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島根県立大事件の平岡都さん家族を卒業式に招待 3年後に 県立大学長が意向 命の広さ

 09年11月、島根県立大1年の平岡都さん(19)の遺体が広島県の山中で見つかった事件は8カ月が経過しようとしているが、有力な手がかりも見つからず捜査は暗礁に乗り上げている。島根・広島両県警は全学生などから事情を聞くなどし交友関係なども調べたが、手がかりは得られておらず面識のない者の犯行という見方が強まっている。
 
 島根県立大の本田雄一学長は、3年後の卒業式に平岡さんの家族を招待する意向であることを明らかにした。定例会見上、本田学長は「入学から4年後には(平岡さんの家族に)何らかの区切りをつけさせてあげたい。何か特別なものを差し上げたい」などと話した。在籍証明書などを送る考えであるという。
 
 一体誰が何の目的で残忍な犯行に及んだのかは現在全く分からない。事件の態様が衝撃的であるため、在校生の方たちのショックも相当なものだと推測できる。
 
 よく「命の重さ」というが、間違いである。命は重さという”点”ではない。命は広いのである。1人の命は家族を包み込み、友人知人を巻き込み、新しい出会いにまで及ぶものである。その広さは人一人の歴史となって物語を形成することとなる。命が亡くなれば、その悲しみは広く人々を覆い、そんな人々の命をも包み込むものである。
 
 そんな「命の広さ」を犯人は考えたことがあるだろうか。そんな犯人にも命の広さがある。しかしその広さは平岡さんのそれに比べれば遠く及ばない狭いものである。豊かな人間関係を絶ち、狭い世界で生活している犯人である。
 
 そんな犯人の狭い歴史に切り込みを入れるべく、島根・広島県警は総力を挙げて捜査をしている。情報提供は島根・広島両県警合同捜査本部(0120-385-301)、島根県警浜田警察署(0855-22-0110)、広島県警山県警察署(0826-22-0110)まで。この事件は捜査特別報奨金制度に指定されている。
 
 
※ 本件は事件の二日後に交通事故死した男を犯人として特定し、被疑者死亡のまま書類送検しました。容疑者特定ということで解決を見ることになりましたが、被害者は帰ってきません。故人のご冥福を改めてお祈り致します。
 
 
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★ 2009年のニュースを振り返る・2【島根・女子大生殺人事件】(本ブログ・09/12/13)
★ 女子大学生死体遺棄等事件の送致について( 2016/12/20島根県警察本部)
★ 島根県立大生事件、3年後の卒業式に家族招待 学長が考え示す(読売新聞・10/7/15)
★ 学生守るパトロール車導入 島根県立大(読売新聞・10/5/28)
★ 手がかり乏しく、捜査難航 遺留品、交友関係 島根女子大生、遺体発見半年(時事通信・10/5/4)
★ 不明から半年、懸賞金チラシ配布 島根女子学生遺棄事件(朝日新聞・10/4/26)
 
 

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浜名湖で中学生らの乗ったボート転覆、1人死亡19人救助 浜松

 18日午後3時半ごろ、浜松市北区三ヶ日町の「静岡県立三ヶ日青年の家」から、「浜名湖でボートが転覆した」と119番通報があった。警察と消防が駆けつけたところ、愛知県豊橋市立章南中学校の中学1年生18人と教師2人が乗っていたカッターボートが転覆していた。全員救助されたが、ボートの内側から見つかった西野花菜さん(12)は意識不明、その後搬送先の病院で死亡が確認された。
 
 豊橋市教育委員会などによると、生徒らは17日から2泊3日の予定で自然体験学習をしていた。1年生96人と教師6人が参加し、この日は県立三ヶ日青年の家の職員の指導のもと、午後2時過ぎから20人乗りのカッターボート4艇に分かれて訓練していた。全員救命胴衣を着用していたが、参加した男子生徒は「風が強く、波が荒くて怖かった」と語っている。
 
