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堕胎させた医師と、プロの写真家の罪 聞き慣れない罪2つ

 不倫関係の女性に子宮収縮剤を投与して流産させた、東京慈恵会医科大学付属病院の腫瘍・血液内科医の男(36)は、相手の同意を得ずに堕胎させた、不同意堕胎容疑で逮捕された。相手の女性に「錠剤はビタミン剤」などとメールを送信し、相手を信用させた。警視庁捜査1課は女性をだますための工作と見ている。男は容疑を否認している。
 
 錠剤が効かなかったことから、女性宅に持ってきた点滴パックに子宮収縮剤を入れて点滴させ、結果的に流産させた。この点滴パックには男の指紋は無かった。証拠隠滅工作だと思われるが、持参したのに指紋が付いていない点が逆に不審点を生み出す結果となっている。
 
 聞き慣れない罪名だが、堕胎罪というのは、本人が意図的に堕胎したり、他人が相手の同意を得て、または同意を得ずに堕胎させる行為を罰する。当たり前のことだが同意の有無など関係ない。命が宿ったときから、その胎児に対して法律は保護する方向に働くのだ。
 
 聞き慣れない罪がもう一つ。写真家の篠山紀信さん(69)が、東京・港区内の青山墓地で写真集のためのヌード写真を撮影したとして、公然わいせつ罪と礼拝所不敬罪で略式起訴された。公然わいせつ罪は当然だが、礼拝所不敬罪も適用したところが興味深い。
 
 篠山さんは「悪いことだと知りつつ撮影した。撮影中に人に見られないように見張りを置いたが、配慮が足りなかった」と語っているようだが、見張りの有無に関係なく、公の場所であれば公然わいせつ罪になりうる。著名な写真家なのに非常に残念なことである。
 
 礼拝所不敬罪はその字のごとく、墓地や礼拝所などで不敬な行為をした者を罰する罪だ。墓地でのヌード撮影はまさに不敬な行為であり、篠山さんは反省しなくてはならない。
 
 以上の罪は、宿った未来を殺す罪と、失った過去を敬わなかった罪。どちらも見えない命を軽視した犯罪である。
 
 
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★ 第二十四章 礼拝所及び墳墓に関する罪(政府の電子窓口)
★ 第二十九章 堕胎の罪(政府の電子窓口)
★ 不同意堕胎:逮捕の医師「ビタミン剤」と交際女性にメール(毎日新聞・10/5/20)
★ 篠山紀信氏を略式起訴 墓地でヌード撮影 東京地検(朝日新聞・10/5/20)
 
 

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ケータイをポケットに コタツでうたた寝でやけど、男性が勝訴 仙台高裁

 携帯電話をポケットに入れてコタツに入り、うたた寝をした結果、脚に低温やけどを負ったらメーカーの責任か。——— やけどをした宮城県内の男性(54)が携帯電話製造メーカーに損害賠償を求めた控訴審判決が仙台高裁であり、男性の訴えを退けた一審の仙台地裁判決を取り消し、メーカーに221万円の支払いを命じた。
 
 男性は2003年5月に携帯電話をズボンのポケットに入れてうたた寝。その後、左太ももに低温やけどを負った。判決では携帯電話とやけどの因果関係を認めた上で、「(携帯電話は)ポケットに収納し、こたつで暖をとることは通常予想され、取扱説明書で禁止したり、危険を警告する表示をしていない。製造物が通常有すべき安全性を欠き、製造上の欠陥があると認められる」とした。
 
 訴えられた「パナソニックモバイルコミュニケーションズ」(横浜市)は、「判決内容を精査して今後の対応を考える」としている。
 
 携帯をポケットに入れたままこたつで暖を取ることは「通常予想される」ことなのだろうか。
 
 95年に施行された「製造物責任法」(=Product Liability=PL法)により、説明書の冒頭部分は「警告」「危険」「注意」などの表示部分が増え、それまでよりもずっと分厚くなった。「そんなこと言われなくても分かっている」と言いたくなるような事例が出ていることもある。カップラーメンを買えば「お湯でやけどに注意!」と親が子どもに言うような注意書きある。こんな文言必要なのかとも思うが、実際にこの文言を入れることで、消費者を危険から守るこの法の趣旨には一定の理解ができる。この法の施行前は、消費者が製造物の欠陥の立証をする必要があり、事実上消費者には難しいことであったからだ。
 
