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数字の心理

 東京のLEC東京リーガルマインド大学が、専任教員173人と公表しておきながら、106人の勤務実態がないことが分かった。勤務していないのが1人だったら問題ではなかったか。
 
 世界最高齢の男性が亡くなり、その後2番目の長寿女性もなくなった。115歳と114歳だった。人は何年生きれば幸せか。
 
 気象庁の3ヶ月予報、34月は平年並みだという。暖かいと嬉しいが、暖冬は各地のスキー場や漁猟に大きな打撃を与えている。
 
 2006年に懲戒処分を受けた警察官数が361人になり、前年比で20人の増だという。1人だったら記事にはならなかったか。
 
 「離婚から300日以内に誕生した子は前夫の子」という民法の規定により、現在の夫の子供が前夫の子供になってしまった事例。301日なら、途端に本来の夫の子になる。
 
 数字は大切な記号として生活に根付いている。売り上げ目標、学校の成績、所有資産の総額や株価。杓子定規に解釈するのは数字のせいだが、この数字が無くなるととりつく島が無くなってしまう。
 
 小さな数字に一喜一憂するのは生活の根底にある心理。しかし、大きな数字の流れには無頓着になりがちだ。「今年は○○をがんばろう」と1月に誓っても、もう2月であることに、はたと気付く。世界の人口が爆発的に増えてもその実感はなく、いつも自分、すなわち「1」にしか興味がないのである。
 
 数字は増えたり減ったりするが、それは数字という記号の持つ性格を知っているだけで、本当は並んでいるだけのことを冷静に考えられないでいる。
 
  
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★ 勤務実態ない教員が106人、LEC大学に改善勧告(読売新聞・07/1/25)
★ 世界最高齢 115歳男性死亡(産経新聞・07/1/25)
★ 3カ月予報:3~4月気温は平年並み 気象庁(毎日新聞・07/1/25)
★ 警察の懲戒20人増 業務上の処分が増加(朝日新聞・07/1/25)
★ 民法772条:出生届不受理でNPOが法務省などに陳情(毎日新聞・07/1/25)
 
 

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2006年の漢字は「命」日本漢字能力検定協会発表

 友人であるkotton33さんのブログで、自身の今年の漢字は「会」だと書かれていた。今年は多くの出会いがあって多くの刺激を受けたとのこと。漢字一文字を選別したくらいだから、それだけ刺激の多い出会いだったのだろう。
 
 毎年恒例の日本漢字能力検定協会が毎年決めている今年の漢字に「命」が決まった。命の誕生やお悔やみ、虐待、自殺など改めて命を感じる出来事が多かったことを受けてのことだ。
 
 誕生は命を感じるのにはよい知らせだだが、死はそれをするのに悲しい出会いである。人と出会った時から互いの命を感じて初めて、出会いに気付く。人の命をあやめる行為などは、本当の出会いを感じることのない孤独な者の蛮行なのだろう。
 
 「会」「命」の共通点がある。部首が「ひと・ひとがしら」ということ。これからも多くの命と出会うことを期待したい。
 
 kotton33さん、あなたの名前にも入っている素敵な部首ですよ。
 
 
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★ 今年の漢字は「命」 誕生、自殺…大切さ痛感(産経新聞・06/12/12)
★ 今年の一文字 06(kotton33さんのブログ、琴るぅむ@Blog・06/12/28)
★ 日本漢字能力検定協会
 
 

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ボトルレター、700キロの旅

 
 年賀状の売れ行きが鈍っているという。メールが普及した昨今、ハガキのやりとりに億劫になっている傾向だろう。例に漏れず、手紙を書く機会が減ってしまった。だからせめて年賀状は一筆添えて投函したいものだ。
 
 もらうと嬉しい年賀状。パソコンで作られた立派なものもあれば、丁寧な版画で作られるもの、文字がびっしりと書かれたものまでさまざま。この文字というのが嬉しい。多くの日本人は自分の字がきれいではないと思っているが、文字はその人の個性を表し、「会わなくなったけど元気そうだなあ」というのが伝わってくる。
 
 福井県内の小4女子児童が、ワインボトルに手紙を入れて「この手紙を見た人はお友達になって!」と書いたところ、700キロ以上離れた秋田県男鹿市の海岸に届いた。ボトルは54歳の男性が見つけ、秋田海上保安部に届けられた。海保では相手になってくれる子を探しているという。
 
 ボトルレターは女児の父親が「いい思い出になるかもしれないよ」と提案した。女児は「どこかに沈んでしまったかもしれない」と思っていただけに、感激しているという。
 
 近年の日本海は何かと騒々しいが、そんな中で女児の夢をゆらゆらと運んだワインボトルは新たな出会いのきっかけを運んだ。誰からどんな返事が来るのか楽しみなことだろう。
 
 
☆ 乗りかけた船には、ためらわず乗ってしまえ(ツルゲーネフ)
 