 静岡地方気象台によると、浜松市南部と湖西市には、大雨などの注意報が出ており、事故現場至近の観測点では、最大6.7メートルの風が吹いていた。この体験学習では、地方気象台の情報が警報ではなく注意報であったために決行したという。
静岡県警細江署と浜松市消防局では、天候が悪かったために事故が発生したとみている。県警では授業の運営に問題はなかったか、業務上過失致死も視野に捜査している。
 
 楽しいはずの体験学習が一転して惨事に変わってしまった原因は何だったのだろう。ボートの体験学習を決めるのに判断に誤りがなかったか検証が求められる。恐怖の体験をした女子生徒の一人は、「死にそうだった。自分のことで精いっぱいだった」と証言している。救助された生徒達の心のケアを優先しなくてはならない。今朝まで一緒だったクラスメートが亡くなったことを理解させるのは酷である。
 
 今晩は生徒のみなさんの心が寒くなりませんように。そして冷たい湖で息を引き取った西野花菜さんのご冥福をお祈りします。
 
 
★ 浜名湖で中学生ら20人乗ったボート転覆 1人死亡確認(朝日新聞・10/6/18)
 
 

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10歳の男の子が漢検1級に合格 相模原

 日本漢字能力検定協会の1級試験に、相模原市南区の5年生の男の子(10)が最年少タイ記録で合格した。1級は日常生活でも出てこないような難解な漢字を扱うので、合格率は3〜4%ほどだという難関だ。
 
 男の子は幼少期から漢字や記号に興味を持った。それに気付いた母親が積極的に協力して男の子の才能を開花させたという。男の子は「将来は漢字の楽しさを教えたい」と語っているとか。子どもの成長を楽しみ、それを応援する親子関係というのは素晴らしいと思う。
 
 こういうニュースを聞くと、自分も小さいときに頑張っておけばよかったと悔やむことがあった。でも最近は少し考え方が変わった。もし過去に行けるようなことがあれば、そこから人生をやり直すのではなく、陰からこっそりエールを送りたいと思う。顔を真っ赤にして、悪戦苦闘している過去の自分に。
  
 
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二審も懲役30年、小学生に強姦など95件のM被告(2010.3.19)

 広島県内の公立小学校校舎内などで、01年から06年にかけて、教え子の小学生女児に性的暴行や同未遂、強制わいせつなど95件を繰り返していた元教諭、M被告(44)の控訴審判決が広島高裁であった。高裁は18日、一審の広島地裁判決の一部の事実誤認があったとして破棄、改めて一審と同じ懲役30年を言い渡した。元教え子3人や保護者は、被告や県などに約1億1550万円の慰謝料支払いを求めて広島地裁に提訴している。
 
 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
 
 福岡県内の強姦事件認知件数が4年連続全国ワースト1であったが、昨年はそれを返上し、東京がワースト1となった。福岡県警によると、強姦事件の認知件数は05年(143件)、06年(142件)、07年(140件)、08年(122件)であった。これを人口10万人当たりで換算すると、東京や大阪を上回っており、4年連続の汚名をきせられていた。
 
 そのために県警は、強姦、殺人、放火などを担当する捜査1課内に性犯罪特別捜査係を新設し、特別捜査員を集中的に捜査に当たらせた。福岡市や春日市などで連続発生した強盗・強姦事件では合同捜査本部を県警南署に設置し、元内装工の男性被告(25)=1審無期懲役、控訴中=が35件の犯行を繰り返していたことを突き止めた。
 
 さらに09年4月、県警生活安全総務課内に「子供・女性安全対策隊」を設置し、「声かけ」「つきまとい」行為へ警告するなどして84人を検挙している。
 
 強姦罪は親告罪だ。つまり、被害者の訴えがないと公訴ができない。強姦事件が多い一因としてこの親告罪であるがために、被害者が捜査機関への告訴を躊躇している部分もあるだろう。公判でその苦痛を思い出して訴えなくてはならないことは被害者にとってさらなる負担になる。
 
