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大原麗子さんが死去 東京・世田谷の自宅で

 6日夜7時ごろ、女優の大原麗子さんが亡くなっているのを、東京・世田谷区の自宅に駆けつけた成城署員と大原さんの弟が見つけた。大原さんの弟が「2週間前から姉と連絡が取れない」と同署に連絡していた。遺体の状況から死後2週間ほど経過おり、事件性はなく、病死とみられている。大原さんは一人暮らしだった。62歳だった。
 
 「少し愛して、なが~く愛して」がキャッチコピーだった、サントリーのCMでも好演。80年「獅子の時代」、84年「山河燃ゆ」(いずれもNHK)など、多くのドラマや映画、CMに出演、清楚で可愛らしい言動に人気があった。73年に俳優の渡瀬恒彦、80年には森進一と結婚したが、84年に森と離婚している。
 
 東京都文京区出身。大原さんは34年前に発症したギランバレー症候群に苦しんでいたと言われ、99年から治療のために芸能活動を休止していた。
 
 ギランバレー症候群は、筋肉を動かす運動神経が冒され、両手足に力が入らなくなる病気で難病指定されている。
 
 ドラマのNGを集める番組で、こたつに入って男優さんと話すシーンでNGを出した大原さん、「あっ、まちがえちゃったっ」と、可愛らしい言葉を発した後に笑顔で男優さんを見つめていた。
 
 そんな多くのシーンを彩った名女優さんが亡くなってしまった。まだ62歳。非常に残念です。あんないい女にもう会えないのか。心よりご冥福をお祈りいたします。
 

俳優の夏木陽介さんの話
 
 人なつこい大原さんは、遠くから夏木さんを見つけては、「お兄ちゃん、お兄ちゃん」と走ってきた。撮影所の近くで一緒に食事をすることもあり、「今まで接したことのないタイプで、気が合った」という。
 
 ある日、大原さんから「お兄ちゃんのことを好きな子がいるから会ってあげて」と頼まれたことがあった。「僕は自分から好きにならないとだめなんだよ、と断ったけれど、何回かそんなことがあったなぁ。麗子ちゃんは意外と、世話好きだったのかもしれないね」
 
 「花に例えると、朝顔やキキョウ。色に例えるとパステルカラー。着物の似合う風情ある女優さんだった」と大原さんのことを振り返った夏木さん。「年を重ねた今、もう一度共演したかった」と語ったが、かなわぬ夢となった。
(産経新聞・09/8/7)

 
☆ 老いたる女性というものは存在しない。全ての女性は、いくつになっても、もし恋をするならば、もし優しくあるならば、男に無限の瞬間を与える。(ミシュレ)
 
★ 大原麗子さん孤独死 警察が自宅で発見(サンスポ・09/8/7)
★ 女優の大原麗子さん、自宅で死亡 死後2週間経過?(読売新聞・09/8/6)
★ 大原麗子さん死去:62歳、東京・世田谷の自宅で 病死か(毎日新聞・09/8/6)
 
★ ギランバレー症候群(難病情報センター)
★ 持田真樹オフィシャルサイト(19歳の時、「女優なら大原麗子さんが目標」と言っていた)
  
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視覚障碍者と晴眼者 全盲受験者と受験受付拒否の大阪市(2009.7.8)

 視覚障碍者が点字で受験できる試験を簡単に検索してみた。仙台市のウエブサイトに「視覚障碍のある方は点字受験も可能です」と書いてあったが、一般事務職のみの採用枠であった。他には東京、名古屋、京都、神戸、北九州、福岡の各市のサイトを見てみたが、市職員採用試験で視覚障碍者について記されていたところはなかった。
 
 民間の試験はどうだろう。英検のサイトに行くと、あった。「目や耳・肢体などが不自由な方には、特別措置を講じます」とある。視覚障碍者に限っていうと、「点字による教育を受けている者」は「点字による解答」であり、試験時間は通常の1.5倍、試験会場とは別室で行われる。弱視のかたも拡大文字などの問題用紙が用意されている。それぞれ点字機器、拡大機器などの持ち込み使用が認められている。
 
