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携帯のフィルタリング

 
 携帯電話のフィルタリングが進んでいる。有害サイトから未成年を守る目的がある。アダルトサイトや健全ではない出会い系サイト、裏学校サイトなどに接続できなくなる。その一方で、フィルタリングが一律に一つのキーワードから分類されることから、有害ではないサイトまでその網にかかってしまう。
 
 健全な携帯サイトがけん引している文化市場が存在する。ゲームや携帯小説、SNSサービスなどである。これらも携帯会社が線引きする分類に当てはまれば接続できなくなる。こうした市場の規模は9000億円を超えるが、これが鈍化することに危惧する声もある。
 
 ただ、もはや無法地帯となっている有害サイトから未成年を守るのには、おおざっぱな線引きこそあってしかるべきだと思う。アダルトDVDも18歳未満は問答無用で観られない。携帯がなければ起こりえなかった犯罪も起きている。知らない大人と出会ったりする子供がいることに違和感があることは否定できない。
 
 とはいえ、携帯電話会社も大きな網をかけたあと、そこから優良なサイトを厳選する努力をして欲しい。携帯も立派なインフラとなった。いきなり水を止めるのではなく、節水を呼びかけるような努力は怠ってもらいたくない。
 
 そして多少不便を被ることになる若い人も少し我慢すべきだろう。守られているうちは非常に楽である。自由は手にすると嬉しいが、その扱いは決して楽なことばかりではない。ゆくゆくは大人でいることに悩むこともあるかもしれない。
 
 思えば、携帯などなくテレビが娯楽だった幼い頃、フィルタリングとなってくれたのは親だった。
 
 
 
☆ 少年は最初、自由に向かって溜め息をつく(ヴォルヴナルグ)
 
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★ 携帯フィルタリング、総務省が“過剰規制”に「待った」(ITmedia News・08/1/29)
 
 

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中学校長が女子生徒にわいせつ 鹿児島(2007.11.5)

 鹿児島県鹿屋市内の女子生徒が、中学校長に身体を触られたとして、県警に強制わいせつ容疑で告訴状を出して受理された。またもや教育者の性犯罪か。
 
 子供を守るべき学校内で行われているこうした事案が無くならないのは、学校が閉鎖的な場であり、先生という圧倒的に強い立場を利用できるからである。自制を促す以前に子供をそうした対象で見る先生が存在することが気持ちが悪い。気味が悪い。
 
 女子生徒は9月より学校に行っておらず、「反省や謝罪の意志がなく、子供をウソつき呼ばわりしており絶対に許せない」と両親が言っている。絶対に許すべきではないだろう。
 
 校長側は「身の潔白を証明するためにも、法的手段をとりたい」と言っている。生徒が先生を敵視することはあり得ることである。しかし、先生が生徒に対してそれをしたら、教育現場はもう崩壊したも同然だ。校長が生徒を敵に回した。
 
 
☆ 人間の邪悪な心を変えるより、プルトニウムの性質を変えるほうがやさしい(アインシュタイン)
 
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★ 女子中生にセクハラ、校長を告訴 鹿児島・鹿屋(産経新聞・07/10/30)
 
 
 

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大学のレポートは無くせばいい

 
 千葉県警生活経済課は、東京ディズニーランドのパレードを撮影しDVDにして販売していた男女を著作権法違反容疑で逮捕した。以前、ダンスの振り付けが著作物と認定されたことに触れたが、そうしたことを踏襲する内容となっている。パレードや振り付けが著作物ということがこれではっきりした。
 
 著作権というのは、著作物を作った瞬間から発生する権利であり、どこかに届け出る必要がない。ノートに書く日記もこのブログも楽譜もすべて著作物だ。著作物の権利が侵害された場合は当局に訴え出る必要がある。
 
 大学でレポートを作成する際の注意事項が伝えられる。盗作は停学などの処分を行う、引用などの参考文献はそれを明示すること、と。インターネットの普及に伴い、他人の書いた文章を引っ張ってきて体裁よく文章を整える学生が増えてきた。
 
