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発音するとかっこいい英単語・3

 言葉は生き物である。流行語は一過性のものですぐに廃れてしまう場合がほとんどだが、中には市民権を得ようとしている言葉がある。それは「普通に」という日本語だ。
 
 市民権を得ているかどうかの1つの基準が報道機関が使っているか否かということだ。報道を見たり聞いたりしていると驚くべきことに「普通に」という日本語を使っている。普通に。言葉に敏感なはずのマスコミまでも使っているとは。
 
 しかし「普通に」という日本語は存在しない。辞書、見てご覧なさいよ。そもそも「普通に」ってどういう意味の副詞なのよ。こういう事言っていると「細かいことうるさいな」と嫌われそうだが、嫌われても構わない。嫌われるの上等。普通に。
 
 英語が好きならば、日本語の流行り言葉に敏感になった方が良い。特に「普通に」というのを英訳する場面に出会ったときに困ることになるからだ。普通に。
 
 例えばこんな風に使う。
★【このピザ、普通においしい。】————–
 美味いのかまずいのか程度がわかりにくいが、私も日本人として感覚的には分かる。じゃあこれを英訳するとどういう風になるか。
【These pizza are not so bad I think.】
 こんな感じだろうか。「悪くない」、かといって「すごくうまい」わけでもない。「まあまあ」とも少し違って、「普通に」という響きが味に対して無表情な評価をしているようでならないのは気のせいか。
 
★【男の人がバナナの皮で転んだが、普通に歩き出した。】————————–
 数年前、都内の大きな交差点で走っていて派手に転んだ。1人だったのでものすごく恥ずかしかったが普通に歩き出した reminiscence がある。jeans なら破れたkneeもcoolだが、tinosの場合、貧乏くさい格好になる。
 とうことで、上記本文を英訳するとどうなるか。
【A man sliped on a banana skin, but he started walking as if nothing had happened.】
 まず、あなたはバナナの皮ですべった人を見たことがあるか。すべるかどうか実験したこともあるが、「ぐにっ」と皮が汚くつぶれるだけであった。しかも日本という国で、バナナの皮が捨ててあるsituationに出会うこと、さらにはその上を人がのっかってすべって転んで普通に歩き出すという状況に出会うのは、もはや宝くじに当たる確立に等しい。
 ということで、上記英文は直訳すると「あたかも何も起こらなかったかのように歩き出した」と仮定法チックにしてみた。この日本文だと「普通に=自然に(naturally)」が使えそうだが、やっぱり変だ。転んだのに自然に歩き出すというのは奇々怪々な超自然現象(supernatural)だ。
 
 
★【その言葉、みんな普通に使ってるよ】———————
 普通にって?そもそも「みんな」って誰だよ。全員の名前あげろよ。統計学的に変だろ。それはともかく、英訳してみた。
【Everybody use the word as usual.】
 
 こんな感じだろうか。間違えていたら教えていただきたい。また、名訳が名文があればコメント下さい。眠いので寝ます。普通に。
 
 こうした流行り言葉のせいで、日本語学んでいる外国人は苦労しているに違いない。。。
 
 
☆ あの言葉はもちろん、思わず口からこぼれたのだが、思わず言っただけによけい重大なのだ (『カラマーゾフの兄弟』・ドストエフスキー) 
 
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成蹊大院生が暴行未遂 群馬では女子大生の防犯隊発足(2009.7.9)

 大学生の事件がまた続く。雑居ビルで女性に乱暴しようとしたとして、警視庁武蔵野署は、東京都町田市、成蹊大学大学院生の男の容疑者(30)を強姦未遂の容疑で逮捕した。「合意の上だった」と容疑を否認しているという。
 
 同容疑者は5月18日の午後、武蔵野市吉祥寺本町の雑居ビル3階のエレベーターホールで、20代の女性に乱暴しようとした疑い。4階のアニメショップで女性の尻を触り、手を引いて3階まで行き、乱暴しようとしたが、女性が抵抗したため逃走した。同署によると、6月28日には同市内の別の店で痴漢をしたとして、東京都迷惑防止条例違反の現行犯で同容疑者を逮捕していた。
 
