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「漏洩の心配」7割 内閣府調査

 小学校の時に緊急連絡網が毎年作られていて、遠足などの実施の可否について当日の朝に連絡を回したりしていた。しかし最近では個人情報の意識の高さから、名簿の作成を中止するところも多いようだ。
 
 内閣府の世論調査で、7割の人が行政や企業の個人情報の扱いに不安を感じていることが分かった。銀行口座やクレジットカードなどの財産情報、顔や身体の画像の流出などだ。不安の一方で、「緊急連絡網などの名簿作成ができなくて不便」とする考えも多いという。
 
 情報漏洩の危険で今と昔で違うのは、IT技術の進歩で簡単に情報が流せたり流れたり持ち運べるようになったからであろう。ネットや携帯がなかった頃は、友人宅、学校などの電話番号や住所をある程度覚えていたものである。だから、わざわざ情報を漏らすというのは手間のかかる行為だったし、うっかり漏れる心配など無かった。
 
 最近、人に「どこに住んでいるの?」と聞くと、男性は「○○のほう」と曖昧な言い方をするが、女性のほうは最寄り駅や具体的な目標物まで教えてくれることが多い。あくまでも経験則でしかないが、男性のほうがなぜか個人情報を出し渋る傾向を肌で感じる。
 
 見えない相手に情報が伝わるのは気味が悪いが、面識がある相手の連絡先も分からないというのはもっと気味が悪い。こういう事は、相手との信頼関係が大切なことである。いざというときはあの人に電話しよう、という「あの人」があまり思いつかなかったら、人間関係を構築する上での怠慢なのかもしれない。大切なのは電話番号やメールアドレスではなく、相手の顔を覚えているかどうかではないか。
 
 
☆ 外から聞こえてくる何千の声も、あなたを脇道へそらせるだけである。 ただあなたの内部から聞こえてくる良心のかすかな声だけが、あなたの信頼すべき案内者となり得るのだ。 (ジョージ・マロリー)
 
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★ 個人情報 「漏洩の不安ある」7割 「保護法で不便」も半数(産経新聞・06/11/26)
 
 

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職場などで「補助犬お断り」

 会社に介助犬を連れて行ったら「公私混同」、ペット可のマンションなのに盲導犬との入居を拒否、「不潔だ」などといわれる・・・。
 
 盲導犬、介助犬などを使う人が、「補助犬拒否」される事例が頻発しているという。02年の身体障害者補助犬法で、公的機関、民間機関の不特定多数が使用する場所での補助犬受け入れが義務付け、または努力義務することが明記されている。
 
 多くは受け入れ側の無理解が原因だが、無理解の根底には無知がある。冷静に考えれば補助犬の重要性は理解できるはず。無知ほど恐ろしいことはない。こうした補助犬使用者を排除してしまっては、動物や障害を持つ人との共生をも排除することになる。
 
 排除すべきは無知が根底にある無理解であり、今すぐにでも善処できるものであるが、分かる人には言わなくても理解される。分からない人は一生分からないので厄介だ。
  
 
☆ 人の一生における最善のもの。それはだれの目にも触れない、だれの記憶にも残らない、愛と思いやりのこもった細やかな行為。 (ワーズワース)
 
 
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★ 職場などで「補助犬お断り」、無理解に法改正を要請(読売新聞・06/11/15)
 
 

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都知事への予告文はウソくさい

 
 石原都知事に自殺予告の手紙が届いたそうだが、これはうそ臭い。文科省に届いた最初に一通は「予告」といっても、本心は「助けてください」と言っているように思えた。
 
 これだけ連日の報道がなされると、「模倣犯」が出てくる可能性は高い。
 
・いじめを受けていた
 
・都知事の「自殺予告は愉快犯だね」の発言を見聞きした。
 
・都知事に自殺予告を書くためにハガキを手にする。
 
・実際に手紙を書く。
 
・ポストに投函する。
 
 本当に「行動」に出ようと思っている人が、わざわざここまでの過程を踏むとは思えない。死ぬ前に胃薬を飲むほど不自然なことだ。いたずらの自殺予告は断じて許されない。
 
 実際に「行動」に出た子供たちの前日は、
 
「お母さんの作ってくれる鍋はおいしいね」と言った子。
 
「カラオケに行きたい」と、好きなアニメソングを歌って楽しんでいた子。
 
「お父さん、ケーキ買ってきてくれないかな」「明日は焼き肉がいいな」と、次の日が誕生日だった子。
 
と、あまりにも日常過ぎて家族も気づいてあげることが出来なかった。
 
周りにとって不本意な死が、日常に近づいていたことに誰も気がつかなかったのだ。
 
 
☆ 負けても終わりではない。やめたら終わりだ。(ニクソン)
 
