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飛行機の中で赤ちゃんが泣いたら 某漫画家の客と米国の双子の親にみる私たちの行動

 
 どこぞの漫画家がJALの航空機内で泣き止まない赤ちゃんに我慢がならず、「個室を用意すべきだ」、「飛行機から降りる」といった言動を取ったことが話題となっている。一方で、米国内の航空機内で生後14週間の双子の親が周りの乗客に気配りをしたことも話題になっている。
 
 米国サンフランシスコから搭乗した双子の両親は、自分たちの周辺にいる乗客にメッセージ入りのキャンディを配った。メッセージには、「こんにちは!私たちはまだ14週目の双子です。お行儀良くできるようにするけど、怖くなったり気圧で耳が痛くなったりしたらご迷惑になることを予めお詫びします。ママとパパは耳栓を持っているので、必要になったら使って下さいね。私たちは20Eと20Fに座っています。素敵な旅を!」といった内容だ。ネット上では、「ここまでしなくてはならないのか」や「ここまですべき」というような声を確認することができる。
 
 某漫画家が航空機内で「もう降りる」などといって、シートベルトを外して機内を歩き回った行為は危険である。航空機の安全運行を妨げることになり、航空法違反で検挙されることもある。売名行為もいいが、こうした大人の迷惑行為のほうがタチが悪いのは航空機も電車・バスでも同じである。
 
 ここで航空会社「スカイマーク社」のサービスコンセプトを思い出した。その中に「幼児の泣き声等に関する苦情は一切受けない。密封された航空機にはさまざまなお客様が乗っている」とある。航空会社であればこの手の苦情が多かったことの裏返しである。
 
 我々は公共のある場面において、迷惑行為を目にすることがある。車内や機内で大声を上げて騒いだり、街中でゴミを捨てたりする光景を見たことがあるはずだ。しかし大抵の場合、そうした行為者に対して直接注意をする人は少ない。密封された空間で他人に対して発言をするのは勇気の要ることである。
 
 航空機の場合は長時間同じ空間にいるのだから、お互いに不穏な空気を作らない工夫が必要である。不穏な空気を作らない努力をした赤ちゃん、すなわち親権者であった夫婦は事前に工夫をした点で評価できる。14週目の赤ちゃんをどうしても連れて行かなくてはならない事情があったからなのであろう。
 
 では我々は公共の場にいる時に、他人に迷惑ならないような事前の努力をしているかが問題となる。それは別の言い方をすれば、迷惑なことをしている人たちを見た時に、どんな行動を取れるか考えているかということである。交通機関に対して「こういう客をどうにかしろ」というだけでは、公の場に身を置いている者としてはあまりに手を抜いた考え方である。
 
 この手の話が定期的に話題になるのも身近なことだからだ。そして他人任せにしているからいつまで経っても同じ話題に振り回されるのである。
 
 
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★ Getting candy from a baby! Thoughtful parents taking flight with young twin boys hand out sweets to other passengers (and they even brought earplugs for everyone)(mailonline・12/9/4)
★ 低料金を割りきって使う考え方を(本ブログ・12/6/2)
★ 譲りたい気持ち(本ブログ・11/2/17)
★ 「席を譲らなかった若者」という記事(本ブログ・05/4/28)
 
 

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旧万世橋駅が商業施設に カフェなどを設置 東京・千代田

 昔の駅や町並みの跡をたどるのは結構面白い。3歳くらいのころ、東京の幡ヶ谷(渋谷区)に住んでいた。そんな小さい時でも一部記憶が残っているもので、近くを京王線が地上を走っており、踏切があることまで覚えていた。
 
 その後、大人になってから近くに住み、久しぶりに懐かしの家周辺を歩いた。かつての京王線は京王新線と名前を変えて地下に潜った。かつての地上線路は遊歩道になっていた。しかし、どこに「幡ヶ谷駅」があったのかが気になったが、のちにネットでそれを発見することとなった。”駅”近くにやけに広い道路が途中で寸断しているところがあり、そこが駅だった。 
 
 旧国鉄の「万世橋駅」(まんせいばしえき=東京・千代田区)もその面影をJR中央線から見ることができる。神田駅とお茶の水駅間に草が線路より高く茂っている部分がホームに当たる。駅舎はないが、階段などが今も残っているという。
 
 今後、この「万世橋駅」にカフェやテナントを入れて商業施設にするとJR東が発表した。万世橋が地理的に分からないかたは、「秋葉原の南」と考えると分かりやすい。電気の街秋葉原を管轄しているのは、万世橋署であり、この”万世橋”から取っている。そして同名の橋も実在する。新たな商業施設は憩いの場として賑わうことであろう。ついでに駅も土日限定で復活させたらどうかと思うが、それは少し無理か。
 