 他にそのような配慮のある試験はないものかと探していたら、「MIDI検定試験点字受験体験記」というサイトを見つけた。「MIDI?あのMIDIなの???」。「MIDI(ミディ)」とは “Musical Instrument Digital Interface”の略語で、電子音楽機器同士や、電子楽器とPCをつなぐための規格のことだ。昔からシンセやPCを使ってちょこちょこ作曲するので、MIDI機器にはお世話になった。しかしそんな検定試験があるとは知らなかった。しかも「点字受験体験記」とは。
 
 この受験者である”Kuyo”さんが、MIDI検定事務局に「点字受験を認めて欲しい」と話したところ、「問題の点訳や、解答の墨訳などをしてもらえるところを紹介してくれれば、点字による試験を実施してもよい」と言われたと記されている。英検などとは違って、MIDI検定はどちらかというとかなりマイナーな検定だ。条件付きとはいえ、OKが出たのがすごい。しかしその後が大変で、Kuyoさんは点訳作業を引き受けてくれる所を探したとのこと。詳細はKuyoさんのウエブサイトを見てください。
 
 Kuyoさんは作った作品をサイトにアップしている。「星に願いを」はリアルタイム録音(生演奏録音)であり、オリジナルの「夏の終わりに」は、まだ梅雨が明けてもいないのに、切ない気持ちになりそうな曲だった。
 
 ところで、大阪市が保育士採用試験を昨年に実施する際、受験資格を満たしている全盲の女性の受験を認めなかったことが分かった。同市では「特別の配慮はできない」「視覚障碍者が働く職場は確保されていない」「試験は競争なので、働く条件が同じなのが前提。一部の人を特別扱いできず、点字受験の導入は考えていない」という。
 
 女性は大阪市在住のKさん(31)。短大を卒業後、01年に保育士資格を取得、私立幼稚園で8年間の勤務実績がある。同市天王寺区内の幼稚園では、点字の透明シールを張った絵本を指でなぞりながら朗読をする。Kさんは子供の声や手、髪型はもちろん、しがみついてくる仕草や服についているにおいなどで子供を判別している。保護者からの不安の声も特にない。
 
 同僚の保育士、Mさん(41)は「園児の着替えでも服の着心地が悪くないかなど、一つ一つの動作が丁寧です」と話す。Kさんは「私の実際の仕事ぶりを見ることもなく、全盲者は何もできないという机上の空論で判断されているように感じる」と話している。
 
 「晴眼者」という言葉があるのを知らなかった。「視覚障碍者」の反対の意味だが、晴眼者であるはずの市側がKさんの働く姿に目を閉じてしまっている。これで分かった。障碍のある人にとって不自由なのは身体ではなく、むしろそれを取り巻く社会環境のようだ。「バリアフリー」という言葉はいったい誰が先陣を切って使っている言葉なのだろう。
 
 
 
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★ 保育士採用試験:全盲女性を門前払い 大阪市(毎日新聞・09/7/7)
★ シンクロ:視覚障碍者12人が体験 45秒の動きをマスター(毎日新聞・09/7/7)
 
★ Welcome to Kuyo’s Homepage(Kuyoさんのウエブサイトです)そして、MIDI検定試験点字受験体験記
 
★ 生きる上での道しるべ(本ブログ・09/6/8)
★ 刑務所で育てられる盲導犬(本ブログ・09/5/2)
★ 拡大教科書が不足(本ブログ・09/4/8)
★ 採用試験:介助犬同伴拒否した兵庫県、女性に謝罪(本ブログ・09/1/7)
★ 全盲の先生(本ブログ・08/8/15)
 
★ 英検申し込み(左下に「障がい者特別措置について」があります)=日本英語検定協会
★ MIDI検定 オフィシャルサイト(社団法人 音楽電子事業協会)
 
 

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08年の高知ゴルフ場爆破事件 暴力団員の男を逮捕 高知県警

 08年11月、クラブハウスの正面玄関などが爆破された事件で高知県警察本部は、恐喝未遂事件で起訴されて勾留されている暴力団組員の男の容疑者(46)が犯行に関わった疑いがあるとして、爆発物取締罰則違反容疑で逮捕した。
 
