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iPhoneに雑誌を有料配信 サイトの有料化加速?

 以前、産経新聞の「産経Web-S」というサービスを利用していた。これは産経新聞”紙面”をブラウザでまるごと読むことができるサービスであり、新聞社としては初の試みであった。利点は自宅に読み終えた新聞がかさばることがないということ、関連記事へのリンク・検索が容易であることであった。
 
 しかし欠点がある。新聞各社は「ネットだけではなく、新聞を購読して」と暗に訴えているが、同サービスはその新聞紙面の長所の1つである「一覧性」に問題があった。手にして読む新聞は確かに一覧性があるが、紙面をブラウザで読むとこの「一覧性」が意味を成さなくなるのだ。”紙面”をスクロールしたり拡大したりする作業は面倒に感じたのであった。
 
 電通は電子化した雑誌コンテンツを携帯電話などに配信する「MAZASTORE」を今夏に開始すると発表した。第1弾としてiPhoneアプリとしてスタートし、順次他社一般ケータイやPC、ゲーム機などに拡大する計画だ。約20社から約30誌の参加が決まっており、年内には拡大する見込み。専用アプリをダウンロード(115円)だが無料版も配布する。雑誌コンテンツは雑誌により115〜600円程度という。バックナンバーも購入でき、保存することもできる。
 
 この記事からは分からないが、これらの”電子雑誌”は冒頭の産経新聞サービスのように、紙面を丸ごとブラウザで読む仕組みなのか、それともブラウザ用にコンテンツがレイアウトされているのかが気になる。”紙面丸ごと”であると個人的には興味をそそられない。せっかく有料であるのであるから、他の無料で見ることのできるサイトと違ったレイアウトコンテンツを期待したい。すなわち、有料であることというのは「金を払ったから持っている」という他との差別化、そして少しばかりの優越感に浸れる。
 
 前にも書いたが、サイトの一部・全部有料化には賛成である。現在はこのブログを書くときも各新聞社の記事を利用させてもらっているが、言うまでもなく、記者の方たちは慈善事業で働いているわけではない。購読料や広告収入があるから取材ができるわけだ。すべてが無料のままだと、良質な記事を維持することが困難である。
 
 一部の新聞社では、無料の会員サイトを作ってオリジナルコンテンツを配信している。その規約を読むと「購読確認のために新聞販売所に個人情報の提供をすることがある」などとある。苦戦を強いられている紙面媒体の苦肉の策かもしれない。
 
 先日久しぶりにコンビニで新聞を買った。日曜版であり、分厚い情報が懐かしかった。雑誌コンテンツも魅力ある情報が買った人だけに与えられなければ意味がない。そしてブラウザに適したテキストや画像の配置は新サービスの将来を左右することになるだろう。中途半端な情報提供にならないように期待したい。
 
 もしも、既存の無料サイトが有料になったら、いったいどのサイトが生き残るのであろう。
 
 
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★ 電通:携帯電話向け雑誌販売 30誌、1冊115〜600円 夏にiPhoneで(毎日新聞・09/7/9)
★ iPhoneに雑誌を有料配信 電通などスタート、年内に30社50誌(ITmedia・09/7/8)
★ ドコモ、スマートフォン向けのソフト配信サイトを新設(ITmedia・09/7/9)
★ 産経Web-S 産経eテキスト 
★ 紙一重の紙メディア(本ブログ・09/4/3)
★ 活字媒体は生き残るか(本ブログ・08/10/8)
★ 新聞を読まなくなった私たち(本ブログ・07/3/14)
★ 本とカレーで大好評(本ブログ・06/7/8)
★ 恋愛少年少女(本ブログ・06/3/30)
 
 

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14歳少年がネコ撃退の特許取得 特許は2回目(2009.7.7)

 富山市立芝園中3年生の山本良太さん(14)が、ネコ撃退用の装置を作り特許を取得した。山本さんは小6の時にも「傘置き忘れ防止装置」を発明、特許を取得しており、2回目の特許取得となった。
 
