東京・自由が丘駅北口、徒歩1分のところに「ha-na」という雑貨屋さんがある。取材に行ってきた。このお店のナンバーワン商品はスウェーデンの「ヨブス工房」で染められた生地、そのハンドプリント生地を使ったバッグやポーチなどの小物である。どれも手作りの感触があり、色が優しいのが特徴的だ。
・トートバッグやソファ。これらもヨブス工房の生地を使用している。
・振り子時計。振り子が付いていないものもある。
・ヨブスオリジナルペンライト。
・男の私が個人的に気に入ってしまったバッグ。ライトグリーンが印象的。
・優しく携帯電話を包んでくれるポーチ。
・女性特有(?)の大きめのウォレット。カードが16枚も入る。
・世界限定999個のウォッチ。貝、石、木などがはめ込んである。シリアルナンバー刻印がある。
・麻でできたブックカバーは新書を優しく包み、手触りがよい。
・iPodや充電コードを小さく束ねる小物。「あっかんべー」デザインが面白い。
・アロマ製品。現在の売れ筋だそうです。
・光に反射するキーホルダー。バッグや携帯、自転車にワンちゃんにどうぞ。
・ストロボで反射させて撮影。
・秋田県大館市の「曲げわっぱ」弁当箱。独特の質感がかっこいい。
・携帯箸。真ん中から外れ、それを逆にすると長い漆部分に格納できる
・最近は個性的な傘が売れている。マイ傘を選ぶことが出来る。携帯用も。
雑貨屋さんが楽しいのは、自分の日常にない小物たちが手に取ってみられることにある。特に「ha-na」は自然素材にこだわった品物が多い。上記の品物の他にも、食器やアクセサリーがある。自由が丘店の店長である、気さくな眞鍋さんらスタッフのかたが優しく迎えてくれるであろう。お近くの方はぜひ足を運んでみてはいかがであろう。また、電話・ファックス・メールでも注文を受け付けている。下記のリンクを参照されたい。クリスマスももうすぐです。個性的なプレゼントチョイスにいかがでしょう。
(取材協力:ha-na自由が丘店 店長:眞鍋佐和さん/20年来の友人です)
☆ 贈り物はすべて、たとえ小さくとも、本当は素晴らしい。気持ちがこもっていれば。(ピンダロス)
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★ ha-na ヨブスバッグとクラフトの店
※店内は許可を得て撮影したものです。
タグ: 経済
社団法人日本時計協会によると、93年が2552万4千個、99年に1689万3千個、08年には731万6千個に激減しているという。これは腕時計の出荷数である。
理由に挙がるダントツの1位は「携帯電話を持っているから不要」であるという。「ファッションとして持っていたが、今はしない人のほうが多いから」「海外に行くときだけ時差対策として腕時計をする」という声もある。
前に「車に乗らない若者が増えた」という事について書いた。車は昔ステータスであったが、今はステータスのためにローンを組んでまで買う必要がないという意見や、電車のほうが時間が読めるという理由が多かった。その時間を読むのに、腕時計ではなく携帯電話で済ませている人が多いのだ。
考えてみると、装飾品の類はあまり多くても困る。90年代にはあまりなかった携帯が今は必需品である。それを持ち歩くとなると、何かそれまであったものを排除しないと重たい。
あまり高い時計を持っていないので、ステータスだと思ったことはないが、ファッションの一部であると思っている。20個ほどある時計の全てが動いてはいない。だが、出かけるときに数個のうちのどれをはめていこうかということを考える。
服装や装飾品というのは、その人のセンスが出るものである。腕時計でもバッグでも珍しいデザインや色使いに目を奪われる。そしてなぜこの人はそれを選んだのかを考えるのが楽しい。
時間を見るのにガサゴソカバンの中にある携帯を探すよりも、腕時計をすぐに見たほうがスマートだと思うのだが、こういう考えも古いのだろうか。ただ、財布のヒモも固い昨今、不必要なものが排除されるのは仕方ない。
しかしこれでますます腕時計を持っていようという気になった。理由は他の人が持っていないからだ。以前、腕時計を外してモニタの前に置いておいた。すると女性がそれを見て「かわいい時計ですね」と言った。「これは『ソラ』という名前の時計なんです。色が空みたいで、シンプルで気に入っているんです」と答えた。腕時計は、小さな会話のきっかけを作る可能性のある小道具だ。
