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歌詞の魅力

 歌詞の魅力は人の心に直接訴えかけるところにある。それが直接的であっても間接的であってもである。
ABBAのThank you for the musicの一部を引用する。
 
Mother says I was a dancer before I could walk
She says I began to sing long before I could talk
 
And I’ve often wondered, how did it all start
Who found out that nothing can capture a heart
 
Like a melody can
Well, whoever it was, I’m a fan
 
 これは”2番”の歌詞だが、2行ずつ分けたのには理由がある。最後の単語が韻を踏んでいるところに注目していただきたい。すなわち、walk,talkに、 start,heart、 can,fan がセットになっているのだ。見事な詞の作り方である。
 
 歌というのは詞がメロディーを着飾って、またはその逆が人の心をつかむ。まさに”capture a heart”であるが、メロディを抜きにしてじっくり歌詞を読んでみると、よく仕上がっているものは何度読み返してもいいもので、想像力が突き抜ける。
 
 決して長くない言葉の羅列が多くの人の心に訴えかける。それをした1人である阿久悠さんが他界したが、多くの歌手がそれを歌い、さらに多くの人に愛された。歌は永久的に残る。私たちが歌うことを忘れることがなければ、次の世代も歌い出す。
 
 
☆ プロの作家とは、書くことをやめなかったアマチュアのことだ(Richard Bach)
 
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★ 阿久悠さん:「送る会」に音楽関係者、ファンら1200人(毎日新聞・07/9/10)
 
 
 

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声楽でひきこもり回復

 発声の基本といったら「腹から声を出す」というのを聞いたことがあるだろう。普段我々は会話をするときに、胸式で呼吸をする。これを歌っているときには腹式に換えるというものだ。慣れてしまうと腹式呼吸で唱った方がのどが疲れることはなく、声を使う職業の人でも応用が利くことだろう。
 
 脳を刺激することにより、ひきこもりを回復させる「声楽療法」を開発した人がいる。指揮者でバリトン歌手の佐藤宏之さんだ。ひきこもりのみならず、自閉症やPTSDなどから復帰した改善例を多く抱える。
 
 音楽療法というのは注目されていたが、これまでは「聴いて癒す」という方法論だった。それに対して佐藤さんの場合は実践的に声を出して、それも本格的な声楽法を採用して若者の多くを社会復帰させた。
 
 ひきこもりと一言で言っても、うつ病や対人恐怖症などさまざまな病気がある。いずれも脳神経系統などの異状によるもので、特効薬は西洋医学がメインだ。苦しんでいるときに即効性のあるのが薬であるからだ。
 
 時間をかけて治せるものなら、薬ではなくこうした療法が一番良い。人生は話すことが基本形だとすると、応用編は歌うことである。薬に頼らないジェネリックな良薬がひとつ発明されたのである。
 
 
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★ 声楽でひきこもり回復 「うまく歌う」が脳を刺激 (産経新聞・07/1/19)
 
 

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「夏の日の1993」がカバーで再発売(2006.7.23)

 
 1993年にヒットした、THE CLASSの「夏の日の1993」がrockwellによってカバーされることになった。最近友人とカラオケに行くと、この「1993」を歌う人が多く、とても懐かく感じていた。そこにこのニュースはなんともタイミングが良い。
 
 歌というのは往々にして男と女の恋愛について書かれることが多い。
だから、あの時期の楽しい思い出や熱い想い(思い)を抱いていたことがよみがえる。
 
 ほれたはれたと無関係なヒット曲で思い出すと言ったら、「およげたいやきくん」「めだかの兄弟」「ダンゴ三兄弟」くらいだろうか。
 
成就せぬ
 
至らぬ恋と
 
思えども
 
放っておけない
 
君のともしび
 
 
カバーされる曲は「夏の日の2006」という名前になる。
 
※上記の詞は、夏の日の1993(2006)とは関係ありません。
 
 
☆ 今はまったくさえない日々だが、いつかそれは古きよき日になる(ジェラルド・バーザン)
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★ ロックウェル「夏の日の1993」カバー(日刊スポーツ・06/7/23)
 
 

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小林克也、緊急入院(2006/4/17)

 
 英語を流暢に話せる有名人に触発されて勉強する人も多いだろう。戸田奈津子さんの通訳や映画の字幕。あんな風に英語を操ることができたらいいな、と。戸田さん以外にも多くの人を魅了したのが小林克也さんである。
 
 小林さんは独学で英語を学び、それを仕事にしてきた。名DJとしてその才能をいかんなく発揮している。80年代の洋楽ブームでは「ベストヒットUSA」のパーソナリティーを務め、他にも多くあった洋楽番組を圧倒した。洋楽解説もわかりやすく親しみやすい。
 
 その小林さんが緊急入院した。長く突っ走っていると、疲れることもあると思う。病気はゆっくり休む良い機会だ。ここは静養に専念していただいて、また元気な姿で戻ってきていただきたい。
 
 2週間ほどの入院が必要とのことである。お見舞いの言葉をかけるとすれば、
 
” See U 2 weeks later ! ”
 