 今回の発明は、光を反射するペットボトル製のプロペラでみかんのにおいを拡散させ、すっぱいにおいの嫌いな野良猫を追い払う仕組みであり、身の回りのもので作られているのが特徴だ。
 
 「ランにゃウェイ2」と名付けられたこの装置は、網戸を野良猫に破られたことをきっかけに発明した。自らもネコを飼っているほどのネコ好きであるため、「ネコを傷つけないように追い払う発明ができないか」と考え、プロペラの回転速度は遅めにした。
 
 小6の時の発明は、人の動きをセンサーが感知して、傘が自動的に開いて傘の置き忘れの注意喚起するという装置だった。山本さんは「ネコにも人にも優しい発明ができた。これからも多くの人を笑顔にできる発明を続けたい」と話している。
 
 今日の東京の天気はまずまずだ。高知、名古屋、新潟が雨が降りそうな予報である。そして今日は雲の上で織姫と彦星が出会う七夕である。大切な人へのその想いを短冊に託す人もいるかもしれない。しかしその想いが通じるような発明だけはされることがない。失敗だらけで終わることが多いから、そして失敗の経験をたくさんするからこそ、実を結ぶという発明を経験できるのである。
 
 
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★ ペットボトルで猫撃退装置、中3が特許取得(読売新聞・09/7/7)
★ 小6男児特許取得 全国初(本ブログ・06/10/25)
★ 世界に広がった特許ラーメン(本ブログ・05/5/26)
 
 

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あ〜、ドコモのAndroid”グーグル”ケータイが欲しい 7月10日発売

 NTTドコモは7月10日(金)に、Googleサービスが簡単に利用できる”Androidケータイ”(HT-03A)を発売する。ドコモがケータイを4種類に分けて販売しているうち、”PROシリーズ”に属するスマートフォンだ。
 
 私はMacユーザーなので、本当はiPhoneが自動的に欲しいところであるが、11年以上使っているドコモとサヨナラするのが辛くて我慢している部分がある。友人がブログでことあるたびに”あっちのケータイ電話会社”を批判していることも一因となっている。iPhoneがドコモから出れば自動的に買うのに。
 
 ところでAndroidケータイである。最近MacでGoogleサービスを利用することが多い。特にGmailは要らないジャンクメールを振り分けてくれて非常に助かっている。メインで使っているアドレスをGmailで受信させて、メールソフトにGmailアドレスと共に一括受信させている。
 
 そのおかげで寂しいくらいに迷惑メールが無くなった。Gmailにログインすると笑っちゃうくらいに迷惑メールが数千通格納されている。ただし、こちらもたまにチェックしないと、迷惑じゃないメールが混ざっていることがあるので注意が必要だが、精度に対して不満はない。
 
 そうしたGmailをメインアドレスとして受信できるAndroidは魅力的だ。通常の携帯メールのように自動受信することもできる。このGmailだが、通常はPCがないとアカウントを作成することができないが、AndroidはPCがなくてもGmailを利用することができる。Androidでは基本的にこのGmailを利用することになる。
 
 iモードメールは直接送受信できず、ドコモの専用サイトから「iモード.net」サービス(月額210円)を利用することになる。どうしてもiモードメールを利用したい人はこのサービスを利用することになる。しかし、Androidやその他スマートフォンからできることには制限があるので、事前にチェックを。最初の設定時にiモード携帯が必要になるので、これまでのケータイで「ワンタイムパスワード」を発行して、3分以内にPCからログインして手続きを完了させる必要がある。
 
 ブラウジングはiPhoneと違い、画面内のポインタをトラックボールで移動させてクリックする。個人的にこの「トラックボール」も魅力的だ。かつてエプソンの「PC-CLUB」というPCを持っていたときにトラックボールを使っていた。
 
 トラックボールの利点はマウスのように一定の場所を必要としないことだ。扱いづらいのではないかと思われる方もいるかもしれないが、慣れると何ていうことはないので大丈夫。このポインタを操作することで細かいリンクをクリックできるのも、タッピングがメインのiPhoneと違うところだ。しかし拡大縮小は一度画面をタップして、虫眼鏡マークを表示させることになる。
 