☆ 決して時計を見るな。これは若い人に覚えてもらいたいことだ(エジソン)
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★ 私の腕時計(本ブログ・09/1/1)
★ 車に乗らない若者(本ブログ・09/7/22)
★ 「腕時計をしない人」は増えている?(エキサイトニュース・09/10/9)
98年を最後に行われていなかった、原宿・表参道の「年末イルミネーション」が11年ぶりに復活することとなった。中止となった原因の1つにイルミネーションの電球がケヤキを傷めるということがあり、これを金色のLEDにすることで「エコ」のアピールにも一役買うこととなった。
もう一つの中止の理由が「見物客によるゴミ捨て・騒音」による近隣住民の反対があったが、商店会から再開の要望の声が上がり、国からの補助金も取り付けたという。主催の地元商店会「原宿表参道欅(けやき)会」の松井誠一理事長は「住民からの理解が得られた。今後は毎年続けたい」と話す。
開催場所は従来通り、明治神宮入り口から青山通りまでの表参道。道を覆うようになっているケヤキに取り付けられるLED。その光のトンネルは幻想的で今も忘れられない。復活したらいいなと思っていただけに、本当に嬉しい復活だ。近隣の方のために、ゴミや騒音などのマナー違反だけは注意したい。
12月1日から年始の1月10日まで。17時〜22時の予定で点灯される。11月ともなれば、暖かい服装、そして心に暖を取ることができるのがイルミネーションだ。日が落ちるのが早くなるのもイルミネーションの演出を助けることになるのだろう。
☆ 私はサンタクロースを信じるのをやめた。それは母に連れられてサンタクロースに会いに行ったデパートで、サインを求められた時の事だった。(米国女優、Shirley Temple)
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★ 神様の力、身近なところで(本ブログ・08/9/3)
★ 防犯文化ストリート(本ブログ・06/7/31)
1980年10月5日に日本武道館で行われた、山口百恵のラストコンサートでの最後の言葉。
「あたしが選んだ結論、とてもわがままな生き方だと思いながら、押し通してしまいます。8年間、一緒に歩いてきた皆さんが『しあわせに』ってそういってくれる言葉一番嬉しくて・・・。皆さんの心を裏切らないように精一杯、さりげなく、生きていきたいと思います。いま、いま皆さんに『ありがとう』って言葉どれだけ重ねても、私の気持ちに追いつけないと思います。ほんとに、私のわがまま許してくれてありがとう。幸せになります」。
同年11月19日、俳優の三浦友和と結婚した山口百恵は芸能界を去った。引退後は一切のテレビ出演をしていない。数年後に芸能リポーターがプライベートの山口百恵にマイクを向けるが、彼女は無言のまま歩き去った。唯一、82年にアンルイスの「ラ・セゾン」では詞を提供した。アンルイスはこの時のインタビューで「この曲の話になると、私ではなく百恵ちゃんのことばかり聞かれる」と言っていた。
かつて彼女が出演した生放送の歌番組から出た、「ザ・ベストテン 山口百恵 完全保存版」のDVDが発売される。彼女の出演シーンを中心に、なんと7時間にも及ぶ内容となる。山口百恵は同番組で122回のランクインをしており、その模様が全て収録されているから圧巻だ。司会の久米宏、黒柳徹子とのトークもあるという。また、番組前に発表になった「イミテーション・ゴールド」「横須賀ストーリー」も特典映像として収録されている。12月16日に発売。DVD5枚組で価格は24,990円。
そういえば同番組中、彼女のファンである久米宏はやたらと山口百恵にセクハラまがいのことをして「タッチの久米」と呼ばれたこともあった。そんな映像もあるのだろうか。
