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JR東海、不正乗車社員関与など社員119人処分 プライドのない一部の社員(2010.6.9)

 有人改札時代、改札付近で制服姿の男子高校生が駅員に怒鳴られていた。どうやらキセル行為をして、それが駅員に見つかってしまったようだ。「学校に知られたら大変なことになるだろう?」男性駅員は人目もはばからることなく、大声で学生を怒鳴りつけていた。怒鳴るのも反省を促すという意味と、周りの目を集めることで恥をかかせて後悔させる意味があるのかもしれない。
 
 有人改札のころは、改札出口に立つ駅員さんは職人技であった。切符を受け取り、不足金額だと「新宿からのお客さん、30円足りません!」実に、都内近郊くらいの駅からの乗車料金をすべて暗記していたのだ。
 
 自動改札になってから、切符にはさみを入れる駅員さんは消え、出口も乗り越しなどの対応をする駅員さん1人だけとなった。しかし、自動改札を強行突破する悪い輩というのを何度か見たことがある。手でスイカなどのIC乗車券をタッチする部分をたたき、そのまま強引に通過するのである。窓口に一人いる駅員さんは知ってか知らずかその者を追跡することはない。
 
 モノが便利になる反面、それを悪用する者が現れる。JR東海はIC乗車券を悪用して不正乗車を繰り返していた問題で、78人の社員が新たに不正に関与していたことが判明したとして、5人を懲戒解雇や諭旨解雇とし、80人を出勤停止や言及などの処分にした。監督責任を問い、34人を減給や戒告処分とした。
 
 制服に身を包んで男子学生を叱っていた、かつての駅員さんのような人はもういなくなったのであろうか。自動改札機には、そうした不正に対して強い態度で出る機能も備え付けなくてはならないようだ。機械を便利に使う反面、こうしたハイテクのすき間にできた誘惑に負けてしまう一部の人たち。有人改札の苦労を知らない、または忘れてしまった人たち。そうした一部の人の中に鉄道マンという誇りがないのが実に残念である。
 
 
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★ 社員85人が不正乗車5人解雇、他社路線で IC券記録消去・JR東海(時事通信・10/6/9)
★ JR東海、不正乗車関与で社員5人を懲戒解雇(読売新聞・10/6/9)
 

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埼玉・熊谷のひき逃げ事件にチラシ印刷無償協力 過去に我が子を失った都内の夫婦

 
 1977年、東京都内で長女(9)をひき逃げで失った両親が、同じくひき逃げで子供を失った親御さんへ情報提供を求めるチラシの無償印刷をかって出た。現場の地図などが記載されたチラシは間もなく新聞の折り込みなどで配布される予定だという。
 
 印刷強力を申し出たのは、東京・文京区内で印刷会社を経営している夫婦。夫婦の長女は77年に都内でひき逃げされて亡くなった。犯人が逮捕されるまでの1ヶ月間、協力者とチラシ配りを続けたという。「娘の事件は周囲の強力のおかげで解決できた。その恩返しになれば」と語る。
 
 夫婦が協力したのは、埼玉県熊谷市内のひき逃げ事件。昨年9月30日午後6時50分ごろ、市立石原小学校4年生の小関孝徳くん(10)が、同市本石1丁目の市道で頭部をひかれて死亡しているのが見つかった。母親の代里子さん(42)は事件以降、同級生の母親らと現場周辺を通行する車両ナンバーをメモして熊谷署に提出したり、独自にチラシを配ってきた。
 
 
 私事だが、免許試験場で運転免許更新を済ませてきた。優良区分なので講習は30分。事故を未然に防ぐための啓発ビデオを見てきた。その中で、やはり子供を事故で失った母親のインタビューが流された。亡くなったのは小学生の男の子。現場に着いたときに「脳脱状態で死亡しているのが分かった」といい、しばらくは「台所にも立てないほど落ち込んだ」という。
 
 最近の事業仕分けで「交通安全協会」の発行する「教則本」が無駄ではないか、との指摘があった。理事長の年収が2,000万円とも聞くと呆れてしまうが、こういう機会があることで身を引き締めてハンドルを握らなくてはならない、そう思った。
 
 教則本もいいが、交通ルールは免許を持っている以上分かっていることだ。肝心なことは、そのルールを守らなければどんな悲惨な事故を作ってしまうか、そんなことの啓発活動のほうが大事である。教則本などの類は必要な人だけ持ち帰られるようにすればよい。
 