 仕事であちこち行くことが多いとなると、便利なのがグーグルマップ、ストリートビューだ。現在地から目的地までのルート検索などのお馴染み機能が利用できる。GPSで現在地を取得し、自分の向きに合わせて画面も変わってくれるのはAndroidだけの機能だ。
 
 気になっていたのが音楽機能。残念ながらiTunesとの同期ができないようで、microSDカードに入っているデータを自動で認識するとのこと。YouTubeは当然ネイティブ対応になっており、専用アプリで高画質な再生に対応している。外側のみに付いているカメラ(320万画素)で撮影した画像や動画を、PicasaやYouTubeにアップロードできるのも当然だ。
 
 iPhoneのアプリが「App Store」からダウンロードするのと同様、AndroidもAndroidマーケットから本体にダウンロードして行うが、利用はiPhoneのアプリ同様に自己責任となる。iPhone同様に便利なアプリがたくさん出てくれると楽しいことになるだろう。
 
 iPhoneと同様に、ワンセグやおサイフケータイなどは使うことができない。すなわち普通のケータイとは訳が違うのがこうしたスマートフォンだ。
 
 しかし、我思う。
 
 今のケータイが使い切れない機能が付いているせいで端末の価格が高くなっているのだとすれば、通話、メール、ブラウジングに特化したこうしたスマートフォンのほうがシンプルであり、実は多機能ではないか。誰か、Androidを私に買ってください〜。そしたら、私のSO905iCSを差し上げますんで。
 
 
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★ 写真と動画で解説する「HT-03A」(ソフトウエア編)(ITmedia・09/6/3)
★ DoCoMo PRO series HT-03A(NTTドコモ・ウエブサイト)
 
 

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99年「東芝クレーマー事件」の男、窃盗容疑で逮捕 福岡

 1999年、インターネット上で東芝製のビデオレコーダー修理に関連して、その対応が「悪い」として同社に電話をかけて抗議、その内容を録音してインターネットで公開していた「東芝クレーマー事件」の男が窃盗容疑で逮捕された。
 
 福岡県警早良署に逮捕されたのは会社員の男(48)。同容疑者は4月11日、母親が入院している大学病院の医療相談の部屋で職員のノートパソコン1台を盗んだ疑い。パソコンには患者の名前や相談内容など約9000人分の情報が入っていたという。今のところ情報流出はない。
 
 当時、同容疑者はホームページを開設して「AKKY(アッキー)」をハンドルネームとして名乗っていた。東芝製のビデオテープレコーダーを購入したあとノイズが発生するとして修理を依頼、勝手に改造され、担当窓口も次々と変更され、最後には担当者から「お話しはもうしました」「要求は何なんですか?」「お宅さんみたいのは、お客さんじゃないんですよ。クレーマーっちゅうの」と言われたとして、ホームページで抗議していた。アクセスは1000万を超える。
 
 その後は東芝の不買運動にまで発展した。東芝はその後、対応の不手際を謝罪したが、製品の初期不良については仕様通りとした。その後、AKKYに同調していたネットユーザーも、彼の主張や執拗な”抗議”に疑問を抱き、「AKKYはクレーマーだ」との論調に変わった。
 
 ”大企業と一個人の戦い”はネット上で大きな話題となった。その後も別の男性が、某牛丼チェーン店で弁当を持ち帰ったところ、中にカエルの死骸が入っていたとして、チェーン店とのやりとりをホームページに掲載する”事件”もあった。こちらはチェーン店側が5万円分の無料飲食券を男性に渡したが、納得のいかなかった男性がさらに食い下がったところ、チェーン店は弁護士を立てて応戦する構えとなり、萎縮した男性は”終結宣言”した。
 
 クレーマーには共通点がある。要領を得ないので何が言いたいのか分からないうえ、揚げ足を取ってそこを攻撃する。通常の人間関係を築くことができていないがゆえの悲劇にも思えた。ブログと違い、開設に少々手間のかかるホームページ。まだブロードバンドではなく、多くの人が23時から8時までの夜間に「テレホーダイ」を利用してネットをすることが多かった、そんな時代の”事件”であった。
 