 関係者によると、男は08年11月18日夜、高知県芸西村のゴルフ場で、手投げ弾のような爆発物を爆発させた疑い。この4日後には、同ゴルフ場運営会社の筆頭株主である高知市内の食品卸売会社で、手投げ弾のような爆発物が爆発、玄関のガラスが割れる事件が起きた。男の所属する組織とゴルフ場の間でトラブルがあったという情報が県警に寄せられているという。
 
 この事件に関連してか、石川遼選手が出たカシオワールドオープンの会場に「地雷を埋めた」という電話が地元の高知新聞社にあり、県警では金属探知機などで捜索し警戒するなどしていたが、地雷は発見されなかった。警備人員を前日の100人から160人に拡大し、大会期間中はコース内に私服の警察官を配置し、選手の警護に当たった。
 
 
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★ 暴力団組員の男を逮捕=ゴルフ場爆破事件で 高知県警(時事通信・09/7/6)
★ 高知ゴルフ場爆破事件 暴力団関係者の男を事情聴取へ(朝日新聞・09/7/6)
★ 爆破事件で警備体制を大幅に強化/高地・黒潮C(四国新聞・08/11/26)
 
 

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厚労相、表皮水疱症治療ケアの医療援助を

 鹿児島県に住む5歳の男の子は難病の「表皮水疱症」である。全身の皮膚が水ぶくれやただれてしまうため、薬を塗りガーゼを当てて、それが取れないように包帯で全身を覆う。そのため動くことが困難である。
 
 この病気の患者である、小室礼雄さん(35)は包帯に巻かれた両手でペンを持ち、画家として生活している。ニューヨークで個展を開くなどの活躍をしていたが、右手の水ぶくれの先にガンを発症、切断した。狭くなった気管も切開して耳も不自由となった。車椅子で生活し、体が不自由なことから絵画制作にはコンピュータを利用している。
 表皮水疱症は、全身の皮膚や粘膜がわずかな接触・刺激で簡単に水疱状態になったり、皮膚が向けてただれる状態になったりする。患部を見ると、重度のやけどのようにも見える。先天性の病気であり根本的な治療法はない。すぐに水ぶくれができてしまうことから、患者の手足の指はくっついてしまっている。皮膚再生に栄養がいってしまうことから、栄養障害や内臓疾患なども引き起こしやすくなる。日本にはおよそ1,000人の患者がいる。
 
 難病指定されているので公費によって治療費や薬代がカバーされているが、ガーゼや包帯代などは自己負担。日に定期的に替えなくてはならないガーゼ代が経済的に負担となっている。日本国内で販売されているガーゼは皮膚からはがすときに痛みを生じさせるため、患者の負担になっている。患者にとって皮膚代わりのガーゼは安いものは数百円から1枚1000円するものまであるという。結果、経済的負担から一度使ったガーゼを洗濯して再使用する患者もいる。
 
 そんな折、ニュージーランドから送られてきた最先端のガーゼは画期的だった。クッション性や粘着性があり、包帯が無くてもはがれず、はがしても患部に全く痛みを生じさせない。患部が密封状態になればばい菌が外部から入らないので、自然治癒力で快方に向かう可能性もあるという。ニュージーランド、台湾、韓国では患者に無料で支給している。薬事法が大きな壁となっているようであり、日本でもこの特殊なガーゼを扱えるべく、患者の会は国に働きかけをしている。
 
 厚労相様、こういうことはさっさとやって下さい。
 
 
☆ 一見して人生には何の意味もない。しかし一つの意味もないということはあり得ない(アインシュタイン)
 
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★ 表皮水疱症友の会 (Debra Japan)
★ 難病指定、7つ追加 魚鱗癬など(本ブログ・08/6/23)
 
 

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犯罪多発地帯の南アフリカ、ワールドカップは大丈夫?

