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「頑張れば夢かなうというのは幻想」

 
 気象予報士の半井小絵さんが「頑張れば夢は叶います」と言ったことがある。成功した人の言葉は実に深く刺激的だった。マドンナも「Dream comes true」と言ったし、同名の日本人アーチストはお馴染みだ。この文言はよく聞くが、これに異を唱えたのが作家の山田太一さんだ。
 
 「頑張れば何でも出来ると思うのは幻想だと僕は思う。成功した人にインタビューするからそうなるのであって、失敗者には誰もインタビューしないじゃないですか」「人間は生まれ落ちたときからものすごく不平等なんです」「限界だらけで僕らは生きている」「多くの人が前向きに生きるには、可能性のよき断念こそ必要ではないでしょうか」。
 
 正論だと思う。どんな分野にいる人も成功している人はほんの一握りの人たちだ。ただ、夢が叶うとか成功するというのは、その到達地点が個人によって違うことを知らなければならない。個人にはそれぞれ力量がある。向き不向きがある。その中で目標を立てて頑張ることを忘れてはいけないと思う。例えば年商2000億円の会社社長のポストを任せられても万人には務まらない。
 
 会社で言えば社長は偉いが、部長や課長も必要なのだ。社長を目指す勢いだけは忘れずに進めば、部長として、課長としての成功も喜びもあるわけだ。
 
 頑張って成功した人と失敗した人は同じ経験をすることになる。成功者は喜びの、失敗者は悲しみの涙を流す。何もしなかった人たちよりはるかに有益ではないか。
 
 
☆ 人生の落伍者の多くは、あきらめた時に自分がどれだけ成功に近づいていたかに気づかなかった人たちだ。(Thomas A. Edison)
 
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★ 「頑張れば夢かなうは幻想、傲慢」 山田太一発言ネットで大反響(J-CASTニュース・08/2/17)
 
 
 

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健全な思想

 
 ある組織の中に長くいると、考えが硬直化していくのが怖い。ゆえに教育というのはそういうものを排除するためにもとても重要な役割を担っている。柔軟な考えが幼いころから構築されていれば、物事の善悪はもちろん、それを検証しようとする大切な考え方が身につく。
 
 歪んだ考えを前提に物事が進むのは恐ろしいことである。そうした言動を回避すべく大切なことは、自分と対峙する時間を持つことであろう。自分の時間というのはわざわざ作るものではない。気の向くままに時間を過ごすというのが正解であろう。仕事の後に自分の時間をあえて作ることで、新たな仕事枠としていつの間にか生活に定着してしまい、結局は自分と面と向かう時間が奪われるからだ。
 
 人間も所詮動物。本能の赴くままに過ごすのがその流儀。シンプルさを追求することは実は単純な発想。生と死に固執しなければ、ありのままの人生を送れる気がする。日常の時間割を作って生活することではなく、時間割を捨てることのほうが大切なのである。
 
 
☆ 誰もが長生きしたがるが、誰も年をとりたがらない。(ベンジャミン・フランクリン)
 
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★ 「頑張れば夢かなうは幻想、傲慢」 山田太一発言ネットで大反響(J-CASTニュース・08/2/17)
 
 
 

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マラソン

 
 中学の時、東京と埼玉の都県境にある多摩湖でマラソン大会があった。水と緑に囲まれ、マラソンをするには環境のよいところだった。しかしマラソンは苦手で、最初は好スタートを切ったものの勢いはそう長くは続かなかった。友人と併走していたが耐えられなくなり「先に行ってもいいよ」と言うと友人はスピードを上げた。遅い走りに付き合ってくれていたとは思わなかった。
 
 第二回となる東京マラソン大会が行われ、新宿の都庁前からのスタートとなった。約三万人が参加、その中には多くの有名人もいたようだ。時間切れでコースアウトを余儀なくされていた人は「悔しいです」「来年は景色を楽しめるように準備をして走りたい」と思いを語った。沿道では多くの人がランナーに声援を送り、中には手作りのおにぎりを振る舞っている人もいた。
 