 強姦罪に限らず、親告罪は加害側の罪の意識が少ないところにある。タレントのスマイリーキクチさんのブログで、スマイリーさんに対する誹謗中傷が成された名誉毀損事件は記憶に新しい。ネット上だから、みんなが書いているからと、書き込みをした18人は同罪で検挙された。今後も親告が進む事案であろう。
 
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 M被告の起こした事件で、強姦罪は懲役3年以上の有期刑で、他の罪との併合罪で最高30年という異例の長さとなった。しかし性欲のはけ口を幼い子になした罪は重く、大きい。この事件の態様が、教師が教え子に対するということ、それが校舎内でも行われたということ、さらに長期にわたって多数の被害者を出していること、そうした悪質さを考えると、「元教諭」という肩書きが聞いて呆れる。
 
 公判廷で裁かれるということは、先進国においては最低限の権利が保障されることを意味している。こうした事件を起こす者は、それだけでもありがたいとひざまずかなくてはならない。
 
  
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★ 教え子10人被害、強姦の元教諭に二審も懲役30年(産経新聞・10/3/18)
★ 強姦ワースト1、4年連続の福岡から東京に(読売新聞・10/3/11)
★ 教え子暴行46件、元小学校教諭・M被告に懲役30年の最高刑 広島地裁(本ブログ・09/9/14)
 
 

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2009年のニュースを振り返る・2【島根・女子大生殺人事件】

 東京・表参道のイルミネーションが復活、そういうエントリを10月に書いた。そこへアクセスが多くなってきたころ、島根県浜田市では島根県立大学周辺の道路に街灯の増設を決めた。街灯が少なく、夜は暗い。「街灯は1基でも多いほうが安心」というのは近所の女性(71)である。
 
 都心や繁華街にある大学ではそうした心配はないが、駅から離れたところにある大学、とりわけ女子大や音大周辺では不審者の出没情報は昔からいわれてきた。女子学生専用アパートなども不審者のターゲットになりやすい。昼夜問わずに不審者が徘徊しているとしたら気持ちの悪いことであろう。昔ほど町内会や隣近所との情報交換がされなくなった地域が都心部を中心に多くなってきている。口コミでの不審者情報の共有が少なくなった。しかしそれは変質者にとっては居心地の良い町になってしまったのかもしれない。
 
 凶悪犯罪とは無縁と思える場所で起きた「島根県立大女子学生殺人事件」だが、島根・広島両県警は、遺体や遺留品の捜索を打ち切った。島根県警本部長は「警察の存在意義をかけた闘い」とし、執念の捜査を行うことを誓った。無惨にも遺棄された遺体の状況は、残酷この上ない猟奇的な犯行だ。遺族と対面するにはあまりにもひどい状態だった。
 
 ふたご座流星群が14日午後から15日未明にかけて肉眼で観測できる。東京は光害が多くて観測場所を選ばなくてはならないが、浜田市の夜は光害も少なくて多くの流れ星が見られそうだ。そんな静かな空を闇に変えた犯人は許すことができない。闇に生きる者は闇から外に出てきてほしくない。なぜ、手をかけたのか。
 
 亡くなった平岡都さん(19)にも、流星やクリスマスのイルミネーションを楽しむことができるはずだった、そう思うと残念でならない。素朴な街灯が、県立大の学生さんたちに安心をもたらすことを切に願う。
 
 
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★ 島根県立大学 
★ 島根県 女子大学生被害の死体遺棄等事件情報提供のお願い(島根県警察本部)
★ 【島根 女子大生遺棄】大学周辺に街灯増設始める(産経新聞・09/11/30)
★ 日本の東西で類似事件相次ぐ 犠牲者の無念さを思う 千葉・埼玉・鳥取・島根(本ブログ・09/11/8)
 
 