 南アフリカの男性の4人に1人は「過去に成人女性、または少女をレイプしたことがある」と答えたアンケート結果が公表された。これは南アフリカの研究機関「医学研究評議会」が発表したもの。来年に同国でのサッカーワールドカップが開催されるが、治安の悪さの一部を露呈する形となった。
 
 南アフリカは世界でも犯罪が最も多い国の1つに挙げられている。失業率の高さやそれに伴う貧困、そして近隣国の政情が不安定なことから、銃などの武器が簡単に手に入る状況にある。過去には同国で保険業を営む男性がウエブサイトを立ち上げて、「ワールドカップ観戦に来る人は命がけできてください」といった内容で注意喚起をした。
 
 白昼堂々と薬物の密売が行われ、殺人、強盗、レイプなども日常的に発生している上に、夜間の車の移動も「停車してはいけない」と言われるくらいに危険なのだ。その男性のサイトでは「タクシーでホテルに着いたら、ダッシュでホテル入り口まで駆け込まないとその間に襲われる」というから、異常な事態だ。
 
 ワールドカップ開催となれば、世界から観光客が押し寄せるが、犯罪者にとっては”書き入れ時”かもしれない。うしろから首を絞められて金品を強奪される強盗や、ATMの使い方を教えると言って金をだまし取るなど、”いたせりつくせり”の犯罪王国。
 
 南アフリカ警察も警戒しているが、違法に銃が蔓延しているので、銃撃戦は日常茶飯事であり、一度暴徒化した群衆に紛れ込んだらどんな被害に遭うか分からない。ワールドカップでは特に警察は警備に力を入れるようであるが、その国の治安というのは警察力だけでは限界がある。根本的なことは貧困問題・経済格差・教育であり、そうしたことがやがて治安をよくするのである。
 
 冒頭の「4人に1人はレイプ犯」というのも、規範意識が日本のそれとは全く違うことを裏付けている。外務省の「海外安全ホームページ」によると、「犯罪の特徴は、犯行時に銃器を使用するなど、悪質、凶悪なことです。同国は、銃社会であり比較的簡単に銃が所持できるほか、犯罪者が銃器を持っている確率が極めて高く、2007年度の統計では1年間で発生した殺人事件が日本の28倍に達している」となっている。
 
 海外に出ると、文化習慣はもちろん、こうした罪の意識の違いから、日本人は簡単に襲われる可能性もある。東洋人は目立つであろうから、観戦に行かれるかたは、今から十分に状況の把握をして気をつけてください。
 
  
☆ もし強盗に出会ったら、他の憶病者達と一緒に並んでいなさい。あなたの勇気は、もっと自分の得になる時のために取っておいたらいい。(O.ヘンリー)
 
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★ 南ア男性の4人に1人がレイプ経験者!?研究機関調査(産経新聞・09/6/19)
★ 南アフリカ共和国/安全対策基礎データ・海外安全ホームページ(外務省)
 
 

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さよなら、タイガーマスク Sayonara, Tiger Mask, Misawa Mitsuharu, RIP.

 試合を観戦していた広島市内の男性(27)は「これまで三沢選手に何度も勇気づけられた。まさかこんなことになるなんて」。福岡県遠賀町に住む会社員の女性(39)は「三沢さんの試合を楽しみにしていたのに。タイガーマスクを見てプロレスファンになった。三沢さんは私の原点。ありがとうといいたい」と大粒の涙を流した。
 
 プロレスが全盛期だった昭和の時代は、ゴールデンタイムにプロレス番組は編成されていた。子供だった私にとってもルールは分かりやすく、強いレスラーが勝つ、屈強そうな相手を倒したあとのスリーカウントに興奮した。覆面レスラーが登場すると、どんな技を見せてくれるのだろうと期待に胸を膨らませた。
 
 1984年(昭和59年)に登場した2代目タイガーマスクは、1代目を受け継いだ。それゆえにプレッシャーがあったかもしれないが、相手が出さないような華麗な技、それは空中戦であったり、まさにトラのごとく相手に忍び寄り強い蹴りを見せてくれて、大いに興奮させてくれた。タイガーマスクが負けるはずがない。
 
 プロレスというのはいかに自身を強く鍛え、相手を攻撃するのかに重点が置かれているものだと思っていた。大きな体の外国人選手の張り手だけでも、一般人が食らったらひとたまりもないような勢いだ。それにも耐えうる肉体を作り上げることに重点が置かれていると思っていた。
 