 人生はマラソンにたとえられることがある。完走する人、棄権する人、応援する人、それぞれがそれぞれの思いで参加する。人生に参加するということはマラソンで得られるもの、それは例えば晴天に恵まれた、そういうものかもしれない。
 
 
☆ 転んだ人を笑うな。彼らは歩こうとしたのだ(米倉 誠一郎)
 
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★ 東京マラソンに3万2000人、藤原新が五輪候補に名乗り(読売新聞・08/2/17)
★ 東京マラソン、文化として定着 課題は有力選手の参加 (産経新聞・08/2/17)
 
 

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秋葉原で自殺志願の男性保護

 
 秋葉原というのは不思議なものがいっぱい売っている。通常の電化製品のみならず、これは誰が買うのかというようなジャンク品も多数見受けられる。以前、自宅の前にゴミを捨てられることが頻発したときに、早速秋葉原の電気街で防犯カメラと録画装置を購入。犯人検挙に成功したことがある。初めて買ったPCは富士通社製のものであったが、アキバで買った。
 
 その後は駅前の様子も一変し、電気街からオタク文化発祥の地となった。メイドカフェなどここから生まれたものも多い。オタクの聖地となったアキバで、兵庫県内の自殺志願の男性が警察に保護された。
 
 男性は「生きていても仕方ない」と書き置きを残して家を出て、秋葉原をさまよっていた。母親から連絡を受けた万世橋署員が男性を見つけた。「死のうと思って富士山の樹海をさまよったが死にきれなかった。好きな秋葉原で死のうと、(飛び降りるための)ビルを探していた」と話している。
 
 どんな苦悩があったかは分からない。生きていれば消えてしまいたいと思うこともあるかもしれない。誰でも人生の旅路を終え、お迎えが来るときが来る。どんなに辛くても、何となく存在しているだけでも生まれてきた価値はきっとあるはず。いつか人生を振り返ってみたときに、楽しかったことが少なくないことにきっと気付くはずである。自ら死に神を引き寄せてはいけない。
 
 
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★ 「好きなアキバで死にたい」 自殺志望のオタク男性保護(産経新聞・07/12/22)
 
 

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佐世保・乱射事件、悲しみの通夜

 佐世保市で起きた散弾銃乱射事件の被害者で、水泳インストラクターの倉本舞衣さんの通夜が営まれた。「まい先生」と慕われた倉本さんの人柄を表すかのように多くの人が弔問に訪れた。
 
 倉本さんの父は「兄の結婚式でブーケを受け取り、『次は孫を見せたい』と言っていたのに」といい、倉本さんの中学時代の先輩は「すごく慕ってくれていた。いなくなったような気がしない」と話していた。
 
 愛していた人が突然いなくなることの悲しさは計り知れない。安全な場所であるスポーツクラブで起きた凶行。何の落ち度もない被害者とその家族はやりきれない思いでいっぱいであろう。
 
 事件現場のスポーツクラブ前に設けられた献花台。テレビのインタビューでは倉本さんの生徒であった女子中学生が声を涙で震わせて話をしていた。
 
 「先生は困難に直面したとき、『この壁を乗り切れば成長できるから』と励ましてくれた。先生の笑顔が一番好きだった。もう会えないと思うと本当に寂しい」。
 
 
☆ 人を愛するということは、心の中で「いつまでも死なないでくれ」ということではないだろうか?(ガブリエル・マルセル)  
 
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★ 涙また涙、凶弾の犠牲になった「まい先生」さようなら(読売新聞・07/12/15)
★ 藤本さん狙った計画的犯行か…佐世保の銃乱射事件(読売新聞・07/12/16)
 
 

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0.5秒で一目惚れ フロリダ州立大学研究チーム

 
 まだセミがかろうじて鳴いている昨今だが、暑くて賑やかな夏から涼しい季節に移ることで、落ち着いた気分になれる時期だ。そして秋ともなれば人恋しい季節である。思いを馳せる人に気持ちが急接近することもあるだろうし、それほど身近に感じない人ですら気になるかも知れない。
 