かつて生放送の歌番組が多かった時代、そこにはスターでありながら、飾り気のない等身大の姿をあらわにしたアイドルが多くいた。それも生であったからこそファンにとって嬉しい場面であった。生放送に耐えることの出来る人材、そして制作側が多かったともいえる。最近では生番組は減ってしまい、生の姿を見たい場合にはライブで会いに行くことになる。CDの売り上げが伸び悩んでいるといわれているが、ライブを観に行くファンは増加傾向にあるという。
山口百恵はラストコンサートで「さよならの向こう側」を歌い終わった後に、マイクをステージにおいてファンの前から去っていった。華の芸能界よりも、人生の幸せを私生活に見いだした彼女。芸能界を夢見て頑張っている人たちがいるが、それは自分の人生の中で何か大きなものを犠牲にすることになるかもしれない。いつも公人として見られ、自分に磨きをかけることを忘れてはならない、そうした覚悟が必要だ。わずか21歳で引退した時の山口百恵のような勇気ある決断も必要なのだ。
やめて29年が経った山口百恵。すでに私人になったと言えるが、彼女が「さよならの代わりに」ファンに残したきれいな思い出だけは、一生色あせることなく心に刻まれることであろう。
☆ 有名人とは、有名になるために生涯働き通し、その後は人目につくのを避けるためにサングラスをかける人のことである(Fled Allen)
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今年の春に大卒で就職した友人の子からメールがあった。「なんか、最初思っていた業務内容と違っていて仕事やめたいよ」。「だめだよ。今やめたら就職できないよ。入社して半年じゃ何も分からないから、3年は続けてみては?その中で自分の好きな事を見つけたらいいよ」と、こんなやりとりをした。
8月の失業率は5.5%であり、労働人口のうち20人に1人が失業状態である。有効求人倍率は0.42倍という状況で、これは100人中42人しか就職できないという数字だ。大人の就職状況もさることながら、来春卒業する高校生や大学生で就職先が決まっていない若者が多いことが問題だ。
政府は最悪の雇用情勢となっていることを受けて、管国家戦略相と長妻厚労相が今月にも緊急の雇用対策をまとめることとした。管国家戦略相は「年末、新年度の雇用情勢が非常に心配だ。何らかの雇用対策が必要」と述べ、鳩山首相は首相官邸で「いずれかの時点で、雇用対策本部的なものを立ち上げる必要がある」と述べた。緊急対策のみならず、長期的な雇用対策にも取り組み、人手不足となっている介護分野での雇用促進策などが検討される。
今年就職活動をしている大学生の子のブログでは、夏休みまでは就職活動の事がよく書かれていた。しかし最近の日記では「遊びに行った☆」「○○で△△を食べた〜♪」と、就職に関する記述が全く出なくなってしまった。「○○おいしいよね☆あそこは高いだけあって味は最高においしいよ」。そんなコメントを書くことで慰めるしかなかった。就職決まったら、○○に食べに行こう。きっと格別の味になるから。
鳩山首相は3日、障碍者主役のファッションショーに出演、赤いジャケットに身を包んでステージでポーズを決めた。報道陣に「ファッションのポイントは?」と聞かれると「笑顔、笑顔」と言った。
総理、雨に濡れているリクルートスーツに身を包む若者が、笑顔になる対策を早く打ち出してあげてください。この国のステージを国民が謳歌するというのは、未来を担う若者の存在あってのことですから。
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★ 「雇用対策は必要に応じて実施」管戦略相と長妻厚労相が確認(産経新聞・09/10/5)
★ 鳩山首相夫妻がサプライズ出演 障害者主役のファッションショー(産経新聞・09/10/3)
八ツ場ダム中止で失うもの、お金ともう1つ
藤井裕久財務相は大臣就任会見時に「マニフェスト(政権公約)を守ることが一番大切」と述べていた。単純に納得したが、その単純な公約がこれまで守られず、国民が裏切られたとの思いがあるから政権は交代したのだろう。聞こえのよい公約が並ぶが、その一つが八ッ場(やんば)ダム建設中止問題である。