 もちろん、相手を攻撃するための力を維持していかなくてはいけないが、プロレスというのは受け身のスポーツであるということを初めて知った。プロレスに造詣が深い友人に聞いてみると「バックドロップは投げられる側の両手が自由なので、柔道のような『頭が落ちる前に手をクッションにする』受け身が可能。だから投げる側は結構危険な角度で投げてしまうことが多い。だから何らかの理由で受け身がとれないと極めて危険だ」「投げる側と投げられる側の『あうん』の呼吸がある」とのことだった。
 
 三沢光晴も「相手がかける技をどうやって上手くかけられるか。これって凄い技術がいるんです。いろいろなケースを設定して体を鍛えておかなければなりません。僕らの体の鍛え方は半端じゃないですよ」と産経新聞の記者に話している。
 
 13日夜、185センチ、118キロという大きな体。受け身が上手いレスラーと言われていた大きな男がバックドロップで崩れ落ちた。不自然な「く」の字になり、動かなくなった。異変に気付いたレフリーが試合を止め、選手たちや関係者がリングに駆けつけて周りを取り囲む。心肺停止の可能性が高かったことから、医師やトレーナーが人工呼吸や心臓マッサージを施す。
 
 心臓マッサージが始まると、異常事態に気付いた2300人の観客から「三沢!」の声が乱れ飛ぶ。男性の観客が「三沢!」と叫べば、「三沢さん!」と女性ファンの声も混じる。三沢は全く動かない。関係者なのか観客なのか「AEDを持ってこい!」という怒号も飛ぶ。顔をハンカチで覆い隠す女性ファンの姿もみられる。
 
 通報で約6分後に駆けつけた、広島市消防局の救急隊員がAED(自動体外式除細動器)による蘇生措置を行う。そのまま広島大病院に搬送される。
 
 翌14日の朝の番組で、プロレスの実況の経験もある徳光和夫さん(68)が神妙な面持ちで言っていたのは「彼は受け身の名人でした。その受け身で三沢光晴がこういうことになったのは無念でならない」と、言葉が感情に遮られながら話していた。
 同日夜の「バンキシャ!」では、三沢光晴時代にプロレスの実況をしていた、番組司会者の福澤朗キャスター(45)がコメントした。「昨夜のことなんですが、衝撃的なニュースが飛び込んでまいりました」。その発言の語尾に、力はなかった。「誠実な人柄で、実に多方面から人望の厚い方でした。私も公私にわたり大変にお世話になりました。無念であります」。
 
 13日午後10時10分、三沢光晴さんは搬送先で死亡が確認された。46歳だった。広島中央署によると、頸椎損傷にともなう頸髄離断(けいずい・りだん)が死因であった。
 三沢さん、26年の選手生活、お疲れさまでした。寄らば大樹の陰と慕ってきたのはレスラーの皆さんたちだけではありません。冒頭のファンの人たちのように、強い三沢さんを心の支えにしていたかたも大勢います。三沢さんはこれまでファンのためにたくさんの汗を流してきました。今度はファンが涙を流す番になりました。
 
 悲しいですね。タイガーマスク、さよなら。
  
 
★ プロレスの三沢光晴さん、リングで頭強打し死亡(読売新聞・09/6/14)
★ 三沢光晴さん死す:受け身とれず、体が「く」の字に(毎日新聞・09/6/14)
 
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【新型インフル】東京と神奈川で初の感染、16歳女生徒2人(2009/5/20)

 厚生労働省や東京都、川崎市によると、川崎市高津区の洗足学園高校に通う2年生の女生徒(16)2人が、新型インフルエンザに感染していたことが分かった。2人は東京・八王子市と川崎市在住。
 
 2人の女生徒は、別の4人の生徒と英語教師1人と19日夕方、アメリカ・ニューヨークからコンチネンタル航空9便で成田に帰国。八王子の女生徒は機内検疫で39度の発熱が確認されたが、このときの簡易検査では陰性だった。その後も体調不良を訴え、20日11時半に八王子市内の医療機関に受診時に38.9度の熱があり感染が判明、現在はせきや悪寒があるが入院しており安定しているという。
 この女生徒は19日16時ごろ、成田空港から多摩センター駅(東京・多摩市)行きのリムジンバスに乗った。その後、京王線とJR横浜線に乗車、19時20分ごろに帰宅。2人の女生徒らは今月11日から18日までニューヨークに滞在していた。
 