 交通事故は悲惨な現場であることのほうが多い。鉄のかたまりにつぶされ、ひかれてボロボロになった遺体というのは想像を絶するものである。そんな我が子の無念さを考える親御さんの、胸を締め付けられる思いというのは想像に難くない。犯人はつかまったが、ひき逃げする者を許せないという荻野さん夫婦の思いは一生続いていくだろう。悲惨な体験とはそういうものなのかもしれない。
 
 2人暮らしの親子を引き裂いた犯人はまだつかまっていない。犯人が素知らぬ顔をして生活しているのかと思うと腹が立つ。犯人が逃げている以上、これは事故ではなくて事件である。埼玉県警熊谷署では情報提供を募っている。(熊谷警察署:048-526-0110)
 
 
★ 熊谷市(平成21年9月)発生ひき逃げ事件(埼玉県警察本部)
★ チラシ無償で20万枚 亡き子思い捜査協力(読売新聞・10/5/23)
 
 
 

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138キロ速度超過動画ネット投稿 会社員逮捕 和歌山県警(2010.3.5)

 和歌山県警交通指導課と橋本署は、道路交通法違反(速度超過)などの疑いで、同県紀の川市内の会社員の男(42)を逮捕した。男は容疑を認めている。
 
 男は09年8月16日午前、同県かつらぎ町の高野龍神スカイライン(国道371号)で、制限速度が50キロであるにもかかわらず、138キロ超過の188キロで走行するなどした疑い。知人の国産バイク「ハヤブサ(1300cc)」で約20キロを走行した。
 
 県警は「猛スピードで走っているバイクの動画がある」との通報を受け、この動画を警察庁科学警察研究所に鑑定依頼。同所が動画の風景の流れや走行時間などから速度を割り出した。その後、投稿者であるバイクの持ち主である知人を割り出し、運転していた男を突き止めた。
 
 わざわざ違反である証拠をネットに公開する意図が分からないが、男は免許取り消しになり、バイクは押収されることになるだろう。いうまでもなく、一般道は高速走行に絶えうるように作られているわけではない。事故を起こさなかったことが幸いである。次回投稿することがあれば、同スカイラインを知らない人が旅情風景でも味わえるような動画のネット公開を希望したい。
 
 
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★ ユーチューブ投稿を解析、時速188キロばれた(読売新聞・10/3/5)
 
 

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鉄道撮影の鉄道ファンを捜査へ 大阪府警

 
 「撮り鉄」と呼ばれる鉄道を撮影する鉄道ファンが捜査対象となる。大阪府柏原市のJR関西線で14日、鉄道ファンが線路内に入ってお座敷列車「あすか」を撮影しようとした。運転士が気付いて停止したが幸い大きな事故にはならなかった。この時にJR西日本の社員が立ち退くように説得して数人いた鉄道ファンは説得に応じた。この時は府警柏原署員も出動したが、列車を止める意図はなかったと判断して引き上げた。
 
 しかし大阪府警柏原署では、列車のダイヤが乱れたことなどを重視、鉄道営業法違反(鉄道地内立ち入り)や、威力業務妨害、列車往来危険容疑などの適用も検討している。14日の時には午前10時半から1時間ほどにかけて約50人の鉄道ファンが河内竪上駅付近に集まり、うち数人が線路内に立ち入った。
 
 敷地内に入れば不法侵入にもなりうる上、列車と接触すれば大変なことになる。鉄道事故は多数の乗客を危険にさらし、また迷惑をかけることになる。趣味も過ぎると命取りになることを考えなくてはならない。
 
 列車は遊園地のアトラクションではない。多くの命を乗せたインフラの一つであることを肝に銘じて欲しい。想像力の欠如が楽しいはずの趣味を一転、犯罪に変えてしまうこともあるのだ。
 
 
 
★ 「撮り鉄」の”脱線”問題 大阪府警が捜査へ(産経新聞・10/2/20)
★ また「撮り鉄」?お座敷列車止める 滋賀(読売新聞・10/2/20)
★ 鉄ちゃんよ、”鉄道マニア”になれ。(本ブログ・10/2/15)
 
 
 

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鉄ちゃんよ、”鉄道マニア”になれ。

 マニアとかオタクと呼ばれるといい気はしないと思うが、そう呼ばれることによって世間からある意味において放置されるため、世間の誰にも邪魔されずに自分の趣味に没頭できることがある。かつてパソコンはそれこそ”マニア”ではないと操作できないような感があった。かつてパソコン部に在籍していた私だが、男ばかりの空間であり、女の子が来ると言ったら唯一、文化祭の時にパソコンで占いをやったときであった。
 