 加害者が大学生のみならず、性犯罪が頻発している。昔から女子校周辺では変質者が出没することが多く、女子大学などの近隣に住む女性限定のアパートなどでは変質者の目撃情報が絶えない。こうした状況に憂慮した女子大生が立ち上がった。
 
 群馬県玉村町にある県立女子大学の学生が「女子大パトロールの会」を結成し、8日に出発式を行った。県警から認定を受けた正式な自主防犯団体で、県警によると学生による組織は全国初。
 
 県内唯一の女子大である同大周辺では、つきまといやアパートの駐車場に不審車が止まるなどの訴えが続出、青色の防犯灯を増設するなど、町や県警も対策は取っているが、十分な効果を上げることができないでいる。昨年1年間で学生から大学に寄せられた被害報告は26件だったが、相談してこない学生も多くいると見られている。
 
 パトロール隊の結成について「女子学生が活動するのは逆に危険ではないか」「勉強するために学校に来ているのに、なぜパトロールをしなければいけないの」などの否定的な意見もあったという。しかし同会の代表で、同大国際コミュニケーション学部3年の蒲沢友里さん(21)は「被害があまりに多く、このまま漠然と不安な日々を送るわけにはいかない」と結成を決めた。
 
 県公安委員会の許可を得たことで「青色灯」のついたパトカーを配備できた。今後は大学周辺や最寄り駅などを随時見回る。同町生活環境安全課では「学生が自らパトロールする姿を見て、『地域の安全を自分たちで守る』という意識が他の町民にも広がれば」と期待を寄せている。
 
 犯罪を誘発しやすい環境と誘発しにくい環境というのがある。それはその町に住んでいる人の意識が町の空気を変えることに左右される。こうしたボランティアの取り組みが成果を上げることになるであろうが、「女子大パトロール」のみなさん、くれぐれもお気をつけください。
 
 ちなみに冒頭の事件の起きた武蔵野市でも、青色灯のついたパトカーが巡回している。武蔵野市は吉祥寺、三鷹駅北口、武蔵境と、繁華街を多く抱えている。防犯意識の高まりが犯罪を未然に防ぐことになるであろう。女性の皆さん、帰宅したらカギをかけていますか?
 
  
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★ 成蹊大院生が強姦未遂容疑 「合意の上」と否認(産経新聞・09/7/8)
★ 群馬に誕生「女子大生ポリス」 県警公認のパトロール隊、全国初(産経新聞・09/7/8)
★ 群馬県立女子大学
★ 群馬県警察 伊勢崎警察署(県立女子大を管轄)
★ 花を育てて防犯効果 東京・杉並区(本ブログ・09/6/10)
★ 口コミでひったくり防止(本ブログ・06/12/25)
★ 環境を変えて防犯(本ブログ・06/1/16)
 
 

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愚行は繰り返される 貧困な想像力の欠落

 京都教育大学の学生6人が集団で女子学生に乱暴した事件に関連し、この被害者をネット上で中傷したとして訓告処分を受けた男子学生が再度中傷を繰り返した。大学側はさらに厳しい処分を科すことを決めた。大学は24日までに男子学生に対して訓告処分をしたが、中傷の書き込みが続いていることを外部からの指摘で分かった。本人は認めているという。
 
 この女子学生に対する集団暴行事件に関しては、大学側が当初公表せずにいたために非難の声が上がった。守るべき対象は加害者でもなく、大学でもなく、被害者だったはずだ。しかし、ネットに中傷の書き込みをした男子学生に対する訓告処分は妥当であり、それにも関わらずこの学生は中傷を続けた。大学という高等教育の場において処分を受けるということに対する認識の甘さ。大学側の指導よりも、中傷を続けた学生の稚拙さが垣間見える。大学にこれ以上指導する責務などあるだろうか。
 
 話を警察の不祥事に移す。福岡県警小倉北署の警部補(56)が、酒を飲んで追突事故を起こし、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕されたが、県警は29日付けで懲戒免職処分にした。容疑者呼称となった警部補は「(こんなに高い値の)アルコール検出量は認められない」といった供述をしている。
 