 しかし、今回の判決は妥当なのだろうか。判決の対象となった携帯電話は「P503is」で現在は販売されていない。ドコモのホームページで探したが、説明書は見つからなかった。パナソニックの一番古い携帯電話で取扱説明書のダウンロードができる「P505is」があったので、ダウンロードをしてみた。
 
 この中にはこうある。電池パックの「警告」部分(20ページ)で、「直射日光の強いところや炎天下の車などの高温の場所で使用、放置しないでください」。さらに、「ムーバについてのお願い」(24ページ)では、「極端な高温、低温は避けてください。温度は5℃〜35℃、湿度は45%〜85%の範囲でご使用ください」とある。そして「ズボンやスカートの後ろポケットにムーバを入れたまま、椅子などに座らないでください。また、鞄の底など無理な力がかかるような場所に入れないでください。」となっている。ちなみに、コタツで暖を取るときに注意を促す文言は見つからない。
 
 今回勝訴した男性のケータイの説明書に、上記同様の記載があったと仮定したら、男性は適正な温度内での使用をしたであろうか。コタツの中の温度は適正な温度であると確認をして使用したであろうか。ズボンのポケットに入れることで「無理な力がかかるような」ことにはならないと信じたのであろうか。
 
 消費者に立証責任を課すのは酷であるとはいえ、メーカーが注意を促すのであれば、上記の文言だけで十分である。「コタツでの使用を書いていなかったメーカーの責任」だとすれば、電気コタツ、石油ストーブ、電気ヒーター、ガスファンヒーター、電気毛布、車の座席のヒーターなど、あらゆる可能性をメーカーが取説に記載をしなければならないことになる。
 
 ついでにパナソニックの携帯ラジオ「R039」という機種の取説も読んでみた。すると「暖房機の付近など高温になるところ」での使用は「避けてください」とある。
 
 メーカーに肩入れをするつもりはないが、充電池を充電して使用する携帯電話がどんなものであるかというのは、初めて携帯電話を使用する人が読んでも上記文言で十分だと思うのだが。
 
 携帯電話は便利になって、ますます薄くなっていくことだろう。その説明書は安全のために、電話帳並みにますます分厚くなっていくことだろう。
 
 
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★ 携帯ポケットにコタツ→やけど、男性が勝訴(読売新聞・10/4/22)
★ 製造物責任法(総務省法令データ提供システム)
 
 
 

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シー・シェバードの抗議船をオーストラリア警察が捜索「日本当局の要請を受けて」

 
 環境保護団体を標榜する「シー・シェバード」の抗議船「スティーブ・アーウィン号」について、オーストラリア連邦警察は、同船がオーストラリア南部のホバートに寄港したところを家宅捜索した。
 
 読売新聞の取材に対して豪警察当局は「捜索は日本当局の要請に基づいて実施された」としたが、捜索容疑などについては「話す段階にない」とした。
 
 シー・シェバードの活動を支持している野党緑の党のボブ・ブラウン党首は「日本の言いなりで恥知らず」と批判した。
 
 しかし、シー・シェパードは日本の捕鯨調査船に船ごと体当たりをしたり、薬品入りのビンを投げたりするなど、妨害行為が過激になっている。こうした団体を放置していることの方が恥知らずだとは思わないのだろうか。
 
 食文化は多種多様である。捕鯨国は日本だけではなくノルウェーやアイスランドも同様だが、シー・シェパードは何故か日本のみを標的にしている。シー・シェパードの代表、ポールワトソン氏は菜食主義者であることを朝日新聞(08/4/3)の電話取材で語っている。
 
 だからといって食肉文化を否定するというのは偏った考えである。野菜とて生命体である。弱肉強食はどの国でもあり得ることで、我々はそうした食文化に感謝して、つまりあらゆる生命体に感謝して食事をするのである。
 