 
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★ 旧国鉄万世橋駅、商業施設に ホームにカフェも(読売新聞・・12/7/4)
 
 

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世の中は狭い 交通違反で同じ警察官に御用 茨城

 茨城県内で酒気帯び運転で切符を切られた男が、1時間半後に運転していたところを同じ警察官に見つかり、道交法違反同容疑の現行犯で逮捕された。
 
 常陸太田市に住む男(43)は20日午後2時10分ごろ、同市内で交通違反切符を切られた。太田署の警察官が男の運転していた軽トラックとともに自宅に送り届けた。しかし同市内で午後3時45分ごろ、男が運転していたところ、同じ警察官に見つかり現行犯逮捕となった。
  
 スケールが大きい話が他にもある。イギリスでスピード違反切符を切られた男性が、2年後に移住したニュージーランドで同じ警察官に同じ違反で切符を切られたというものである。
 
 アンディ・フィルトン巡査は、イギリスのスコットランドヤード(ロンドン警視庁)で26年間勤務した後にニュージーランドに移住し、警察官として引き続き勤務。ある日、スピード違反取り締まりをしていた時に男性をスピード違反で検挙した。
 
 男性から「ロンドンで働いていなかったか?」「北ロンドンで取り締まり担当ではなかったか」と聞かれて「その通りだ」と答えたとか。男性の交通違反歴は2回。その2回とも同じ警察官に検挙されるということになった。
 
 男性は「あなただと思った。2年前にスピード違反の切符を切ったんだよ」。2人は互いに笑いあったという。
 
 運命的な出会いであるが、それにしても遠く離れた地で同じ警察官に違反検挙されることなど希なことだ。そしてこうした経験も同じ国に移住という英語圏の国ならではのエピソードだ。
 
 ただし、酒気帯び運転もスピード違反も大事故に直結する。こうした”出会い”は本来よろしくないこと。交通違反で捕まることは、大事故に遭遇せずに済んだことを考えたい。
 
 
★ 世の中は狭い 犯人を見つけた目撃者 札幌(本ブログ・10/6/14)
★ 酒気帯びで切符、1時間半後に同じ警官に捕まる(読売新聞・12/7/21)
★ イギリスとニュージーランドで同じ警官にスピード違反を取り締まれてしまった男性(GIGAZINE・10/12/10)
★ Briton booked for speeding in London and New Zealand by same policeman(The Telegraph/2010/12/8)
 
 

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朝のバードストライク

 バスを待っていた時に頭上を通過したのは2羽のスズメだった。仲良く並んでいる姿はおそらくつがいだったのかもしれない。そんなことを考えたのはわずか1秒程度のことだった。目の前の道路で低空飛行に入ったスズメたちだったが、1羽が上昇した時に、ワゴン車が通過。もう1羽がバン、という音を立ててぶつかってしまった。そのスズメは上昇したもう1羽と同じ方向に落ちた。しばらくバタバタと動いていたが、ぱたりと動かなくなってしまった。
 
 残されたスズメはどうして相手が着いてこないのだろうか不思議に思ったに違いないが、何が起きたかは知らないほうがきっと良かった。直前の1秒まで、桜が散りかけた朝の新緑を飛び抜けてきたであろうスズメのカップルだったが、命の終焉はあっという間だった。
 
 鳥には飛ぶ自由があるように思いがちであるが、それは間違いである。空を飛びたいと思っている者たちが羨んでそう解釈しているだけである。鳥にしてみれば、羽を動かすことは人間が2足歩行するのと同じというだけである。巣作りしている場所を気をつけなければ天敵に襲われる。水分補給している水たまりは汚染されているかもしれない。大洋から陸上に近づいた時に油断をすれば飛行機に巻き込まれる。自由という考えは、強く自分を律してこそ存在する大気だ。
 
 子供が交通事故に巻き込まれる報道が相次いでいる。半ば確信的に突っ込んでくる車を子供達は回避する術がない。ハンドルを握っているのは免許の取得や運転の自由を認められている大人だ。己の技術を過信すれば運転する自由を剥奪される。朝のスズメのように、自らの命の灯火を消しうる行為なのである。
 
 「寝不足だった」「仕事のことを考えてボーッとしていた」という事故原因は、自由を主張して鳥になっていた羽を自らもぎ取る考え方であり、その羽毛を被害者にかぶせる無責任な行為である。
 
