった時期であった。
 校内暴力は警察に頼れば一時的には解決するし、暴れていた生徒もそれを認識するようになり、対象が教師からいじめやすい生徒に移っていったものと思われる。しかし、いじめも暴力事件に他ならない。ましてや教師までもが加担したとなると、子供を預けている地域の親御さんはどうすればよいのだろうか。
 
 福岡県筑前町立三輪中学2年生男子生徒がいじめを苦に自殺した。同級生のみならず、担任教師もいじめをしていたことが明らかになった。校長は謝罪したが、「教師の言動が自殺の誘因になったとは思うが、主因となったかどうかは分からない」とした。
 
 しかし主因は誘因がきっかけになる。いじめの事件はこれまで数多く報道されているのに、教師のするいじめの誘因が許されるはずがない。
 
 読売新聞の「Do!コンポ」というコーナーに、女子中学生(14)が「友人に冗談で『死ね』と言ったことを後悔しています。今も相手が気にしていないか気がかりです」と投稿していた。
 
 平成生まれの子供が後悔しているのに、昭和生まれのプロの教師は何を考えていたのかを知りたい。
 
 
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★ いじめか、中2自殺 遺書に「耐え切れない」 福岡(朝日新聞・06/10/14)
★ いじめ、教師の言動影響「自殺の誘因」 福岡の中2自殺(朝日新聞・06/10/16)
★ 盗撮した先生(本ブログ・06/9/23)
★ 921「痛」のメール(本ブログ・06/3/28)
★ 顧問の女子生徒を30回殴った教師(本ブログ・05/10/6)
★ 恩師は近くにいる(本ブログ・05/2/17)
★ 命はそんなに軽いものなのか(本ブログ・05/2/15)
 
 

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子供の頃の思い出

 小学校のときのお話し。厳しく優しく接してくれた先生たちがたくさんいました。
「小学校二年生にしてはきれいな絵を描く」「造りは雑だがアイディアはいい」と褒めてくれた図画の先生。マイムマイムを学年で踊ったとき、「Nonoを見習いなさい」と手を引いて褒めてくれた先生。
 
 怖かった先生。給食を食べるのが遅かったので、わざと残すと平手打ちをした担任の先生。泣きながら食べました。みんなが食べ終わった後に残って食べていた時、最後に食べたプリンだけは美味しかった。
 
 残すのは悪いこと、残さなければプリンは美味しかったこと。
 
 放課後は、三日でやめたお絵かき教室、半年続いたスイミング、二年半通ったおかげで算数の時間はヒーローになった公文式。幼い頃に習ったといえばこれくらい。長く続いたことがなく、飽きっぽかったのです。
 
 良いことも悪いことも満足に分からないから、幼い心は常に興味とナゾに包まれているものです。学校の中の不思議と放課後の関心。それに対して惜しむことなくお金を出してくれた両親には感謝の気持ちで一杯なんです。
 
 
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★ 給食費払わぬ親たち お金あっても「頼んだ覚えない」(産経新聞・06/10/1)
★ いただきます(本ブログ・06/1/23)
★ 惜別(本ブログ・04/9/26)
 

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