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大学のレポートは無くせばいい

 
 千葉県警生活経済課は、東京ディズニーランドのパレードを撮影しDVDにして販売していた男女を著作権法違反容疑で逮捕した。以前、ダンスの振り付けが著作物と認定されたことに触れたが、そうしたことを踏襲する内容となっている。パレードや振り付けが著作物ということがこれではっきりした。
 
 著作権というのは、著作物を作った瞬間から発生する権利であり、どこかに届け出る必要がない。ノートに書く日記もこのブログも楽譜もすべて著作物だ。著作物の権利が侵害された場合は当局に訴え出る必要がある。
 
 大学でレポートを作成する際の注意事項が伝えられる。盗作は停学などの処分を行う、引用などの参考文献はそれを明示すること、と。インターネットの普及に伴い、他人の書いた文章を引っ張ってきて体裁よく文章を整える学生が増えてきた。
 
 こうした”カンニング行為”よりも嘆かわしく思うのは、自分の言葉で文意を人に伝えられない事である。早稲田大学では1年時に「日本語講座」を全学生に受講させることを決めた。ゼミなどで何を主張しようとしているか分からない学生が多いことを、教授陣が嘆いていることによる。
 
 自分の意見をオリジナルの著作物として公にしたいものである。ついでながら、盗作レポート防止策として、期末にはレポートではなく教場試験を実施したほうがいいのではないか。その方が学生も本気になって勉強するだろう。
 
 
☆ あの言葉はもちろん、思わず口からこぼれたのだが、思わず言っただけによけい重大なのだ (『カラマーゾフの兄弟』・ドストエフスキー)
 
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★  新入生に「日本語の文章講座」、論理的思考力を育成…早大(読売新聞・07/10/19)
 
 
 

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中学で「武道」「ダンス」必修化

 高校の時に体育の授業で柔道があった。根っからの文化系なので道場が新鮮だった。先生はかなりの小柄であったが、機嫌が悪いと生徒を投げ飛ばしていて怖かった。腕立て伏せと腹筋は辛くて地味。この授業で覚えたものは受け身と背負い投げである。授業の最初と最後には正座をして一礼、張りつめた空気が始まり、解かれる瞬間だ。
 
 ロサンゼルスに行ったとき、KARATEの看板を多く目にした。その時ふと思った。海外では人気の日本武道であるが、当の日本人はどれほど武道を知っているのかと。武道を知らないということよりも、”日本”を通じて叩き込まれる精神修行を失いつつあるのではないか。
 
 挨拶をする、人を敬う、厳しいだけでなく優しくある、そうしたことを失っている気がする。
 
 学習指導要領の改訂で、中学校の体育授業に選択制の武道やダンスが平成23年度に必修化される。体力低下防止と日本伝統に親しむことが目的だ。
 
 頭のいい若者も凛々しいが、「はい」としっかり返事のできる若者は実にかっこいい。
 
 
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★ 中学で武道必修化へ 中教審体育部会 「伝統文化」重視で(産経新聞・07/9/4)
 
 

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ブログで生徒の悪口 都立校教員処分

 
 ブログに生徒や同僚教員の悪口を書き込んだとして、都立校教員(56)が減給処分となった。以前には東京メトロの社員が客の容姿などを書き込んだとして処分されている。
 
 ブログはホームページなどと違い、誰でも今すぐに開設できる手軽なメディアとなった。内容は日記から商品のレビューまでさまざまで、海外では影響力を持つブロガーも存在する。
 
 ブログに限ったことではないが、ネットでの書き込みはその内容にある程度の責任を持たなくてはならない。個人を中傷する書き込みは誰が読んでも不快であるし、人が特定できるものであればなおさらである。簡単に世界発信できるものであるがゆえに、取り扱いは注意であるはずだ。
 
 しかし、匿名であることをいいことに、この種の事件が後を絶たない。自分は安全地帯に逃げ込んで、人をけなす行為は卑怯で最低の行為だ。どうして”投稿”するまえに躊躇しなかったのだろうか。ネットは公の場であるという認識が必要であるが、それが無い者が多い。一度漏れてしまった内容は回収が不可能であるが、その責任はどうとるつもりか。
 
 ブログは誕生してから10年になる。便利な道具というのは、かならずそれをいびつな使い方をする者が現れる。権利関係の無視、ネットマナーの放棄、匿名の歪んだ人間が素知らぬ顔をして近くにいるかも知れないと思うと背筋が凍る。
 
 
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★ 都立高教員、ブログで女子生徒の悪口 都教委が減給処分(産経新聞・07/8/31)
★ ブログ誕生10周年 なお進化途上のメディア(DODA)
 
 

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卒論代行業

 
 迷惑メールの中に、海外からの「卒業証書作成」を唱ったものがあるが、国内では卒業論文やレポートを代行作成する業者が登場し、問題となっている。
 
 通っている学内でも掲示板に「レポート作成時における、インターネットを利用したコピーペーストは不正行為とみなし、厳正なる処分をする」とある。コピー&ペースト(コピペ)は検索エンジンで探せば見つかるであろうし、そもそもそんなことをして文章を作成すること自体がかなり面倒だ。
 