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沖縄・うるま市でまた集団暴行、中2女子が重傷「もう学校には行きたくない」(2009.11.22)

 中学2年生の男子生徒が集団暴行を受けた後に死亡した沖縄県うるま市で、別の中学校で中学2年生の女子生徒(14)が10人前後の女子生徒から集団暴行を受け、骨折などの重傷を負っていることが分かった。女子生徒は「こわくてもう学校には行きたくない」と話している。
 
 沖縄県警うるま署によると、16日夕、女子生徒が同じ中学の3年生の女子生徒6人を含む10人前後に呼び出され、公園で目隠しをされた上で殴る蹴るの暴行を受けた。女子生徒はあばら骨3本と左手首を骨折した。同署では傷害事件として捜査している。
 
 暴行の場所が学校ではなかったとはいえ、校内での兆候はあったはずである。この手の事件で卑劣だと思うことは「数の力」である。1人に対して、複数で暴行を加えている。必ず「ボス」がいるはずなので、その生徒を把握しておけば、「取り巻き」の生徒は行動に移さなかった可能性もある。
 
 一方、同市内の別の中学で起きた、男子生徒(14)に対する傷害致死事件で、舞台となったこの中学ではいじめの存在を事前に把握していたことも発覚したが、被害者からの訴えがなかったため、市教育委員会には報告していなかった。校長は「見えない力関係が存在したかもしれない」と語っている。県警に逮捕・補導された中学生8人は「(死亡した生徒が)生意気だからやった」などと供述しているという。
 
 生意気ならば殴っていいのか。暴力という有形力の行使というのは法治国家を前にして無力であることを知らなくてはならない
 
※ 沖縄県警は27日、女子生徒に暴行し重傷を負わせた女生徒数人を傷害容疑で逮捕しました。  
 
 
★ 集団暴行:中2女子生徒が重傷 沖縄県うるま市で(毎日新聞・09/11/12)
★ 中2暴行死、8人が「生意気」などと供述(読売新聞・09/11/22)
 
 

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教え子暴行46件、元小学校教諭・M被告に懲役30年の最高刑 広島地裁(2009.9.14)

 多数の教え子の女児に性的暴行を繰り返し、強姦、同未遂、強制わいせつ、児童福祉法違反の罪に問われていた、広島県三原市中之島、元小学校教諭M被告(43)の判決が広島地裁であり、奥田哲也裁判長は求刑通り懲役30年を言い渡した。これは有期刑では最高刑に当たる。
 
 M被告は01年11月〜06年7月までの間、勤務先の小学校内や自家用車の中で教え子の女児に乱暴、強姦罪46件、同未遂11件、強制わいせつ13件、児童福祉法違反13件で起訴されていた。M被告は被害児童に口止めをし、「写真をばらまく」などと脅した。行動を不審に思った校長や市教委の指導を受けた後も犯行を繰り返し、検察は再犯の可能性の高さを主張した。
 
 M被告は検察の調べに対して「教諭になってから27人の女児にわいせつな行為をした」と供述。被害女児の母親の意見陳述では、女児が事件後に心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、「生きる意味がない」と言ってリストカットするようになった状況も明らかにされた。他の母親の意見陳述では「子供の人生がめちゃくちゃになった。服役を終えて社会に出るなら、(悪いことをした)腕を切り落としてこい」と発言した。
 
 まさに鬼畜の所業だ。特に校長らが指導を受けた後も犯行を続けたことからも、性犯罪の再犯性がよく分かる。自分の教え子を脅して乱暴する。子供たちの恐怖、大人への不信感は言葉で言い尽くせない。心が殺されるような犯罪は、懲役刑や死刑以上の厳罰がないことがもどかしい。
 
 このまま刑が確定すればM被告は73歳まで”ムショ暮らし”だ。子供たちが早く明るい笑顔を取り戻せるといいと思う。それには、頼もしく優しい大人たちの支えが必要だ。そしてそんな被害者を救ってくれるのは友達だ。事件の舞台となった学校が被害者にとって、友達と楽しく過ごせる学校として早く元通りになりますように。
  