 パソコン以外でも、一般の人では興味を持つことのないような代物についての情報を専門誌で得る。そうして”独学”したら、秋葉原に行って店員さんに確認をする。ここで重要なことは、アンダーグラウンドなものであればあるほど、事前に学習していくことがルールであるということだ。店員さんに一から十まで聞くのはルール違反だという暗黙の了解が存在したのである。「これって俗に言う○○ですよね」、「ああ、いわゆる○○ですねぇ(笑)」というように、数少ない言葉のやりとりで大意はつかめたものである。
 
 マニアという言葉と関係はないが、ヤフーオークションもかつては無料で出品・落札ができた。相手とはメールでのやりとりをするので、真摯なやりとりが行われて実にほのぼのした時期であった。しかし利用者が増加してくると、そこには必ず悪のニッチ産業(すき間産業)が栄える。その一つがネットオークション詐欺の出現である。今では当初と比べるとかなり厳格なオークションとなってしまった。
 
 閑話休題。
 
 マニアやオタクであったがゆえに、ある種の趣味を堪能できたのである。ところが最近では”オタク”が一般的になってしまい、守られていたはずの様式や良識がおざなりになっていることが残念である。その一例がかつて”鉄道マニア”と呼ばれ、今は”鉄ちゃん”と呼ばれている人たちであり、その一部が暴走して脱線しているというものだ。
 
 大阪府柏原市のJR関西線で14日、線路脇にカメラの三脚を立てた4、5人がいるのを運転士が発見し、50メートル手前で電車を止めた。事なきを得たが、JR西日本の社員が行った”鉄ちゃん”への説得は30分に及んだ。別の場所では同様の内容で死亡事故も起きている。このほかにも駅構内で列車の写真撮影をするために、ホームに人があふれたり一般客が迷惑したりと不穏な空気が漂っている昨今であるという。
 
 列車に近づくという行為は危険であり、ひとたび事故が起きれば取り返しの付かないことになる。だから鉄ちゃんに言いたい。プライドのある鉄道マニアであれ、と。
 
  
☆ 床の上で自分の子供の電気機関車をいじくって三十分を空費することのできる男は、どんな男でも実際は悪い人間ではない(シメオン・ストランスキー)
 
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★ 暴走鉄道ファン、列車止める 線路脇で撮影(読売新聞・10/2/15)
 
 

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20キロ引きずり男を逮捕 ひき逃げの認識も 北海道・美唄市(2010.1.25)

 1月2日に北海道美唄市で無職男性(80)が車にはねられて20キロ引きずられ死亡した事件で、北海道警美唄署は、月形町の左官工の男(47)を自動車運転過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕した。
 男は「雪の塊にぶつかったが、頭が真っ白になり、あとはよく覚えていない」と、容疑を否認している一方で、人をひいた認識があったこともほのめかしているという。「止まって確認すればよかった」と話している。
 
 同署によると、美唄市内で男性をはねた後、奈井江町の奈井江大橋まで男性を引きずった疑い。男の車の底部には肉片や毛髪が付いていることから、被害者男性のDNAと照合して調べる。
 
 この事件は目撃情報が乏しく捜査は困難を極めた。事件現場が地元住民しか通らない道路であることから、近隣約千戸を訪れて車を確認する「車当たり捜査」を実施した。その結果、男の車から血痕や毛髪が付いているのを発見した。
 
 DNA鑑定をして容疑車両と特定するのは当然であるが、同時にDNA鑑定をしなければならないほど遺体の損傷は激しかったと想像できる。20キロ以上にわたって引きずられた遺体の状況を考えると、家族でも本人とは確認できなかったのではないだろうか。亡くなった男性はさぞかし無念であったことだろう。
 
 
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★ 「雪の塊かと…」お年寄りを24キロ引きずり死なせた左官逮捕 北海道・美唄(産経新聞・10/1/25)
 
 

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日本航空破綻 負債額2兆3千億 空に広がるいばら道(2010.1.20)

 かつて日本航空の旅客機には赤くて丸い鶴のマークが付いていた。鶴はタンチョウヅルをモチーフにしたものだろうか。”丹頂鶴”は「丹=赤い」「頂の」「鶴」という意味である。08年に鶴のマークは消えて現在のデザインに変わった。
 