 福岡での酒の事故というと、福岡市職員が酒を飲んで運転してRV車に追突したために、RV車に乗っていた幼い子供3人が死亡する事件が記憶に新しい。この事件を機に全国で飲酒運転追放運動が始まったと言っても過言ではない。それにもかかわらず全国では、警察官だけではなく飲酒運転による事故がなくならない。
 
 これまで「歴史は繰り返される」という文言は、無知や無関心のために続くものだと思っていたが違うようである。それは無責任のために繰り返される愚行なのだ。人の痛みを分かろうとしない無責任、善悪を追求しようとしない無責任、責任を取ろうとしない無責任。一部の無責任者が、人間の歴史に恥の上塗りをしている。
 
 
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★ 訓告学生、また被害者を中傷 京教大集団暴行、より重く再処分へ(京都新聞・09/6/29)
★ 酒気帯び運転容疑で逮捕 小倉北警部補を懲戒免(西日本新聞・09/6/29)
★ ミクシィが2ちゃんねる化!無責任に”言いたい放題”(ZAKZAK・09/6/19)
★ 京教大性、準強姦被害者を非難するネット書き込み(朝日新聞・09/6/18)
★ 京都教育大暴行事件の被害女子学生をネットで中傷 立命館大が学生2人に人権指導(産経新聞・09/6/10)
★ 京都教育大学 ホームページ
 
 

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京都教育大生の集団準強姦、目撃の元学生が小学校教諭に?

 京都教育大学の男子学生6人=逮捕=による女子学生に対する集団準強姦事件で、現場となった居酒屋の部屋などの近くに居合わせた男子学生3人のうち1人が、今春から奈良県内の小学校教員として勤務していることが16日、捜査関係者などへの産経新聞による取材で分かった。この教員は、京都府警の任意の事情聴取に対し「部屋には入っていない」と話しているが、他の関係者の説明と食い違う部分も多いといい、京都府警は当時の状況について慎重に裏付け捜査を進めている。
 
 京都教育大学は3人について、暴行を目撃したのに止めなかったとして、訓告処分としたが、うち1人は今春大学を卒業後、奈良県内の小学校教員になった。
 
 捜査関係者によると、府警は元学生である3人に対して任意の事情聴取を実施、元学生は「コンパ後に2次会の話になった」「犯行のあった階には立ち寄ったが、暴行が行われていたかどうかは知らなかった」と説明した。しかしこれらの話は、他の学生らの供述や説明と食い違う部分が多く、事件が起きていた際に元学生である教員が一緒にいた可能性もあるとみている。
 
 教員を目指すはずの学生が起こした破廉恥な事件であるが、直接の実行犯ではなくても現場にいれば共犯として犯罪が成立する可能性もある。そして教員を含めた公務員というのは、事件を目撃したら捜査機関に通報する義務がある。
 
 先生が教えるのは勉強である。勉強を教えるということは、勉強に対する姿勢を教えることもある。姿勢を教えるということは、学習者に倫理観を持たせなくてはならない。大学と事件を起こした学生側にそうした心構えが果たしてあったのだろうか。
 
 
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★ 京教大集団準強姦事件 「目撃」の元学生、小学校教諭に(産経新聞・09/6/17)
★ 京都教育大生、集団準強姦容疑で逮捕 大学側は当初非公表(本ブログ・09/6/1)
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【新型インフル】東京と神奈川で初の感染、16歳女生徒2人(2009/5/20)

 厚生労働省や東京都、川崎市によると、川崎市高津区の洗足学園高校に通う2年生の女生徒(16)2人が、新型インフルエンザに感染していたことが分かった。2人は東京・八王子市と川崎市在住。
 
 2人の女生徒は、別の4人の生徒と英語教師1人と19日夕方、アメリカ・ニューヨークからコンチネンタル航空9便で成田に帰国。八王子の女生徒は機内検疫で39度の発熱が確認されたが、このときの簡易検査では陰性だった。その後も体調不良を訴え、20日11時半に八王子市内の医療機関に受診時に38.9度の熱があり感染が判明、現在はせきや悪寒があるが入院しており安定しているという。
 この女生徒は19日16時ごろ、成田空港から多摩センター駅(東京・多摩市)行きのリムジンバスに乗った。その後、京王線とJR横浜線に乗車、19時20分ごろに帰宅。2人の女生徒らは今月11日から18日までニューヨークに滞在していた。
 
