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今回は伝えたマスコミ 草なぎ君の逮捕

 
 SMAPの草なぎ君が逮捕されたと聞いた時に思ったのが、またマスコミはそろって及び腰になるのではないかということだった。というのも、平成13年に東京・渋谷で稲垣くんが公務執行妨害で逮捕された時、産経新聞は社会面の右ページ上段に比較的小さい扱いで報じていた。芸能人の”逮捕”ならば通常は社会面左ページの扱いであろうに。他紙は知らない。
 
 テレビも同様であった。交通事故でも伝えるかのような”ごくありふれたニュース”扱いである。それどころか、当時のテレビ朝日では容疑者呼称を付けずに「稲垣吾郎スマップメンバー」と呼んでいることに驚いた。他社も同様の扱いで、力を持つプロダクションなのは分かるが、日本のマスコミには正義のかけらもないものだと失望した。
 
 だが今回は違った。時間を割いて積極的に報道していたのは日本テレビのように感じたがどうであろう。NHKですら夜7時と9時のニュースではトップで報じた。他局も同様であったが、報道ステーションの冒頭のニュースは「北京で洋服チェーン店オープン」であって驚いた。なぜこの日に中国国内の地域ニュースなどを冒頭に流す必要があるのだ。そこで消したので、後は分からない。
 
 今日になっても草なぎ君事件はどこでも報じていた。公然わいせつ罪にしては異例の報道体制だが、犯罪の態様そのものよりも、あの「草なぎ君が」という部分が大きいのだろう。
 
 鳩山総務相は草なぎ君の逮捕に際して「最低の人間だ」との発言を撤回した。「彼は日韓友好にも尽力している。あの時ははらわたが煮えくり返っていた。人は多面的に評価しなくてはならない」とした。
 
 総務相のお兄さんである、民主党の鳩山由紀夫幹事長は「逮捕され、すぐ自宅が捜索される。そこまでやる話なのか」と、草なぎ君事件について述べた。これは小沢代表の公設秘書が、西松建設の違法献金事件を巡って、検察批判を繰り返している中での発言のうち、「どんな基準で立件する、しないかを国民、少なくとも政治家に提示する義務がある」と発言した後のことであった。
 
 そして何故かいつも「この人は・・・」と言われて画面が変わって登場する石原都知事は、草なぎくん逮捕について「ストレス発散したいこともあったんでしょう」と微笑んだ。
 
 ところで処分保留で釈放された草なぎ君は、24日夜に記者会見をした。黒のスーツ姿で弁護士と現れて「この度は、ファンの皆さま、各関係者の皆さま、スマップのメンバーのみんな、本当にご心配をおかけしました。たくさん迷惑をかけてしました。本当にすみませんでした」と頭を下げた。
 
 「僕はたくさんお酒を飲みまして、自分でも訳が分からなくなるくらいになりました。僕の弱さです。大人として恥ずかしい行動を起こしてしまいました。とても反省しております」「メンバーには、ごめんなさいと話しました」とした。
 
 もういいよ、草なぎくん。謹慎期間が過ぎたらまた頑張ってね。
 
 
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★ 草なぎ容疑者逮捕「そこまでやるか」 民主・鳩山氏が批判(読売新聞・09/4/24)
★ 鳩山総務相「最低の人間」発言→撤回 草なぎ容疑者逮捕で(読売新聞・09/4/24)
★ 「大人として恥ずかしい」草なぎさんが謝罪会見(読売新聞・09/4/24)
 
 

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時効成立 井の頭公園バラバラ殺人

 容疑者も真相も時効とともに闇に消えた。平成6年(94年)4月23日に、東京・三鷹市の都立井の頭恩賜公園内で、近くに住む一級建築士、川村誠一さん(当時35)の遺体がバラバラにされて見つかった事件は、24日午前0時に公訴時効が成立した。
 
 この事件は気になっていた。事件発生当時も今も、京王井の頭線沿線に住んでいる。時々この公園を散歩することもある。そして一番気になっていたことは、都内でも名高いこの公園で起きた猟奇的な殺人・死体遺棄事件の続報が当時は全くと言っていいほど無かったのである。しかし産経新聞の記事を読んで納得した。この事件の3日後に名古屋空港で中華航空機が墜落、264人が死亡する大事故が起きたのだ。報道紙面はそちらに割かれた。
 