前原国土交通相は23日、八ッ場ダム建設中止を表明してから初めて群馬県長野原町のダム建設予定地を視察した。現地には大沢正明・群馬県知事、高山欣也・長野原町長らが出向いた。前原国交相は、首長らを前に「政策の変更で、皆さんにご迷惑をかけ、素直にお詫び申し上げます」と謝罪した。住民への補償や生活再建などを実施する新法制定の考えを示したが、「中止を白紙にするつもりはない」とし、就任以来の「ダム建設中止」の姿勢を変えることはなかった。
地元住民との意見交換会も予定されていたが、「建設中止ありきの話し合いには応じない」。旅館経営者などは「連休の書き入れ時に手が離せない」として誰も参加しなかった。
もともと、長野原町の人たちはダム建設反対派が多数を占めていた。建設予定地では昭和27年にダム計画が持ち上がり、名勝地である吾妻渓谷の一部や、川原湯温泉が水没することから反対運動が始まったのだ。賛成派と反対派は小さな町を二分した。親戚同士がいがみ合い、隣近所同士が敵対し、町を出て行く人もいたのである。その後の昭和62年、ダム建設反対運動に疲れた住民は、国の現地調査を受け入れることにした。
ダムの総事業費は4600億円。うち3210億円がすでに使われた。建設を中止すれば、残されたダム本体工事関連費620億円については削減できる。当然ダム維持費用も不要になる。
しかし建設を中止した場合、水の供給を目的に事業費を拠出した下流の1都5県に対して費用を返還しなければならなくなる。石原都知事も「当然、返還請求しますよ」と公言している。その総額は1460億円。加えて地元住民に対する今年度以降の生活再建関連費770億円も必要となる。合計2230億円。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
国連での演説で鳩山首相は「90年比で25%のCO2を削減する」と演説すると、会場からは拍手が起こった。サルコジ仏大統領、タンザニア環境相、パン・ギムン国連事務総長が鳩山首相の演説を賞賛した。
ダムにしろ、環境問題にしろ、高速道路無料化にしろ、あまりに聞こえの良い文言が並ぶ上でどうも納得のいかないことがある。具体的な代替原資はどこから捻出するかということだ。無駄を減らせば浮くお金があるとのことだが、どうも安易に納得が出来ない。
例えるならば、平置きされている「民主党マニフェスト」という名の本の帯に景気のいい文言があったがうえに、「話題の新刊」だったからつい手にしてしまった、そういうことにはならないだろうか。
八ッ場ダム中止と建設のどちらが無駄になるのか。いずれにせよ、お金以外でもう1つ、すでに無駄になっているのが「時間」である。長野原町民は57年間もこの問題と対峙してきた。旅館を経営する人は古くなった建物を改築したいが、ダムの有無により移転するのかしないのかを決めなくてはならない。それが未だに決められないでいる。「何でいまさら」「国の都合で」という声が聞こえてくる。造る、造らないで翻弄されてきた町民のかたがたの時間は1秒1秒、今も時を刻んでいる。建設予定地には無駄になっている時間が蓄積されている気がする。
政府が大切にすべきは国民であり、国を動かすのに必要な税金をいかに効率よく使うかにかかっている。そして、時間や空間・環境といった無形の財産にも目を向けるのが政治がすべき”イニシアチブ”である。民主党の皆さん、自己満足のためのマニフェストなら今すぐやめてください。
☆ この世の大きな脅威は、何でも変えたがる人々…あるいは何も変えようとしない人々である。(Nancy Astor)
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★ 【八ッ場ダム】前原国交相が視察 地元の中止白紙撤回に「戻すつもりはない」(産経新聞・09/9/23)★ 鳩山首相が国連で「温室効果ガス25%削減」を表明(産経新聞・09/9/22)
掃除のアルバイトはプライドを捨てる?
大学在学中に早朝掃除のバイトをしようとしたことがある。規模はそこそこ大きい会社であった。
面接に行くと、年配の男性が履歴書を見ながら言った。
「うーん、大学に行って、あー、パソコンとかやってるのね。うーん」
何か不満なのかと思っていると、
「大学とか行って、パソコンとかやって、でもこういうバイトをするからには、そういうプライドを捨てなきゃいけない」
(はっ?!)