 一国の食文化を否定するのであれば、放棄すべき食文化はどの国にも存在することを考えなくてはならない。しかしシー・シェパードに関して言えば、単なるエコテロリストに過ぎない。口より先に手を出す行為は、「いただきます」を言わない野蛮な人間と変わらないではないか。
 
 
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★ シー・シェパードの抗議船、豪連邦警察が捜索(読売新聞・10/3/6)
★ シー・シェパードのサイト(日本語)
★ 【衝撃事件の核心】日本船に侵入したSS抗議船長の“正体” “ご法度”の肉もしっかりと食べて…(産経新聞・10/3/6)
 
 

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鉄ちゃんよ、”鉄道マニア”になれ。

 マニアとかオタクと呼ばれるといい気はしないと思うが、そう呼ばれることによって世間からある意味において放置されるため、世間の誰にも邪魔されずに自分の趣味に没頭できることがある。かつてパソコンはそれこそ”マニア”ではないと操作できないような感があった。かつてパソコン部に在籍していた私だが、男ばかりの空間であり、女の子が来ると言ったら唯一、文化祭の時にパソコンで占いをやったときであった。
 
 パソコン以外でも、一般の人では興味を持つことのないような代物についての情報を専門誌で得る。そうして”独学”したら、秋葉原に行って店員さんに確認をする。ここで重要なことは、アンダーグラウンドなものであればあるほど、事前に学習していくことがルールであるということだ。店員さんに一から十まで聞くのはルール違反だという暗黙の了解が存在したのである。「これって俗に言う○○ですよね」、「ああ、いわゆる○○ですねぇ(笑)」というように、数少ない言葉のやりとりで大意はつかめたものである。
 
 マニアという言葉と関係はないが、ヤフーオークションもかつては無料で出品・落札ができた。相手とはメールでのやりとりをするので、真摯なやりとりが行われて実にほのぼのした時期であった。しかし利用者が増加してくると、そこには必ず悪のニッチ産業(すき間産業)が栄える。その一つがネットオークション詐欺の出現である。今では当初と比べるとかなり厳格なオークションとなってしまった。
 
 閑話休題。
 
 マニアやオタクであったがゆえに、ある種の趣味を堪能できたのである。ところが最近では”オタク”が一般的になってしまい、守られていたはずの様式や良識がおざなりになっていることが残念である。その一例がかつて”鉄道マニア”と呼ばれ、今は”鉄ちゃん”と呼ばれている人たちであり、その一部が暴走して脱線しているというものだ。
 
 大阪府柏原市のJR関西線で14日、線路脇にカメラの三脚を立てた4、5人がいるのを運転士が発見し、50メートル手前で電車を止めた。事なきを得たが、JR西日本の社員が行った”鉄ちゃん”への説得は30分に及んだ。別の場所では同様の内容で死亡事故も起きている。このほかにも駅構内で列車の写真撮影をするために、ホームに人があふれたり一般客が迷惑したりと不穏な空気が漂っている昨今であるという。
 
 列車に近づくという行為は危険であり、ひとたび事故が起きれば取り返しの付かないことになる。だから鉄ちゃんに言いたい。プライドのある鉄道マニアであれ、と。
 
  
☆ 床の上で自分の子供の電気機関車をいじくって三十分を空費することのできる男は、どんな男でも実際は悪い人間ではない(シメオン・ストランスキー)
 
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★ 暴走鉄道ファン、列車止める 線路脇で撮影(読売新聞・10/2/15)
 
 

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正しい戦争

 12月10日、ノルウェーの首都オスロでノーベル賞授賞式が開催された。ノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領は演説の中で、「正当な戦争が避けられないことがある」「一定の条件が満たされる場合にのみ戦争は正当化されるとされた」などと発言した。アフガニスタンに3万人兵士の増派を決めた後の大統領の演説は、矛盾な言動であることを認識しつつも、堂々とした演説であった。
 
 オバマ氏の受賞には内外から批判がある。「就任して何も功績を残していない」、「平和賞受賞者が戦争を擁護するのはおかしい」、「平和の追求と反戦主義が同じでないと訴えたのは正しい」、「ノーベル賞に傷をつけた」などである。
 