 こうした”カンニング行為”よりも嘆かわしく思うのは、自分の言葉で文意を人に伝えられない事である。早稲田大学では1年時に「日本語講座」を全学生に受講させることを決めた。ゼミなどで何を主張しようとしているか分からない学生が多いことを、教授陣が嘆いていることによる。
 
 自分の意見をオリジナルの著作物として公にしたいものである。ついでながら、盗作レポート防止策として、期末にはレポートではなく教場試験を実施したほうがいいのではないか。その方が学生も本気になって勉強するだろう。
 
 
☆ あの言葉はもちろん、思わず口からこぼれたのだが、思わず言っただけによけい重大なのだ (『カラマーゾフの兄弟』・ドストエフスキー)
 
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★  新入生に「日本語の文章講座」、論理的思考力を育成…早大(読売新聞・07/10/19)
 
 
 

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退化した”ケータイ世代”

 先日、10年前に受信したメールのバックアップが見つかった。昔は意外な人とやりとりをしていたものだと再認識。そして当時のメールというのはどれも長文であった。これは当時の通信事情によるもの。今のようにブロードバンドではなかったので、メールを送るとなると気合いを入れて書いたものだった。
 
 大学に身を置いていると若い世代からメールをもらう。ある日「なんでメール返信してくれないんだよう」と嘆いたところ、「だってNonoさんのメールは長いから」と返ってきたことは衝撃的だった。メールはある程度長い方が喜んでくれるものと思っていたので、絵文字顔文字を駆使して一生懸命作ったものなのに、否定されてしまった。
 
 考えてみると、携帯やPCに来るメールは短文化が進んでいる。せっかく文字数が数千も送受信できるのに、ショートメッセージ並みのメールが多い。いや、ポケベル並みといってもいいかもしれない。
 
 当たり前だが携帯電話というのは電話だ。この電話を使いたがらない人もかなりいる。仕事上ではフル活用するが、そうでないと”ショートメッセージ”が届く。はっきりいってショートメッセージに返信するのは面倒だ。電話のほうが速い。
 
 以前住んでいた所の近くは女子寮があり、夜ともなると公衆電話に長蛇の列ができ、彼氏や友達と話すことを目一杯楽しんでいたように見えた。最近の電話は高機能の一途をたどっているのに、電話を使いこなせない若者が多くなっているような気がする。
 
 くだんの若い世代は「電話で話すのは苦手」とも言っていた。ネットやメールで繋がっているような錯覚に陥ってはいないだろうか。コミュニケーションの基本は話すこと。友人との繋がりがあるようで、孤独な若者が多い気がする。
 
 
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現実と非現実

 少年少女がオノで親を切りつける事件が続いた。ゲームや漫画の影響が問題視されている。宮崎勤事件の時、猟奇ビデオの存在が注目された。こうしたものの影響が少なからずあるということだった。
 
 しかし、漫画やテレビを観る者すべてが犯罪者になり得ないのは明白である。もしそうしたメディアが問題なのであれば、殺人、ヤクザ、暴力を扱うものはすべて排除しなくてはならず、現実的ではない。
 
 問題の根底にあるのは日常生活の変化だ。昔なら、夜遅くまで起きていれば親に叱られた。朝になればたたき起こされた。自発的ではなくとも、強制的に生活のリズムは作られていった。サスペンスドラマを観ていても、夜遅くなったら「はい、おしまい」とテレビを消されたものである。
 
 今では小学生ですら夜更かしをする。それはテレビであり、ゲームであり、インターネットである。区切りのある時間を教わっていないので、そうしたメディアから受けた余韻を引きずって寝ることになる。それが非現実的な世界と現実を認識する境を曖昧にしてしまっている。
 
 「親の交友関係が気に入らなかった」の文言のどこに人の命をあやめる動機があろうか。規則正しい生活の重要性をもう一度考えなくてはならない。これは親御さんの重要な責務になる。
 
 
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★ おので切りつけ相次ぐ 凶行はアニメの影響?(産経新聞・07/9/24)
 
 