・他にもあったこんな”事件”
 某量販店のとウエブマスターとの交渉の模様。深夜まで営業していた量販店に対する騒音や、交通渋滞についての抗議の内容を公開したもので、量販店の横柄な態度には閉口した。
 
 某医大における医療ミス。点滴の代わりにミルクを乳児の体内に入れてしまい、その医療ミスを隠蔽。のちに内部告発があり、当事者の実名も挙がった。
 
 某自動車メーカーが修理依頼されていないところまで修理、ウエブマスターは工場内外でぶつけられたのではないかという疑念を持った。ウエブマスターもまた同業者であった。
 
 
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★ あのクレーマー事件で一躍有名になった男が窃盗で逮捕(ZAKZAK・09/7/3)
★ 東芝クレーマー事件(wikipedia)
 
 

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厚労相、表皮水疱症治療ケアの医療援助を

 鹿児島県に住む5歳の男の子は難病の「表皮水疱症」である。全身の皮膚が水ぶくれやただれてしまうため、薬を塗りガーゼを当てて、それが取れないように包帯で全身を覆う。そのため動くことが困難である。
 
 この病気の患者である、小室礼雄さん(35)は包帯に巻かれた両手でペンを持ち、画家として生活している。ニューヨークで個展を開くなどの活躍をしていたが、右手の水ぶくれの先にガンを発症、切断した。狭くなった気管も切開して耳も不自由となった。車椅子で生活し、体が不自由なことから絵画制作にはコンピュータを利用している。
 表皮水疱症は、全身の皮膚や粘膜がわずかな接触・刺激で簡単に水疱状態になったり、皮膚が向けてただれる状態になったりする。患部を見ると、重度のやけどのようにも見える。先天性の病気であり根本的な治療法はない。すぐに水ぶくれができてしまうことから、患者の手足の指はくっついてしまっている。皮膚再生に栄養がいってしまうことから、栄養障害や内臓疾患なども引き起こしやすくなる。日本にはおよそ1,000人の患者がいる。
 
 難病指定されているので公費によって治療費や薬代がカバーされているが、ガーゼや包帯代などは自己負担。日に定期的に替えなくてはならないガーゼ代が経済的に負担となっている。日本国内で販売されているガーゼは皮膚からはがすときに痛みを生じさせるため、患者の負担になっている。患者にとって皮膚代わりのガーゼは安いものは数百円から1枚1000円するものまであるという。結果、経済的負担から一度使ったガーゼを洗濯して再使用する患者もいる。
 
 そんな折、ニュージーランドから送られてきた最先端のガーゼは画期的だった。クッション性や粘着性があり、包帯が無くてもはがれず、はがしても患部に全く痛みを生じさせない。患部が密封状態になればばい菌が外部から入らないので、自然治癒力で快方に向かう可能性もあるという。ニュージーランド、台湾、韓国では患者に無料で支給している。薬事法が大きな壁となっているようであり、日本でもこの特殊なガーゼを扱えるべく、患者の会は国に働きかけをしている。
 
 厚労相様、こういうことはさっさとやって下さい。
 
 
☆ 一見して人生には何の意味もない。しかし一つの意味もないということはあり得ない(アインシュタイン)
 
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★ 表皮水疱症友の会 (Debra Japan)
★ 難病指定、7つ追加 魚鱗癬など(本ブログ・08/6/23)
 
 

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コンビニの値引き販売、公取委がセブンイレブンに排除措置命令(2009.6.24)

 フランチャイズ契約を結んでいる加盟店に弁当の値引き販売を不当に制限したとして、公正取引委員会はセブンイレブンジャパンに排除措置命令を出した。経営側や消費者には歓迎の声が上がっているが、業界側には収益基盤が揺らぐ懸念があるとしている。
 