 こうなればPCを使用させないために、レポートではなく教場筆記試験を課した方がよいのではないか。
 
 卒論代行もアドバイスであれば、塾や予備校の類と一緒で問題はないが、完全に丸投げされたものを作成するとなれば、刑法に触れる。
 
 文章は人の思想形態を担う表現手段である。卒論はその集大成であるのに、それを他人に依頼することに躊躇はないのか。大学というのは最高学府である。最後の達成感を得たいとは考えないのだろうか。
 
 卒論は卒業認定する重要な書類である。他人がそれを作成すれば私文書偽造罪、コピペが伴えば著作権法違反にも問われる重大な犯罪行為だ。
 
 
☆ あなたのエッセイはよく書けていて独創的だと思った。しかし、独創的な部分は上手く書けていないし、上手く書けている部分に独創性はなかった(Samuel Johnson)
 
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★ 1文字5円、卒論に代行業者…大学は「見つけたら除籍」(読売新聞・07/8/18)
 
 
 

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個人的なウェブログ

大ファンのひと、半井小絵さん

 
 気象予報士の半井小絵さんの大ファンだ。2004年にNHKニュース7で見てから一目惚れ。その年の秋にホームページを開設、掲示板も設けた。真偽の程は定かではないが、半井さんを知るというかたから「半井さんはお酒に強いですよ」と書かれたり、別のかたからは「○○という雑誌にインタビューが掲載されています。今月号ですね」と、荒らされることもなく10ヶ月が過ぎようとした頃だった。
 
 早大生なら知っている少人数制の英会話の授業がある。学部生・院生なら誰でも履修できる。夏期集中のこの授業をとっていたので、先生はなんという名前か、友人はいるかなど、メンバーを確認すべく専用サイトにアクセスした。
 
 そこにローマ字表記の半井さんのフルネームがあった。雑誌のインタビューで「環境問題について学んでいる」と読んだことはあったものの、具体的にどこで学んでいるかは分からなかった。一瞬、目を疑ったが、名前が名前だけに、同姓同名の別人がいるとも思えない。
 
 授業初日、4畳半くらいのブースに30分前に到着して気持ちを整えた。最初に他学部の女の子2人が来た。彼女たちは半井さんのことを知らなかったようなので状況を説明し、「別人かも知れない。でももし半井さん本人だったら、この消しゴムを倒すね」と縦長の消しゴムを立てておいた。
 
 
 そして、その立てた消しゴムを倒すこととなった。
 
 
 スタイリッシュな服装で颯爽と登場したのは、半井小絵さんご本人だった。
 
 まさか同じ大学組織で学んでいたとは驚きである。早大生は5万人。この英会話授業を履修する学生は年間3千人。その中の4人の学生の中で対面することができたのは宝くじに当たるほどの幸運だった。
 
 授業では「ペアワーク」というものがある。質問を互いにしあってそれに答えるというものだ。私はプライベートの暗い話をしたが、そこは大人の半井さん、目を背けることなく笑顔で聞いてくれた。次は彼女が話をする番だったが、講師が「Time is up」、半井さんが「I haven’t talk to him, yet !(まだ彼に話していない)」と言ったが「No,no,no,no」と言われる。少し自分のことを話しすぎた。半井さんの話が聞けなかった。
 
 授業が終わると、半井さんは「See you」と言って凄い勢いで去っていく。後ろ姿を見送っていて切なくなる。私人の半井さんから、公人の半井小絵さんに変身していったからだ。
  
 2週間後、その授業の最終日にホームページは閉鎖した。掲示板には予め”閉鎖”を告げたが、「NHKから圧力があったんですか?」とか「女性ですが、半井さんのファンだったので残念です」などと書かれた。もちろんNHKから圧力などない。そうではなく、ご本人に会ってしまったことで目的を達してしまったような、ちょっと言葉では言い表せない気持ちになり閉鎖を決めたのだ。まさかこんな体験を公表するわけにもいかなかったから。
 
 日経新聞の「夕&Eye」というコラムがあり、半井さんが早大大学院・アジア太平洋研究科で学んでいたことが書かれている。(7/27,8/3,8/10付)地球温暖化についての国際的政策論をまとめようと思っていたが、論文指導を受けた教授に「身近な現場が大事」と言われ、キャンパス生活が変わったという。
 
 それにしても、英語というのは素晴らしい。初対面で自分の大好きな人を呼び捨てにできる。
 
 そしてひとつ気がかりなことがある。半井さんは「みんな私の仕事が楽だと思っている」と言ってうつむいていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Hey, Sae! Did you enjoy the school life at Waseda University ?
 
Speaking of a hotter summer, I remember you.
That school building reminds me of the memory with you.
 
Just remember,
A big fan of you, I was,
I have been ,
I am ,
and I will be.
 
And also,
 
“bye for now” means “じゃあ、またね.”
  