 高度成長期に数多く大空を舞った、そんな日本の空の長い歴史を担ってきた日本航空が2兆3千億円もの負債を抱えて経営破綻し、会社再生法の適用を受けることとなった。今後は企業再生支援機構の手を借りて経営再建を目指すことになる。金融機関の債権放棄、そして公的資金は1兆円ほどが投入されるとも言われている。つまり税金だ。
 
 「税金を投入する以上、失敗は許されない」と前原国土交通大臣は会見で述べた。さらに大臣は「2社体制の維持ではなく1社体制もあり得る」と述べたが、現実的には独占禁止法に抵触する可能性もあり、1社が空を独占することはなさそうだ。そもそも日航も親方日の丸体質が経営破綻を招いたと言われる。かつて半官半民であった公営企業が左うちわで経営をしていたから戦後最大規模と言われる”倒産”を招いたのかもしれない。
 
 運輸業界は客そのものが売り上げの対象となる。従って、世界情勢に不安材料があればたちまち経営が危機に陥る。一昨年の燃料高騰や新型インフルエンザなどで渡航客の減少を招いた。機内にある機関誌や食器の重さをグラム単位で減らしたりするなどの涙ぐましい努力もした。それも日航社員がJALブランドを誇りにして働いてきたことゆえの努力である。
 
 今後は少子高齢化で人そのものの数が減っていき、日航のみならず運輸業界は苦戦を強いられることになるだろう。今後は空路のみならず、空港まで誘導する陸路のサービスをも模索すべきである。各種電鉄会社との業務提携や、飲食などのサービス事業者との連携で、空の旅が楽しくなるようなイメージ戦略が不可欠となる。
 
 今年は85年8月に起きた史上最悪の航空機事故である「日航123便墜落事故」から25年という節目の年になる。この時も親方日の丸体質が事故を招いたと言われた。四半世紀に渡り、これまで国内では大きな事故は起きていないが、安全運行が何よりも客にとって大切なサービスであることを忘れてはならない。今後必要となるのは、客がJALブランドを認識するように誘導する経営の管制塔が必要となる。つまり、あぐらをかいた企業ではなく、”親方鶴丸=空なら日本航空”と客に認識させることが大事なのである。
 
 
☆ 好機は、逆境や一時的な失敗の中によく隠れている。 (ナポレオン・ヒル )
 
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★ 日本航空:整備は、サービスは 利用者は不安と激励(毎日新聞・10/1/19)
 
 

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15キロひき逃げか 橋の路上に変死体 北海道・美唄(2010.1.2)

 2日午後6時半ごろ、北海道美唄市の道道から「道で倒れている人を見かけて車で引き返したが、いなくなっていた」と道警美唄署に通報があった。同署で調べたところ、路上には血痕が残っていたため、道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで捜査を始めた。
 
 その20分後、15キロ北東の奈井江町の奈井江大橋の車道で男性の変死体が見つかった。道警砂川署で調べたところ、血痕が50メートルに渡り残っており、頭部の骨などが見つかった。背中はすり切れている状態で発見されており、美唄市内ではねられた男性が現場まで引きずられた可能性もあると見て、死亡ひき逃げ事件として捜査を始めた。
 
 正月早々いやなニュースである。死亡した男性は美唄ではねられて、別の車に引きずられた可能性もある。また同一車両にそれをなされた可能性もある。いずれにせよ、15キロもの距離を引きずるという悪質な事件である。男性は上下ともに下着のような姿であったという。男性の衣類にはねた車や引きずった車の痕跡が残っている可能性が高い。その時間の美唄市内は乾いた雪が降っていたが、後に晴れている。道警は15キロも逃げたかもしれない車両を特定してほしい。
 
 交通捜査は車両が特定できた後に、該当車両を1台ずつしらみつぶしに当たっていく「車当たり」という方法が採られる。そして何といっても該当車両を割り出すには科学捜査がものをいう。割れたウインカーの一部がミリ単位で残っていても車種を特定することができるのだ。
 
 日本警察の鑑識技術は世界でもトップレベルである。そのため、日本警察の鑑識技術を学ぶために、東南アジア諸国から警察官が研修のために来日する。指紋や掌紋、足跡の採り方などを学んで帰る。犯罪者を逮捕したいという思いは同じだ。そして、科学捜査が進歩すればするほど思うことがある。それだけ罪を犯した者が出頭することなく卑怯になっているということである。
 
 
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★ 引きずり跡:ひき逃げ?の跡 15キロ先に遺体 北海道(毎日新聞・10/1/2)
 
 
 

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