 目の前で消えていった鳥の命を見るのはとても辛かった。お子さんを亡くされた親御さんにしてみれば、それは比にならない絶望であったことだろう。亡くなったかたのご冥福を心よりお祈りし、けがをされた方の回復を切望する。
 
 警察庁によると、平成23年中の交通事故死亡者数は4612人。そして重軽傷者のみを出した事故を考慮すれば少なくとも、自由をはき違えていた運転手の数と近くなる。
 
 
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無免許少年の車が小学生の列に 3人死亡 2人重体 6人重軽傷 京都・亀岡

 京都市東山区の祇園で起きた7人死亡、11人が負傷した事故に関連した映像をテレビで見た。容疑者が電柱に衝突する瞬間を捉えたもので、渋滞で停車していた車に搭載されていたドライブレコーダーが鮮明に捉えていた。
 
 事故を起こした軽自動車は、撮影していた車の横を50〜60キロのスピードで一直線に進み、撮影者の前の車とその横にいた歩行者の間をすり抜けて電柱に衝突した。完全に一直線であり、病気による運転とは考えにくい。歩行者の方も間一髪であった。
 
 この事件を起こした容疑者が持病があったことから、その病気関連の協会には、一般の患者や病気そのものを非難する内容の心ない電話が何本も入った。結果、同協会のホームページはサーバー負荷となり閉鎖され、「協会から皆様へ」という内容に替わっている。道交法施行令では、一定期間に発作が起こる恐れなどがなければ免許取得や更新が可能。
 
 この病気にかかわらず、その他の疾患を持った人への偏見が助長される恐れがある。適正な運転が認められている人たちに無理解が暴走することが最も怖い。差別が社会をむしばむのはこうした部分から始まる。
 
 しかし、適正な運転が認められていないにもかかわらず、確信的に違法行為を行うものには我慢がならない。
 
 京都府亀岡市で23日、登校中の小学生の列に乗用車が突っ込んだ。児童1人と妊娠中の女性、そしておなかの中の赤ちゃん(7ヵ月)の3人が死亡した(※)。6人が重軽傷、2人が意識不明の重体となっている。
 
 京都府警交通捜査課と亀岡署は、無免許で乗用車を運転していた亀岡市の無職少年(18)を自動車運転過失傷害の容疑で現行犯逮捕し、同乗していた大学1年の少年=同府南丹市=と専門学校生の少年=亀岡市=(いずれも18)の2人を、無免許であったことを知っていたのに止めなかった道路交通法違反(無免許運転)のほう助の疑いで逮捕した。2人は運転していた少年に自宅まで送るように頼んでいた。
 
 運転していた少年は調べに対し「間違いありません」と容疑を認め、「居眠り運転していた」と供述している。少年は2年前にもバイクの無免許運転で摘発されており、少年の父親は「大変申し訳ない。一生かけて償うしかない」と話した。
 
 現場は住宅街にある一方通行の道路で、抜け道として普段からスピードを上げた車が通行しており、付近の住民からは危険視されていた。車両通行幅両脇にポールを立てるなどの対策があっても良かった。
 
 しかし、道路がどうであれ、運転者が交通規則を守ることで道路も人も守られる。家から一歩外に出た瞬間に道路は存在するものであり、車を運転するものというのは、車の中の空間だけではなく外の空間も意識して運転しなくてはならないのは当然である。
 
 逮捕された少年は”前科”があり、規範意識があったとはいえない。夜通しドライブをした後に人の命を奪った。そして、自分1人ではとても償いきれないほどの多くの人生に傷をつけた。これからの少年の人生は、自分がどれだけ傷ついて苦しみながら時間を過ごすのか、その覚悟だけを毎瞬間想像しなければいけない罰である。
 
 小学校1年から5年生の男女6人が重軽傷。重体となっているのは3年生の女の子(8)と1年生の男の子(6)。亡くなったのは、2年生の小谷真緒さん(8)と松村幸姫さん(26)。そして、松村さんのおなかの中にいた、あと3ヵ月で名前の付くはずだった赤ちゃんである。
 
 
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(※)民法では出生をもって「人」と規定しているが、妊娠中絶時期を過ぎており7ヵ月ということから、本稿では死亡者数におなかの赤ちゃんを入れた。加害行為によって被害者が胎児とするか乳児とするかを区別するのは適当ではないという判断による。本事件において、運転していた少年が上記罪の他に堕胎罪に問われるかどうかも判断が分かれる可能性がある。
 