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★ <自殺予告>石原知事発言で追い詰められた 高2からはがき(毎日新聞・06/11/14)
 
 

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都知事「自殺予告は愉快犯」

 石原都知事は「自殺予告」が文科省に届いた問題に触れ、「大人の文章だね。愉快犯っていうか。今の中学生にあんな文章力はない」という見方を示した。「自殺なんか、予告して死ぬなって。甘ったれているというか」「ファイティングスピリットがなければ、一生どこへ行ってもいじめられるんじゃないの」などとした。
 
 こらえ性がないとされるのは、昨今の若者気質かもしれない。ただ、学校というハコの中の出来事というのは、閉鎖的で陰湿だ。暴力は「いじめ」という言葉で隠蔽され、恐喝は「たかり」という言葉に置き換えられている。
 
 子供同士のケンカの類は昔は簡単に片付けられていた。「いじめ」という言葉になっており、その悲惨さが分かりにくいのも子供のケンカ、そういう解釈がまかり通っているからかもしれない。
 
 学校というハコを社会というハコに置き換えれば、暴力も恐喝も犯罪だ。大人なら逃げる術をいくらでも知っているが、学校と家の往復しかない子供たちに「逃げろ」といっても、どうすればよいか分からないだろう。
 
 いじめる側の気質も変わってきている。昔であれば、いじめる限度というのを知っていた。一本筋の通っていたこともあった。しかし、今の若者は限度を知らない。1体1ではなく、集団で暴力を浴びせる。「いじめた」とは言わずに「知らない」と平気でウソをつく。被害者がこれに堪えろ、ということは時代錯誤だ。ただ、都知事はこの問題の最後で「陰湿なのは、教師がいじめること」と批判している。
 
 「いじめる側が悪い」が半数以下、というアンケート調査も公表されている。暴力を肯定することになったら、この国で何を否定していいのか分からなくなるではないか。
 
 
★ 石原都知事記者会見(東京都公式ホームページ・知事の部屋(上部11/10よりご覧下さい))
 
★ 慎太郎知事「愉快犯」…文科省に届けられた「自殺証明書」11日期日(スポーツ報知・06/11/11)
★ いじめ調査:やる方が「悪い」は半数以下 希薄な罪の意識(毎日新聞・06/11/7)
 
 

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崩れる「公」意識・2

 昨日のエントリで書いたように、公の場にいる意識というのは大切なものだが、このネット上も同じである。
 
 仮にここで犯罪予告でもしようものなら、後ろに手が回る結果となるだろう。
 
 ネット上に何か情報を上げるということは、世界に発信しているという意識を常に持っていなければならない。
 
 JCASTニュースに「就職活動で気をつけよう ブログのやばい書き込み」という記事があった。人事担当者は名前をGoogleなどで検索し、採用するにふさわしいかどうかの参考にしている、という内容だ。
 
 気になるのはこの記事の最後にある一文だ。「ブログの発信は自己責任。就職に際し『危ない内容だ』と思ったら削除するのが賢明、ということだ」とある。
 
 警告のつもりで書いたのは分かるが、本来ならば「やばければ削除」ではなく、「やばい内容」はネットという公の場に最初から出さないことである。それがルールでありマナーである。自戒も込めて。
 
 
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★ 就職活動で気をつけよう ブログのやばい書き込み(JCASTニュース・06/10/30)
 
 
 

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崩れる「公」意識 家から一歩外に出たらそこは・・

 高校の必修科目の未履修問題は数万人規模に影響が及ぶ大問題に発展した。内申書の改ざんまで発覚し、信じられない。大学の推薦試験の対応も「大学任せ」になっている節が見られる。履修漏れのある高校長が自殺した。
 
 連日のいじめ問題では学校側が「いじめ」をいじめとなかなか認めない。
 
 子供だけのみならず、教員が上司によるパワハラで自殺する事件も起きている。
 
 ソフトバンクモバイルは「番号ポータビリティ」の出鼻をくじく結果となった。派手な広告の割には処理体制が整っていなかった。
 
 岐阜県庁の裏金は、長崎県庁にも派生した。福島の贈収賄事件では元県知事が逮捕される事態に発展、和歌山でも談合が発覚している。
 
 前にも書いたが、狭い空間にいると、非常識が常識となって蔓延しがちである。誰かが声を上げれば、トラブルは防げるものである。そうしなければ、公の意識は崩壊し、公共の場がそうではなくなってしまう。
 