 フロリダ州立大学心理学者・ジョン・マナー氏の研究チームによれば、人々は興味をそそられる顔を見ると、0.5秒以内に注意を集中し、魅力的な人か仲間か否かを判断する傾向であるという。
 
 この研究に則って言えば、人というのは本能的な部分において、結構デジタル的な判断をするものである。そういえば、街ですれ違った異性に興味を感じるのも、そうでないのもほんの一瞬だ。
 
 人は第一印象で判断されやすい。1分間で成人男性のまばたき回数は20回、女性は15回といわれている。女性のほうがわずかではあるが、意識的に異性を注視しているのかもしれない。そうなると、世の殿方は見た目に磨きをかけたほうがいいようだ。幸いにして秋は服装が替わる。この気候変化のどさくさに紛れて、イメチェンを図るにはよい季節である。
 
 
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★ 一目ぼれに必要なのは0.5秒=米研究(ロイター・07/9/19)
 
 
 

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歌詞の魅力

 歌詞の魅力は人の心に直接訴えかけるところにある。それが直接的であっても間接的であってもである。
ABBAのThank you for the musicの一部を引用する。
 
Mother says I was a dancer before I could walk
She says I began to sing long before I could talk
 
And I’ve often wondered, how did it all start
Who found out that nothing can capture a heart
 
Like a melody can
Well, whoever it was, I’m a fan
 
 これは”2番”の歌詞だが、2行ずつ分けたのには理由がある。最後の単語が韻を踏んでいるところに注目していただきたい。すなわち、walk,talkに、 start,heart、 can,fan がセットになっているのだ。見事な詞の作り方である。
 
 歌というのは詞がメロディーを着飾って、またはその逆が人の心をつかむ。まさに”capture a heart”であるが、メロディを抜きにしてじっくり歌詞を読んでみると、よく仕上がっているものは何度読み返してもいいもので、想像力が突き抜ける。
 
 決して長くない言葉の羅列が多くの人の心に訴えかける。それをした1人である阿久悠さんが他界したが、多くの歌手がそれを歌い、さらに多くの人に愛された。歌は永久的に残る。私たちが歌うことを忘れることがなければ、次の世代も歌い出す。
 
 
☆ プロの作家とは、書くことをやめなかったアマチュアのことだ(Richard Bach)
 
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★ 阿久悠さん:「送る会」に音楽関係者、ファンら1200人(毎日新聞・07/9/10)
 
 
 

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朝青龍にみる「ほうれんそう」

 俗に会社組織には「ほうれんそう」がある。報告・連絡・相談のことだ。最近は”上司不在”の組織も珍しくない。正確には存在はしていても、適切な指示が出せないでいる上司のことだ。ゆえに、報告がなされず、連絡もなく、ましてや相談などなされない。「後は任せる」という文言は一見自由度が高いが、ミスしても「君に任せたのだから」と仕事と責任がセットで押しつけられる。
 
 個々の仕事は責任を持ってすべきであるのは当然であるが、的確な指示や支援があって上司の存在感は増す。部下が路頭に迷っていたら、道しるべを示すのがその役割ではないか。
 
 朝青龍は横綱の威厳を放棄したような行動に出ているが、なぜ高砂親方は厳しく注意できなかったのだろう。親方の存在は絶対であり、そこには横綱の肩書きは関係ない。どんなに有能な部下であっても社長の指示に従わせなくてはならない。
 
 世の中1人では生きていけない。さまざまな人の支えがあって生きていくことができる。独り相撲をするのも、させるのも世間という土俵の上では許されないのである。
 
 
☆ 自分が現役のときは曙の時代だと思っていたが、落ち着いて見てみると貴サマの時代でした。同じ時期に相撲を取れて幸せでした(曙・貴乃花関の引退で)
 
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★ 朝青龍:モンゴル大統領が助言「もっと日本を勉強せよ」(毎日新聞・07/8/23)
 
 

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