介助犬を同伴させて職員採用試験を受験しようとした車椅子の女性(26)の申し出を兵庫県が拒否した問題で、県は女性に謝罪をした。今後は同伴を受け入れるという。
02年、身体障害者補助犬法で、公的機関・民間機関の不特定多数が使用する場所での補助犬受け入れが義務、または努力義務となった。かつてここで書いたエントリで、「ペット可マンションなのに盲導犬との入居を拒否」、「会社に介助犬を連れて行ったら『公私混同だ』と言われる」など、理解のない対応をされた例がある。
こうした事案は民間レベルであるから、補助犬についての理解が浸透するのに時間がかかることは否めない。しかし兵庫県の場合は行政レベルでの出来事だ。本来ならば当然、補助犬同伴での受験を認めるべきであり、その音頭を取るのが行政だ。どんな試験会場でも、体の不自由な人に対する特別な受験方法を実施しているところが多い。
兵庫県は当初、「犬嫌いの人やアレルギーの人に配慮した」と釈明した。体の不自由な人に対する対応で、まさか行政がこんな差別的行動に出るとは。今後は介助犬に関する新たなマニュアルを作成し、職員への周知徹底を図る方針だという。こんなこと、マニュアルがないとできないのか。
☆ いいアイディアなら、さっさとやってしまうことだ。許可を得るよりも、謝るほうがずっと簡単なのだから(Grace Murray Hooper)
☆ 人気blogランキング(国内ニュース)に登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
★ 介助犬:採用試験同伴を拒否した兵庫県が女性に謝罪(毎日新聞・09/1/7)
★ 兵庫県:採用試験「介助犬NO」 「犬嫌いな人もいる」–厚労省「不適切な措置」(毎日新聞・08/12/12)
★ 職場などで「補助犬お断り」(本ブログ・06/11/18)
★ 犬猿の仲を利用したサル退治(本ブログ・07/2/17)
年: 2009年
坂本総務政務官の発言
総務省の仕事始め式の挨拶にて、坂本哲志総務政務官が「年越し派遣村」について「本当に働こうとしている人たちが集まっているのかな、という気もした」と述べた。
いわゆる「派遣切り」が問題になっているが、もともと派遣というのは一定期間の雇用が約束されているが、契約期間が過ぎれば次の仕事を紹介してもらえる保証というものはない。「はい、終わりです」と言われれば、それに従わざるを得ない雇用体系なのだ。もちろん、契約期間内に一方的に解雇されれば契約違反となり、相応の補償を派遣会社はするべきであろう。
かつて派遣従業員といえば、通訳や貿易事務などの専門職が大半で、誰もが簡単にできる雇用体系というイメージがなかった。のちの法律の改正により、一部の危険な職種を除き、あらゆる職種で派遣従業員として働くことができるようになった。
派遣従業員が契約期間満了で仕事を失うことは、ある意味においてアルバイトよりも状況がひどい。正社員でもアルバイトでもよほどの事情がない限り、一方的に会社が従業員を解雇することはできない。雇う企業側にとって、人員削減のトップバッターとなってしまうのが派遣従業員であった。しかし、あらゆる職種において、この人たちの働きが日本経済を支えていることも忘れてはいけない。経済情勢が悪化したからと言って、これではまるで、”捨て駒”である。
少子高齢化が進行していく中で、働き盛りの人材というのは資源のない我が国にとって貴重な財産である。正社員ですらリストラの恐怖におびえているこの状況を、何とか改善しなくてはならない。正社員でも心身に余裕がある所は決して多くないようで、セックスレスの夫婦が4割近くに上っている。疲弊しているのは経済だけではなく、被雇用者全体が疲れてしまっている。不景気だからの一言で片付けられる話ではなくなってきているのだ。
各自治体が職を失った人に対して、緊急の臨時雇用策を次々打ち出している。ここを踏み台にして、新たな生活や活の入った展望が見えてくるといいだろう。
かつて雲仙普賢岳が噴火し、多数の犠牲者を出した。そのときに島原市に対して1千万円を寄付した団体がいた。さらに阪神・淡路大震災の時に炊き出しを行った団体がいた。前者も後者も日本最大の指定暴力団である山口組のことである。国の対応が後手に回る中で、山口組の動きは早かった。
「年越し派遣村」には、高校生など若い人たちもボランティアとして参加した。坂本政務官のみならず、労働行政に携わる人たちがどんなふうにテレビに映った「派遣村」を見ていたのか聞いてみたい。
☆ あの言葉はもちろん、思わず口からこぼれたのだが、思わず言っただけによけい重大なのだ (『カラマーゾフの兄弟』・ドストエフスキー)
☆ 人気blogランキング(国内ニュース)に登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