「英語とかすきなんでしょう?こういう仕事はね、そういうプライドを捨ててかからないと・・・」
聞いていて我慢できずに遮った。
「いや、それは違いますよ。大学は大学、勉強は勉強、仕事は仕事ですよ。体動かすことがしたかったので」
というと、
「ああ、そうかい?」
と何となく納得してくれたようだったが、このおじさんはそんなにこの仕事にプライドがないのであろうか。
そもそも、掃除の仕事というのは地味ではあるが、必要な仕事である。
家の周りがきれいなのは、近所のかたが朝掃除してくれるから。会社や大学の建物がきれいなのは、掃除業者の方がきちんと毎日掃除してくれるから。街がきれいなのは、お店や事務所のかたが向こう三軒両隣をきれいに掃いてくれるから。車道がきれいなのは、夜間に清掃作業車が水をまいてきれいにブラシをかけてくれているから。トイレがきれいなのも、毎日掃除してくれる目立たない存在がいるから。
トイレって掃除したことありますか。一日掃除を怠っただけでかなり汚くなる。尿石がこびりつきますから。
男女のトイレ、男のほうが汚い感じもしますが、女性のほうも結構汚い。更衣室も同様。男のほうは何だか知らないけど臭う。女性のほうは臭いはないが、髪の毛や服のほこりが大量に落ちていて、お世辞にもきれいとはいえない。
化粧室という名の場所できれいになった人の後始末をしているのは、目立たない人たちなのだ。
世の中には誰かがやらなきゃいけない仕事というのが必ずある。早朝掃除の仕事は結局時間が折り合わずにだめになったが、あの時あのオジさんに言ってほしかったな。
「この仕事は社会貢献のひとつです。ぜひ誇りを持ってやっていただきたい」と。
☆ 自分を低く評価している人を高く評価する人はいない。(Anthony Trollope)
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ケータイでメールをするのは当たり前であるが、これが当たり前になる前は「ショートメールサービス(SMS)」が主流であった。相手の携帯の電話番号さえ分かっていれば送れるもので、中国では通常のメールよりも主流となっている。日本のケータイでも今すぐSMSを使えるが、通常のメールのようにキャリアを超えてショートメールを送ることはできない。そこでNTTドコモとKDDI(au)、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの4社はキャリアの垣根を越えてSMSを利用できるように基本合意した。2010年度後半開始を目指し、料金についても協議する。
普段利用しているEメール、つまり絵文字など入れたメールと違って、文字しか送れないSMSにどんな利点があるのか。1つには前述したとおり、電話番号さえ分かっていればショートメールは送信できる。これならば直接メールアドレスを聞いていない人でも番号なら知っていることもあるので便利だ。また受信者には課金がされない。
現在送信する際にかかる費用は、ドコモの場合1回5.25円(全角最大70文字/半角最大160文字まで)、イーモバイルは同じ条件で2.1円となり、auは全角50文字/半角100文字で3.15円となっている。パケット代とは別に課金されることになる。ファイルも送れないし、デコメなどもできないSMSがここに来て利用促進に乗り出しているのは、携帯各社の売り上げが頭打ちになっていることが推測できる。
携帯端末代金を高くする代わりに各社とも通話料を引き下げた。そしてiPhoneやGoogleケータイといったスマートフォンなどの登場で、各社はパケット代金に注視している。ドコモの場合、ビズホーダイダブル(月額5,985円)で終わらせず、パソコンでの通信やiモード通信にも使えるようにして13,650円を上限にするように設定した。
そして今まで放置されてきた感のあるSMSに注目したのだろう。SMSは前述の通り、パケット代としては扱われず通話代金扱いになる。わずかではあるが、キャリアにとって通話料金の底上げに貢献するかも知れない。
かつて電電公社がNTTに変わったころに「帰るコール」というCMが流れた。「これから帰るよ」という電話を一本かけようというキャンペーンのようなものであったが、実際にこのキャンペーンは成功したと言える。「ちょっとまって。家に”帰るコール”かけるから」なんていう会話をよく耳にしたものである。
ささいなことではあるが、電話をかけるシーンというのは、固定電話と公衆電話だけであった時代と、携帯端末が流行っている今とは違う。携帯電話各社も基本である「通話シーン」に着目して新たなビジネス展開を考えても良さそうだ。
☆ 一時間の会話は五十通の手紙より値打ちがある(セヴィエニ夫人)
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★ 別会社でもショートメールOKに 携帯4社が基本合意(Business i・09/9/1)
★ ひらがなID入力で安心決済 ビットキャッシュ 中国のケータイともメールでやりとり(本ブログ・09/8/27)