 功績を残していないオバマ氏が受賞をしたのは、彼の軍事政策に対する期待感が込められたためであろう。4月のプラハ演説では「核を使用した唯一の核保有国として、核軍縮をリードする用意がある」などと述べたが、この”過去を謝罪する低姿勢”からの転換ともいえる今回の演説を賞賛する向きもある。
 
 実際問題として、話し合いで相手が武器を置くことをしてくれるのであれば、どの国でもそうしたいはずである。しかしながら、人権活動家を拘束する国やテロ組織などは話し合いのテーブルに着く用意はなく正義に対して銃口を向けるのである。この時に、こちらは「ああそうですか」と退散するか、こちらも武器を構えるかということが問題になる。武装組織に対して警察力が弱かったり無政府状態で混乱するような国の場合に他国の軍事介入が始まる。
 
 戦争と平和は対義語であるはずだが、あたかも性別や肌の色と同じ”同権”であり、同じ方向を共に歩んでいくかのような状態に矛盾を感じることがある。やっかいなことは、戦争よりもむしろ平和なのかもしれない。平和は目に見えない。しかし戦争は悲惨な状態を直視することになるし、これまでも歴史がそれを語ってきた。目にすることのできない平和を”人質”にして、戦争を擁護することはあってはならない。
 
 根底にある意識の問題である。人の生きる道を模索し、相手を尊重し、自分をどれだけ犠牲にできるかということに、人の価値というのは見出すことができるはずである。「戦争」と「平和」は反意語であり同義語にはなり得ない、そういう考えを訴え続けることが、目に見える平和を生み出すことを信じてやまない。
 
 
 
※ 読者のみなさま、今年もお読みいただきありがとうございました。よいお年をお迎えください。
 
 
 Nono
 
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★ オバマ氏へのノーベル賞授賞 大統領支持層からも批判(産経新聞・09/10/14)
 
 

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2009年のニュースを振り返る・6【ネット犯罪】

【スマイリーキクチさんのブログ炎上】———-
 
 「足立区出身の元不良」。お笑いタレントのスマイリーキクチさん(37)がデビュー当時に掲げたキャッチコピーが騒動の始まりだった。足立区で89年に起きた少年らによる「女子高生コンクリート殺人事件」の犯人ではないか、そういう事実無根の誹謗中傷がスマイリーキクチさんのブログコメント欄に殺到した。「殺人犯のくせになんで芸人をやっているんだ」「人殺し」。
 
 スマイリーキクチさんは警視庁中野署に被害届を提出。警視庁で執拗な書き込みをした18人を特定し、名誉毀損容疑で書類送検した。ブログの”炎上”で検挙者が出たのは全国でも初めてのことである。容易にコメントが書き込める部分が芸能人のブログにアクセスしやすい環境を産む反面、悪意のない発言でも誹謗中傷の危険にさらされる。スマイリーキクチさんの場合は全く事件とは無関係なのは明白である。殺人犯がタレントとして芸能活動ができるはずがないことは考えれば分かることである。警視庁は送検した18人以外にも、「殺す」と書き込みをした20代の女を脅迫容疑で書類送検した。
 
 
【ブログやプロフでも個人攻撃】———-
 
 学校裏サイトなるものが開設され、そこでは実名を上げて「○年○組の△△は生意気だ」「死ね」などと誹謗中傷の限りが尽くされていた。言われなき事に対して、相手は匿名であり対抗手段がない。ひどいものになると本人になりすましたブログが開設されて個人情報が勝手に公開される被害も出ている。被害者の中にはノイローゼになった人もいれば、不登校になった人もいる。
 
 警察庁によると、08年にブログなどで中傷された被害は11,516件にも上り、問題の根深さが明らかになっている。名誉毀損罪は書かれた内容の真偽は問わない。殺人犯に「人殺し」といっても名誉毀損罪が成立する。それだけ人の名誉や権利については法で手厚く保護されている。
 