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★ 手紙:旅700キロ超、届いた 福井の小4・弓削潤奈ちゃん、お友だちを募集 /秋田(毎日新聞・06/12/13)
 
 

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図書館で「切り抜き」「線引き」横行

 
 読みたいと思った本に巡り逢うのは、運命の人を探すくらいに大変であり、少しばかり楽しい作業である。やっとの思いで見つけた本と過ごす数時間というのは楽しい。ところが最近、全国の公立図書館で図書に線を引き、写真などを切り抜く行為が横行しているという。信じがたい行為である。
 
 東京・世田谷区の図書館で、若い女性がファッション雑誌の写真を切り取っていた。見つけた職員が注意すると「どうしていけないんですか」と逆に質問されたというから驚きだ。
 
 言うまでもないことだが、図書館の書物は公共の財産だ。これに傷を付ければ、他人が迷惑することを考えなくなってきている。これは若い世代のみならず、中高年層にも広がっているというからマナーの欠落ぶりは著しい。
 
 コピー&ペーストは自分のパソコンの中でのみ許される行為。もしかすると、ネット感覚の意識が現実世界をも巻き込もうとはしていないだろうか。ネットはネット、現実は地に足の着いたルールで形成されている。個人主義が引きこもり状態になり、対「集団」から目を背けてはいないだろうか。
 
 彼らは常識をも切り取り、偏った線引きをしているのである。冒頭で「信じがたい」「驚きだ」「言うまでもなく」と書いた。彼らには何が信じがたくて驚きなのか分からないのだろう。自分以外の人や物は大した存在に思えないのかもしれない。もう子供の意識は卒業していただきたい。
 
 家庭で良いこと悪いこと、常識非常識を学び、凛と生きている人たちにとっては理解不可能な事件である。最近は酒を提供する店で「車は運転しません」という誓約書を書かせるところもある。図書館も「本を傷つけません」という一筆を書かなくてはならなくなるのだろうか。
 
「どうしていけないんですか」という人に聞きたい。
 
「どうしてやるんですか?」
※器物損壊罪・・3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料。
  
  
☆ 一つのものが同時に善であったり、悪であったり、そのいずれでもなかったりすることがある。例えば、音楽は憂鬱な人には善であるが、喪に服している人には悪であり、耳の聞こえない者にとっては善でもなく悪でもない(スピノザ )
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★ 図書館の本、傷だらけ…「切り抜き」「線引き」横行(読売新聞・06/12/12)
★ 崩れる「公」意識(本ブログ・06/11/1)
 
 
 
 

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改札発電、4年前に小学生が発案

 先月、改札を通る乗客の重みを利用した発電のアイディアが、東京駅で実験として始まった。床に敷いたシート状になっている「圧電素子」と呼ばれるものを振動させて発電する仕組みだ。ターミナル駅は人が多いが、中でも改札は人が必ず集中するところ。「電気の素」は集まりやすいのだろう。JR東日本と慶應大学が共同開発した。
ところがこのアイディアを、4年前に都内の小学6年生が発案していたことが分かった。現在、都立校1年の女子生徒は「夢が実現した」と喜んでいるという。
 
 当時行われていた「第3回サイエンスビジョン・コンテスト(読売新聞主催)」にこのアイディアを応募し、見事グランプリに輝いた。JRはこの事実を知らず、先月の実験にこぎ着けた。「小学生が同じ事を発案したとは驚きだ」とJR。女子生徒は「子供の夢は実現するんだと感激した。今後もいろんなアイディアを」と意欲に満ちている。
 
 実際の発電量は「東京駅の全ての改札にシートを敷いても、100ワットの電球を十数分間つける程度」(JR東日本)とのことで、実現にはまだまだ時間がかかりそうだ。
 
 わずかなアイディアが大きな発明に繋がることは多い。ノートやPCモニタに貼って使われる「ポストイット」も元々は強力な接着剤を開発する課程での「失敗作」だった。
 
 アイディアは無数に散らばっていると思うが、それに気付くことは難しい。発明の類は無心でいるときが浮かびやすいそうである。凡人ゆえに発明の才覚はないので、リサイクルするのが精一杯というところ。圧電素子シートのアイディアは、小学生がまず小さい光を点灯させたのである。
 
 
(上記エントリは06年11月7日の読売新聞夕刊から一部引用しています)
 
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★ 改札通る乗客の“重み”で発電、東京駅で実験始まる(読売新聞・06/10/16)
 