 M被告にエールを送りたいと思う。
 
 
 ざまあみろ。生きて苦しんでください。長い刑務所暮らしで、あなたの心が死にますように。
 
 
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★ 教え子強姦46件、元小学校教諭に懲役30年 広島地裁(朝日新聞・09/9/14)
★ 教え子乱暴で懲役30年(産経新聞・09/9/14)
★ 女子中学生にわいせつ行為の教諭を逮捕 同僚は教え子への強姦などで公判中の小学校(産経新聞・09/5/14)
★ 児童買春教師逮捕、元同僚も強姦犯 広島県警(本ブログ・09/5/14)
★ 教え子と性的関係 大津(本ブログ・07/5/25)
 
 

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うつ病などの精神疾患、血液で判断 大阪市大大学院

 まえにネットで産経新聞のある記事を読んでいた。その記事は2、3ページに分かれていたが、見ていると「あれ?」「あらら?」「あらららら?」とどんどん削除されていった。
 
 その記事というのは、秋田や札幌で架空の会社を作り、社員がうつ病になったとして傷病手当金を不正に受給していたという記事であった。「マニュアル」が存在し、そのとおりに医師に接すれば診断書も作成されるので、社会保険事務所に申請すればよい、というものであった。この事件で男女10人以上が詐欺容疑で警察に逮捕されている。
 
 産経新聞にはプロの医師の話も出ており「詐病だと見抜くことは難しい」と書いてあった。それゆえに模倣犯がでることを恐れて削除したものだと思った。
 
 うつ病を始めとする精神疾患はその見極めが難しい。内科や外科のように客観的に病気やけがだと判断できない。全ては患者への問診に依存することになる。患者によっては病気であるために、正しい症状を伝えられないこともあり、適切なクスリの処方がなされない場合も多い。また逆に何でもどんどん処方してしまう医師も少なからず存在する。上記のような詐欺事件が起きるのも、そうした問診に頼るシステムに乗じた悪質な例だが、こうした疾患に対して血液検査で病気を判定する技術が確立された。
 
 大阪市立大学大学院医学研究科の関山敦生・客員准教授(43=心身医学、分子病態学)が兵庫医科大と共同で、うつ病や統合失調症などの疾患を判定する血液中の分子を発見した。問診や行動観察が主流だったこれまでの診察で、客観的な数値指標を取り入れることが可能となった。また疾患の判定のみならず、ストレスの強度や回復程度も分かるという。
 

 関山准教授によると、ストレスや感染などを受けて、生成し分泌されるたんぱく質「サイトカイン」の血中濃度データの差異を積み上げて分析。データをパターン化することで、心身の変調やうつ病、統合失調症などを判定できることが分かった。うつ病や統合失調症について3000人近くのデータから疾患の判定式を作成。別の400人の診断に用いた結果、うつ病の正診率は95%、統合失調症は96%に達した。
 
 精神疾患の判定だけではなく、健常者に対するストレスの強度、疲労からの回復スピードも数値化した。80人の男女を対象に、計算作業で精神的ストレス、エアロバイクなどで身体的ストレスを加える実験を実施。いずれのストレスを受けたか100%判別することに成功し、ストレスの強度を数値で評価できる方法もつくり出したという。

 
 自分が病気じゃないか、そう不安に思う人は多い。しかし単なる疲れなのか「未病」なのか分かりにくいのがストレス性疾患である。この血液検査が確立されれば冒頭のような詐欺事件はなくなり、何よりも正確な病気の診断がなされるという意味で期待は大きい。
 
 
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★ 精神疾患:血液で判断 たんぱく質データ判定 大阪市大院(毎日新聞・09/8/26)
★ うつ病装った手当金詐欺、会社の代表と妻を逮捕(本ブログ・09/3/7)
 
 

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