 
★ 登校の列に車、2人死亡 無免許18歳運転 京都・亀岡(朝日新聞・12/4/23)
★ 妊婦、女児の2人死亡 少年「居眠りしていた」 同乗者2人も逮捕・京都車暴走(時事通信・12/4/23)
 
 

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祇園8人死亡事故 負傷者11人 運転の男に持病の症状 通院先で「運転やめるように」 京都

 12日午後1時過ぎ、京都市東山区の交差点付近で、軽自動車が歩行者に突っ込み、はねられた男性2人、女性5人が死亡、男女11人が重体または重軽傷を負った。車は電柱に衝突し、運転していた会社員の男の容疑者(30)も死亡した。読売新聞によると、容疑者の男は持病の症状がり、家族から運転を控えるように言われていた。現場は京阪祇園四条駅東側の四条通沿いで、京都有数の繁華街・祇園の一角。京都府警東山署は自動車運転過失致死傷の疑いで捜査をしている。
 
 1年前の18日、栃木県鹿沼市で小学生の列にクレーン車が突っ込み、小学生6人が死亡した事件を思い出す。このとき逮捕されたのは元運転手の男性(27)で、持病を隠して免許を取得していた。持病の薬を服用せず、運転中に発作を起こして意識を失い事故を起こした。宇都宮地検は自動車運転過失致死傷容疑で起訴、宇都宮地裁が昨年12月に同罪で最高刑の懲役7年を言い渡して刑は確定している。
 
 持病そのものが悪ではないことを伝えなくてはならない。発作は予期せずして起こるが、薬を服用していれば意識混濁などの症状を抑えることができる。しかしながら病気を公言することで就職に不利益になることを考えて病気のことを隠している人がいるのも現実だ。その病気は必ずしも危険な病気ではなく、周囲も正しい理解が必要であるのと同時に、車などの機械運転に従事するのであれば、薬の服用や規則正しい生活などをして発作を出さないようにする努力は当然にある。
 
 車は赤信号を無視して、大和大路通を南から北に向かって走り、タクシーに接触した後に東西の横断歩道を渡っていた歩行者を次々とはねた。交差点から約300メートル先の電柱に衝突して停止した。現場は救急車やパトカーなどの緊急車両が多く駆けつけ、花見で賑わっていた祇園の街を一変させた。
 
 容疑者の通院していた病院は記者会見をし、病名を明かさなかったものの、「患者さん本人や家族には車の運転はしないようにと再三にわたって話した」とコメントした。容疑者は先月の運転免許の更新の際に持病の申告をしていなかったことも分かった。
 
 容疑者の家族によると、容疑者は大学生時代に交通事故をきっかけに症状が出るようになり、持病の症状は1、2年前から起きていた。持病の発作は仕事が忙しい時やストレスがたまった際に家で出た。「事故を起こしても会社に責任はない」。そんな誓約書を書くよう言われたと1週間ほど前に打ち明けられたという。「運転を続けるなら会社をやめて」と話したといい、「家族の注意が行き届かず、申し訳ありません」と泣き崩れた。
 
 警察庁によると、運転手が病気の発作を起こしたことによる事故は、昨年1年間に全国で73件。うち死亡事故は5件だった。
 
 
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★ 死者は運転手含め8人に 京都・祇園の車突入事故(朝日新聞・12/4/12)
★ 死者8人 容疑者家族「いつか事故を起こすのではと心配していた」(産経新聞・12/4/12)
★ 「運転控えて」直後の惨事 発作心配、家族で会議-死傷事故の容疑者(時事通信・12/4/12)
★ 鹿沼クレーン事故:遺族が法改正求め請願書 17万人署名(毎日新聞・12/4/9)
 
 
 

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都内の交通規制見直し「震度5強」でも規制の可能性 警視庁

 東日本大震災発生時、東京都内で大渋滞が発生し交通が滞った問題を受け、警視庁は、大災害が発生した場合の交通規制の改正を発表した。これまで「震度6弱以上」での規制だったが、「震度5強」でも状況に応じて交通規制をかける。規制する通行帯も変更となった。
 
 交通規制運用時、これまでは救援物資を運ぶ一般車両の通行も優先的に認めていたが、パトカーや救急車などの緊急車両のほうを優先させる。
 
 震災等発生時、環状七号線から都心への通行は禁止される。しかし都心から環七の外へ流出することは認められる。東日本大震災の時に大渋滞を引き起こした教訓から、これまで原則「車を止めて避難する」としていたものを、「いったん停止して安全確認をした後に駐車場に止めるか、やむを得ない場合は運転可能」に変更した。家族の送迎などに車両を使うことは控えるようにと呼びかけている。自転車は自動車と同じ規制を受けてきたが、緊急用道路以外の通行は可能とした。
 