★ 派遣村、まじめに働こうという人なのか?と坂本総務政務官(読売新聞・09/1/6)
以前テレビのドキュメンタリーで見たことのある小さなサル。このサルには生まれつき手足が欠損していた。両ひじ両ひざから先が無かったが、四つん這いでハイハイしながら飼い主の主婦の所に素早く動いていた。犬や猫よりも人間の言葉には敏感であろうから、ペットというよりはるかに人間に近い存在であったろう。喜んだり機嫌が悪いと、キーキーと言って鳴いてみせる。そんなサルがある日死んだ。タオルにくるまれた小ザル。死に顔は人間の子供のように穏やかで、飼い主の主婦は「ありがとう。いい子だったね」と涙した。
我が家も長いこと犬を飼っている。現在は2匹だが、その前にはのべ3匹の犬がいた。サルほどではないにしろ、犬も人の言葉をある程度理解している。つたないコミュニケーションがより一層愛情を深いものにする。
女性の友人からメールが来た。「実は犬が死んでしまって落ち込んでいます。そういえばNonoちゃんも、むかし長く飼っていたワンちゃんが死んでショックを受けていた事を思い出してメールしました」。聞けば、室内犬のそのワンちゃんは8歳ほどで死んでしまった。少し早すぎる死に対して「それが心残りで」と友人は言っていた。考えてみるとそのワンちゃんは、彼女が結婚してからずーっと家にいたことになり、新しい結婚生活をする上での大事な家族であった。
「ペットロスにならないように気をつけようと思う」と言っていた彼女にアドバイスをしようと思う。ワンちゃんと一緒にいたリビングのテーブルに、今までに飾ったことのないちょっとばかり綺麗な花を飾ってみてはどうだろうか。家に帰るとワンちゃんが癒してくれていたように、綺麗な花が悲しみをも癒してくれるに違いない。
☆ 父はドキュメンタリーを見るのが好きだったんです。 うれしそうに内容について話す父が好きでした。 その横にただ座っているようなありふれた日常を、 もっと共有したかった(大平光代)
☆ 人気blogランキング(国内ニュース)に登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
久しぶりに見たSPEED
大晦日のNHK紅白歌合戦を見た。水谷豊の緊張ぶりも面白かったが、久しぶりのSPEED(スピード)もよかった。9年ぶりの復活となったが、それでもまだ今井絵理子は25歳だし、他のメンバーもまだ若い。みんな綺麗になって大人の女性の貫禄を感じた。それになんと言っても全員そろっても違和感がない。メンバー最年長の仁絵の笑顔は大人の笑顔だったし、上原多香子はあどけなかった笑顔が魅惑の雰囲気を感じさせるものになっていたし、島袋寛子はいちばん幼い顔だったが、色気すら感じた。
島袋は高音パートを歌う。紅白では「White Love」を歌ったが、歌詞で「天使がくれた出会いは・・」の部分とそれ以降の部分、かつての島袋だったら「若さと勢い」で歌っていたような感じすらあった。つまりちょっと苦しいのではないかと思っていたが、今回は高音パートに余裕を感じた。声に厚みが出ていたのに驚いた。表情に余裕があったのだ。
SPEEDが再結成するきっかけになったのは、日本テレビの「24時間テレビ」。番組の企画でかつてあったことのある難病を抱えた女性に再会するSPEEDのメンバー。このときのプロデューサーの提案で復活することになったのだ。このときに今井絵理子の息子、礼夢(らいむ)くん(4)が耳が全く聞こえない障害を持っていることが明らかになった。
琉球新報の記事の中で、今井が「障害は一つの個性だ」というくだりがあった。これまで健常者と障害者と区別している社会があったが、個性だと言われると区別していた自分が情けなく思う。そもそも障害者を定義するよりも、健常者を定義することの方が難しいかもしれない。他人の迷惑を考えずに行動する障害、うそをつく障害、法律を破る障害、冷たい言動で相手を傷つける障害、障害者だと区別する障害。果たして健常者がいたとしたら、どんな人なのだろう。
「White Love」の中で「愛してる」という箇所があり、今井は手話でそれを示した。紅白を見ていたかもしれない礼夢くんに絵里子ママはどう映っただろう。手話をしない他の親子と違って、これからますます顔を向き合わせる時間が多いに違いない。絵里子ママと礼夢くんを羨ましいと思うことが一つある。それは、手話を知らない人の前で堂々とヒソヒソ話ができることだ。
☆ 音楽という言葉は知っていました。 生まれて初めて聴いて…… 涙が止まりませんでした (障害を持った人たちのためのコンサート 『夢いっぱいの特等席』に参加した人の手紙 )
☆ 人気blogランキング(国内ニュース)に登録しています。クリックのご協力をお願い致します。
★ 難聴の息子と向き合う 歌手・今井絵理子さん(琉球新報・09/1/1)
★ SPEED、完全復活(本ブログ・08/8/20)