 そして捜査していた警視庁だが、翌年3月に未曾有のテロ事件である「地下鉄サリン事件」が起きた。当時捜査一課の元刑事(61)はいつものように捜査本部のある三鷹署に向かっていたが、「築地署に向かって欲しい。霞ヶ関で大変なことが起きている」と電話連絡を受けた。捜査一課員は全員招集され、三鷹署捜査本部は解散になったという。
 
 オウム関連事件・捜査はその後収束するが、捜査一課が三鷹署に再び戻ることはなかった。都内では新しい事件が次々起きている。凶悪事件になれば所轄署に捜査本部が設置され、捜査一課が捜査支援に乗り出す。元刑事も三鷹署ではなく、別の捜査本部に行くことになったのだ。新たな物証などが見つからない限り、捜査本部体制での再捜査は行われない。三鷹署だけで継続捜査するしかなかった。
 
 地下鉄サリン事件の4ヶ月後に発生した「八王子スーパー強盗殺人事件」、平成12年12月の世田谷一家殺人事件の2件は、継続捜査されている稀なケースであるという。そして所轄の三鷹署管内でも「居酒屋副店長強盗殺人事件」「薬局店内強盗殺人事件」の少なくとも2件の強盗殺人事件が未解決のままだ。
 
 05年1月1日の法改正によって、殺人のような死刑に該当する罪に対する時効が15年から25年に伸びた。しかし、法律の不遡及、つまり遡って適用しないという大原則があるため、05年より前に発生した殺人事件の時効は15年のままだ。
 
 井の頭公園はそのほとんどが三鷹市に属するが、一部は武蔵野市にも属している。近くには都内有数の繁華街を持つJR吉祥寺駅がある。賑やかな公園ではあるが、夜になると街灯があるとはいえ暗くなる。園内を通過する地域住民以外に、外部の人間がいたとしても分かりにくい。
 
 そしてどうしても分からないことがある。なぜ犯人はこの公園に被害者を遺棄したのであろう。仮に現場から離れたところから車で来たとして、駐車スペースから園内の複数のゴミ箱に遺棄する事はかなりの手間に思える。
 
 時効で終結した今回の事件。しかし本当は時効よりも、断続的に物証や目撃証言が見つからなかったことが残念でならない。被害者である川村さんの無念さを思うと非常に残念なことである。そしてどこかに潜伏している犯人が憎らしいし、日常生活を送っていると思うと腹が立つ。警視庁によると、捜査1課が特捜本部を設置した殺人事件のうち、昨年だけでも6件が時効を迎えた。時効が成立してその壁が無くなるのは犯人だけだ。残された遺族にとっては、壁のままであり続けてしまうのである。
 
 
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★ 【衝撃事件『未解決』の核心】異常さ際立つ猟奇的犯行 なぜ捜査は暗礁に…井の頭公園バラバラ殺人事件(上)(産経新聞・09/4/18)
★ 【日本の議論】時効の壁はなくせないのか?(産経新聞・09/3/29)
★ 「終わらせない」 井の頭公園切断遺体事件、23日時効(朝日新聞・09/4/22)
 
 

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大阪女児遺体発見 母親ら3人逮捕へ 死体遺棄容疑(2009.4.23)

 小さな子どもの命を奪ったのは身内の犯行だった。大阪市西淀川区千舟2、市立佃西小4年の女児(9)が行方不明になっている事件で、大阪府警捜査一課と西淀川署は、母親(34)、内縁の夫(38)、その知人(41)の3容疑者を容疑が固まり次第、死体遺棄容疑で逮捕する。
 
 女児の母親と内縁の夫が「女児の遺体を奈良市内の墓地に埋めた」と供述したことから、府警では死体遺棄容疑で逮捕状を請求し、供述に基づき奈良市内で捜索を始めたところ、奈良市内北東部の山中で遺体の一部が見つかった。女児とみて確認を急いでいる。 
 