 こうした犯罪になり得る書き込みは「ばれない」と思っている者が多いようだが、多くはIPアドレスやリモートホストなどから追跡ができる。ブログやホームページなどでは、アクセス解析機能をつけている人もおり、迷惑コメントがどの地域からのアクセスかを知ることは容易だ。住所の詳細までは分からないが、それを元にプロバイダや警察が発信元を特定することが可能なのである。そうした迷惑行為を収集し、公開しているサイトも存在する
 
   【闇サイト殺人、2人に死刑、1人は無期判決】———-
 
 「話を聞いて」「お願いだから殺さないで」。07年8月、帰宅途中のIさん(当時31)は男3人に拉致され、車内に監禁された。包丁を突きつけて脅し金やキャッシュカードを奪った。そのあと男たちは情け容赦なくIさんを恐怖のどん底に落とし、殺害した。
 
 逮捕された男3人は、インターネット上の「闇の職業安定所」で出会った面識のない者同士。それが面識のない被害者を拉致して殺害した。インターネットがなければ起こらなかったであろう犯罪。3人は強盗殺人などの容疑で逮捕される。  
 
 3月18日の名古屋地裁は神田司(38)、堀慶末(33)の2被告に死刑判決を言い渡した。死刑の判断基準となっている「永山基準」は「要素の一つで、絶対的な基準ではない」とした画期的な判決だった。つまり、被害者が1人でもその事件態様が悪質であれば死刑になる判断をした。当然の判決である。被害者が少ないために極刑にならないのであれば、犯人たちは相手を数えて事件を起こしうる。もう1人のK被告(42)は事件翌日に「被害者の懇願する声が頭を離れない」と警察に自首した来たことで無期懲役となった。
 
 3被告はそれぞれ控訴をしたが、死刑判決を受けた神田被告は控訴を取り下げ、死刑が確定した。検察は無期懲役となった、K被告に対しても死刑を求めて控訴している。
 「闇サイト殺人」は最悪の例であるが、スマイリーキクチさんやプロフなどで個人攻撃を受けて恐怖におびえた生活を余儀なくされる被害者がいる。平穏な生活を壊すだけでも十分罰に値する。もう一度書くが、誹謗中傷などの迷惑コメントは”アシがつく”ということを肝に銘じたほうがよい。テレビやラジオ同様、双方向でやりとりできる生放送であることに気付かなければ、ネットから現実社会に引きずり出される覚悟が必要である。    
 
 
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★ ブログ「炎上」させた18人を名誉毀損で検挙へ(本ブログ・09/2/5)
★ 闇サイト殺人、3被告に死刑求刑 名古屋(本ブログ・09/1/20) 
 
 

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鳩山総理、辞任を否定 あきれた緊急会見

 「そうならないように最善を尽くしていく」。鳩山由紀夫首相は偽装献金問題について緊急記者会見を都内で行い、記者が「国民の辞任に対する声が高まったら辞めるのか」という問いに対しての回答である。与党最高責任者と小沢幹事長の秘書の問題として捜査がされていることに対しては「率直に申し訳ないと思う」とし、「国民の声に応えるべく政権運営をしていく」と述べた。献金された金についての使途は「正確には分からない(弁護士)」などとした。 
 
 東京地検特捜部は24日、偽装献金事件について、元公設秘第1秘書、勝場啓二氏(59)を約4億100万円の政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で在宅起訴した。会計責任者の芳賀大輔・元政策秘書(55)を同法違反(重過失による虚偽記載)罪で略式起訴。首相本人は嫌疑不十分で不起訴処分とした。
 
 この捜査結果を受けての記者会見となったが、母親からの12億6千万円の資金提供を贈与と認め、贈与税約6億円を納めることを明らかにした。「私腹を肥やしたり不正な利得を得たということは一切無い」とした首相。野党時代には「秘書の犯罪は政治家の責任」と厳しく追及してきたのにもかかわらず、「政治家としての使命を果たすことが私の責任」と辞任は否定した。
 
 政治家というのはどうして回りくどい説明が好きなのであろうか。イエスかノーか、10分で終わる内容を3倍の時間をかけて話をする。きれいな文言を並べ立て、クリーンなイメージを守ろうとするも、この会見で納得することはできなかった。億単位の金の使い道についても「具体的には分からない」とする一般市民との感覚が乖離している。この首相に国民の暮らしや経済を直視し、語ることはできるのだろうか。
 