 セブンイレブンでは月間の弁当などの廃棄目標を「50-60万円分」としてきた。加盟店主の中には「廃棄するのに胸が痛んだ」という声もある。これに対してセブン側は「指導に行き過ぎた面がある」と認めながらも「多くの加盟店主が見切り販売(値下げ)に反対している」と反論。顧客に店頭価格や鮮度、ブランドへの不信を生じさせかねないこと、ディスカウント店などとの価格競争に巻き込まれ、加盟店自身の利益を圧迫しかねないという主張だ。
 
 ブランドイメージの維持などを懸念するのであれば、こうした廃棄分の加盟店負担を無くすように本部が努力すべきである。加盟店のみに負担を押しつけるのではなく、本部も痛み分けをすべきなのだ。コンビニにとって、弁当などの類は必要不可欠な商品に位置づけられている。独自の弁当開発にも力を入れて、10円でも20円でも安くできるように本部の営業マンが原材料の仕入れ先まで営業に出向く。
 
 この努力があるのを知っているはずなのに、廃棄を推奨するような運営方針には疑問が残る。日本消費者連盟代表運営委員の富山洋子さんは「値引きはコンビニ各店と消費者の判断で行われる商行為。期限切れ前の商品が安く買えるようになれば、選択肢が広がる」とし、消費者不在の論争にも釘を刺す。
 
 値引きシールが貼ってある商品を見て嫌悪感を示す消費者がいるだろうか。もちろん、鮮度の高いものがいいという客がいれば買わなければ済む話であるし、スーパーでは見切り販売が昔から存在して客にもそうした販売方法が認知されている。であるならば、コンビニも硬直した運営方針を貫こうとはせずに、多様な方法を認める方がイメージアップにつながる。
 
 こうした議論が起きるのも、コンビニがいかに弁当などの食材に頼って営業をしてきたかということである。他にテコ入れすべき品物はないのか、それを精査したほうがいい。コンビニに格調高いブランドイメージなどは必要ない。客にとってコンビニは身近な商店の一部となっている。客の平均滞在時間3分を使ってどうやって客にアピールできる商品を陳列するかを考えるべきなのである。
 
 
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★ クローズアップ2009:公取委排除命令 揺らぐコンビニ商習慣(毎日新聞・09/6/23)
★ セブンイレブン:食品廃棄、加盟店の損失を15%負担(毎日新聞・09/6/23)
 
 
 
 

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私の温暖化阻止対策

 今年もきっと激しい猛暑がやってくる。毎年クーラーにお世話になっているが、今年は志向を変えてみる。狭い部屋でテレビやパソコンを起動させていると、熱がこもって暑くなる。ベランダの窓を全開にしても解決にはならない。部屋の一方だけ開けても空気が流れないので、その反対にある窓なども開けないといけない。
 
 夜間に部屋の窓を全開にすると外から丸見えになる。この対策として「ミラーカーテン」を購入した。ネットで探すと実勢価格4,000〜5,000円ほどだ。このカーテンは昼はもちろん、夜でも外から部屋の中が見えづらくなる。人影は分かっても、何をしているのかは分からない。ついでに風情を出すためにすだれも買った。ベランダ対策はこれで大丈夫。
 
 空気の流れを作るためにベランダの反対にある玄関のドアを開けなくてはならない。しかし全開にする勇気はないので、チェーンロックをかけた状態で開くところまで開けて、鍵をかける。出っ張った鍵がストッパーになり、ドアが少し開いてすきま風が入るようになる。これだけで夜はだいぶ快適だ。
 
 しかし玄関を開けるということは虫が入ってくるということになる。対策として、玄関ドア用の網戸を購入した。空気の流れができたお陰で、夜に限っては快適だ。
 
 電気代節約のためにしていることは、使っていない洗濯機のコンセントを抜き、まだ使っていないエアコンと電子レンジには配電盤に専用のスイッチがある。これをオフにすることで待機電流を元から遮断できる。あとはパソコンなりテレビなりの電源を電源タップに差し込み、使っていないときはすぐ消す。
 
 今年の2月は生まれて初めて暖房器具を一切使わない生活をした。その結果、例年なら6,000円前後になる電気代が3,000円ほどで収まっており、現在までもその金額で推移している。これに味をしめたので、今年の夏はどこまでエアコンを我慢できるか挑戦だ。といっても、熱中症などには用心しなくてはならない。前にも書いたが、節水も温暖化阻止に役立つ。これで電気代節約と温暖化対策の一石二鳥を狙う。
 
