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鳩山総理、辞任を否定 あきれた緊急会見

 「そうならないように最善を尽くしていく」。鳩山由紀夫首相は偽装献金問題について緊急記者会見を都内で行い、記者が「国民の辞任に対する声が高まったら辞めるのか」という問いに対しての回答である。与党最高責任者と小沢幹事長の秘書の問題として捜査がされていることに対しては「率直に申し訳ないと思う」とし、「国民の声に応えるべく政権運営をしていく」と述べた。献金された金についての使途は「正確には分からない(弁護士)」などとした。 
 
 東京地検特捜部は24日、偽装献金事件について、元公設秘第1秘書、勝場啓二氏(59)を約4億100万円の政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で在宅起訴した。会計責任者の芳賀大輔・元政策秘書(55)を同法違反(重過失による虚偽記載)罪で略式起訴。首相本人は嫌疑不十分で不起訴処分とした。
 
 この捜査結果を受けての記者会見となったが、母親からの12億6千万円の資金提供を贈与と認め、贈与税約6億円を納めることを明らかにした。「私腹を肥やしたり不正な利得を得たということは一切無い」とした首相。野党時代には「秘書の犯罪は政治家の責任」と厳しく追及してきたのにもかかわらず、「政治家としての使命を果たすことが私の責任」と辞任は否定した。
 
 政治家というのはどうして回りくどい説明が好きなのであろうか。イエスかノーか、10分で終わる内容を3倍の時間をかけて話をする。きれいな文言を並べ立て、クリーンなイメージを守ろうとするも、この会見で納得することはできなかった。億単位の金の使い道についても「具体的には分からない」とする一般市民との感覚が乖離している。この首相に国民の暮らしや経済を直視し、語ることはできるのだろうか。
 
 党のトップと幹事長に捜査の手が及んでいることに、どれだけの国民が納得しているのか。「額が額なので、国民の皆さんも納得していただけないのかもしれない」と述べた鳩山首相。疑惑が出た時点で潔い決断をすべきなのである。政治家の説明責任は必要ではない。必要なのは行動責任である。良くも悪くも結果論こそが政治家の全てである。
 
 
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★ 捜査に全面的に協力 首相発言(1)(読売新聞・09/12/24)
  
 

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