 東京都福祉保険局の会見によると、修学旅行等の学校単位のイベントではなく、女生徒が感染確認された後に高校に登校していないため、人から人への感染の恐れはないとして当初は学校名を伏せていた。
 
 川崎市によると、同市在住の女生徒は市内の感染症指定医療機関に入院している。生徒らは「模擬国連」に参加するためにニューヨークに滞在、成田空港の到着時に2人がサーモグラフィーにかかった。洗足学園高校によると、引率していたのは米国人女性教諭で、生徒は2年生2人と3年生4人であるという。川崎市の女生徒はニューヨーク滞在中、気分が悪かったといい、八王子市の女生徒と同じホテルの部屋だった。
 
 女生徒らはニューヨークのエンパイヤステートビルやミュージカルなど、複数の観光名所に訪れており、感染源の特定は困難だという。
 
 
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★ 新型インフルエンザ特集(朝日新聞)
★ 洗足学園高校
 
 

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児童買春教師逮捕、元同僚も強姦犯 広島県警

 ニュースサイトを見ていると「児童買春で逮捕」という見出しが珍しくない。教諭が、警官が、義父が、大学生が逮捕される。いつの事件だったか確認すると、新たな犯罪者の名前がそこにあることに辟易する。
 
 広島県警察本部は、昨年6月に女子中学生に対してわいせつな行為をしたとして、同県竹原市立小学校教諭の男(47)を児童買春・児童ポルノ法違反容疑で逮捕した。「若い女の子と関係を持ちたかった」などと容疑を認めている。同容疑者が勤務する小学校では、教え子10人に乱暴した強姦などの罪に問われている元教諭のM被告(43)も勤務していた。同被告逮捕の1ヶ月後に本件の容疑者は犯行に及んでいた。
 
 竹原市教育委員会のサイトに「竹原市立義務教育諸学校の適性配置について」というページがある。その中の「論点7 竹原市は『高質教育』の実践を」の中に、
 

「学校教育、社会教育の主たる担い手は教員であり、社会教育主事である。このいずれも、市民に必要な知識と技能、及び『生き方』を教える教育者である。それゆえに、強い責任感と使命感が求められる。(中略)現在、広島県といわず全国的に教員の『質』が厳しく問われている。(中略)児童生徒への猥褻やセクシャル・ハラスメント、体罰などを繰り返す教員、また、飲酒運転など公務員にふさわしくない行為をした者に対しては、免職等の重い懲戒処分を課す自治体も増加の傾向にある。『適切な指導』を欠く教員を児童生徒の前に立たせない措置が進んでいる」

としている。
 
 本来こうした文言を目の当たりにしなくても、教員を目指すのであれば、いかに楽しく、深く、清く、勉強というものを児童生徒に学ばせる、考えさせることに腐心するのが教員の本来の姿のはずである。子どもたちや親御さん、同僚に上司、そして市井の人たち、地域全体に背いた行為は断じて許されない。
 
 10人の児童に暴行をしたM被告の公判では、被害児童の母親が「100回死刑にしても許せない」「消えない傷を負わされ、子どもの一生はめちゃくちゃになった。(服役後に社会復帰するなら)被害者を傷つけた手を切り落として出てこい」と述べている。
 
 未来を切り開く子どもたちを作る義務の教育を担っている自覚が欠如していた。子どもの心を殺してしまった。「自分も児童生徒の心を殺すかもしれない」と不安のある先生がもしいるのであれば、潔く辞表を提出してください。
 
 
☆ 教えることのできない子供というものはない。あるのは子供達にうまく教えられない学校と教師だけである(M・アドラー)
 
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★ 女子中学生にわいせつ行為の教諭を逮捕 同僚は教え子への強姦などで公判中の小学校(産経新聞・09/5/14)
★ 「100回死刑でも許せない」 わいせつ元教師に女児母親(産経新聞・08/9/24)
 
★ わいせつ公務員の税金無駄遣い止まぬ(本ブログ・09/2/11)
★ 心の殺人犯を追う、警視庁の女性刑事(本ブログ・08/10/10)
 
 