  
☆ 燃える真夏の暑さによって 戦闘と苦痛によって 限りなく伸びゆく幹に 花よ咲け(ヘルダーリン)
 
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★ 照明消して温暖化考えよう 夏至の夜、全国7万4千ヶ所で(読売新聞・09/6/21)
★ 省エネ 緑のカーテン(本ブログ・09/5/5)
★ 深夜だけでなく、包括的な電気使用対策を(本ブログ・08/6/21)
★ コンビニ・量販店にもCO2排出権取引制度を 環境省(本ブログ・07/10/7)
★ 海に死する国 キリバス(本ブログ・07/9/2)
★ 反温暖化、エッフェル塔などを消灯(本ブログ・07/2/5)
★ 道路のクールビズ(本ブログ・06/6/1)
 
 

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海外に流れる日本の廃家電

 中国広東省で、日本製の中古家電製品がゴミと化している。家電製品の中には有害物質が多く含まれるために、環境汚染・健康被害の問題が起きている。壊れた中古品は修理すれば使えるものもあるだろうが、もともと日本からの中古品として流れてきた品には商品保証も修理も何もない。
 
 そうなれば不法に投棄されるが、有害物質の垂れ流しで健康被害が拡大するのは時間の問題であろう。しかしこの問題は中国だけではない。東南アジアやアフリカにも中古品は流れており、壊れたら最後、ゴミの山と化す。現地では修理やリサイクルの設備が整っていないので、ゴミとなるしかない。
 
 ところで、この廃家電は本来ならばリサイクル(再生利用)されるはずである。我々はテレビや冷蔵庫、洗濯機を購入する際に、家電リサイクル法に従って手数料を支払っている。リサイクルされると思うから、この法律には賛同できるし、リサイクル手数料を払うのである。
 
 しかし大手量販店の一部などでは、引き取った中古品を”再販”している。国内や海外に横流ししているのである。我々は前述の理由で手数料を支払っているのであって、”リユース”(再利用)されるのであれば、むしろ買い取ってもらいたいほどである。
 
 2005年5月に東京で行われた国際的な環境会議で、南アフリカの大臣は「先進国は中古品を製品として押しつけ、ゴミを増やしている」と非難している。平成11年12月には、栃木県の産廃処理業者が、古紙と称してフィリピンに輸出した貨物の中から、注射針や使用済み紙おむつが発見される事件も起きた。
 
 日本では「リサイクル」という言葉が「再生利用」という意味ではなく、「回収」という意味に過ぎないように思える。いずれにせよ、廃家電についての回収、リサイクルについて明確なルートを明確にしなければ、国際社会から非難が集中することになりかねない。削減しなくてはならないのは温室効果ガスだけではなく、こうした廃家電もそうである。京都議定書のホスト国がこれでは何をするにしても実効性に疑問を持たれる日が来るであろう。そして我々も、ゴミを出さない工夫を常に考えることが重要である。
 
 地上デジタル放送が始まると、アナログ放送にしか対応していないテレビが大量処分される恐れがある。この問題は産業先進国としての喫緊の命題である。
 
 
 
 
★ 世界の「電子ゴミ」、7割が中国へ 中国メディア(レコードチャイナ・09/6/9)
★ 廃家電4万台を不適切処理 環境省などが適正処理を勧告(産経新聞・09/4/27)
★ 化学物質問題市民研究会 ・有害廃棄物の輸出問題(09年3月、PDFファイル)
★ 廃家電、アジアむしばむ(朝日新聞・08/1/8)
★ ピリピン環境保護団体が日本の廃棄物投棄に反対する集会が行われる(independent media center・07/2/24)
★ 家電量販店2社引き取りの廃家電 約8,800台分で不正処理の可能性(EICネット・04/3/10)
★ 環境白書(環境省)=ページ下部に「フィリピンへの注射針事件」についての記述
 
 
 

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