 大阪府警では、母親らが外出中に持病を持った女児がいなくなったことから、保護責任者遺棄容疑で自宅を家宅捜索、3容疑者に事情を聞いていた。自宅に出入りをしていた知人の男の車も押収し遺留品などがないかを調べていた。府警は女児が死亡したいきさつについても事情を知っているとみて追求する。
 
 女児の家出人捜索願が出されてから、大阪府警では延べ1000人の警察官を動員し、行方不明になった女児を西淀川区内全域で捜索したが発見に至らず、事件や事故に巻き込まれた可能性があると判断して公開捜査に踏み切っていた。しかし、周辺での目撃情報や防犯カメラなどを調べても女児の姿を確認ができていなかった。
 
 また、女児の通っている佃西小によると、体調不良を理由に長期欠席していた女児に会うために自宅に行ったが、家族から「忙しい」「共働きなので親戚宅に預けている」などと断った。その一方で府警には「(女児は)ずっと自宅にいた」などと学校側と説明が食い違っていた。さらに3月中旬から女児を病院にも行かせていないことも分かった。こうした母親らの態度は不自然とし、家族の周辺を慎重に調べていた。
 
★ 西淀川女児不明 遺体の一部を奈良市北東部の山中で発見(産経新聞・09/4/23)
★ 大阪女児不明:母親ら3人逮捕へ 死体遺棄容疑で 府警(毎日新聞・09/4/23)
 
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大阪不明女児 家族から聴取 保護責任者遺棄容疑 大阪府警(2009.4.23)

 大阪市西淀川区内の女児(9)が行方不明になっている事件で、大阪府警は午前、母親(34)、内縁の夫(38)とその知人(41)らが失踪に関与している疑いがあるとして、保護責任者遺棄容疑で任意の事情聴取を始めるとともに、自宅を同容疑で家宅捜索した。捜査が身内を対象とする展開となった。
 
 女児の通っている小学校によると、体調不良を理由に長期欠席していた女児に会うために自宅に行ったが、家族から「忙しい」「共働きなので親戚宅に預けている」などと断った。その一方で府警には「(女児は)ずっと自宅にいた」などと学校側と説明が食い違っていた。
 
 保護責任者遺棄容疑での捜査について大阪府警は、長期欠席が続く中で、女児を自宅に残して外出している間に、所在不明になった点などが保護者としての義務を怠ったとの判断による。
 
 事件発生当時に周辺の防犯カメラの記録提出を受けて調べたが、女児とみられる姿が確認できなかった。10日には公開捜査にして情報提供を呼びかけたが、失踪されたとされる時間帯に近隣で有力な目撃情報は一切無いという。近所の人が女児とみられる女児の泣き声や、大人の怒号をたびたび耳にしていたことも分かっている。
   
 女児が行方不明になってからすでに2週間経っていることから、警察では家宅捜索をして女児の手がかりを見つけたいと報道関係者に言っているという。午前8時から始められた家宅捜索は、外からも見えないように慎重を期して行われて終了した。
 
 
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★ 大阪女児不明:母と内縁夫から聴取 府警(毎日新聞・09/4/23)
★ 大阪の女児不明、府警が自宅を捜索 母親らから事情聞く(読売新聞・09/4/23)
★ 大阪の小4女児不明で母親ら3人を聴取 自宅も家宅捜索(産経新聞・09/4/23)
★ 大阪の不明所自宅捜索 責任者遺棄容疑、母親ら任意聴取(朝日新聞・09/4/23)
 

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大阪不明女児 知人男性ら数人から聴取へ 大阪府警

 大阪市西淀川区で7日、佃西小学校4年生の女児(9)が行方不明になっている事件で、女児の知人男性らが関与している疑いが強まり、大阪府警は男性ら数人から事情聴取する。府警は警察官延べ1000人以上を動員して区内全域で捜索、事件や事故に巻き込まれた恐れがあると判断、公開捜査に踏み切ったが有力な情報は得られていなかった。
 
 府警西淀川署によると、女児は母親(34)と内縁の夫、その長男(6)の4人暮らし。始業式前日の7日夜に母親が「1人で外出したまま家に帰らない」と同署に家出人捜索願を出した。
 