 党のトップと幹事長に捜査の手が及んでいることに、どれだけの国民が納得しているのか。「額が額なので、国民の皆さんも納得していただけないのかもしれない」と述べた鳩山首相。疑惑が出た時点で潔い決断をすべきなのである。政治家の説明責任は必要ではない。必要なのは行動責任である。良くも悪くも結果論こそが政治家の全てである。
 
 
☆ 身をもって示すことがリーダーシップである。(Albert Schweitzer)
 
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★ 捜査に全面的に協力 首相発言(1)(読売新聞・09/12/24)
  
 

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キャバクラ嬢の現実 セクハラ・罰金・・労組結成

 「Nonoさん、いい店があるから」と誘われて、都内のキャバクラに行ったことがある。待ち構えていたのは20代前半の女の子たち。「いらっしゃいませ〜!」と元気よく言われて着席。席に着くと女の子3人が自己紹介を始める。
 
 こちらも自己紹介「偶然なんだけど、うちら同じ町内に住んでるんだよね〜」と他愛のない会話で盛り上がる。タバコをくわえた瞬間に火がつけられ、水割りが残り2センチになるとすぐにあたらしいのが用意される。
 
 こちらが女の子にいう。「コインを4枚並べるから好きなの指さして。こっちは目をつぶるけど、当ててみせるから」といって当ててみせると「すご〜い!」と盛り上がる。タネは教えない。 
 この中でかわいい子は「ミーちゃん」という子であったが、他のお客に呼ばれて席を離れた。ああ、ミーちゃん。。この店は明朗会計で、30分ごとにウエイターが「お時間になりますが、延長なさいますか?」と聞いてくる。「じゃあ、もうそろそろ・・」というと、女の子は「えーー、まだいてよ〜」とお願いしてくる。
 
 キャバクラは明朗会計が安心だが、女の子にとって明朗会計ではない実態が明らかになった。キャバクラで働く女性たちの地位を守るべく「キャバクラユニオン」という労働組合が結成された。代表を務める桜井凜さん=仮名=が、勤務先の給与不払いの相談をしたところ、組合結成となった。 
 相談先となった上部組織の「フリーター全般労組」の共同代表である、布施えり子さん(28)によると、「客を呼べなかったから罰金」「遅刻・欠勤で高額な罰金徴収」「ヘアメーク代・化粧代などの名目での不当な天引き」「店長によるセクハラ・パワハラ」が横行しているという。多くの女性が「夜の仕事」と泣き寝入りすることが多い。布施さんは「あきらめないで相談して」と呼びかけている。
 
 かつての訳ありイメージと違って、どこにでもいるような子が働いているという印象を受けた。別の店も行ったことがあるが、客に付き合わされて酒を飲んだり愚痴を聞いたりすることもあるだろう。客からのセクハラもあるに違いない。それでも笑顔で接客するのは大変な仕事だ。そんな体を張った仕事に対して、女の子を守るべき店側に不当なやりかたがあってはいけない。
 
 ミーちゃんは席を離れると、初老のサラリーマン氏の話し相手になっていた。あの客は女の子と話すことでストレスを発散しているのだろう。そんな場所が提供されていることに感謝し、そんな中で働いている夜の仕事をしている人たちにも感謝である。
 
 女性の意識が変わってきている。店側は女の子を大事にしなければ、それは客離れにもつながることを認識したほうがよい。雰囲気の悪い店というのは女の子もギスギスしているものである。店の看板は外にあるネオンではなく、店の中にいる女の子たちであることを知らなくてはいけない。
 
 あぁ、もうミーちゃんはいないのだろうな。。。
 
 
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※ ユニオンの相談電話受付 12/27(日)正午〜午後10時 電話番号は(※終了しました)
★ セクハラ・不払い許さない、キャバクラユニオン(読売新聞・09/12/22)
★ 「露出の高い服で・・」「胸や下半身触られた」伽馬上の悩み続々(産経新聞・09/12/22)
 
 

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