 緊急用道路に指定される一般道は、外堀通り、国道4号、国道17号、目白通り、国道20号、国道246号。
 
 東京都の人口は約1,300万人で、うち850万人ほどが23区に集中している。この都心には他県からの流入もあることから、昼間の人口も車両数もふくれあがる。こうした状況で首都直下型地震などが起きれば大混乱を引き起こしかねない。ハンドルを握ることの多いかたはこの新しい規制を今一度確認を。
 
  
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★ 震度5強でも交通規制へ 警視庁が災害時の対応見直し(朝日新聞・12/3/5)
★ 警視庁:大地震想定の新交通規制発表 通行止め路線減らす(毎日新聞・12/3/5)
 
 

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ネーミングが左右する新しい商品 流行るのは中味か名前か

 関西国際空港発着の新航空会社「ピーチ・アビエーション」が就航を開始した。この会社は徹底したコストダウンを図り格安での運賃を提供する。例えば3月3日〔土)7時関空出発→8時50分新千歳着で11,880円からとなっている。
 
 「ピーチ・アビエーション」という名前がユニークである。「アビエーション」は”aviation〔航空)”という意味の英語だが、なぜ「ピーチ」なのか。同社のHP(ホームページ)を見ると、「Peach(桃)はカジュアルで身近なフルーツです。古来より、長寿、繁栄、エネルギー、幸運のシンボルとしてアジアで愛されています。そんな桃のように日本とアジアで愛されるエアラインとなり、誰もが簡単に旅行を楽しめるようなフライトを提供していきたいという気持ちが込められています(一部抜粋)」となっている。
 
 堅い名前の航空会社に比べて親しみやすさが出ている。桃の色であるピンクをシンボルカラーとしているのも斬新だ。「エアライン」という従来の「航空会社・路線」という言葉を使っていないところも面白い。
 
 NTTドコモは1日、Androidスマートフォン向けのアプリとして音声認識で情報を教えてくれる「しゃべってコンシェル」のサービスを無料で提供開始した。声で操作するのはアップル社の「iPhone4S」が先行して取り入れている機能である。iPhone4sでは「siri」という機能がそれを可能にしている。
 
 この「しゃべって〜」というネーミングはどうだろう。略して「しゃべコン」となることを予期してのことなのか。もう少し別の名前でもいい。
 
 ドコモのサービスに使われたネーミングでよかったのは「ドニーチョ」だ。着信はいつでもできるが、発信が平日の夜間と土日祭日の終日に限られるため、「ド(土)ニーチ(日)ヨ(夜)」である。基本料金を抑えたプランであったが現在は廃止されている。
 
 ドコモのネーミングで他に良かったものは「iモード」であろう。通話しかできなかった旧端末から「iモード」のサービスが普及することで、今日のメール文化、そしてインターネット利用に貢献した。
 
 どうせなら「しゃべってコンシェル」よりも、「iコンシェルS」にしたほうがよい。「iコンシェル」自体はサービスとしてすでにある。それに「S」を追加するのだ。「スピークのS」であり、「スマートフォンのS」になりうる。「siriのS」や「スティーブのS」ではないので注意が必要だ。
 
 企業が商品に名前をつけるときはずいぶんと苦労がされていることであろう。他社で使われていないことを確認しなくてはならないし、公になる前に商標登録をしなくてはならない。ドメインも取得の必要に迫られるかもしれない。
 
 商品の成功はその名前が人の記憶に根付くかどうかにもかかっている。音楽プレーヤーのことをかつては「ウォークマン」と言っていたが、それは今「iPod」に変わった。アメリカ・ゼロックス社のコピー機「ゼロックス」が「コピーをする」という意味の「xerox」という動詞として使われている。「google(グーグル・検索する)」、「photoshop(フォトショップ・画像加工する)などの単語も同様だ。商標が一般名詞となり、名詞が動詞として使われるようになれば商品としては成功したと言えるだろう。
 
 
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★ 吉野家の牛丼、JAL国際線の機内食に(読売新聞・12/3/1)
★ 格安航空:ピーチ就航 離陸、客席から拍手(毎日新聞・12/3/1)
★ Peach 日本初の本格的LCC (ピーチ・アビエーションHP)
★ 音声エージェント機能「しゃべってコンシェル」の提供開始(NTTドコモ・12/2/27)
 
 

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