 7日朝、女児は母親に「ぶらぶらしとったらあかん。勉強しなさい」と強く叱られた。午前9時ごろ、母親らは長男の入学式に出席するために外出、女児1人を残していた。午後0時半ごろに帰宅したときには女児の姿はなかった。自転車も自宅マンションに残されたままで、携帯電話も持たず、所持金もほとんど無いと見られている。
 
 佃西小によると、女児は3月11日以降「体調不良」を理由に学校を欠席。学校側は同月18日と終了式の24日の2度、家族に女児との面会を求めたが「忙しい」などと断られていたため、女児の姿を確認できていないという。
 
  
★ 大阪の女児不明:知人男性ら数人から事情聴取へ(毎日新聞・09/4/22)★ 大阪・小4失踪1週間 有力手がかりなし、事件の恐れも(朝日新聞・09/4/14)
★ 「遠くに行くわけない」女児不明から一週間、祖父母ら募る不安(産経新聞・09/4/14)
 
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観衆を魅了したスーザン・ボイルの歌声 (Susan Boyle)

 最近YouTubeで話題になったのが、歌のオーディション番組に出演したスーザン・ボイルという女性。年齢は47歳。審査員が「夢はなんですか?」と聞くと、「プロの歌手になること」と言う。それを聞いた観客は”ひいて”しまうが、彼女が歌い出すと会場の空気が一変する。
 
 彼女が歌ったのは、”I Dreamed A Dream”(夢やぶれて)。夢が破れたどころか、夢が叶ったような瞬間ではないだろうか。
 
 ところで夢というのは、どんな存在だろう。見るだけのものなのか、叶うものなのか、叶えるものなのか、叶えてもらえるものなのか。
 
 もしかすると、夢を見ることさえできれば、気がついていないだけで、夢が実現している場所に足を踏み入れているかもしれない。その異次元空間と日常を行ったり来たりしているのかもしれない。
 
 夢見る人を笑う人がいるが、きっとその人は夢を見たことすらない気の毒な人たちであろう。
 
 そして夢を叶える人の周りには必ず、それを共有してくれる人たちが大勢いることであろう。すなわち夢というのは、他人とでも共有できる無形の財産であるに違いない。
  
    
☆ 決して失敗しないのは、決して挑戦しない人たちだけである(イルカ・チェース)
 
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★ 高校生の出世意欲最下位(本ブログ・07/4/27)
 
 

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認知症妻介護役を好演 長門裕之 「ショカツの女・3」

 初めて好きになった芸能人は、女優の片平なぎささんだ。幼いころドラマで見て、こんな美人が世の中にいるものなのかと思った。それから数年経つと「スチュワーデス物語」で”再会”するが、とんでもない悪女を演じていて驚いた。その後は2時間ドラマに出演するようになる。そんな片平さん主演のドラマ「ショカツの女・3」を見た。
 
 片平さんも見たかったが、認知症の妻を介護する役で長門裕之さんが出演するということも見た理由の1つ。実際に長門さんは、認知症である妻・南田洋子さんの介護をしている。
 
 ドラマ本編は頻発しているひったくり事件から始まる。そして長門と草村礼子演ずる老夫婦。夫が少し目を離した隙に、車椅子の妻がとある男を見つけて車椅子で追跡する。しかし、段差により車輪が浮き上がり転倒してしまう。男はその場所の近くで殺害されているのが発見される。犯人を目撃していたかもしれない妻は認知症であった。
 
 本庁捜査一課は「認知症の妻の証言など忘れろ」というが、ショカツ(所轄=新宿西署)の捜査員たちはその妻から事情を聞くことから始める。「郵便屋さん(を見た)」との言葉を信じることから始めるのだ。
 
 「医者は認知症という。でも何でも忘れるわけではなく、昔の話をすると鮮明に覚えていることもある」「もう3年になる。俺たちの結婚記念日を忘れたのが始まりだった」「記憶がだんだんなくなっていく」「妻の言葉の一つ一つには意味がある」「君たち若い人にはいっぱい未来がある。でももう俺たちにはないんだ」。
 
 こうした長門のセリフは、実際に介護をしている南田との生活と重なる部分があるような気がする。公園で手から砂を落とすシーンは、長門が実際に言った「どんどん手からこぼれていく。拾っても拾っても追いつかない」というコメントと重なる。
  