 公共の場を美しくするためには、個人の公共に対する美意識が必要だ。
 
 歩道に自転車を一台停めても一般に困る人はいないだろう。しかし、車いすや松葉づえの人には大きな障害物となっていることを忘れがちである。
 
 自宅から一歩外に出れば、そこは公共の場であることを忘れがちなのである。
 
 
☆ 人は転ぶと坂のせいにする。坂がなければ石のせいにする。石がなければ靴のせいにする。人はなかなか自分のせいにしない(ユダヤの格言)
 
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★ 欲を優先させた者たち(本ブログ・06/1/18)
★ 女性教諭が自殺、パワハラ訴える文書残す 鹿児島県(朝日新聞・06年10月31日)
★ 高校長自殺:自宅近くの山林で首つり 履修不足の説明会後(毎日新聞・06/10/30)
★ 岐阜中2自殺:クラブ内で日常的にいじめ 友人が証言(毎日新聞・06/10/31)
★ 会見迷走、いじめの有無で二転三転…岐阜・中2自殺(読売新聞・06/10/30)
 
 

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厚労相 代理出産を見直しへ

 
 代理出産について、厚労相が見直しに着手することを明らかにした。支持する世論が増えてきたことを踏まえてのことだという。
 
 民法上の親子関係を構築することはもちろんだが、倫理上の問題も明確にしなくてはならないだろう。一定の期間があれば中絶ができることが法律上認められているのに、不妊で悩む夫婦が、法令を犯さない範囲で取った手段のみが断罪されなくてはいけないのは法の下の平等に反することにはならないだろうか。
 
 真摯な態度で選択し、自らの子供を切望する夫婦に、ひとつの解決法を提示するものになると考えるのは不自然なことだろうか。
 
 少子化や、生まれてきた子供を虐待したりする親が多い中、前向きな子育てに挑戦する夫婦と医療、社会が並んで考える問題である。
 
 
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★ 「代理出産禁止」厚労相が見直し言及(産経新聞・06/10/17)
 
★ 50代女性、娘夫婦の子供を出産(本ブログ・06/10/15)
★ 東京・品川区長が抗告(本ブログ・06/10/119
★ BABY :A BABY :B(本ブログ・06/10/1)
 
 

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いじめを苦に自殺 福岡県筑前町(2006.10.16)

 昭和61年の2月、東京都中野区立富士見中学校2年生、当時13歳だった男子生徒が自殺した。「このままじゃ生きジゴクになっちゃうよ」と遺書を残して命を絶った。
 
 クラスメートがいじめるだけではなく、担任もそれに加担した。男子生徒の机の上には供え物や花、色紙に「安らかに」と担任を含めた他の教師の添え書きもある「葬式ごっこ」が行われていたのである。
 
 この時代はそれまで、器物損壊や教師に対する暴力が横行する「校内暴力」が問題になっていたが、それが「いじめ問題」へと移行していった時期であった。
 校内暴力は警察に頼れば一時的には解決するし、暴れていた生徒もそれを認識するようになり、対象が教師からいじめやすい生徒に移っていったものと思われる。しかし、いじめも暴力事件に他ならない。ましてや教師までもが加担したとなると、子供を預けている地域の親御さんはどうすればよいのだろうか。
 
 福岡県筑前町立三輪中学2年生男子生徒がいじめを苦に自殺した。同級生のみならず、担任教師もいじめをしていたことが明らかになった。校長は謝罪したが、「教師の言動が自殺の誘因になったとは思うが、主因となったかどうかは分からない」とした。
 
 しかし主因は誘因がきっかけになる。いじめの事件はこれまで数多く報道されているのに、教師のするいじめの誘因が許されるはずがない。
 
 読売新聞の「Do!コンポ」というコーナーに、女子中学生(14)が「友人に冗談で『死ね』と言ったことを後悔しています。今も相手が気にしていないか気がかりです」と投稿していた。
 
 平成生まれの子供が後悔しているのに、昭和生まれのプロの教師は何を考えていたのかを知りたい。
 
 
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★ いじめか、中2自殺 遺書に「耐え切れない」 福岡(朝日新聞・06/10/14)
★ いじめ、教師の言動影響「自殺の誘因」 福岡の中2自殺(朝日新聞・06/10/16)
★ 盗撮した先生(本ブログ・06/9/23)
★ 921「痛」のメール(本ブログ・06/3/28)
★ 顧問の女子生徒を30回殴った教師(本ブログ・05/10/6)
★ 恩師は近くにいる(本ブログ・05/2/17)
★ 命はそんなに軽いものなのか(本ブログ・05/2/15)
 
 

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