 東京都福祉保険局の会見によると、修学旅行等の学校単位のイベントではなく、女生徒が感染確認された後に高校に登校していないため、人から人への感染の恐れはないとして当初は学校名を伏せていた。
 
 川崎市によると、同市在住の女生徒は市内の感染症指定医療機関に入院している。生徒らは「模擬国連」に参加するためにニューヨークに滞在、成田空港の到着時に2人がサーモグラフィーにかかった。洗足学園高校によると、引率していたのは米国人女性教諭で、生徒は2年生2人と3年生4人であるという。川崎市の女生徒はニューヨーク滞在中、気分が悪かったといい、八王子市の女生徒と同じホテルの部屋だった。
 
 女生徒らはニューヨークのエンパイヤステートビルやミュージカルなど、複数の観光名所に訪れており、感染源の特定は困難だという。
 
 
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★ 新型インフルエンザ特集(朝日新聞)
★ 洗足学園高校
 
 

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臓器移植 「死」の定義とは

 子どもが難病にかかり残された手段は臓器移植しかない、そんなとき、海外での臓器移植手術を選択することになる。海外渡航費、滞在費、手術費用などは高額になり、多くは寄付を募って渡航することになる。そしてそんな親御さんからはこういう声が挙がる。
 
 「なぜ日本人の子どもを日本国内で助けられないのか」
 
 それには臓器移植法により、15歳に満たない子どもの臓器移植はできないからだ。15歳という年齢は、民法における子どもの遺言の意思表示可能年齢に準じたものとなっている。臓器提供者(ドナー)の明確な意思表示が事前にあってこそ成り立つのが日本国内における臓器移植である。最近では臓器移植法改正に向けた議論が重ねられており、15歳未満ではなく12歳未満に引き下げるという考えもある。
 
 しかし年齢はもとより、「死」の定義に対して根強い異論があることも知らなくてはならない。脳死が「死」に値する状態なのかということだ。
 
 「長期脳死児」と呼ばれる子どもたちがいる。医師から「脳死状態」を告げられるが、その後も1ヶ月以上生き続ける子どもたちのことだ。人工呼吸器をつけて「生きている」のだという。母親は男児の皮膚を清浄綿で拭き、半開きになるまぶたを閉じて目の乾燥を防ぐ。3時間に1度の体位交換。栄養は鼻のチューブから。この6年間で身長は36センチ伸びて110センチになり、体重は7キロ増えて16キロに成長し、顔つきもすっかり男の子らしくなった。暑ければ汗をかき、排便時は顔を真っ赤にして踏ん張る。「苦には感じない。毎日一緒にいられることが幸せ」と母親は言う。
 
 脳死=死と定義させられれば、上記のような「生きている」子どもの存在が危うくなる。臓器移植を口実とした終末医療がカットされる恐れもある。「生きている」子どもから臓器が奪われる可能性すら危惧される。
 
 どういう状態をもって「死」と判断するのか、誰が、いつ、どのようにそれを決めるのか、人の尊厳が関わっているだけに、議論は尽くされるべきだ。しかし世界保健機構(WHO)では臓器移植目的の海外渡航を禁止する方針であり、あまり時間が残されていない。
 
 本当は、移植を必要とする子も長期脳死児という子に対しても、子どもの命を助けたいという親の願いが、先進医療を後押しすることを望む。
 
 
★ 人生の悲劇は、まだ生きているのに心が死んでいるということである(アルベルト・シュバイツァー)
 
 
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★ 脳死=死?臓器移植法改正の問題点(サンデー毎日09/5/10・17合併号=毎日新聞)
★ 臓器移植法改正を考える(LIFESTUDIES.ORG/JP 08/3/28)←エントリ内の男児の話はこちらからの引用です。
★ 東京の2歳児心臓移植、米コロンビア大が拒否(読売新聞・09/4/15)
★ 脳死や小児移植に多様な声 臓器移植法改正で討論会(09/5/19)
★ 臓器移植法改正案:自・民有志、「第4案」提出 15歳未満、条件付き容認(毎日新聞・09/5/16)
 
 

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