 ドラマ本編では、岡本信人演じる刑事がショカツを軽視する管理官に食い下がる。
「ひったくりや振り込め詐欺の被害者は、みんな一生懸命この国を支えてきたお年寄りです。お年寄りを守ろうと、寝食を忘れたこの若い刑事の正義を奪うんですか」。
 
 この国を支え、長い人生を一緒に過ごしてきた夫婦が、晩年を幸せに送れるような社会がいい。老老介護の負担が少しでも減るような社会がいい。愛情も正義も、まっすぐ線を引くことは難しいかもしれない。曲がった線を直すのがパートナーであり、周りにいる仲間である。
 
 資源のないこの国は人が財産だ。そして人生を語ることのできるお年寄りがたくさんいる。そんなお年寄りから学ぶことを忘れてはならない。今は世界的な不況で少しばかり暗い世の中かもしれないが、戦後の焼け野原を経験していない僕らは踏ん張らなければいけない。そんなことを教わったドラマであった。
 
   
☆ 人生の悲劇は、まだ生きているのに心が死んでいるということである(アルベルト・シュバイツァー)
 
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★ 南田洋子が意識障害で緊急入院(産経新聞・09/4/2)
★ 消えていく記憶 認知症の南田洋子(本ブログ・08/11/3)
★ お年寄りと接する”常識”の変化(本ブログ・09/2/19)
 
 

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時効の殺人 民事賠償確定へ 最高裁

 1978年(昭和53年)、東京都足立区内の小学校の女性教諭(当時29)が殺害され、26年後に遺体が見つかった事件で、殺害を認めて出頭した同じ小学校で警備員をしていた男性(73)に遺族が不法行為に基づく民事賠償を求めていた訴訟で、最高裁第三小法廷は17日、判決を28日に言い渡すことを決めて関係者に通知した。男性に対する約4200万円の支払いを命じた二審・東京高裁判決が確定する。
 
 一審の東京地裁判決では、殺害に対する民事上の不法行為に対する賠償請求権が時効により消滅しているとし、遺体を隠したことだけを不法行為として330万円の支払いを命じた。これに対して二審の東京高裁では、遺族側は男性が自首するまで(男性の不法行為を知らなかったので)請求権を行使できなかったのに、男性が賠償義務を免れるのは「著しく正義・公平の理念に反する」と判断し、請求権は消滅していないとして賠償額を大幅に増やし、男性が上告していた。
 
 民法では不法行為を知ったときから3年以内に提訴しなければ、不法行為に対する賠償請求権が時効により消滅する。また、不法行為から20年を経過した事に対しては同じく時効により請求権が消滅する。
 
 そのため、男性が殺人・死体遺棄について出頭をした04年当時では、殺人に対する刑法の殺人罪はもちろん、民事についても不法行為(事件発生)から26年が経過したので請求権がなく、死体遺棄についてのみ賠償請求権がある、としたのが一審判決。
 
 対する二審判決では、不法行為(殺人)から20年を過ぎているが、男性の自首がなければ遺族が不法行為を知ることはできず、法の正義・理念に照らせば見過せないとした。
 
 出頭時の男性によると、女性教諭とささいな口論がきっかけで校内で殺害、遺体をコンクリート詰めにして自宅床下に埋めたとのことであるが、男性の供述のみで何ら目撃者や物証がないため、真相ははっきりしていない。
 
 この事件で男性が警察に出頭をしたきっかけは、道路の拡張工事により家が取り壊されることとなり、遺体が発見されると思ったからである。男性の出頭を受けて、警視庁は殺人・死体遺棄容疑で事情聴取をして書類送検したが、時効が成立していることにより不起訴処分となった。
  
 
☆ 時が癒やす?時が病気だったらどうするの?(『ベルリン・天使の詩』)
 
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★ 時効の殺人、遺族への賠償確定へ 最高裁28日に判決(朝日新聞・09/4/18)
★ 札幌の時効成立殺人 民事で元容疑者に賠償命令(本ブログ・08/4/2)
★ 悪魔の詩 翻訳者殺害、時効まで2週間(本ブログ・06/6/25)
 
 
 

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