★ 住友スリーエム製品開発物語「棄てられなかった失敗作」
 
★ 小6男児特許取得(本ブログ・06/10/26)
★ 世界に広がった特許ラーメン(本ブログ・05/5/26)
★ 発明の日(本ブログ・06/4/19)
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来年のチューリップ

 マンションの大家さんに入り口でお会いした。入り口の植え込みにチューリップの球根を植え込む作業をしているという。
 
 「来年の3月には色とりどりのチューリップが咲きますから楽しみにしていて下さいね」
 
 考えてみると、チューリップの球根を見るのは小学校以来のことかもしれない。派手であり、開花予報まで伝えられる桜が好きなので、春になると上ばかり目がいきがちであるが、足下のチューリップも忘れないようにしたい。
 
 図画の時間に、背の低い目線は画用紙に桜ではなくチューリップを書いていた。自分の目線を成長と共に少しずつ上に向けてきた。
 
 上ばかり見ているので、足下をすくわれるのは大人の悪いところかもしれない。
 
 来年のチューリップの開花を忘れないようにここに記しておこう。
 
 
☆ 天使とは、美しい花をまき散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者のことだ(ナイチンゲール)
 
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★ オランダ生まれ、虹の花びら「レインボーローズ」(読売新聞・06/10/28)
★ チューリップの花言葉
★ 関東のタンポポ(本ブログ・06/5/11)
★ 桜咲く!?(本ブログ・06/9/24)
 
 

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小学校 英語より国語が大切

 最近電車に乗っていると、「不審物や不審者を見かけたら駅係員にお知らせ下さい」という掲示がある。それと同じ内容のものが英語表記してある。その英文の最後には “Thank you for your cooperation” とある。この一文をどう訳すか。
 
 直訳すれば「ご協力感謝いたします」であるが、この訳は自然な日本語だろうか。
 
 伊吹文科相は小学校英語の必修化について「必要は全くない。美しい日本語が話せず書けないのに、外国語をやってもだめだ」と述べた。
 
 外国語を訳すときに苦労を伴うことがある。言語や文化背景の違いから、一方の国に存在しないものやあまり使われない表現もある。例えば誰かがクシャミをしたときに英語では “God bless you !” という。これは欧米で、クシャミをすると魂が体から抜けてしまうという考えから「神のご加護がありますように」との意味を込めて使われている慣用表現で、日本語にはない。
 
 「ご協力感謝いたします」は日本語として間違ってはいない。ただこうした場合、実際に表記したり言ったりすることが多いのは「ご協力よろしくお願いいたします」だろう。くだんの一文を訳すのであれば、こちらの方が自然である。
 
 表現力が豊かな方が言葉遊びもできて楽しい。言葉の数を多く持っていれば、それだけ武器になるというものだ。
 
 ではあなたは、 ” I love you ” を、どう訳しますか?
 
 
☆ Translator is a betrayer. (翻訳者は裏切り者だ・出典不明)
 
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★ 小学校英語「必修化の必要なし」 伊吹文科相(産経新聞・06/9/27)
★ ご協力感謝いたします の検索結果(Google)
★ ご協力よろしくお願いいたします の検索結果(Google)
 
 

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カタカナ語109回 安倍首相の演説

 ブログを書くときに気をつけている点がいくつかある。何でも漢字変換しない、馴染みのない漢字は言い換える、専門用語はできるだけ避ける、字数は400〜600文字、「思います」と書かずに言い切る、そしてカタカナ言葉を使わない、などなどである。
 
 いずれも読みやすさを考慮してのことで、特にカタカナ言葉は、英語が得意な人にはよくても、そうではない人を排除してしまうきらいがある。
 
 新たに就任した安倍首相は所信表明演説でカタカナ言葉を109回使ったという。「テレワーク」、「アジア・ゲートウエイ」、「カントリー・アイデンティティ」などはどれくらいの国民がその意味を理解したであろうか。
 
 政治家の演説は、のらりくらりと国民を欺くような微妙な言い回しに終始することがある。それに比べれば率直な首相の演説だったかもしれないが、今後もこの手の言葉が乱発されれば、国民と距離を置いてしまうことになる。
 
 文科相は「小学校における英語の必修化は必要ない」との方針を打ち出した。正しい日本語を知らなければ、外国語など身に付かない。
 
 最初の一歩だから批判されることが多いだろうが、若き日本のリーダーとして安倍さんには頑張っていただきたい。消費税もそうだった、有料ゴミ袋もそうだった。何でも新しい物事には批判がつきものであるから、と「思います」。
 
 
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★ 安倍首相:カタカナ言葉は109回 小泉首相の4倍(毎日新聞・06/9/29)
★ 安倍首相就任会見「しっかりと」32回「思います」35回(産経新聞・06/9/28)
★ 小学校英語「必修化の必要なし」 伊吹文科相(産経新聞・06/9/27)
 
 

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