 
 
 
 
 
 
 
 
☆ 台風警報なんてありません(半井小絵・台風が迫っていた前日、ネイティブ講師が「タイフー警報が出たら明日は休講です」と言ったときの言葉)
 
 
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※(2014/3/28追記)
当時レンタルしていた情報掲示板を見つけたので、スクリーンショットを掲載しておきます。
 
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その他

郁文館夢学園の夢

 
 東京・文京区に郁文館夢学園という中・高の学校がある。
ここの生徒は生徒手帳の中に夢を具体的に記す欄があり、「弁護士」「医者」「サラリーマン」「ミュージシャン」などと書いている。
 
 林間学校のような「夢合宿」では、具体的な夢を書かせるが、「夢はありませんなどと書くなよ、ふざけるなよ」と先生が生徒に話す。
 
 理事長に就任した、株式会社ワタミの渡邊美樹社長は「夢を尋ねると、良い大学に入って、いい会社に就職するという子が多い。しかし、大事なのは大学の向こう側にある夢を早くから具体化させることだ。新卒の3割が辞めてしまっている。その3割をいま持ってきているというわけです」。
 
 夢を持つことは活力になる。明るい将来というのは若い世代には必須科目だ。大人の持つ時間と若さの持つ時間は刻み方が異なる。大人は時計を見て、カレンダーを見て時間を過ごすが、若者は自分たちで時間を刻むという点で異なる。
  
 夢がある場所は、大学卒業の直後という近さではない。人生の長さイコール夢がある。
 
 
☆ 子供たちが早くから見せた兆候どおりに成長したならば、この世の中は天才ばかりになっていたはずだ(Johann Wolfgang von Goethe)
 
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教え子と性的関係 滋賀・大津(07.5.25)

 妹は女子校に通っていたが、男性教師と女生徒の結婚というのはよくあることだと言っていた。師弟関係が信頼関係になれば、男女の仲になることも不自然ではない。しかしそれは純粋な恋愛関係の必要性が絶対にある。
 
 友人は都内の私立高校に通っていた。そこは中学も併設されていたが、そこの男性教師が中学1年の女子生徒をレイプした。友人が先生にその事を問いただしても無視され、PTA組織もなかったことから、「事件」はうやむやにされた。
 
 まさか教師と中学1年の女の子の「純粋な恋愛関係」が存在するはずもない。力関係を利用した卑劣な犯罪は、表沙汰になっていないものも含めれば数は多いのだろう。
 
 滋賀県大津市で男性教師が受け持ちの女生徒と性的関係を持ったことが分かり、自宅謹慎処分となっている。こういう報道を知るたびに思う。世の先生がた、生徒や学生に「あの学校に行っていて良かった」、そう思わせるような青春時代を作ってあげてください。
 
 そして、「あの先生に受け持ってもらって最高だった」と。
  
  
☆ 平凡な教師は言って聞かせる。良い教師は説明する。優れた教師は立証してみせる。偉大な教師は触発する。(氏名不詳)
  
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★ 相談受けるうちに…教え子と性的関係 男性教諭を謹慎処分(産経新聞・07/5/25)
★「真剣に交際」と無罪 女子高生と性行為の男性 名古屋簡裁(産経新聞・07/5/23)
 
 

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保育料滞納の保護者

 
 不動産屋に身を置いていたときのこと。気の重い仕事が「督促」だった。
立体駐車場の家賃2万円ばかりを納めてくれない女性がいた。自宅の留守電に要件を入れても、同居の母親に伝言を伝えても振込をしてくれない。
 
 したくはなかったが、国内でも有名な会社に勤める彼女の職場に督促の電話を入れた。すると、「分かりました。ただ、職場に電話するのはやめてください」と逆ギレされてしまった。
 
 保育園の料金を滞納する保護者が後を絶たず、全国の主要都市だけで総額34億円にものぼるという。督促に向かうと居留守を使ったり、すごむ者もいるという。子供を預けるだけ預けて、本当に自分の子供を教育をしているという意識が希薄になっている。
 
 給食費滞納問題でもそうであったが、生活困窮者は毎月1000円でも支払っているケースもあるのに、外車を二台所有するような家が支払いに応じないケースがある。
 
 こどもの日の定義は祝日法で以下のように定められている。
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」。
 
 教育を受けさせることのできる環境に感謝していれば、こうした滞納問題など起こりえない。定義の一文にある「母に感謝する」という定義に当てはまっていない保護者が少なくないことに愕然とする。
 
 PCは買うがソフトはコピーする、車は買うが駐車場には入れない、子供は預けるが、保育費は払わない。お金の使い道の偏りを考えると、生活に現実味を帯びていない大人があまりに多い。
 
 
☆ 男性あるいは女性の育ちが分かるのは、喧嘩の際にどういった振る舞いをするかによってである。 (ジョージ・ショー)
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★ 保育料滞納34億円、悪質例多く差し押さえも…読売調査(読売新聞・07/5/5)
 
 

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