 
☆ 翻訳は女性のようなものである。美しければ忠実じゃないし、忠実であれば、きっと美しくない(ポーランドの諺)
 
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★ 小林克也(Wikipedia)
★ 戸田奈津子(Wikipedia)
★ 小牧ユカ(STARDUST OFFICIAL SITE)
★ 岡部まり(グランディア)
★ ベストヒットUSA(BS Asahi)
★ 小林克也、緊急入院…ニッポン放送レギュラー番組急きょ降板(サンケイスポーツ・06/4/16)
 

Source: ameblo.jp via Ryu on Pinterest

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英語より日本語を 石原都知事

 石原慎太郎・東京都知事が小学校での英語必修化を打ち出した文科省を批判した。理由は現在の日本語がみだれて歪んでいる形でまかり通っていることを憂う、という趣旨だ。日本人でも字が汚い、漢字を知らないという人は多い。敬語の使い方にも不安がある。
 
 そうしたことを考えると、都知事の発言は理解ができる。知事はまた「ラップという音楽の中の言葉遣いはメチャクチャ」とも発言している。ラップ音楽が何たるかは置いておき、老若男女に支持されているのは、横文字を使わない綺麗な日本語の歌詞だという。
 
 例えば、森山直太朗の歌詞にはほとんど横文字が使われていなくて、綺麗な日本語が歌われているのだ。
 
 外国語を学んでいると思うことがある。いかに自分の日本語の語彙力がないかを痛感するのである。
 
 ところで、そんな石原さんに一つ注文をしたい。世論を挑発することも時には必要だと思うが、ほのめかすということもした方がよい。それくらいの術を知っている人だし、それくらいのことを持ってして、ちょうどよく世論にジャブをかませるというものである。
  
 
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★ 「小学生は国語力を磨け」、石原都知事が文科省を批判(朝日新聞・06/4/7)  
 
 

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関白宣言

 
 さだまさしの「関白宣言」という曲をご存じのかたも多いと思う。
NHKの「スキウタ」では100位以内にランクされたそうだ。
 
♪俺より先に寝てはいけない
俺よりあとにおきてもいけない♪
 
と、文字通りの関白宣言だが、カラオケに行って歌うと驚かれることがある。
 
 3番を知らない人が多いということだ。
 
 気になる方は、カラオケに行ってくださいね。
 
 男尊女卑はいけないが、ひっぱっていく男がいた素敵な男尊女卑もあったのかもしれない。力強さと優しさに引っ張られていくことに男女の区別は存在しない。
 
 高校とときに「wallflower」という単語に出会った。これは「ダンスホールで声をかけられずにいる女性のこと」(壁際に立っているから)とあった。
 
 最近辞書でもう一度調べていると、意味は同じだが注釈に「男女ともに用いる」とあった。ダンスで女性を引っ張っていく男性が減ってしまったのか。ダンスで女性が誘う状況があるが、あとは男性がリードすることになる。
 
 世相を反映しているところではあるが、男女の資質は根本的に異なる。何でもかんでも男女一緒というのには無理がある。引っ張っていけないくらいなら、レディファーストくらいは憶えておいた方がいいかもしれませんね。
 
 
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電気用品安全法とは

 
 こんな法律が施行されていたとは知らなかった。経産省が2001年に発布した「電気用品安全法」によると、国の安全基準を記したPSEマークの付いていない中古の電気製品は売買が禁止されるというのである。
 
 話を電子楽器に絞ると、往年の名機というのは業者は高く売ることができ、個人も高く買い取ってもらうことができる。民間がリサイクルの点で良好な関係を築いているのに民業圧迫ではないだろうか。
 
 最近の働く女性の7割が「バレンタインデーは不要」と答えた。慣習のリサイクルも不要ということらしい。古い楽器も慣習も、残っていてもいいものが多くある。そうしたものをバッサリ捨ててしまうのも寂しい気がする。
 
 今日は全国的に気温が上がり、チョコレートの形も崩れそうなほど暖かい日であった。残りの3割の女性は両手に抱えた想いを渡すことができたのであろうか。
 
 
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★ 「名機」が販売禁止に 4月に迫る「電気用品安全法」 (ITmediaニュース) 
★ 電気用品安全法(PSE法)に対する署名
★ OLの7割「なくなって」 バレンタインデー調査(共同通信)
 
 

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サザンオールスターズ観 SASの快進撃

 
 デビューして25年を経過したサザンオールスターズ(以下「サザン」)。今では珍しくないその音楽スタイルも、デビュー当初は「コミックバンド」との評価を受けたという。
 
 この時の映像を観たことがあるが、当時とすれば派手なパフォーマンスや歌詞は異質な存在なのであろう。コミックバンドと揶揄されたサザンも「いとしのエリー」でその存在を世に誇示することとなった。この曲はのちにRay Charlesもカバーし、楽曲の質が高いことを国外にも認められたことになる。2000年にリリースされた「TSUNAMI」はサザン自身のトップセールスを記録することになった。
 