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かっこいい字

 NHKの番組で、「漢字はクール(かっこいい)?!」というテーマで外国人らが話を繰り広げていた。その中で、字を綺麗に書くための「ペン字教室」に大人が受講している姿を見て、外国人が驚いていた。過去にある調査で、ほとんどの日本人が「自分の字に自信がない」と答えており、こういった教室があることもうなずける。
 
 ところがフランス人女性は「字は個性だ」という。あまりにきれいな字で書かれていると、「社会に従順で没個性である」と言っていた。そして他の外国人も「字が汚い方が賢く見える」とも言うのである。
 
 しかしこうした考えはアルファベットのみを扱う外国人ならではという気がする。日本語のように漢字、ひらがな、カタカナと扱う字が多いと、きれいに書かなくてはならない。小学校のころに、マス目に沿って漢字をきれいに書けるように練習するのも大事だと思う。
 
 字がきれいな人が賢いとも限らないが、きれいな字の人を見ると実に羨ましい。その人に会う前に字がきれいかどうかで印象が決まってしまうこともある。しかしその一方で、汚い字でも一生懸命に書いてあることが伝わることもある。番組に出演していた外国人の中で、「字がきれいかどうかよりも、中味が大切」と言っていた人がいた。言葉選びに時間をかけて作られた文章というのは、読む人の時間を奪ってしまうことに違いない。
 
 個性がなくならないようにするためにも、言いたいことの要(かなめ)を短く伝えられたら最高である。一文で、または一語で、その一瞬で人に語りかけられる文章を作ることが出来れば、書き手にも至福の一瞬があるはずである。ちなみにこのブログは以前は400~600字で書くように努めていた。スクロールせずに読むことのできる分量であり、他の情報源からせっかくここのブログに訪れてくれる方々の貴重な時間を無駄にしてはいけないと思ったからである。
 
 それなのに最近は、めっきり文章が下手になった。
 
☆ いつもよりも長い手紙になってしまいました。短くする時間がなかったのです(ブレーズ・パスカル)
 
 
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★ ビルゲイシ(本ブログ・08/3/10)
 

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省エネ 緑のカーテン

 東京・板橋区内の小学校で「緑のカーテン運動」が実践されているとNHKで報じられていた。緑のカーテンとは、ゴーヤやアサガオのようにツル状に伸びる植物を窓際で育て、カーテン代わりにして夏季に涼しく過ごすことができる、そんな運動である。昨今のガーデニングブームで都内でも緑が少しずつ増えている気もするが、地球温暖化はそれを上回る勢いである。
 
 小学校のときに自宅の窓際にアサガオを育てた。ちょうど今くらいの時期に種をまくと、夏季にはツルがどんどん伸びて、花を咲かせるのである。当時は地球環境云々とは思わなかったが、これなら楽しみながら温暖化対策に貢献できる。そしてなんといっても安価で手軽だ。
 
 緑のカーテンであれば、クーラーも不要になるであろうし、緑からこぼれる風というのは涼しげな感じがして気分がいい。風情を大切にする日本人ならではのアイディアが復活したものともいえる。風鈴の音は暑い気持ちを落ち着かせてくれるし、すだれも窓の外に斜めにかけるだけで、部屋の温度は快適になるのだという。植物を使う利点は、日にさらされても熱を保つ事がないということだ。
 ツルをはわせた建物を見かけることがあるが、あれもそうした趣旨と同時に観賞用にも成りうることから一石二鳥である。最近テレビで見かけた緑のカーテンは、警視庁原宿警察署である。今年の3月に新庁舎に移転した同署であるが、何らかの事件のときの映像で同署の外観を見たとき、窓にプランターで植物が植えられていた。行政が積極的にこういう事をやると、市民への後押しになることであろう。
 
 緑のカーテンはそうした部屋の中にいる人を涼しげにしてくれるのみならず、温暖化対策にもなるという点でその意義は大きい。ところで冒頭の番組で小学生が「これで今年の夏は教室のクーラーを付けなくて済む」と言っていた。今の小学校はクーラーがあるのか。私の時代は扇風機すらなくて、下敷きをうちわ代わりにして使っていた。もちろん、昔は今ほど異常な暑さではなかったが。
 
 
 
★ 緑のカーテンコミュニティサイト 
 
 

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