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万引き少年、ひったくり犯逮捕に貢献

 万引(窃盗)で交番に任意同行された少年がいた。彼は交番内でひったくりグループの似顔絵をみて「中学の先輩だ」と証言、ひったくりグループが逮捕された。
 
 警視庁に窃盗容疑で逮捕されたのは、川崎市の中学生3人。「おばあちゃんは追いかけてこない」「絶対にばれないと思った」などと話しているという。
 
 万引もひったくりも現行犯でないと逮捕するのが難しい。万引少年の”お手柄”となったが、これを機に改心して欲しい。
 
 悪いことは悪いことでしかないが、いいことはいいことだけでなく、悪いことを中和させる作用がある。悪いことをしていないから自分はよい人だというのは間違いで、悪人ではないというだけである。いい人というのは積極的にいいことをする人のことである。
 
 
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★万引き少年が「中学の先輩だ」 ひったくりグループ逮捕をアシスト(産経新聞・07/8/31)
 
 

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自販機を爆破、置き石も 高一男子逮捕

 昭和55年に大阪・枚方市内の京阪電鉄京阪本線内に、市内の中学生5人が置き石をして、急行電車を脱線させた。負傷者104人である。
 
 この事件で大きく報じられたのは、京阪電鉄が実行者、保護者に対する損害賠償請求だった。その額は1600万円ほどだったと記憶している。幸い死者が出なかったとしても、多くの負傷者を出したことはいたずらでは済まされない。そして、刑法の列車往来危険罪のみならず、民事で多額の賠償請求をされるということとなった。
 
 岡山県内の山陽自動車道を走行中の車に投石をした、高校1年生3人(16)が器物損壊容疑で逮捕された。3人は他にも自販機を爆破させたり、JR山陽線に置き石をした疑いもある。「面白半分でやった」が「動機」である。
 
 最近の事件は動機が不可解なものが多い。お金に困って盗みをはたらくといった、素人でも分かりやすいものではなく、専門家ですら頭をひねる。
 
 脱線事故で単に「死者○名」と書かれていると、その悲惨な状況が伝わりにくいが、平成12年の営団地下鉄日比谷線中目黒駅での脱線事故では、5人が亡くなった。このうち男子高校生は一瞬にして頭を吹っ飛ばされた。平成17年の福知山線脱線事故では、単なる脱線だけでなく、車両が板きれのように潰されてしまった。106人の乗客が亡くなっている。
 
 動機という名の狂気は止む気配がない。「まだ16歳だから」と彼らは思うかも知れない。だが、もうすでに16歳なのである。
 
 
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★ 山陽道投石で逮捕の高校生3人、自販機を爆破…置き石も(読売新聞・07/6/22)
  
 

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「レンタルお姉さん」は脱ひきこもり支援

 
 近年問題になっているひきこもる人たち。その多くは人生や社会にある種の絶望感を持ってしまったがために、自室に自分の世界を求める。
 
 そんな中、「レンタルお姉さん」として脱ひきこもり支援をしている女性がいる。川上佳美さんだ。引きこもっている若者から暴言を吐かれたときは「一生引きこもってろよ」と思ってしまったこともあったそうだ。
 
 しかし、彼らのことを「生真面目でナイーブなんです。人間関係を重く真面目に受け止めていて、失敗は許されないと思っている。ひきこもりを単なる怠け者と決めつける社会のイメージは絶対に違う」と語る。
 
 こつこつと歩み寄ることで社会復帰支援をする。それは容易なことではないだろう。家族ができないことを赤の他人がするのであるから。
 
 真面目なことは悪いことではない。いい加減なことも悪いことではない。真面目すぎる、いい加減すぎる、それが少しばかり社会の波に乗れなくなることがある。度の偏りが社会と隔たりを持ってしまうことになる。
 
 働き盛りの若いひきこもる人たちが社会の将来を担っている。そんな原石を輝かせるため、という大げさなことをしようとしているのではない。あなたは誰とも同じ原石ですよ、と気付かせるために、レンタルお姉さんは日々飛び回っている。
 
 「おせっかいなんですよ」というには、あまりに大きな役割を担っている。
 
 
☆ 井の中の蛙、大海を知らず。されど空の青さを知る。(近藤 勇)
 
 
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★ 脱ひきこもり支援「レンタルお姉さん」川上佳美さん(産経新聞・07/4/1)
 
★ NPO法人ニュースタート事務局
 
 
 

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