 楽曲の質はコミックバンドと揶揄されていても、一定の支持を保っていた。昭和時代の音楽番組では必ずランクインし、番組出演を渋るアーティストが少なくなかった時代も、その言動には愛嬌があり視聴者を楽しませてくれた一面もある。
 
 「サザン」として親しまれている名前。得てしてアーティスト名というのは省略されて呼ばれることが珍しくない。アーティスト本人はこれを不快に思うこともあるかも知れない。木村拓哉が「キムタクと呼ばれるのが嫌だ」と言っているが、そうであろうか。アーティスト名が省略されているというのは、それだけ視聴者が口にする機会が多いという点で認知度が高い証拠だと言える。
 
 このサザンという名前の由来はなんであるかを調べてみた。夏のイメージで作られた造語だと思っていたが、そうではなく、友人が考えてくれた名前なのだそうだ。当時桑田がはまっていたクラプトンなどのサザンロックと、フォニアオールスターズの二つをくっつけた名前だということである。(参考URL「バンド名の由来辞典—他人が付けた名前」http://www4.plala.or.jp/band/08.html)
 
 レコード会社が付けたり、事務所が考案した名前ではないことから、個性的なネーミングが認知されている。これが商業的に商品としてのサザンを成功していることになるだろう。今では「Southern All Stars」と表記されることもあるが、当時は「サザンオールスターズ」であり、地位を確立したパッケージングされた商品は、どちらの名前表記でも問題なく視聴者の目にとまる。アルファベットが多用され、誰が誰だか分からなくなるような「商品」の多い昨今である。知名度を上げたければ、アーティストはその名前をおざなりにしてはいけない、というのも一つの要素である。
 
 勿論、名前だけが成功の構成要素ではない。視聴者の多くは街で、テレビで流れるメロディラインに「この曲、いい。誰の曲?」と言うところから始まり、そのアーティストに注目することになる。メロディに魅了されると、その歌詞を分析することになるだろう。カラオケが大衆文化として受け入れられている昨今では、他人が歌っている曲の歌詞をモニタして、「これはいい詞だね」という感想が挙がることが珍しくない。
 
 サザンの詞も夏に徹底して固執しており、ワンパターンもそれに執着すれば個性になる。夏を言葉で並べてください、と言われればサザンはそれにひるむことは全くないであろう。また、サザンは遊び心にも長けていて、卑わいな言葉もしくは、それに聞こえるといったないようの詞も珍しくない。「ボディスペシャル2」では「man callで」というくだりも出てきてドキリとさせられる。
 
 その言葉の使い方も今と昔では変わってきている。カタカナ語を多用していたサザンではあるが、TSUNAMIでは昔に比べてカタカナ語がほとんどない。これは最近成功しているアーティストの傾向でもある。森山直太朗は歌詞にカタカナ語をほとんど使っておらず、これが幅広い年齢層に支持されている要因でもある。
 
 前述のように、カラオケが普及している向きもあり、歌詞の内容を重視するアーティストが少なくない。英語を多用する向きは90年代初頭から見ることが出来たが、その時は確かに斬新であった。しかし、利く年代が限られてしまう。年配層には何が何だか分からず、楽曲の評価も落ちてしまうことになりかねない。
 
 サザンというと夏のイメージがあるが、どの楽曲にもそのメロディラインが惜しむことなく散りばめられている。「コミックバンド」の代表作でもある「勝手にシンドバッド」は当時としては歌詞が分かりづらい部分もあったが、新風を巻き起こしたことは想像に遠くない。楽曲も夏のノリのいいテンポに載せた派手な音階で飾られていて、何ら聞くものを構えさせる上品さはなく、当時の若者の心を引きつけた作品であるといえるだろう。
 
 TSUNAMIが圧倒的に支持を受けたのは、メロディラインの美しさや歌詞の良さである。聴くものを魅了したのはサビの部分の高音域であろう。「鏡のような夢の中で」そして最後のほうの「死ぬまで好きと言って」という高音域はカラオケ好きならどうしても歌いたくなる部分である。
 
 しかし、サザンはそれを狙っているのではない。我が道を行くアーティストというのは、時代にこびることはなく、独自の音楽宗教観に基づいて楽曲制作に取りかかる。もう他人のアドバイスなど入らないのである。
 
 バンドという形態をとりながら、四半世紀も活動が続いていることも凄いことである。多くのバンドが数年で解散してしまうことが多い中、サザンは内紛も何もなく、これでもか、というくらいに淡々と音楽活動を続けているのである。
 
 桑田佳祐は一説によると、楽譜を読み書きが出来なかった。それを奥さんである原由子が教えてあげたと言うことらしい。今では奥さんに依存するまでもなく、自らがギターを握って他の追随を許さない楽曲の提供をしている。
 
 一度成功を手にすると、販売店側も協力体制になるのは当然である。夏ともなれば、店頭にはサザンのCDが面陳列されており、おじさんロックは色あせることなくその支持が続くことになるであろう。是非、頑張って欲しいところである。
 
参考URL「サザンオールスターズHP」
http://www.jvcmusic.co.jp/sas/index.html
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